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涼宮ハルヒの陰謀 の感想
2008-09-30 Tue 01:39
 物事には何かしら意義がある…。涼宮ハルヒの憂鬱シリーズの第七作目です。
 
 
涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)
(2005/08/31)
谷川 流いとう のいぢ

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 読み終わった最初の感想は、よくぞここまで計算された話を作ったものだなぁと。勿論長い時間をかけて推敲を繰り返し、プロットを試行錯誤して組み立てはしたのだろうけれど、

 ハルヒの回りくどい思考とか、宇宙人や機関、未来人といった連中の思惑が入り混じったりして、すっきりしたものには終わりそうにないのに、それが上手く帳尻が会うという…。

 今回は未来人の朝比奈みくるが主人公格だっただけに、過去と未来の帳尻を合わせるために東奔西走するキョンが印象的だった。で、巡り巡ってそれが朝比奈みくる(大)のいる未来へと繋がっていくというのだから、不思議なものだ。厳密にはこの長編も、前作の短編から繋がっているものだが…。ハルヒの第二期は恐らく消失がメインだろうから、第三期?もしくは第二期が26話構成とかだったら、この「陰謀」まではやってほしい。

 巻き込まれるばかりだったキョンの受動的な体勢が徐々に能動的になっていき、ハルヒたちSOS団を仲間と認め、愛着を持っていくのが微笑ましい。

 特に今回は、最後2月の中旬の話だという事も相まって、(・∀・)ニヤニヤさせられるのですが。いいですね、実にハルヒのツンデレ具合が(*´Д`)

 やはりこの作者、話の立て方が上手いなぁと改めて思った陰謀でした。そういえばタイトルの陰謀ってやはり、あの意味不明の行動の裏にあったもの、という意味だったのだなぁ…。

 あとこの巻の辺りから、急にいとうのいぢの画が可愛らしくなったなぁ(*´Д`) 丸みが帯びてきているというか、角が取れたというか…。知っているのいぢの画に近づいてきたように思えた。
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