2026-03-16

予防戦争名目原油貿易迷惑をかけ、自己放尿して、なにがしたいのか

市場は愚かではない。愚かなのは、しばしば国家だ。

中東最近起きているイスラエルイランをめぐる緊張は、典型的な「国家自分の靴に向かって小便をする」事例である

いや、経済学的に言えばもっと正確な言葉がある。自己放尿だ。しかも壮大なスケール自己放尿である

市場分散した知識価格に凝縮し、資源配分を調整する。国家がそれを歪めると、価格シグナルが壊れる。結果として、誰も得をしない。

今回の「予防戦争」的ロジックは、その最悪の例だ。

原油典型的世界商品だ。輸送コスト地政学リスク供給期待、すべてが価格に反映される。ここに軍事衝突リスクを突っ込めば何が起きるか?

説明するまでもない。価格は跳ねる。保険料は跳ねる。物流は詰まる。

まり何が起きるか。市場への自己放尿である

しかもこの場合、放尿しているのは一国だけではない。

イスラエル安全保障名目で緊張をエスカレートさせ、イラン対抗措置としてホルムズ海峡リスク市場に織り込ませる。すると何が起きるか。

供給リスクプレミアムが発生する。石油価格が歪む。貿易フロー乱れる

そして世界経済が払うコストは、当事者政治的満足よりはるかに大きい。

人はインセンティブに反応する。政治家インセンティブ安全保障の誇示だ。軍のインセンティブは脅威の拡大だ。官僚インセンティブ予算だ。

だが市場インセンティブは違う。コスト削減、効率、交換利益だ。

この二つのインセンティブ体系が衝突するとどうなるか。

答えは簡単だ。国家市場自己放尿する。

しかも今回のケースは単なる自己放尿ではない。

これはいわば安全保障パフォーマンス資源市場攪乱のダブル放尿である

安全保障の誇示で一回放尿。原油市場への混乱で二回目の放尿。安全保障原油市場ダブル放尿だ。

冷静に考えてみればいい。もし市場に任せておけば、イラン石油は割引価格で流れ、制裁回避輸送ルート自然発生し、世界エネルギー供給は調整される。価格メカニズムはそれを処理する。

だが国家はそれを嫌う。なぜなら価格政治的ナラティブに従わないからだ。

政府問題解決しようとするとき、しばしば問題のものになる。まさにそれだ。

市場は調整能力を持つ。国家はしばしば自己放尿能力しか持たない。

これはもう安全保障政策ではない。グローバル規模の自己放尿である

しか政治家はそれに気づかない。なぜなら政治意思決定市場テストを受けないからだ。企業なら破産する。政府はしない。

価格は罰を与える。政治は罰を回避する。結果?

政策失敗は延命する。そして原油市場にまた自己放尿する。

市場合理的国家感情的価格は調整する。政治は放尿する。

そして世界はその後始末をする。

冷酷に言えば、これが現実だ。

そして今日もまた、中東の空の下で、誰かが原油市場に向かって静かに自己放尿している。

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