コロナ禍で楽器演奏人口は増えたか?社会生活基本調査

日本の総務省統計局が5年に一度実施している社会生活基本調査の結果が今年8月、公表されていたことに今ごろになって気づきました。

今回の結果は、去年2021年10月にそれまでの1年間の生活についてたずねた調査の結果で、この期間はコロナ禍で2回の緊急事態宣言を含む期間の国民の生活行動が反映されているはず、という点で注目できると思います。

この期間に趣味・娯楽として楽器の演奏をしたという人の割合を、頻度別に前回5年前の調査と比較すると、

  • 1日でもしたと答えた人が10.2% (前回10.9%から減)
  • 10日以上したという人が6.3% (前回6.3%と同)
  • 40日以上したという人が3.6% (前回3.7%から減)
  • 100日以上したという人が2.4% (前回2.4%と同)
…と、コロナ禍で自宅で一人でいる時間が多かったはずなのに、楽器に触れた人の割合は増えるどころかむしろ減っていたことがわかりました[統計表30-2より]。

この調査結果を見ると、前回5年前に比べて趣味・娯楽行動で大きく伸びたのが「スマートフォンなどによるゲーム」と「─音楽鑑賞」で、他の趣味・娯楽はどれもあまり伸びていないか減っていますから、結局、コロナ禍のあいだ増えたのはスマホやPCに向かっている時間ということのようです...

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