yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

玉三郎が「夢幻能」を現出させた「傾城雪吉原(けいせいゆきのよしわら)」(Bプロ)@歌舞伎座 12月23日夜の部

「傾城と雪」の取り合わせの歌舞伎舞踊は、平成21年12月の「歌舞伎座さよなら公演」で、先代芝翫が「雪傾城」(『月雪花名歌姿絵』の一部)として披露している。この時は、児太郎、そして現芝翫の子息たちも共に踊ったとか。元をたどれば、成駒屋の持ち舞踊…

中車のエグさ倍増『あんまと泥棒(あんまとどろぼう)』@歌舞伎座 12月23日夜の部

「歌舞伎美人」からお借りした解説が以下。 村上元三 作・演出 石川耕士 演出 配役 泥棒権太郎 あんま秀の市 松緑 中車 笑いを誘う対話の妙 ある夜更け、あんまの秀の市の家に泥棒の権太郎が現れます。権太郎は刃物で脅し、金を出すよう迫りますが、秀の市は…

児太郎が阿古屋を演じた「阿古屋」『壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)』@歌舞伎座 12月23日夜の部

以下が、「歌舞伎美人」からお借りした配役とみどころ。 遊君阿古屋 遊君阿古屋 秩父庄司重忠 榛沢六郎 岩永左衛門 梅枝(4・8・12・16・22・25日) 児太郎(5・9・15・19・23日) 彦三郎 坂東亀蔵 玉三郎 目にも耳にも麗しい豪華な女方屈指の名作 平家滅亡…

「嘘」を入れ子構造のパロディにした映画『嘘八百』(Amazon Video)

関西風の洒脱で魅せた作品。「嘘」を入れ子構造的パロディに使うなんて、いかにも上方喜劇。本来なら宝塚ソリオホールで見る予定が叶わず、Amazonのプライムビデオで鑑賞。 「映画.com」からお借りした情報が以下。 <スタッフ> 監督 武正晴 脚本 足立紳 今…

ワクワクした小鼓方の大倉源次郎師と大鼓方の亀井広忠師の「エア鼓」 in 「公開連続講座 日本芸能史」第13回 @京都造形芸術大学

出演者はお三方。 大倉源次郎(大倉流小鼓方宗家) 亀井 広忠(葛野流大鼓方家元) 聞き手 渡邊守章 楽しい講座だった。実演だけではなく、受講生も参加する(練習する)機会が設けられていたのが、今までの講義とは違っていたところ。いわば、ワークショッ…

秘めた激情の発露で魅せる杉浦豊彦師シテの能『錦木』 in 「杉浦定期能」@京都観世会館 12月15日

以下は当日の演者一覧。 シテ 杉浦豊彦 シテツレ 宮本茂樹 ワキ 小林努 ワキツレ 原陸 アイ 山下守之 笛 杉信太朗 小鼓 曽和鼓堂 大鼓 谷口正壽 太鼓 井上敬介 例により、「銕仙会」の能楽事典からの曲詳細を以下に。 作者 世阿弥 場所 陸奥国 狭布 季節 晩…

1月観劇予定

能は片山定期能。『菊慈童』に九郎右衛門師のご子息、清愛さんが出られるのが、楽しみ。また、京都芸術劇場春秋座での観世銕之丞師シテの能『自然居士』。狂言は野村萬斎師の『二人袴』。お囃子の奏者がすごい。小鼓に大倉源次郎師、太鼓に前川光範師。また…

喜多流の高林白牛口二師、古武士の佇まいで「孤塁を守る」@京都造形芸術大学 12月10日

残すところあと2回となった公開講座、京都造形芸大の「日本芸能史:能と狂言の世界」。一昨日の講義の主役が喜多流の高林白牛口二師だった。天野文雄氏が冠したタイトルがまさに、「孤塁を守る—喜多流高林白牛口二の80年」。司会の天野文雄氏、それに「高…

羽田昶著『昭和の能楽名人列伝』(淡交社、2017年3月刊)

紀伊国屋書店のサイトをリンクしておく。 www.kinokuniya.co.jp こちらはamazon掲載の「解説」。 今や語りぐさ、伝説となりつつある能楽の昭和の名人といわれる人を取り上げ、能楽において、昭和という時代にどのような人々がどのように活躍したかを資料と実…

イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル@ザ・シンフォニーホール 12月2日

以前にブログ記事にもして、期待して出かけた演奏会だった。 この日の曲目は以下。 モーツァルト:アダージョ ロ短調 K.540 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 シューマン:交響的練習曲 op.13(遺作変奏付き) 「ABC Classic Guide」に載った公演情報もアップ…