2015年7月10日に行われた、広島対中日の公式戦11回戦の試合結果
広島 102 000 000|3
中日 011 000 000|2
勝 前田健 8勝5敗
負 雄太 0勝1敗
S 中崎 0勝4敗11S
【本塁打】シアーホルツ8号
一時期の壊滅的なビジター成績からは、なんとか持ち直してきているカープだが、今日からのナゴヤドームでは、今季未勝利となっている。
これは、開幕から3カード目で、一岡のサヨナラ負け2回というのが含まれている。
また、浜松と豊橋での地方球場での連敗もあり、中日戦のビジター成績は0勝5敗と相性は悪い。
ここは前田健の投球で、連敗脱出を願いたいところ。
その前田健は、決して内容が悪いわけではないが、相性の悪いルナを外してまで左打者を多く並べる中日の対策が嵌った恰好。
1失点目は併殺崩れで、2失点目は内野ゴロの間。
ということは、ランナーを出さずに2アウトを取っているイニングが少ないとも言えるが、丁寧に打ち取るピッチングをしており、結果的に1点ずつ返されてしまったという印象の点の取られ方。
あえて悪かった点を探してみると、左打者のインコースを狙ったボールがシュート回転して甘く入るケースがあった。
ただ、内容はともかく、追加点を取った後のイニングで失点するというのは、流れを悪くすることにもつながる。
前回の中日戦では、4点先制の後に、杉山にスリーランを打たれて1点差に詰め寄られるという試合だったが、その流れを思い出させる。
そして、試合の流れ上、重要だったのが、5回裏の2アウト満塁のピンチで、ルナに代わって4番スタメン起用だったナニータをセカンドゴロに打ち取った場面。
この起用が当たって、逆転タイムリーでも打たれようものなら、ムードが一気に中日側へ傾いてしまうところだったように思う。
このピンチを凌いだことで、1点差でリリーフ勝負に突入することになる。
また打線の方は、新井のタイムリーで先制し、シアーホルツのツーランで追加点を奪うという点の取り方は、何ら問題ない。
しかし、6回から8回まで、毎回ランナーを出しながら追加点が奪えなかったのは、昨日サヨナラ負けを喫している中日のリリーフ陣の意地もあった。
8回からは大瀬良がセットアッパーとして登板してくるが、徐々に試合途中からマウンドに上がる姿も見慣れてきた。
ランナーを背負っても、1点もやらないという意識も高いが、頭は冷静で、投げ急いで単調になったり、ストレート一本で勝負して痛打されるということもなかった。
何より、アウト1つ毎に気持ちの波が来なくなった、1イニングを抑えきるまでは集中力を保ったままに見えるのが、良くなってきた点だろう。
そして、敵地で1点差を逃げ切るべく中崎がマウンドに上がるが、こちらもシーズン序盤苦しんでいた借りを返す3人斬りで、今季ナゴヤドーム初勝利を挙げた。
中崎にしても、抑えられた、良かった、という様子は見られず、9回のマウンドに自信を持って上がっているように見えるようになってきたのは、成長しているのを実感できる。
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