「那須ちふり湖カントリークラブ」は、雄大な那須連山を望む、那須ちふり湖畔に広がる。自然林を生かした美しい高原リゾートコースだ。鹿島建設が保有・運営している。同社は2013年11月末、このゴルフ場に隣接して、約2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「那須ちふりメガソーラー」を竣工し、売電事業を開始した(図1)。
JR東北新幹線・新白河駅からクルマで15分ほど。丘陵の森を縫うように走っていくと、木々の間から、整然と並んだ太陽光パネルが目に入り、ゴルフ場の玄関に到着する。駐車場に止めると、すぐ先にパネルの上端が垣間見える。「ゴルフ場を建設した当時、荒造成したものの、その後、計画変更などで未利用地になっていた。当時の開発許可のまま、暫定利用としてメガソーラーによる売電事業に活用することになった」。鹿島建設・開発事業本部プロジェクト開発部の成田裕介次長は、こう経緯を説明する。