そして、新しい戦いが始まった――。

　

灼眼のシャナ 15 (15) (電撃文庫 た 14-20) (2007/08) 高橋 弥七郎 商品詳細を見る

　悠二の中から現れた銀の手。その正体はバルマスケが捕らえているのと関係があるのでしょうか…。以前戦っていたサブロクとかと関係があるのかな。

　悠二からフィレスを離す。すると現れたのはヘカテー。史菜はやはりヘカテーの分身？　本人じゃなくて分身で、人間として生きていた。シャナやヴィルヘルミナにも見破れないとは…。

　さらに弱そうに見えたのに絶対の防御を誇るフェルコー。町はヘカテーの攻撃もあって、破壊されつくす。
　悠二の身体に何やら細工をして行った模様。バルマスケの本格的介入が始まろうとしているのだろうか。

　悠二の体が消え、ヨーハンへと戻る。フィレスの趣味がヨーハンに反映されて育ったのだろうかｗ　一体どんな育て方をｗ

　悠二が消えかかった時のシャナの絶叫は、線が細くて今にも切れそうな、いい叫びだった。見事な演技力。

　激戦の最中、置いてきぼりのただの人たち。ただその中で田中はもう真竹の傍を離れられなくなっていた。喪ってしまうことの辛さを知ってしまった。守りたいものができてしまった。封絶が解けた瞬間に元に戻るわけだから、田中が別の場所で戦っていたら、真竹にとっては一瞬で消えたわけになるわけだし。
　封絶は、誰かが自分の事を見ていたら、動けないもの。つまりそういった柵に囚われていない人には良いのだろうけど、田中はもう自分を見ていてくれる真竹がいるわけだし、彼女を不安に曝したくないという思いの方が、マージョリーに協力するより強いのだろう。

　実際の話、どんどん次元の違う話になりつつあるからな…。

　力を悠二より与えられたフィレスは去る。そして、清秋祭がようやく終結。本当に日常に帰れるのだろうか…。

　前半がゆっくりまったりとした日常を描いていただけに、この急展開は……ついていくのが精一杯だな…。