2016年7月27日に行われた、広島対巨人の公式戦14回戦の試合結果
広島 000 010 100|2
巨人 202 002 01×|7
勝 ジョンソン 9勝6敗
負 田口 6勝6敗
S -
【本塁打】長野6号、阿部6号、ギャレット15号、鈴木14号
巨人先発の田口には、前半戦最後の試合で、カープ戦の初勝利を献上してしまっているが、もともと大量点を奪っていける投手ではない。
ジョンソンと田口の投げ合いで、接戦をものにするというのが考えられる試合展開か。
カープの初回の攻撃は、菊池がフルカウントから高めのストレートをセンター前ヒットにした以外は、得意のカーブ、スライダーのキレも良さそうでなかなか打てるコースにボールが来なかった。
そしてジョンソンの立ち上がりは、長野にアウトコース高めのスライダーを引っ張られ、レフトスタンドに放り込まれる先頭打者本塁打で始まった。
続く橋本到にも、当り損ねの打球をジョンソンが捕ることが出来ずに出塁を許すと、坂本のセンター前に抜けようという打球は菊池が追い付いて、二塁のみフォースアウト。
ただ坂本には盗塁を決められ、1アウト2塁のピンチで、4番の阿部はショートゴロとなるがランナーは3塁へ。
5番の村田には、アウトコースへの高めに浮いたチェンジアップを合わされ、センター前タイムリーで2失点目。
立ち上がりが悪いのはジョンソンの特徴でもあるし、チェンジアップが抜けたことによる失点自体は何とも思わないが、球速が140キロ前半ばかりだったのは気になる。
2回に入っても、ジョンソンの変化球が高めに浮くケースが続き、ランナーを出しながらも無失点で切り抜けたが、やはり球速は出ていない。
3回には、低めへのコントロールが乱れ、坂本にはボール先行からのストレートを狙い撃たれてライト前ヒット。
そして阿部には肩口から入る高めのスライダーを捉えられて、ライトスタンドに飛び込むツーランで追加点を奪われてしまう。
田口のストライク先行のピッチングで、非常に速いペースで試合は進み、4回を終えて1時間足らず。
5回の攻撃が始まる前に、カープは円陣を組んで田口攻略の糸口を探る。
1アウトから下水流が低めのカーブ、スライダーを見極めて四球を選ぶ。
石原は併殺コースのサードゴロを打ってしまうが、村田がセカンド送球の際にボールをこぼしてオールセーフ。
そして早くもジョンソンに代打小窪を送る。
その小窪がカーブを捉えてセンター前ヒットで、1アウト満塁のチャンス。
田中は粘ったものの、セカンドへのハーフライナーを放つ。
ここでセカンドの山本は、ハーフバウンドで捕球し、ゲッツーを狙うプレーを見せるが、二塁はフォースアウトだったものの、一塁転送はセーフとなり、ゲッツー崩れで1点を返した。
ノーバウンドで捕球していれば、無得点で2アウト満塁のケースに代わっていただけに、少なくとも1点入ったカープにとっては悪くないプレーだったように思う。
このプレーは、帰塁しかけている二塁ランナーをタッチプレーでアウトにしてから、セカンドベースを踏めばゲッツー完成とというものと、普通に4-6-3のゲッツーを取りに行ったという2つの狙いがある。
ただ、二塁ランナーの戻りの速さに惑わされ、タッチプレーが出来ないと勘違いしたショート坂本のミスなのか、普通に一塁転送すればアウトにできると思ってのプレーなのかは、本人でないと分からない。
問題はこの後の攻撃で、巨人は初回に1点取った後も追加点を入れた。
ただ、カープはその後は点が入らなかった。
この違いは大きい。
そしてこの試合でも早いイニングから継投策を取らざるを得なくなった。
5回裏はオスカルがマウンドに上がり、1アウトから坂本に四球を与えるが、阿部をファーストライナーでライナーゲッツーに打ち取る。
流れは来ているとも取れる、5回の攻防だった。
しかし、先発が早めにマウンドを降りてしまうと、先週同様リリーフ陣への負担が大きく、小野、九里が失点し完敗と言う流れで、わずか2時間30分足らずで試合が終わってしまった。
今日に関しては、ジョンソンの不調が試合の結果に直結したということになる。
おそらく来週の火曜日に中5日で先発することになると思うが、4回62球という球数で、万全を期したということになるのだろうか。
5回表の代打起用は、ここが勝負どころと読んでの積極策で、それで1点しか返せなかったのだから、素直に負けを認める試合内容だった。
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