水素水濃度と酸化還元電位との間に相関関係はないの?
前回、市販水素水10銘柄の各要素を表にまとめてみましたが、あらためて5つの項目毎に並べ替えたのが下表です。
上記表は、特に水素含有量と酸化還元電位の2項目を中心に、主に以下の記事を参考に(あるいは引用)させて頂きました。最上段の「イズミオ」の水素含有量と酸化還元電位は、実測値を見つけることができなかったので、他の水素水と違って「カタログ数値」が入っています。
価格は、楽天で見つけた最安値(送料込)を、本数と容量で割って「100ml当たり」にしたものです。ただ、「わたしのすいそすい」は楽天ではほとんど見つけられず、公式販売ページの価格です。
生成方法が空欄になっているのは、水素水メーカーのHP等に明確な記述がないもの。
太田教授は、著書 「水素水とサビない身体」の中で、水素水に含まれる水素の量に関して、こう言及しています。
ということは、今回比較検討した10銘柄の内、7銘柄がこの範疇に入ってきます。
ついでに「パッケージ」の項目にも触れておくと、水素含有量が0.8ppm以上の7銘柄は、すべて容器にアルミパウチを使用しています。
アルミ缶の2銘柄の水素含有量はいずれも低く、ペットボトルのものは水素含有量「0ppm」となっているので、少なくとも現時点で容器として最善なのはアルミパウチのようです。
ただし、参考にさせて頂いた「水素水研究室」の「水素水ランキング」の中には、アルミ缶容器でありながら、0.75ppmの「悠久の恵」や、0.5ppmの「FUJI3」も紹介されているので、アルミ缶にもまだまだ可能性(改善の余地)があるのかもしれません。
因みに、キウイにも強い抗酸化力があるそうです。
以前に触れたことの繰り返しになりますが、水素水を飲むのは、水素水の(あるいは水素水に含まれる水素の)持つ還元力が、身体に有害な活性酸素に働きかけ、酸化力を弱めてくれることを期待するからです。
ということは、その水素水がどれだけの還元力を持っているのかというのが、水素水を選択する際の大きなポイントになる筈です。
では、どうして水素水が還元力を持つのかというと、それは水素を含有しているからという至極当たり前の理由からです。「水素」自体の酸化還元電位は-420mVと強力であり、これによって水素水は還元力を持つことができるわけです。(因みに「酸素」は+820mVの強い酸化力があります)
ということは、「水素水濃度」と「酸化還元電位」とは、基本的には同じこと(還元力の強さ)を、異なった単位で表している、といってもいいように思うのですが。
もちろん、酸化還元電位と水素水濃度はイコールではありません。しかしながら、還元力の強い(マイナス数値の大きい)酸化還元電位の水には大量の水素が含有されており、水素の含有量が増えれば、酸化還元電位のマイナス数値も大きくなる、という関係にある筈ですよね?
ところがですよ、上の表を見ると、水素水濃度と酸化還元電位の数値は、特に連動しているようには見えないのですが。
水素水濃度0.9ppmの「サラスバ」の酸化還元電位は-503mVに対して、ほぼ同じ酸化還元電位を有する(アルミ缶の)「還元性水素水」の水素水濃度は0.28ppmしかありません。
もう一つのアルミ缶容器の「カラダの中からキレイに水素水」は、「水素豊富水」の水素水濃度1.1ppmの1/10しかないのに、酸化還元電位はそれほど大きな差がありません。
もちろん、前回も触れたとおり、水素水濃度も酸化還元電位も、測定環境や生産時期、開封時期等々によっても変わってくる値なので、この数値だけを見てどうこう言えない面も多いのでしょう。
とは言いながらも、強力な還元力を持つ水素をどれだけ水の中に含有させることができるのか(=水素水濃度)が、即ちその水素水がどれだけの還元力を持つか(=酸化還元電位)ってことなんじゃないの。
でも、上の表だけを見ていると、水素水濃度が低くても、酸化還元電位を高く保つことができるってことですよね。うーん、いまひとつ分からないな。
加圧水素溶存方式の方は、文字通り圧力をかけながら水素ガスを水の中へと充填していく方法です。大がかりな設備が必要なこともあり、今回紹介したようなパッケージ売りの水素水は、基本的にはこの方式によるものがほとんどのようです。
もう一方の電気分解方式は、電力さえあればそれほど大袈裟な装置を必要としないため、家庭やスポーツジムに設置して、その都度水素水を生成する水素水サーバーに使われています。
水素水サーバーにはメリット・デメリットがあるようなので、これに関しては後日、改めて触れたいと思います。
マグネシウム反応方式は、マグネシウムの粒を入れたスティックを水の入ったペットボトル等の容器に入れると、水と化学反応を起こし、酸化マグネシウムと水素を発生させるものです。
この方式でメジャーなのが「ドクター水素水」という商品。楽天で、6か月タイプ4本入り、6,000円程度で販売されています。
水素濃度は、水に入れるスティックの本数や、入れている時間によっても異なるし、スティックの状態によっても変わる(使い続けると弱くなる)ようです。
次回は、家庭用の水素水サーバーの比較をしてみたいと思います。
水素含有量 | 酸化還元電位 | パッケージ | 価格(100ml当り) | 生成方法 | |
イズミオ(*) | 1.60ppm | -500~700mV | アルミパウチ | 166円 | 膜溶解方式 |
キヨラビ | 1.18ppm | -555mV | アルミパウチ | 72円 | 加圧水素溶存 |
水素たっぷり | 0.94ppm | -554mV | アルミパウチ | 72円 | |
サラスバ | 0.90ppm | -503mV | アルミパウチ | 70円 | 加圧水素溶存 |
水素豊富水 | 1.10ppm | -567mV | アルミパウチ | 86円 | 加圧水素溶存 |
スパシア | 1.06ppm | -534mV | アルミパウチ | 64円 | 加圧水素溶存 |
わたしの水素水 | 0.80ppm | -542mV | アルミパウチ | 84円 | |
還元性水素水 | 0.28ppm | -506mV | アルミ缶 | 60円 | 加圧水素溶存 |
カラダの中から | 0.11ppm | -472mV | アルミ缶 | 52円 | |
ナノバブル水素水 | 0ppm | +282mV | ペットボトル | 32円 |
上記表は、特に水素含有量と酸化還元電位の2項目を中心に、主に以下の記事を参考に(あるいは引用)させて頂きました。最上段の「イズミオ」の水素含有量と酸化還元電位は、実測値を見つけることができなかったので、他の水素水と違って「カタログ数値」が入っています。
価格は、楽天で見つけた最安値(送料込)を、本数と容量で割って「100ml当たり」にしたものです。ただ、「わたしのすいそすい」は楽天ではほとんど見つけられず、公式販売ページの価格です。
生成方法が空欄になっているのは、水素水メーカーのHP等に明確な記述がないもの。
水素の密閉に関しては、少なくとも現時点ではアルミパウチがベストかな
さて、先ずは水素水にとって最も基本となる項目「水素含有量」から。太田教授は、著書 「水素水とサビない身体」の中で、水素水に含まれる水素の量に関して、こう言及しています。
「0.8ppm以上というのがひとつの目安になる」
ということは、今回比較検討した10銘柄の内、7銘柄がこの範疇に入ってきます。
ついでに「パッケージ」の項目にも触れておくと、水素含有量が0.8ppm以上の7銘柄は、すべて容器にアルミパウチを使用しています。
アルミ缶の2銘柄の水素含有量はいずれも低く、ペットボトルのものは水素含有量「0ppm」となっているので、少なくとも現時点で容器として最善なのはアルミパウチのようです。
ただし、参考にさせて頂いた「水素水研究室」の「水素水ランキング」の中には、アルミ缶容器でありながら、0.75ppmの「悠久の恵」や、0.5ppmの「FUJI3」も紹介されているので、アルミ缶にもまだまだ可能性(改善の余地)があるのかもしれません。
因みに、キウイにも強い抗酸化力があるそうです。
酸化還元電位と水素水濃度とは、相関関係が無い!?
一方で、水素水の効能効果の源と思われる「酸化還元電位」を見てみると、容器がアルミパウチ、アルミ缶に関わらず、大体似通った数値になっています。以前に触れたことの繰り返しになりますが、水素水を飲むのは、水素水の(あるいは水素水に含まれる水素の)持つ還元力が、身体に有害な活性酸素に働きかけ、酸化力を弱めてくれることを期待するからです。
ということは、その水素水がどれだけの還元力を持っているのかというのが、水素水を選択する際の大きなポイントになる筈です。
では、どうして水素水が還元力を持つのかというと、それは水素を含有しているからという至極当たり前の理由からです。「水素」自体の酸化還元電位は-420mVと強力であり、これによって水素水は還元力を持つことができるわけです。(因みに「酸素」は+820mVの強い酸化力があります)
ということは、「水素水濃度」と「酸化還元電位」とは、基本的には同じこと(還元力の強さ)を、異なった単位で表している、といってもいいように思うのですが。
もちろん、酸化還元電位と水素水濃度はイコールではありません。しかしながら、還元力の強い(マイナス数値の大きい)酸化還元電位の水には大量の水素が含有されており、水素の含有量が増えれば、酸化還元電位のマイナス数値も大きくなる、という関係にある筈ですよね?
ところがですよ、上の表を見ると、水素水濃度と酸化還元電位の数値は、特に連動しているようには見えないのですが。
水素水濃度0.9ppmの「サラスバ」の酸化還元電位は-503mVに対して、ほぼ同じ酸化還元電位を有する(アルミ缶の)「還元性水素水」の水素水濃度は0.28ppmしかありません。
もう一つのアルミ缶容器の「カラダの中からキレイに水素水」は、「水素豊富水」の水素水濃度1.1ppmの1/10しかないのに、酸化還元電位はそれほど大きな差がありません。
もちろん、前回も触れたとおり、水素水濃度も酸化還元電位も、測定環境や生産時期、開封時期等々によっても変わってくる値なので、この数値だけを見てどうこう言えない面も多いのでしょう。
とは言いながらも、強力な還元力を持つ水素をどれだけ水の中に含有させることができるのか(=水素水濃度)が、即ちその水素水がどれだけの還元力を持つか(=酸化還元電位)ってことなんじゃないの。
でも、上の表だけを見ていると、水素水濃度が低くても、酸化還元電位を高く保つことができるってことですよね。うーん、いまひとつ分からないな。
加圧水素溶存方式&電気分解方式
水素水の生成方法は、大きく分けて「加圧水素溶存方式」と「電気分解方式」の2種類が主流のようですが、マグネシウム反応を利用する方式などもあるようです。加圧水素溶存方式の方は、文字通り圧力をかけながら水素ガスを水の中へと充填していく方法です。大がかりな設備が必要なこともあり、今回紹介したようなパッケージ売りの水素水は、基本的にはこの方式によるものがほとんどのようです。
もう一方の電気分解方式は、電力さえあればそれほど大袈裟な装置を必要としないため、家庭やスポーツジムに設置して、その都度水素水を生成する水素水サーバーに使われています。
水素水サーバーにはメリット・デメリットがあるようなので、これに関しては後日、改めて触れたいと思います。
マグネシウム反応方式は、マグネシウムの粒を入れたスティックを水の入ったペットボトル等の容器に入れると、水と化学反応を起こし、酸化マグネシウムと水素を発生させるものです。
この方式でメジャーなのが「ドクター水素水」という商品。楽天で、6か月タイプ4本入り、6,000円程度で販売されています。
水素濃度は、水に入れるスティックの本数や、入れている時間によっても異なるし、スティックの状態によっても変わる(使い続けると弱くなる)ようです。
次回は、家庭用の水素水サーバーの比較をしてみたいと思います。
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