yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2011-01-01から1年間の記事一覧

「岡倉天心を知っていますか」、彫刻家・籔内佐斗司流仏像拝観手引き@NHK eテレ

普段は午前10時なんて時間帯は家にいないのだが、冬休みということでこの放送(再放送)に出くわした。そういえば、一昨日立ち寄った書店でみたNHKのテキストにこういうタイトルがあったことを思いだした。このタイトルにムッときて、「高校で日本史を勉強し…

血圧オブセッション

こういう個人的な身体のことを記事にするのが嫌だったのだが、この一ヶ月は血圧との「闘い」だったので、ひょっとしたらどなたかの参考になるかと思って書いている。勤務先での検診を受けたくないので、去年から日帰りの人間ドックを受診している。去年9月の…

剣戟はる駒座@池田呉服座12月25日千秋楽

千秋楽は混んでいると相場が決まっているので、どの劇団でもあまり気が進まないのですが、はる駒座のアットホームな雰囲気(舞踊、芝居ともに)が味わいたくて行ってしまいました。宅配便が午前中に来ることになっていたので、時間的には微妙だったのですが…

安永徹&市野あゆみwith PACチェンバー・オーケストラ@兵庫芸術文化センター、神戸女学院ホール 12月24日

ベルリンフィルのコンマスだった安永徹さんと芸術文化センター専属のオーケストラとの競演だった。内容は以下のようになっていた。1.トゥリーナ:ピアノとヴァイオリン、チェロのための幻想曲「シルクーロ」 安永徹(ヴァイオリン)、市野あゆみ(ピアノ)…

「アクションから生まれた革命 〜ジャクソン・ポロック〜」@日曜美術館、NHK eテレ12月11日

さすが千住明さん、先週の杉山寧に続けてポロックとは。意欲的である。司会者を誰にするかというのはこういう番組作りにはとても重要だとあらためて認識した。芸術家であるに超したことはない。NHKのサイトには以下のような解説がついている。 ピカソを超え…

オランダ・バッハ協会 『ロ短調ミサ』@兵庫芸術文化センターKOBELCOホール、12月10日

ずっと楽しみにしてきたオランダ・バッハ協会の『ロ短調ミサ』、やっと見る(聴く)ことができた。期待通りの演奏だった。以下の陣営である。指揮:ヨス・ファン・フェルトホーヴェン ソプラノ1:ドロテー・ミールズ ソプラノ2:ヨハネッテ・ゾマー アルト…

『妻恋宿の留八』、剣戟はる駒座@池田呉服座12月9日昼の部

今日は冬将軍到来で先週までの温かさから一変、身体の芯まで冷えるような寒さでした。それでも小屋は熱気に包まれていました。先日夜の部におじゃました折に、呉服座名物(?)の年配の男性がいらっしゃらなかったので、ちょっと心配したのですが、今日は元…

「“日本画”を超えて 天才画家 杉山寧の世界」、NHK日曜美術館

杉山寧の名は知ってはいたけれど、それは「三島由紀夫の妻、瑤子の父の高名な画家」としてだけだった。恥ずかしい話、日本画家だったのもこの番組で初めて知った。それも日本画の画壇に革命を起こした天才だったことも知らなかった。三島という天才と結婚し…

米ビジネススクールのエリートは社会格差をどう捉えているのか?

私が出たペンシルバニア大学には日刊のDaily Pennsylvaniaという新聞がある。私が博士課程の学生だったころ、一度インタビューされたことがあった。というのも教えていた学生がその新聞の記者だったたからで、いい加減に答えたのに、記事はきちんとしていた…

『泥棒道中』都若丸劇団@明生座11月26日昼の部

笑い過ぎて悶絶死しそうでした。どなたかのブログでとても面白いことは分かっていたのですが、ここまでとは!昨日の『瞼に母』も松竹新喜劇風のとびきりのお芝居で、8月に花園会館で観たときとは、すこし感じが変わっていました。それについてはいずれ書く…

ヴィンセント・ドノフリオ『Law & Order:CI』 降板

日本ではあまり知られていないが、ヴィンセント・ドノフリオ(Vincent D'Onofrio)はアメリカではLaw & Orderシリーズ中の"Criminal Intent"で有名な俳優である。私のもっとも好きな俳優でもある。この記事はすでに2年前のもので、今まで気づかなかった自分…

橋下徹さん圧勝、大阪市長選

久しぶりに政治関係のうれしいニュース。大阪市民、府民もなかなかやりますね。マスコミがなりふりかまわず「橋下たたき」をしたのを乗り越えての勝利だ。それにしても既成政党のみならず既成のメディアの無能ぶり、品性の卑しさをいやというほど見せつけら…

串田和美さんへのインタビュー

NHKのホリデー・インタビューへの登場だった。なんと、朝のテレビ小説でヒロインの義父を演じたそうである。そういえば1、2度みたこの番組での人の良さそうな俳優を思いだした。あれが串田さんだったとは。インタビュー中の串田さんとはまったく違った印象…

『大当り高津の富くじ』都若丸劇団@明生座11月23日夜

松竹新喜劇のオリジナルを若丸さん仕様にした芝居でした。もともとは落語で、落語オタクのつれあいが、先日この演目が貼り出されているのをみた途端に「あっ、落語をやるんだ」と言ったので、ネットでも検索してみました。落語の内容とはずいぶんと変えられ…

『姿無き仇討ち』都若丸劇団@明生座11月19日昼

『姿無き仇討ち』、抱腹絶倒のお芝居でした!座長の若丸さん、副座長の剛さんの丁々発止の笑いの「闘い」が立っていました。若丸さん作だということで、すごい才能の方だと感心しました。なんど観てもきっとそのときどきで笑いのツボがかわっていて、楽しめ…

住宅地での印刷工場の違法操業に悩んでいます

実家(集合住宅)は神戸市灘区の第二種高層住宅地にあるのだが、ここ一週間は隣りのビルに新しく入った印刷工場の問題で振り回されている。Tシャツなどにプリントする印刷業らしく、境界を超えて巨大な筒状のダクトが4個設置されたので、相手方(といっても…

『男の誓い』 都若丸劇団@明生座11月14日夜

勤務先で会議が長引いたため、ミニショーは見損ね、その上お芝居も最初の10分程度遅れてしまいました。このお芝居は他劇団(九州系)でも観たことがあります。ただし、完全に若丸バージョンに替えられていました!以前にみたお芝居とは重点の置き方がまった…

【肥田美佐子のNYリポート】「女性未活用大国」ニッポンの処方箋―米専門家が人口危機解決策を指南

これはThe Wall Street Journal の日本語版にあった記事である。内容はまさにタイトル通り。 演繹法で書かれているので、最初の段落に全体のまとめがある。 先進国で最も深刻な労働人口の危機にさらされながら、依然として女性の活用に消極的な不思議の国、…

『恋女房染分手綱』@国立文楽劇場11月12日昼の部

長い観劇歴で初めてあきれ果てるような経験をした。そのためにせっかくの楽しいはずの観劇が台無しになってしまって、未だに憤りが消えない。3週間前にネット予約をしたのだが、床近くの席は空いていなくて、A席でもずいぶん後ろの席になった。これが大いな…

通勤は痛勤である件

通勤には阪急を使うのだが、これがかなり苦痛である。朝は男性の服にしみついたタバコの臭いと口臭、体臭にうんざりするし、昼間に帰宅する電車では年配女性のおしゃべり、口臭(こちらは男性ほど当たる確率は高くないけれど)にうんざりである。宝塚に引っ…

MET ライブビューイング2011ー2012

メトロポリタン歌劇場の最新シーズンのオペラを録画したものが映画として上映されているのを知り、前からみたいと思っていたがなかなか機会がなかった。METも気のきいたビジネスを始めていたのですね。すでに何年にもなることが分かりました。もちろんオペラ…

『三下剣法』in 都若丸劇団@明生座11月3日昼の部

こういう三枚目の「できそこない」を演じたら、若丸さんの右にでる役者はいないと思います。それがどれほどのレベルかは、実際に観ていただかなくては分かっていただけないでしょう。喜劇の肝は「間」の取り方ですが(もちろん悲劇でもそうですが、喜劇の場…

熊本城と水前寺公園

中学校の修学旅行でこの二つの名所は巡ったことがあり、写真も残っている。とはいえはるか昔のことなので、今回現地での印象とはかなり差があった。熊本城がここまで市の中心であるとは、以前にはまったく気づかなかった。城を中心に街全体が回っているよう…

山鹿の千人灯籠まつりと「よへほ節」

八千代座の玉三郎舞踊公演まで時間があったので、「山鹿灯籠民芸館」で山鹿灯籠に立ち寄った。この公演のちらしに灯籠を被った玉三郎さんの写真がある。 とてつもなく重そうにみえるけれど、紙細工で軽いそうである。紙に糊で金箔を貼っている。この民芸館で…

坂東玉三郎特別舞踊公演『春夏秋冬』@八千代座11月4日夜の部

舞踊がここまでの哲学的な内容と様態になるとは!いままでの常識を打ち破られた。玉三郎といえば、『楊貴妃』も実験的だったが、この『春夏秋冬』はそれを超えていた。口上で玉三郎が「いろいろなものを脈絡なく入れた舞踊となっています」とおっしゃったの…

『二人の風来坊』in 都若丸劇団@明生座11月2日昼の部

とても席がとりづらいと聞いていた明生座公演。でも席はまだいくつも開いていて、意外でした。噂だけが、あるいは思い込みが先走ることってあるんですよね。初日も当日に席がとれたと、お隣に座った方がおっしゃっておられて、これにもびっくりしました。劇…

ジョブズのメモリアルサービスでのヨーヨー・マの演奏

もう、ことばもなく感動することがある。アイザックソンのジョブズの伝記にはそういう場面がいくつかあった。その一つがジョブズとヨーヨー・マとの交流だった。ジョブズがクラッシック音楽の演奏者として尊敬していたのがマだった。1981年、アスペン音楽祭…

マイクロソフトのZuneはなぜiPodを超えられなかったか

毎度ジョブズネタで申し訳ないのだが、アイザックソンの伝記は開いたページどれもが例外なく面白く、ジョブズの哲学のみならず彼の美学、そしてかれの音楽への並々ならないの思い入れとこだわりが、まるでジョブズが傍にいるかのように手に取るように分かる…

ミシュランガイド:京都、大阪、神戸、奈良 2012年版

買ってしまった。今日大阪に出たついでに書店によったら、これが平積みになっていたので、つい中身をみて、そうするとやっぱり欲しくなった。「レストラン・ハジメ」が今年はどうだったのかと気になったのだが、当然ながら今年も三ツ星だった。アメリカの友…

アイザックソン著『スティーブ・ジョブズ』へのThe Economist の書評

Tweet しているThe Economist から2日前にこの記事情報を得ながら、それについて書くのがのびのびになってしまっていた。『スティーブ・ジョブズ』をKindle で読んでいるのだが、(とばしまくって)真ん中より少し先55% あたり(Kindleではページがワカラな…