2015年7月28日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦13回戦の試合結果
広 島 011 005 004|11
ヤクルト 000 100 010| 2
勝 黒田 7勝4敗
負 新垣 3勝9敗
S -
【本塁打】梵6号
7連勝中のヤクルトとの対戦となり、しかもその間打撃好調で、神宮の試合となれば、もちろん長打、連打警戒という状況に違いない。
もっとも、前回も4連勝中のヤクルトをマツダスタジアムで迎え、カープが2連勝しており、まずは黒田がヤクルト打線の勢いを止めてくれる展開を期待したい。
初回のカープの攻撃は、菊池、シアーホルツとも甘めのボールを積極的に捉えての連打で、1アウト1、3塁のチャンス。
ここで新井が浅めのレフトフライを打ち上げ、デニングの肩と菊池の走力の勝負となるも、本塁タッチアウト。
デニングの肩は弱い方ではなく、まず1点を取って試合の流れを掴みたかったが故のプレーで、ここでアウトになるということはもつれた展開を予想させる。
また黒田の立ち上がりは、あっさりという表現がぴったりの、わずか10球での三者凡退で、攻撃へのいいリズムが作れた。
2回には、先頭の松山が初球ポップフライというまずい打撃を見せるが、梵はアウトコース中心の攻めに対し、強引に引っ張るスイングではなく軽く合わせながらタイミングを取り、3-2までカウントを整えて、インハイのボールを腕をたたんで左中間スタンドへ放り込む、技ありの先制本塁打を放つ。
さらに田中、石原がやや高めに浮いてくるボールを捉え、連打でチャンスを広げ、黒田がしっかりと送りバントを決めるリズムの良い攻撃。
しかし、丸に当りが出ない。
この2試合で、6番梵の打順が繋がるようになったと思いきや、今度は1番が繋がらないということで、なかなか思うようにいかない。
3回には、畠山のエラー絡み、シアーホルツの好走塁などもあり、犠牲フライ2つで1点を追加したが、徐々に新垣の調子が上がってきた。
変化球を低めに集めるピッチングで、ボール球を打たせ始め、こうなると連打は期待しにくくなってくる。
ようやくチャンスを作ったのが6回表。
田中四球、石原ヒット、黒田四球で2アウト満塁で、やはり今日はチャンスで丸に回ってくる。
今度こそ結果を出せれば、試合の流れを大きく引き寄せることができる場面。
ボールが先行し、押し出しも期待できる状況となってきたが、アウトコースのストレートを体を開きながらファールで粘るという、バレバレのインコース狙いで、インコースに投げてくるのをじっくり待ち、そして最後は捉えきった。
ライト前にタイムリーを放ち、2点を追加。
ついに1番打者にも繋がりが出た。
こうなると、打線が切れ目なくなり、菊池も続いてセンター前に2点タイムリーで、一気に5点差に広がった。
そしてシアーホルツの打席で、山本の投球がシアーホルツの頭の上を通過するというボールがあった後、シアーホルツの打球が山本の額の右側へ直撃するという危ない場面があった。
山本は意識もあり、自力で歩いてベンチにも帰っていたので、大事には至らなそうで何より。
6点リードの8回からマウンドに上がったのは大瀬良。
この点差で大瀬良というのは、6連戦初戦ということを考えると、少しもったいない起用に思える。
また、久しぶりに石原とバッテリーを組むことになっているが、ここまでストレート主体の投球をさせ、勝負を急がせるのかなという印象が強かった。
点差が開いているため早めの勝負をしたのかもしれないし、1失点の今日の投球はノーカウントで良いだろう。
9回表の攻撃では、ヤクルトの左腕の金伏がマウンドに上がってきたが、コントロールは滅茶苦茶で左打者にいつ死球を与えるかヒヤヒヤさせられ、フィールディングもいまいちで、ヤクルトの守備のリズムもおかしくなり、ここまで続投させてほしくないと感じる投手は珍しい。
9回裏のマウンドには一岡が上がるが、やはり大瀬良の組み立てと近いものがある。
ただ、最後に終盤のグダグダの展開を締め直す小窪のファインプレーが見られたことで、今日は今日、明日は明日といい意味で切り替えて明日の試合に臨めそうな感じがしてきた。
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