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一瞬で測定できる赤外線温度計は、かなり便利かも

先日、B200エラーが出てしまったキャノンのプリンターを修復するのに(失敗しましたが)、プリンタヘッドの洗浄を行いました。

内部にこびりついているインクを溶かし出すためには水よりもお湯の方が有利なのは当然で、でも何度くらいが適当なのかと調べると、50~60℃くらいなら平気という意見をいくつか見つけました。

お湯を沸かして、適当なケースに入れ、そこにプリンタヘッドを沈めたのですが、その時に活躍したのが赤外線温度計です。写真は、オーム電気製のものです。

非接触温度計

もう何年も前に買って、日常生活で活躍する場面も個人的にはあまり無い(冷蔵庫内のビールのどれが冷えてるか見分けるくらい)ので、死蔵に近かったのですが、今回は大活躍。

お湯の温度も一瞬で測定可能

プリンタヘッドを浸すお湯の温度の測定に使えたんです。これまでお湯の温度なんて測ったことがないので、果たして測れるのか疑問でしたが、何の問題もなく測定できました。

お湯温度測定

当たり前だけど、熱いお湯に水を差していくと表示されるお湯の温度も下がっていきます。もちろん、再現性もあります。

ところで非接触タイプの温度計ってのは、どんな仕組みで温度を測ってるのかと調べてみました。

すべての物体は赤外線を放射しているそうです。そして、この放射される赤外線の強さは温度が高くなるに従って増加するので、その放射エネルギー量を検知することで温度を知ることができると。

例えばストーブに手を近づけると、直接手を触れなくても暖かく感じることができますよね。これは手がストーブからの放射エネルギーを感じ取ったからです。

これと同じ原理ってことです。物体から放射される赤外線エネルギー量を赤外線センサが検知し、その赤外線の量から物体の温度に換算し表示するのが放射温度計なんです。

固体に限らず水やお湯や油などの液体も同様に、熱に応じた赤外線エネルギーを放射しているので、この温度計で測定することができるというわけです。

赤外線温度計の最大のメリットは、なんといっても “非接触” ということにありますが、もう一つ、一瞬で温度測定ができるということもあります。上のやつは約0.5秒で測定可能です。

例えば、上の例のようにお湯の温度を測ろうとする時、赤い液体が上下する温度計(なんて名前なんだ?)だと、温度が分かるまで時間がかかりますよね。体温計も同じ。
体温計
因みに、体温計に入っている液体は水銀ですが、普通の温度計に入っている赤い液体はなんだか知ってますか。ストーブで使うのと同じ灯油を、見えやすくするため赤く着色したものだそうです。

あれっ、私も冷え性なのかな?

ってことで、体温も(メーカー非推奨ですが)測定可能です。耳の穴に先端を押し込んで測定すると、本当に一瞬で測定できるので、「あれっ、ちょっと熱っぽい?」って時の確認には便利です。

普通の体温計と測定値を比較したことが無いので、どれくらいの精度で測れているのか分かりませんが、そこそこいい感じの数値が出るような気がします。

今、耳の穴に突っ込んで測定してみたら、35.6℃でした。

先日、TV番組で冷え性の話をしていましたが、冷え性の人は足の温度が極端に低くなっているというような内容だったと思います。試しに、自分の掌と足の側面の温度を測定。

手と足の温度測定

掌は30.2℃でしたが、足の方はなんと20.6℃しかありません。自分で冷え性の認識はありませんでしたが、これだと私も冷え性の一員?


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