西武が、2012年の新外国人として獲得を発表したエステバン・ヘルマン内野手の成績
まず、このエステバン・ヘルマン内野手の特徴としてあげられる点が2つある。
1つ目は、メジャーでの通算打率.280という数字が示す通り、安打を放つ技術に長けていることだ。
2006年には規定打数には不足しているものの(279打数91安打)、打率.326を記録している。
2002年から2011年まで10年連続でメジャー登録されていることで、このエステバン・ヘルマン内野手の安定した打撃力が分かろうというものだ。
3Aでの成績についても、やはり通算打率.302と高い数値を残している。
とは言うものの、2006年から2008年まではロイヤルズで主力選手として活躍していたが、2009年以降は移籍したチームでも出番が激減している。
この原因となるのが、おそらく長打力不足ということになるのだろう。メジャーでの1シーズンの最多本塁打が4本なのだが、3Aでの成績に関しても最多本塁打が2011年の7本だ。
ただ、ここでこのエステバン・ヘルマン内野手の2つ目の特徴に注目したい。
それは、3A通算で257盗塁を記録していることだ。
メジャーでの出番が減ってきた2009年からは3Aでの登録が長くなっているが、2009年から2011年までの3シーズンで、それぞれ35個、50個、44個という盗塁を決めてきている。
成績表からは除いたが、2000年のシーズンには、マイナーリーグ(A+)で78個の盗塁を成功させている。
また、四球数が非常に多く出塁率が高い。それでいて打率も期待できるとなれば、タイプ的には1番打者に向いていると思うが、それなりに打点も稼げることもあり、とりあえずは3番が有力かもしれない。
もっとも、エステバン・ヘルマンにも弱点が存在する。内野、外野のどこでも守れるユーティリティープレイヤーということだが、本職のセカンドは守備率.970前後と合格点だが、その他のポジションは軒並み守備率が.950を下回る。
マイナー通算で、サード.931、ショート.905、レフト.947というところです。この3つのポジションが特に数値が低いようです。
完全に片岡と被ってしまいそうです。片岡の復調具合にもよるのでしょうが、打撃を優先してショートを守らせるのか、外野に回るのかというところになるのでしょう。
表記については、球団の公式HPによりエステバン・ヘルマンとしています(エステバン・ハーマンとの報道もありましたが、エステバン・ヘルマンと表記します)
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