続 ニセ科学批判はノンポリか

ニセ科学批判はノンポリか - 今日の雑談
ま、ホメオパシーネタなんかだと、政治は無関係だ。叩きやすいから。これを叩かずして何を叩かないかという話。大臣が自民党でも民主党でも関係がない。


他方で、ニセ科学批判がより合理的かつ科学的な態度を人々に徹底させたいと考えるとするならば、今の民国社政権ほど非合理的かつ非科学的な政権はあまりないんだから、これに反対せざるをえない。


非科学的という言葉はあれだからちょっと変えると、専門家の判断から相当遠いところにあるような。


そもそも政治は非合理的なものだから、ニセ科学批判的ベクトルで批判するにはそぐわないというちゃぶ台返しはここでは無効。ニセ科学を政治家が利用すると人が死ぬなんてエントリにたくさんブクマをつけて賛意を表したのはニセ科学批判の人たちだし、政治も合理性でやればいいのにとあっけらかんと言っちゃう人もいたし(たしかに日本の政治がもっと合理的になる余地はあるとは思うけれど)。


となると、立場としてニセ科学批判は反民国社政権でなければならない。


でも、そんなポジションはニセ科学批判はとりにくいだろうな。個別のネタを批判することは可能であっても。


しかも、同じ批判でも文脈によって意味が変わったりするわけだ。911陰謀論を菊池誠先生が取り上げたのは、菊池先生が反左翼・右翼だからではなく、むしろもろなド左翼だからこそだった。


で。


そこでニセ科学批判が政治的であることが悪いことなのかとなると話がまた別。


ただ、今までネトウヨ・はてサのネット論壇(笑)で言われてきたことと同じように、自分の政治性に自覚的であるべきだということは少なくとも言える。


ネットで常に問題とされてきたのは「自称中立」問題だった。政治的であることが問題というよりも、政治性に無自覚であったり、あるいは「中立」であると錯覚することのほうが問題だということは、繰り返し言われてきたところ。


問題がもしあるとするなら、その辺だろうなあ。