yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ロックと哲学の饗宴−−羽生結弦選手のSP「Let Me Entertain You」in「フィギュアスケート全日本選手権男子フリー」@長野市スポーツアリーナ・ビッグハット12月25日

羽生結弦選手のショートの「Let Me Entertain You」は初お披露目。内容は4年前のSPで選んだプリンスの「Let’s Go Crazy」を思わせるものだった。「Let Me Entertain You」の振り付けもジェフリー・バトル。でも今回はリモートなので、(推察するに)ほとん…

本郷理華さんの草薙素子!in 「フィギュアスケート全日本選手権女子フリー」@長野市スポーツアリーナ ビッグハット 12月27日

本郷理華さんの草薙素子!もう、驚嘆した!まさに草薙素子がそこにいたから。衣装も雰囲気も素子。発達した筋肉、肢体。しかし男性の筋肉質的なものではなく、フェミニンな柔らかさがある。新聞記事から拾った本郷理華さんの舞姿。 素子のことを最初に知った…

祈りの光で癒してくれる羽生結弦選手の「春よ、来い」in全日本フィギュアスケート選手権 エキシビション@長野ビッグハット12月28日

暗闇の中で舞う羽生結弦さん。果てしのない闇の中でもがき、弱り果てた人の心を照らす光のよう。滑り出しから終わりまで、「祈り」が羽生選手の身体から光となって放射していた。最後に天に向かって手をさしのべ、さらなる明かりを要請するかのようなポーズ…

羽生結弦選手の一貫したテーマを結晶させた『天と地と』in「フィギュアスケート全日本選手権男子フリー」@長野市スポーツアリーナ・ビッグハット 12月26日

今回のフリーの『天と地と』は、以下の2つが達成されていた点で、羽生結弦選手の今までの集大成だと感じた。 1.「天と地」は羽生結弦選手の演技を貫くテーマ 2. 和/洋のアマルガムが軸 1.「天と地」は羽生結弦選手の演技を貫くテーマ (1) 『天と地のレクイ…

美を超える剛=強靭を描出した羽生結弦選手『天と地と』in「フィギュアスケート全日本選手権男子フリー」@長野市スポーツアリーナ・ビッグハット12月26日

もう完璧を超えた異次元の世界が展開していた。コンペであることを忘れてしまう。羽生結弦という人が全世界の観客を前に演技を披露する。私たちは観客として、ひたすらその舞台に魅入り同化する。ジャンプはもちろんどう跳ぼうと、凄いものものであることが…

来月の観劇予定

2021年の新年を迎えるにあたり、今までの年初めとはちがった感慨を持つ。もちろんこの原因は一年あまりにわたるコロナ禍。一体いつ終焉するのか、混沌とした中で観劇どころではないのかもしれない。でも実際の舞台を見ることで、人の免疫力は確実に上がる。…

復曲能『篁』プレ公演 @京都観世会館12月23日

この曲については先月(11月)7日の「奈良しば能」で西野春雄氏が言及されていた。この「しば能」で演じられた『高安』も西野春雄氏監修での復曲上演で、演能前の解説が非常に丁寧で、しかもわくわくするほどおもしろかった。今回も演能前に十分程度の解説を…

シテとツレの駆け引きが印象的だった井上裕久師と大江泰正師の能『通小町』in「京都観世会十二月例会」@京都観世会館 12月20日第二部

この京都観世会の納会は二部構成になっていて、コロナ禍での例会公演に倣い、応募して当選した人だけ「観劇権」を確保できるようになっていた。しかもすでにチケットを持っている人だけが応募できる。今回はラッキーなことに、一部、二部ともに当選だった。…

浦田保親師、浦田保浩師、そして林宗一郎師の仕舞三番が凛々しくも美しかった「杉浦定期能」@京都観世会館12月19日

前日の「petit能」と、翌日の京都観世会例会に挟まれたこの日、体調が思わしくなかったし、コロナ感染が心配だったので直前まで迷いに迷った末、出かけた。前売り券を持っていたこともある。でもやめるべきだったと後悔している。 能『清経』は以前に林宗一…

「冷えたる美」の具現化がみごとだった味方玄師シテの能『龍田 移神楽』in「京都観世会十二月例会 納会」@京都観世会館12月20日第一部

以前にも京都観世会で3回ばかり『龍田』を見ている。直近は昨年9月の河村浩太郎師シテの「林定期能」公演。若々しい演者と華やかな衣装がビジュアル度の高い舞台を創り上げていた。当ブログ記事にしている。 www.yoshiepen.net 昨日の京都観世会納会のチラ…

林宗一郎師の鮮やかな糸さばきに見惚れた能 『土蜘蛛』 in「KYOTO de petit 能」@京都観世会館12月18日

文化庁主催、京都府と京都市教育委員会後援の企画。「90分で能観劇」3回シリーズの第一回公演。人間国宝の大倉源次郎師がサポートされた公演だと公演前の大倉源次郎師のお話から推察している。文化庁が京都に移転する本年、2020年、コロナもあって遅れてい…

ポストモダン的終幕が心に残る片山伸吾師シテの『野守』in 「片山定期能 4月公演」(延期公演)@京都観世会館 12月13日

印象に強く残ったのが終幕部。想いを断じるかのような唐突ともいえる終わり方。度肝を抜かれた。さすが世阿弥、こういうまるでポストモダンを思わせる終止符の打ち方をやってのけたんですね。心底、打たれました。降参です。まさに時代の先を行っていた世阿…

アンドロジナス的杜若の精が素晴らしかった片山九郎右衛門師の『杜若 恋の舞』in 「片山定期能4月公演(延期公演)」@京都観世会館 12 月13日

橋掛かりに登場したそのときから、常より一層際立った圧倒的存在感のあるシテ、片山九郎右衛門師。あの有名な業平の歌、「唐ころも、着つつ馴れにし妻しあれば、はるばる来ぬる旅をしぞ思う」を吟じる。これは「カキツバタ」を句に読み込んだもの。里女とは…

三島由紀夫が言明「美智子さんが皇室からディグニティをなくした」in『楠田實日記』(中央公論新社、2001年)

私のライフワークである「三島由紀夫」。先月の25日に自刃後50年が経過したけれど、日本のみならず世界にその偉業は燦然と輝いている。お粗末ジャーナリストもどきの工藤某が「美智子さんとのお見合い」について、三島を貶める文章を底辺週刊誌に書いている…

反社勢力と関係の深い小室圭さんとの結婚は破談一択、さもなければ眞子さんの皇族追放、さらには秋篠宮家の皇籍離脱しかない!

元宮内庁職員の小内誠一氏、美智子前皇后、紀子卑からの圧力でブログ閉鎖を余儀なくされる等、かなり苦労されている。この二人の言論弾圧は皇族の政治介入であり、許せるものではない。 やっと再開された小内氏のブログに、このような問題(小室事変)が生じ…

秋篠宮長女の反社とつながりのある男との結婚は絶対阻止!さもないと皇室存在意義が消えてしまう!

今日配信Yahooのネット記事(「ポスト・セブン」)、「眞子さまと小室圭氏、ジミ婚NG 披露宴は最低でも700万円」のコメント欄は非難の嵐、実に5千コメント超え。最近ヤフコメは秋家非難を書くと即削除される。私も削除されている。アク禁になった方もおられ…

舞踊家 伊藤道郎の先見性 「異国と格闘した日本人~舞踊家 伊藤道郎」(プレミアムカフェ 2007年)

先日の再(再)放送を録画していた。それも今年の7月だったかに放送のもの。おそらく反響が大きくて、さらに再放送になったと思われる。その内容を引用する。 ハイビジョン特集 異国と格闘した日本人芸術家 夢なしにはいられない君 ~舞踊家 伊藤道郎の生涯…

『サド侯爵夫人』を演出できる演出家はもう出ない?三島由紀夫没後五十年、時代は未だ彼に追いついていない

今日は2020年11月25日、三島が市ヶ谷の自衛隊駐屯地で自決してから50年経過した。しばらく前からネットに連日のごとく三島関連の文章があがるようになっている。どれもが駄文や程度の低い憶測文の域を出ないので、目につくだけでも忌まわしく思える。特に嫌…

美智子前の「何が何でも秋篠宮に皇統を移したい!」との画策・陰謀に政府官邸は乗っかるの?国民は大反対ーー次の選挙が楽しみ!

ちょうどこの頃感染者がコロナ感染者がピークに達していたのを無視して執り行われた意味のない「立皇嗣の礼」。強制執行した政府の背後には美智子前皇后と紀子卑の圧力が。彼女たちにはコロナに呻吟する国民の切実な声に耳を傾ける慈愛などまったくない。そ…

新嘗祭に参列した菅総理、「皇女」と呼べるのは敬宮愛子さまのみですよ!敬宮さまが次の天皇陛下になられるよう皇室典範の改正を!敬宮さまの立太子を望みます!

皇室行事の中でも重要な意味を持つ新嘗祭。その厳かさに感動したと菅さんのtwitterに。それなら綿々と受け継がれてきた皇統と皇室伝統の意味と重みをしっかりと噛み締められたはずですよね、菅総理。「皇女」が特別な意味を持っていることも。それを、単なる…

美智子前の政治介入を許すな!「秋篠宮姉妹を『皇女』にして結婚後も公務員として給与を払う」?政府与党の皆さん、美智子前の圧力に屈するのですか?税金は払いたくありません

まず決定打として、秋篠宮のDNA鑑定を望みます。果たして秋篠宮は前天皇の子なのか?あまりにも皇統からかけ離れた外見と思考。奔放な性遍歴を疑われる美智子前。この人の異常なまでの次男への偏愛。異常なまでの長年にわたる雅子皇后陛下への卑劣な虐め。こ…

西国三十三所巡りを始めた

巡礼というと四国の遍路八十八霊場巡りが有名であるが、こういうことにまったく疎かったのが5年前までの私である。その頃、ペンシルベニア大時代の指導教授の一人、訪日中のC先生と茨木市民センターで能を観た折に「同行二人」という語を知った。彼女のお連…

浦田保親師シテの能『鉄輪 早鼓』in 「京都観世会11月例会 第二部」@京都観世会館 11月22日

まずこの『鉄輪』が使われた公演チラシの表裏をアップしておく。 当日の演者と観世会サイトにアップされていた「解説」を以下に。 シテ 都の女 浦田保親 女の怨霊 浦田保親 ワキ 安倍晴明 小林 努 男 岡 充 アイ 社人 茂山逸平 笛 赤井啓三 小鼓 林吉兵衛 大…

片山九郎右衛門師シテの『半蔀』in 「京都観世会11月例会 第二部」@京都観世会館 11月21日

サイトに掲載されていた演者一覧、加えて演目解説が以下である。 <演者一覧> シテ 夕顔・夕顔の霊 片山九郎右衛門 ワキ 僧 福王知登 アイ 所の者 茂山忠三郎 笛 杉 市和 小鼓 成田達志 大鼓 河村 大 地謡 樹下千慧 大江広祐 河村和貴 田茂井廣道 河村晴道 …

ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」by 大阪フィルハーモニー交響楽団@高槻現代劇場 11月20日

交響曲演奏を聴くことはさほどなくて、ベートーヴェンの「第九」、「田園」、「運命」という有名どころ、それかシューベルトの「未完成」、そしてベルリオーズの「幻想交響曲」なんていうポピュラーな曲のみだったような気がする。そのほとんどが大フィル、…

番外仕舞の醍醐味を味わえた三つの仕舞 in「秋の碧道会」(田茂井廣道師の社中会)@河村能舞台11月15日

社中の者ではないのに厚かましくもお邪魔させていただいた。番外仕舞がお目当て。林宗一郎師の「碇潜」、味方團師の「放下僧」、そして田茂井廣道師と河村和晃師の「舎利」が素晴らしかった。 林宗一郎師の「碇潜」は歌舞伎でいえば『義経千本桜』の「碇知盛…

12月の観劇予定

能は制限が緩くなってきているのがうれしい。初週の井上定期能は浅井通昭師シテの『葛城』があるのが楽しみである。 翌日の林宗一郎師主催の「すはま」会も楽しみにしている。なにしろ林同門会の錚々たる能楽師の方々打ち揃っての仕舞のオンパレード。もとも…

文楽公演『新版歌祭文 野崎村の段』in「錦秋文楽公演」第2部@国立文楽劇場 11月10日 

待ちに待った本拠地大阪での文楽公演、先月末に幕が開いた。今月に入って早速第3部の『本朝廿四孝』を見てきたのだけれど、公演中眠気が襲ってきて、前半部は記憶になし。ここまで無様だったのは初めて、なんとも不甲斐ない。情けなくて自信喪失である。 気…

「幽花会秋季大会」(片山伸吾師社中会)の能『井筒』のシテ、小鼓の方がよかった!

こちらのシテは片山伸吾師社中の上田徹雄氏、小鼓は久田松月会社中の竹中智泰氏が務められた。シテの上田徹雄は『鵜飼』のシテをされた木村氏と似たような年代の方?先日奈良の「しば能」の西野春雄氏の講演ではこの『井筒』とそのカウンターパートとでもい…

「幽花会秋季大会」(片山伸吾師社中会)での社中の方の能『鵜飼』がすばらしかった!

『鵜飼』のシテを務められた木村厚氏は2017年の幽花会では『屋島』を、昨年の幽花会では『融』のシテを演じられた。このブログの記事にしている。昨年のものをリンクしておく。 www.yoshiepen.net 社中会での能のシテは年配女性がされることが多いのだけれど…