マイスキーが自分のものまねをシェア

新年にあたり、74歳のチェロの巨匠ミッシャ・マイスキーが、2Cellosのステパン・ハウザーがマイスキーをはじめ有名チェリストたちのものまねをした動画を自身のフェースブックにシェアしていました。

これはステパン・ハウザーが 2 Cellosとしてデビューする3年前の2008年、YouTubeに投稿したもので[そのときの記事]、マイスキー、ロストロポーヴィチ、ヨーヨー・マ、カザルス、デュプレなど巨匠たちの演奏をものまねして、当時プロ・アマ問わずチェリストたちのあいだで大評判になりました。

ただ当時、古いレコードのように音程が揺らぐカザルスのバッハ(組曲3番サラバンド)には「失礼だ」と怒る人がいましたし、 プロのチェリストのかたに聞いた話では、よく主要コンクールで審査員をつとめていたナタリア・グートマン先生(1942-)は、 自身の演奏(ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番冒頭)のものまねに激怒し、それでステパン・ハウザーはコンクールに出にくくなった...ということもあったようです。もしかしたらそれがステパン・ハウザーに後の2Cellosというクラシック以外の道を選ばせたきっかけだったかも知れない...

マイスキーが新年の挨拶にユーモアを込めてこの動画をシェアするということは、自分のものまねを笑って受け入れているということですね。

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