2015年7月29日に行われた、広島対ヤクルトの公式戦14回戦の試合結果
広 島 000 002 100|3
ヤクルト 022 020 20×|8
勝 小川 6勝6敗
負 今井 0勝1敗
S -
【本塁打】比屋根1号、川端6号、山田24号
過去の対小川の対戦成績から考えても、相性がいいと言えるのは菊池と梵くらいで、これまでと同じようなスタメンでは攻略できないとの考えが、今日のスタメンに表れている。
1番野間、2番菊池、4番シアーホルツというのは理解できるとしても、3番丸が繋ぐことが出来ないと、巧く機能しない打線になってしまう。
まずは先頭の野間がヒットで出塁し、盗塁も決め、いきなり得点圏にランナーが進む。
ただ、2番の菊池は送りバント失敗の後、見逃しと空振りで三振と走者を進められなかった。
そして、一番のポイントとなるであろう丸の第1打席は、セカンドゴロで進塁打で最低限のバッティング。
ランナー三塁で、今日4番に入ったシアーホルツに打順が回るが、どうも狙い球を絞り切れていないようなタイミングの合わないスイングが目立って、結果三振で先制機を逃してしまった。
また、この試合では打線よりも注目となる今井の投球は、今井独特の叩きつけるような低めに外れるストレートは見られず、ストライクコースで打者と勝負していた。
かつてのような140キロ中盤のストレートの割合が減り、140キロ前後のボールが多くなった今井の球威であれば、ストライクコースでの勝負は捉まるリスクが高い。
もっとも、山田にヒットを打たれ、盗塁を決められて得点圏にランナーを背負ってからは、右打者のアウトローに外れるスライダーが多くなり、今井らしいピッチングが出てきた。
あまりに簡単にストライクが入りすぎて心配になってしまったが、ボールが多くても心配になる。
これでは、長いイニングは持つことはないだろう。
2回に2失点、3回にも2失点となってしまったが、逆球や抜け球も多く、狙ったコースにボールが行かないのでは、さらに打ち取れる可能性は低くなる。
今日の投球内容では、この結果も当然かと思う。
今井の後は、飯田をはさんで永川が4回からマウンドに上がる。
久々にフォークの割合の多いピッチングを見たような気もするが、デニングはこのフォークには面食らったようだった。
5回も永川が続投するも、比屋根の当り損ねのサード前の当たりが不規則な回転で内野安打となってからは、盗塁警戒でフォークを投げなくなった。
すると山田、畠山にはストレートをフルスイングされて、2点を失ってしまう。
ようやくカープの反撃が見られたのは、6回表。
梵の右中間へのツーベースに続き、田中が低めのボールをうまく払って右中間へのタイムリーツーベースで1点を返すと、代打小窪は、畠山のファールフライ落球で命拾いした後、ライト前にタイムリーを放ち、この回2点目。
2点を返した直後のマウンドには戸田が上がり、三者凡退で攻撃へのリズムを作った。
残るイニングは3イニングで、勝ちパターンの継投ならばロマン、オンドルセク、バーネットの3人から点を奪っていかないと勝ちはない。
ただ、リリーフの一番手は秋吉。
菊池、丸、シアーホルツと続く打順で、少なくとも左打者2人と対戦がある中で、まずは右の菊池がライト前ヒットで出塁すると、昨日のタイムリーの残像があるため、丸にはアウトコース一辺倒の投球で四球となる。
シアーホルツには一変してインコースをうまく使い、詰まらせてのファーストゴロとなるが、ランナーが残ったことで、まずはロマンがマウンドに上がってきた。
ここで5番に打順が下がっていた新井が、インコースへのシュート系のボールを、引っ張らずに右方向へ狙い打つ技ありのバッティング。
ライト前タイムリーで1点を返して、梵が続ければという状況だったが、低めのスライダーに対しファールで粘っている間に、目線が下がっていき、最後も低めのスライダーを当てるだけのショートゴロ併殺打で、反撃は1点どまりとなった。
終盤にかけて1点ずつでもじわじわと点を返していく攻撃は、決して悪い攻撃ではない。
しかし、7回裏に先頭の川端の詰まって高く打ち上げたような打球が、ライトスタンドにフラフラと着弾する本塁打となり、この1点はショックが大きい。
続く山田にもアウトコース高めのスライダーをレフトスタンド中段に運ばれ、2者連続本塁打で止めを刺されてしまった。
今井、永川、戸田の3人が揃って2イニング目に2失点しているのは、偶然ではなく、先発投手が早い回で交代し、リリーフ一人当たりのイニング数が多くなることが前提という投手運用の限界。
この2失点で、再びヤクルトは余裕の継投に移り、楽に逃げ切らせてしまった。
最終回には、2試合連続で丸に代打鈴木誠が送られたが、出番が少なくなっているためか思い切りの良さが失われて見えるのは残念。
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昨夜現地で観戦していました
今井は登板自体久しぶりなのかっていうくらい勘が鈍ってて、山田の盗塁もノーマークだったから納得の結果でした
打たれたボールは全部甘い球だし、好調のヤク打線には無謀だったと思いました
野間は第二打席の内野ゴロも当たりは悪くなかったし、打順はともかく起用してよかったと思いました
昨日はここまで通算で1勝しかしていない小川に対して、不安定今井だったことに尽きますね
せっかく見に行ったのに、見所が少ない完敗で残念極まりなかったです
今日の籔田は今井の二の舞にならないか心配だけど、開き直って見ます