情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

六ヶ所村で何が起きているのか?~不当判決…でさえ,立地調査のずさんさ指摘

2006-06-16 21:37:37 | ãã®ã»ã‹æƒ…報流通(ほかにこんな問題が)
共同によると,【「日本原燃の低レベル放射性廃棄物埋設センター(青森県六ケ所村)の事業許可は違法として、核燃料サイクル施設に反対する各地の住民138人が、国の許可取り消しを求めた訴訟の判決で、青森地裁の斉木教朗裁判長は16日、住民側の訴えを退けた。】という。

この判決の不当性は,【斉木裁判長は六ケ所村に住む16人だけ原告適格を認めた上で請求を棄却、ほかの原告は訴えを却下した。】(上記共同)ことからも明白だ。核物質が拡散した場合,村内に住むものだけが被害に遭うのではないことは間違いないのだから…。

ところが,別途配信された共同によると,

【日本原燃の低レベル放射性廃棄物埋設センター(青森県六ケ所村)の事業許可取り消し訴訟で、国の安全審査は妥当として住民側の訴えを退けた16日の青森地裁判決は、日本原燃が断層の存在や地質調査データを隠していたと指摘した。

住民側は、日本原燃の前身の原燃産業が1988年に事業許可を申請した際、施設や周辺に2本の断層を認識していたのに存在を隠し、後に申請の補正で存在を認めたことを「立地調査のずさんさを推測させる」と主張していた。

判決は原燃産業の断層隠しを認め「原告らが不信感を抱くのも自然だ」と述べた。】

という。不当な判決であっても,認めざるを得ない体質は,もんじゅのビデオ隠し(ここ,ここなど)と通じるところがある。


原子力資料情報室(←クリック)は「今回の判決においては、航空機墜落事故の発生確率の厳密な議論ぬきに、確率が低いと断じて、それによる被曝被害の大きさに目をつむっている。国ないしは日本原燃の被害想定が十分なものであるとの科学的な説明なしに、原告側の主張を却下しており、容認できない。」と批判してる。





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日本版ホワイトカラーエグゼンプションの全容~無制限無報酬残業へ

2006-06-16 07:54:44 | ãã®ã»ã‹æƒ…報流通(ほかにこんな問題が)
ここ(←クリック)で紹介した日本版ホワイトカラーエグゼンプションの全容が,ここ(←クリック)の9頁末尾以降に掲載されています。水口洋介弁護士のブログ(←クリック)で紹介されているものです。

労働政策審議会労働条件分科会を傍聴した水口弁護士は,日本版ホワイトカラーエグゼンプションについて,

「自律的労働時間制度とは、自律的な働き方をすることがふさわしい仕事をする労働者(一定の条件を満たし、一定年収以上のホワイトカラー)について、労基法の労働時間規制(週40時間性、休日労働や残業の割増賃金)を適用除外するということです。要するに、何時間残業しようと法律規制はいっさいなくなり、残業代も支払わなくて良いという制度です。」

「過労死、過労自殺、メンタルヘルスで労災補償を受ける者のうち、管理監督者の地位にあるものが多いと言われています。ひどい長時間過密労働を放置することになります。まさに過労死予備軍を増加させかねません。残業代も払われなくなります。2006年5月23日号の「エコノミスト」に記事を書きました。→「economist.pdf」をダウンロード 」

と説明しています。


今後の日程は,

7月中に労働条件分科会で「中間とりまとめ」を作成して、発表。
   ↓
8月末頃までに意見募集(パブリックコメント募集)
   ↓
9月から10月に最終意見と労働政策審議会の建議
   ↓
10月~11月 法案化
   ↓
2007年1月に通常国会提出

ということです。



ただちに,厚労省へ「日本版ホワイトカラーエグゼンプション」の導入中止を求める抗議をするべきだと思います。

全国的運動が必要です。

傍観していたら,過労死することになりかねませんよ!




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