yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

蜷川幸雄演出、猿之助主演「元禄港歌〜千年の恋の森〜」

主役を市川猿之助。その他の出演者に宮沢りえ、鈴木杏、段田安則、市川猿弥、新橋耐子等。東京ではシアター・コクーンで1月7日から31日まで。大阪ではシアターBRAVA!で2月6日から14日までとなっている。

去年の10月から発売されていたのに、いまごろ気づく迂闊さ。去年の11月は学会発表があったりして、気もそぞろだったからだろう。この公演の記事をたまたまネットで知った。それが「ひばり舞台で蘇る 〜〜 元禄港歌 〜〜」という記事。検索をかけると『マイナビニュース』(2016/1/06)にも記事が。引用させてもらう。

7日から同所(東京・渋谷区のBunkamuraシアターコクーン)で上演する本作は、作・松元松代、演出・蜷川幸雄による戯曲。元禄時代、廻船問屋の大店・筑前屋を舞台に、結ばれない男女の悲恋と秘密を背負った親子の情を描く物語だ。
美空ひばりの劇中歌が話題となった1980年の初演から、36年ぶりの復活公演となる本作。演出の蜷川は、「市川猿之助さんが、ひばりさんの歌で『元禄港歌』をやりたいと言ってくれた。猿之助さんの糸栄なら見てみたい。久々に新たな気持ちでこの作品をやってみたいと思った」と期待を寄せている。
主演の猿之助は、流しで三味線を弾く盲目の女芸人・糸栄役。「蜷川さんは、客席との一体感を大切にされる演出なので、初日が開いてみないと分からない」と胸を膨らませつつ、「段田さんにも助けて頂いていますし、宮沢りえさんとは初共演と思えないくらい打ち解けて、とても良い座組みになっています。反応がとても楽しみ」と自信を見せた。

早く席を確保しなかったのを「しまった!」と思ったのは、「美空ひばり」の歌が劇中歌になっているから。1980年の初演時がそうだったらしい。今回も上の引用にあるように、猿之助が望んだのだという。嬉しくなった。さすが猿之助だと感心した。

美空ひばりについては、10年前に入れこみ、いつかは形にしたいと思い続けて来た。リサーチは3年強に渡ってしたし、資料も集めた。でもその後、勤務していた大学の仕事が大幅に増え、そのままになってしまっていた。無念。日本の芸能史を考える場合、美空ひばりを抜くことはできない。それくらい重要な位置を占めている。大衆はそれをよく分かっているから、いまだにテレビ等で彼女の特番が組まれるのだろう。残念なことに、研究者で彼女に注目する人はほとんどいなかったし、これからもおなじ状況が続くのでは。

だからこういう機会に、こういう形で「再評価」されるのがうれしい。美空ひばりの歌が、もっというなら、彼女が体現する芸能が、蜷川演出、猿之助主演の舞台にとけ込み、どのような旋律を奏でるのか、ぜひとも観たい。

今日、遅まきながらローソンのe-チケットを取った。S席でも2階の前から二列目。でも、間に合って良かった。

東京ではシアター・コクーンでの公演だった。ご覧になった松井今朝子さんのブログをリンクさせていただく。参考になった。

以下が公演チラシ。