2016年4月1日に行われた、広島対巨人の公式戦1回戦の試合結果
巨人 100 000 201 2|6
広島 210 000 001 0|4
勝 澤村 2勝0敗3S
負 今村 0勝1敗
S 利根 0勝0敗1S
【本塁打】ルナ1号
開幕から2カードが終わり、ここまで6試合で先発が試合を作れなかった試合はない。
プロ入り初先発となる岡田は、立ち上がりの悪さを克服するために調整法を変更するということだが、これは野村も同じ調整法で臨み結果を出しており、助言を行ったのが黒田だった。
まずまずの結果を残している先発陣の流れに乗って、好投を期待したい。
その初回の岡田の投球は、先頭の長野にヒットを打たれ、出鼻をくじかれる。
坂本に初球を打たれて、左中間を突破するタイムリースリーベースで先制されると、そこからかなりリズムの悪い投球となってしまう。
ストライクを取るのに苦労している感じが伝わってくる。
ギャレットはショートゴロに打ち取って本塁タッチアウトで2アウト一塁となり、楽に投げられるきっかけになるかと思いきや、クルーズに繋がれ、亀井にもカウントを悪くする投球となってしまう。
よく1失点で済んだなというのが正直な感想。
ところが1回裏には、ルナの今季第1号となるツーランが飛び出し、逆転する。
高木勇も逆球や抜け球が多く、こちらも本調子ではなく、不安定な投球を見せている。
両チームとも打線が好調だけに、打ち合いも考えられる展開になってきた。
2回には、高木勇のボークで1点追加し、少なくとも調子が良いとは言えないだけに、どんどん追加点を奪っていきたい。
岡田は3回に入ってもコントロールが定まらず、とても長いイニングを投げ抜くのは難しい投球内容。
ギャレットに力勝負を挑んで、詰まらせるのだからボール一つ一つは問題ない。
あとは楽にストライクが取れるようになれば、信頼度も上がってくる。
そうかと思えば、4回から6回は、わずか1安打に抑え、四球も出していない。
投球内容が変化したわけでもなく、逆球はあるし、ボール先行の投球のままではある。
序盤は140キロ後半のストレートが投げられていたが、5回以降は140キロ前後が精一杯と球速が落ちていた。
とは言え、よく粘ったとも取れるし、プロ入り初先発として見れば、随所にプロで通用する投球も見せてくれた。
惜しかったのは7回表、2アウトまで漕ぎ付けながら、ギャレットにタイムリーを浴びて投手交代になった場面。
昨日の継投ミスがあったため、1点リードの場面でジャクソンを投入。
狙い通りクルーズをサードゴロに打ち取ったものの、ルナが弾いてしまいタイムリーエラーで同点に追い付かれる。
最善の策を採ったつもりで、結果が付いてこないのは、流れの悪さと相手の勢いの成せる技。
その要因の一つは何かと言えば、不安定な投球を見せていた高木勇を攻め切れなかった点にある。
今日の打線は、それぞれ良い内容のバッティングは見せていたが、ここで一本出ていれば、という場面で高木勇に踏ん張られた。
3回裏の1アウト1、3塁からのゲッツー。
5回裏のノーアウト三塁で無得点。
投手が代わってからも、7回裏のノーアウト1、2塁からの走塁死とどうもチグハグ。
巨人の守備もエラーが多く、カープもお付き合いしたかのような、変な試合展開。
9回には両チームの守護神、澤村と中崎が揃って失点するという珍しいシーンもあった。
中崎の場合は、当り損ねの内野ゴロの間、澤村の場合は田中が三塁打を放ち、三塁送球が田中に当ってベンチに入る間に生還するという得点の形。
10回に今村が2失点して勝負が決してしまった訳だが、これで勝ちパターンの7回に投入すると考えられている、オスカル、中田、今村が昨日今日で揃って失点してしまっている。
エラーとは言えジャクソンもランナーを帰してしまっているし、中崎も内野ゴロの間とは言え失点している。
ある意味、悪い面が出尽くしたような試合になってしまった。
また巡り合わせの関係でしかないが、終盤の守備固めで出場している野間に打順が回ったケースが5試合連続となった。
しかもその5試合のうち、ビハインドで打席に立ったのが3度あり、巧く選手起用が回っていない。
単なるゲン担ぎかもしれないが、野間以外の一軍メンバーで唯一外野の守備固めで起用できる下水流で、流れを変えてみる非科学的な起用に頼りたくもなる。
お互いの守護神が失点し、エラーや走塁死、ボークによる失点など、悪い見本のような試合を敗戦で終え、これで気持ちが切り替わることを期待したい。
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