急速に進む自動車のエレクトロニクス化についての話題を提供するテーマサイト「カーエレクトロニクス」で2006年のランキング1位になったのは,日立製作所によるクラリオンの連結子会社化についての記事だった。

▼ 2006年「カーエレクトロニクス」記事ランキング

順位記事タイトル日付
1【続報】「怖いのは松下電器産業や三菱電機…」,クラリオンが日立製作所の連結子会社になったわけ10月13日
2ホンダ,「フローティング・カー」が収集した交通情報を「Google Earth」で公開へ3月29日
3レクサスLS460に積んだミリ波レーダやステレオ・カメラとは・・・9月19日
4トヨタが内製する「プリウス」向けIGBT,その独自技術を公表3月28日
5【nano tech】自動車メーカーも興味津々,高知県産業振興センターなどが電子放出源を利用した車載向けの面光源を展示2月22日
6三洋電機の半導体メモリを使った低価格カーナビはワンセグ付き11月9日
7トヨタのハイブリッド車,米ITCが特許侵害で調査を開始2月9日
8【ジュネーブショー速報】三菱自動車,4輪それぞれにモータを配した電気自動車を披露3月3日
9【ミツミ展】窓に貼れる車載向け地デジ受信アンテナを開発2月17日
10三菱自動車の「i MiEV」,リッセル製のリチウムイオン2次電池を搭載10月11日

(集計期間:2006年1月1日~12月21日)

 今後の自動車では,ハイブリッド化などの進展で動力機構向けの電装品が激増する。しかも無線ネットワークによって自動車全体が情報端末となり始めているので,IT系の技術もどんどん入り込む。さらに安全装備の上でも電子技術が肝となり,まさに業界構造が目まぐるしく変わる真っ最中である。

 今回のランキングも,こうした動きが如実に反映された結果になった。2007年も引き続き,大きな動きがあるのは確実と言えるだろう。