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2026-01-14

リフト飛び降りはいけない本当の理由

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/2651268

id:wnd_x 安全に降りれる状況なら降りるだろう。留まる意味がない。何いってんだ?

 

いやいや。説明させてください。

スキー場リフトが止まってしまった時、安全に降りれる状況にあるのは、ケーブルを揺らさずに降りれる人まりまだ足が地面に着いている人だけです。

乗っている人の足が地面に着いているのは、まだリフト乗り場にある搬器と、ちょうど降り場に到着した搬器だけ。百個以上ぶら下がってる搬器のうちの、あっちの端とこっちの端の2つだけです。

 

それ以外の搬器(つまりほぼ全部)はすでに宙に浮いているので、高さが雪面から30cmだろうが30mだろうが飛び降りはいけません

なぜ飛び降りはいけないか

ケーブルが揺れるからです。

リフト飛び降りはいけない理由

搬器を吊っているケーブルは鉄の棒ではありません。ぶっとい針金です。針金には弾性があるので重みがかかればしなりますし、重みから解放されればバネのように勢いよく元に戻ろうとしま

スキーヤーの重さは体重+道具(約10kg)で70~80kgはあるでしょう。その荷重が突然失われるのです。

ブクマ元で誰かがわかりやすギターの弦になぞらえていた通り、元に戻ろうとするケーブル振動し、激しく暴れます

ケーブルが激しく暴れると、最悪の場合支柱の滑車から脱輪する可能があります

 

こちらの写真をご覧ください(ストックフォト)。リフトの支柱上部の写真です。

https://www.photolibrary.jp/img295/149775_2603131.html

ケーブル滑車の上に乗っかっているだけということがよくわかる写真です。

ケーブルが外れて落ちないように絶対的にガードする仕組みはありません。なぜかというと、そのような仕組みはケーブルを通すことはできても搬器を通過させることができないからです。なので、ケーブルを滑車にとどめているのは滑車のフランジだけという、いかにも心許ない構造世界中のあらゆるリフトゴンドラ採用されています

 

──とまあ、おっかないことを書きましたが、人の飛び降りによる脱輪はまず起こらないと思います

人ひとりの荷重が抜けた程度のことで脱輪が起こるような安全性では、まともな運行ができないからです。

索道リフトゴンドラ)のケーブルには、乗っているスキーヤー以外にもケーブル自身自重や搬器、風の抵抗といった様々な張力がかかっていて、それらすべてが全体でたった一本のケーブルを引っ張っています。人一人飛び降りても誤差のようなものです。荷重の抜けや増加はリフト乗り場やリフト降り場で常に発生していますが、それがケーブルをぐらぐら揺らすようなことはありませんよね。

リフト飛び降りはいけない(本当の)理由

事態悪化して、パトスキーパトロール=スキー場安全管理担当スタッフ)の仕事が増えるからです。

 

まず大前提として、乗り場・降り場以外でリフトから安全に降りられる区間などほとんどありません

地面すれすれを這うように進むリフトなどはなく、たいていは出発早々に地上3mくらいのところまで持ち上げられ、降り場までその高さをキーします。これは、積雪真下滑る人と干渉しないようにするために必要な高さです。

下がふかふかの新雪なら飛び降りても大丈夫じゃね? という考えは甘いです。

新雪の中はどうなっているかわかりません。岩や樹木切り株はいくらでも潜んでいますし、雪が沢を隠しているかもしれません。また、正確な雪の深さもわからないはずです。思ったより浅ければ骨折で済むかもしれませんが、思ったよりずっと深ければ窒息死です。

また、下がふかふかの新雪だということは、そこはコースです。無事に飛び降りはいいが、自力ではコースに戻れないかもしれません。

 

そして飛び降りはいけないもっとも大きな理由は、ほかの客が真似するかもしれないことです。

リフト上にいる乗客はみな、寒さや不安や緊張や焦りや苛立ちを覚えています

そんな心理ときに誰か一人が飛び降りたら、自分飛び降りてもよいのだ、飛び降りるべきなのだ勘違いした人が次々に後に続くかもしれません。それを見た人が、それを見た人がと連鎖し、死傷者続出です。

そうなってしまうと、救助隊の仕事事態の収拾と負傷者の救護が最優先になり、リフトに乗って待っている人々の救助は後回しになります

 

おわかりでしょうか。

リフト停止中にリフト飛び降りはいけない理由は、それによって発生する二次災害の防止がメインだと思います

リフトが止まった時

リフト運行中に止まることはよくあります。乗り場・降り場で誰かが転ぶととりあえず止めますし、一時的強風が吹いた時などにも止まります。こういう時は乗客が行動に迷う間もなく運行再開するので問題ないですね。じっと座って運行再開を待ってください。

それ以外のトラブルで停止が長時間にわたる場合も、じっと座って待つ以外に乗客がとれるアクションはありません。リフト上は吹きさらしで寒いですが耐えて下さい。スノースポーツ中は単なる冬服よりも防寒はしっかりとしているはずです。

救助

早期の運行再開が見込めない場合は救助になります

乗客のひとりひとりをハーネスにぶら下げて地面に降ろす救助作業が行われます

この作業は、訓練の様子を色々なスキー場YouTubeSNSで公開していますニュース映像などもありますので興味のある人は探してみて下さい。

ぞっとするような救助作業ですが、遭遇することはごくまれです。筆者はあちこちスキー場で数百日の滑走日数がありますが、実体験はおろか目撃したこともありません。「先週ここで竹竿救助あったんだって!」という話を聞くくらいです。

現在ザイルを持ち上げるのに軽金属製の伸縮ポールが使われますが、昔は竹竿が使われていたため「竹竿」で話が通じます

 
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