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ブルース・シュナイアーらが安野貴博とチームみらいについて論じている

therenovator.substack.com

ブルース・シュナイアー先生(とネイサン・E・サンダース)の新刊についてはおよそ一年前に取り上げているが、結局は『Rewiring Democracy』という書名に落ち着いた。AI を使って我々の民主主義を再構築しようという本である。

で、昨年出た『Rewiring Democracy』その後というべき新連載の第一弾で、民主主義再構築の実例として安野貴博とチームみらいについて論じている。

もちろん安野貴博の名前は『Rewiring Democracy』でも言及されている。東京都知事選での AI の政治利用が、『Rewiring Democracy』で論じる AI 利用の方向性にマッチしているのは容易に想像できる。

そして、ここで取り上げられるのは、東京都知事選の後、この一年の安野貴博、そして彼が立ち上げた政党チームみらいについてである。安野貴博は、「デジタル民主主義」の公約が単なるパフォーマンスではないことを示すため、その実現に向けた技術開発を加速させている。

具体的には、政治的中立のオープンソース型「民主主義のオペレーティングシステム」を創出することを目的とした「デジタル民主主義2030」プロジェクト、そしてそこでの政策決定のための多用な声から意味ある意見を引き出す方法、そしてそれらの深い視点から意味と実践可能な知見を抽出する方法が取り上げられている。

そして、ゲーミフィケーションを駆使したボランティア活性化プラットフォームであるアクションボード、国会で起きていることをリアルタイムで AI 生成するニュースフィードみたく見せ、国会での議論を説明し文脈化する AI チャットボットを提供するみらい議会などが紹介されている。

「チームみらいが構築したあらゆるものの中で、このチーム自体が日本政治においてもっともユニークな存在かもしれない」とシュナイアー先生らは評しているが、財務透明性プラットフォームみらいまる見え政治資金といった取り組み、日本政府や政治のために技術提供を行う「ユーティリティ政党」と自分たちを位置づけていることなどを指しているのだろう。

このまま紹介し続けて特定の個人や政党の宣伝みたく思われるのは不本意なので、詳しくは原文を読んでくださいなと書いておくが、最後だけ訳しておきましょう。

人工知能技術は、広範に力を増強するものである。民主主義を解体したい者の手にかかれば、AI はその一助となる。民主主義をより良く――より機敏に、より反応が早く、より民主的に――したい者の手にかかれば、やはり AI はその助けにもなる。安野とチームみらいは、後者のムーブメントの先導者である。彼らが民主主義をより参加型で、応答性が良く、成功させるデジタル技術を受け入れるよう、世界中の若い世代を鼓舞するかどうか、我々は注視している。

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