2026-04-02

未来永劫実行されることのない、私の復讐計画

私は小学生の頃、いじめを受けていた。

原因は何だったかからない。ただ自分としては普通に過ごしていたつもりだったし、誰かに変なちょっかいをかけた覚えもない。

それがある日突然、クラスカースト最上位の男に毎日のようにバカだのキショだの名前をいじって揶揄したりだの心無い言葉をかけられるようになり、それに同調したクラスメイトも一緒になって私に罵声を浴びせるようになった。

主犯格男子児童狡猾な野郎証拠に残るような行為はしなかったので、日常的に身体的な暴力を受けたり、持ち物に危害を加えられたりしたことはなかったが、それでもあの日々は今でもフラッシュバックすることがあるくらいには、私にとって暗黒の時代だった。

担任はそんな私を鼻つまみものとして扱い、外面だけは良いいじめ主犯格たる男子児童は褒めそやした。

私はクラス孤立し、卒業するまで周りの人間に不信感を抱いて過ごした。

さて、そんな主犯格の男――以降はIとする――はその後プロスポーツ選手になった。どの競技かは伏せるが、わりとメジャー球技だ。

Iは日本国内よりも海外チームでの活躍が多くあまりニュースが入ってくることはないのだが、それでもやはりIの功績は耳に入ってくる。それが本当に嫌で嫌でしょうがなく、私はIのせいでその競技ごと嫌悪するまでになった。

Iは結婚もしており、娘がいるらしい。世間では「良いパパ」と持て囃されているようだが、一方で他人距離を取るようになり、コミュニケーションが苦手になってしまった私は未だに独り身だ。

全部Iのせいだと言うつもりはないが、少なくともあの頃に今の私の性格の4~5割が形成されたと思っているので、幸せな家庭を築いている(らしい)Iには強い憎しみを覚えている。

運動ができるからとそれを鼻にかけ、自分以外の人間を見下してクラス支配下におき、私のような弱い人間人権を踏みにじったIが幸せを手に入れているなんて、この世はなんて理不尽なんだ。

娘が生まれたという報せを聞いた時、私はIに復讐したいと考えるようになった。

復讐方法簡単だ。

まず娘と嫁をレ●プし、その次にI本人の手足を金属バット等で粉砕し、最後背骨にとどめを刺す。

殺害はしない。選手生命を絶ち、残りの人生を生き地獄にしてやるのだ。

Iに受けた仕打ちに比べたらやりすぎと思われるかもしれない。それでも、Iを中心に広まったあの地獄の日々から連なる今までの長い年月と、これからも続く孤独と苦しみの日々を考えれば釣り合いは取れるだろう。

だが、私はそんなことはしない。というかできない。

何故なら今の私には守るべき生活社会的地位、そして最低限の常識良識があるからだ(常識良識ある人間が考えるようなことじゃないだろというツッコミはさておいてほしい)。

I一人から受けた傷をその配偶者子どもにまで負わせる必要なんてないし、Iの選手生命を絶ったところでそこに関わるチームやスポンサー等の損害を私が補償できるわけがない。

当然こんな犯罪は許されるべきではないし、私が犯罪者になるわけにもいかない。

からこれはただの妄想復讐に心燃やしたもののやり場がなく抱えてしまったモヤモヤをどこかに発散したかっただけ。

こんなしょうもないことを考えてしまう私のことを愚かな人間だと皆さんは思うだろうか。

日常的に暴行を受けたり、非人間的な扱いを受けたりと、私よりももっと辛い思いをした人もいる中で、みっともなく今でも恨みを持ち続ける私を、世の中は嘲笑するだろうか。

それでも私はそんなことを考えてしまうことがやめられない。もしかしたらあの頃に形成された性格なんかじゃなく、これが元々の私の性根だったのかもしれない。

この負の感情はいつまで続くんだろうか。

日常忙殺されて一時は忘れてしまっても、メビウスの輪の如くしばらくすればあの時の感情はきっとまた戻ってくる。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん