他界した国民的歌手のためにステパン・ハウザーが演奏
先月29日、クロアチアの国民的人気歌手、オリヴェル・ドラゴイェヴィッチというひとが70歳で亡くなったそうで、その葬儀にあたりあの 2 CELLOS のステパン・ハウザーがチェロで彼の代表曲を演奏したらしいです。ステパン・ハウザーは以前のインタビューで「僕はこの歌手の声を聴いて育った」と語っていたことがあります。
ドラゴイェヴィッチの死を悼むクロアチアのようすを伝えるAPの記事[米ワシントンポスト]によると、 葬儀が行われた31日、クロアチアはこの日を国民が喪に服す日とし、翌1日、アドリア海に浮かぶコルチュラ島に埋葬するために棺を乗せた舟は、2隻のクロアチアの軍艦と、彼の死を悼む人たちを乗せた多くの小舟に伴われて港を出た、とあります。
1日、ステパン・ハウザーがオリヴェル・ドラゴイェヴィッチの"Galeb i Ja"という曲を演奏した動画。
しかし、セミの声がうるさくて、せっかくのステパン・ハウザーの演奏がよく聴こえない!....ヨーロッパにセミはいないものと思っていましたが、クロアチアにはいるんですね。
かわりに、生前のドラゴイェヴィッチの歌に2 CELLOSの演奏で"Galeb i Ja"(かもめと私)。2014年の映像。渋い歌声を聴いただけで、彼の歌が多くの人の心をつかんでいただろうことは想像できます。
国民的歌手の葬送といえば、昨年末フランスの国民的歌手ジョニー・アリディが亡くなったとき、ゴーティエ・カプソンがマドレーヌ寺院でのミサで演奏したことを思い出します。
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