yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

服部幸雄著『歌舞伎の原郷−−地芝居と都市の芝居小屋』

アマゾンから届き、先ほどざっと目を通した。予想通りの内容である。じっくりと読もうと、はやる気持ちを抑えている。見開きのグラビアが金毘羅大芝居、長野県大鹿村での大鹿歌舞伎、秋田県小坂町の康楽館、そして熊本山鹿市の八千代座の写真である。これか…

芝居『法界坊の恋』in 劇団花吹雪@弁天座 3月30日千秋楽

3週間も前に席を予約していたのに、後ろから3列目の補助席でした。でも文句はいえないかも。入りきれずにロビーにまで人が溢れ、普段は使わない2階にも人が入り、花道にも人が並ぶという盛況でしたから。こういうすざまじい弁天座の入りは初めてではあり…

室内照明とクニエダヤスエさん

今朝ネットの訃報欄をみていて、クニエダヤスエさんが20日に亡くなられていたことを知った。79歳だったという。ちょっと前に著書の『シンプルに暮らす整理術』(大和書房)と『クニエダヤスエのすてきなひとり暮らし―わたしの時間の楽しみ方』(大和書房)を…

服部幸雄さんの歌舞伎論の根幹にあるもの

服部幸雄さんの著書を調べた。単書としては著作は以下のものである (以下Wikiからのリスト)。歌舞伎成立の研究 風間書房 1968 歌舞伎の構造 伝統演劇の創造精神 中公新書 1970 歌舞伎の原像 飛鳥書房 1974 変化論 歌舞伎の精神史 平凡社 1975 市川団十郎 …

服部幸雄著『江戸歌舞伎』(岩波書店 1993年)

歌舞伎論の嚆矢といえばこの本だろう。そして研究者としても服部幸雄さんがここ何十年の歌舞伎批評ではトップにくる方であるのは間違いない。彼と肩を並べるのは、渡辺保さんくらいだろうか。アプローチの仕方は大分違うけれど。アメリカの大学院の博士課程…

『インターメディアの詩学』by ディック・ヒギンス

リビングに本を出しておくのがイヤなので、私の本の大半は寝室の書架に詰め込んでいる。つれあいの分は彼の書斎(実質ものおき)の書架に入れてあるが、そこを最近は私が新たに買ってしまう本が侵蝕しつつある。寝室の書架はギュウギュウヅメ、探しものをす…

芝居『千の風になって』劇団花吹雪@弁天座 3月24日夜

花吹雪さん、春之丞さんを急にみたくなり出かけましたが、さすがに昼夜はきつかった!やっぱり大和高田は遠い。それに途中で抜けて(モウシワケナイ)駅まで全速力で走ったにもかかわらず、電車を逃してしまいました。で、帰宅は11時すぎでした。お芝居は11…

『Ghost in the Shell』中の「謡」

押井守監督の『Ghost in the Shell』(1995)中のサウンドトラック(http://www.amazon.co.jp/攻殻機動隊-GHOST-SHELL-サントラ/dp/B0000076D8)は強烈なインパクトがある。映画自体も電脳・サイバー近未来と生々しい土着性との奇妙な融合でエポックメイキン…

「猪子寿之」という事件

プラハから帰国した際、成田ー伊丹の全日空の機内でビデオ(録画してあるもの)をみました。そのときの「特集」が猪子寿之さんと彼の経営する「チームラボ」をドキュメントしたものでした。久々にこういうドキュメンタリーで興奮しました。とにかく怪物とで…

論文を書くという「後始末」

先日発表したプラハでの学会は、実はオックスフォード大学のアフィリエイトである。今回のテーマは "trauma" だったが、去年の3月(これはザルツブルグで開催された)に発表したときのテーマは "evil" だった。この学会のすごいところは、学会発表のプロポ…

プラハの国立博物館と近代美術館

滞在の最後の日、国立博物館に行きました。朝から本降りでしかも気温が冬に戻って寒く、行く途中で何度もやめようかとも思ったのですが、「次回は永遠にないかもしれない」と思い直して、行ってきました。アメリカのナチュラルヒストリーミュージアムとの違…

帰国

チェコ時間の朝10時10分発のフライトでプラハを出てコペンハーゲンに11時過ぎに着。プラハではタイのバンコク回りの関空着便、それも夜10時発のフライトしか手配できないと言われていた。コペンハーゲンでスカンジナビア航空のトランスファー・オフィスで交…

情報のソースをどこに求めるか:くたばれ「みのもんた」

日本を離れると雑音が聞こえなくなる分、より客観的に事実をみることができる。日本のテレビから情報を得ることないから、特にそうである。現在滞在しているプラハのホテルではテレビだとCNNのみ(あとはチェコ語、ロシア語の放送)となるので、日本のメ…

学会三日目 最終日

今日は遅刻しないで、9時から始まる午前のセッションすべてに出ることができた。午後は2時からのはスキップして、4時から6時まで、つまり最終まで残って堪能した。目から鱗だった発表は、、"Dying on TV: Traumatic encounter, on Screen and For Real"とい…

美しい街、プラハ

昨日で三日間の学会も終了したので、今日、明日は「観光」に使うつもりだったけれど、緊張がとけた途端に時差ぼけが始まりました。夜中の1時半に目がさめてそれ以降は眠ることができませんでした(午後5時すぎの今でもなんとなく身体が重い)。出かけるのは…

自粛なんてクソくらえ!

Twitbirdを開いてみて、日本がちょっとおかしくなっていることを知りました。でも私自身も今回の学会に来る前は「自粛」モードだったんだと気付きました。フーコーのパノプティコンが、つまり相互監視のシステムが最もよく機能しているのが日本だったのだと…

学会二日目

今日は9時から学会2日目のセッションが始まった。昨夜は疲れ果てて起きたのが7時で、不覚にも10分ばかり遅刻してしまった。それぞれの時間帯に2つのセッションが入っていて、私は「演劇とトラウマ」の方に行きたかったのに、もう一つの「戦争によるトラウマ…

発表終了

荷物がプラハ国際空港に届いていなくて、昨日到着してからさきほどまでは着の身着のままでまる2日間を過ごした。ホテルのビジネスセンターにあるコンピュータは英語ですら認識しなくて画面が完全に文字化けで、メールもまともにうてず本当に困った。今日9時…

打ちのめされます

プラハのホテルではCNNがみれますので、昨晩も到着してからずっとみていました。日本にいるときから、日本の報道との違いと感じていましたが、なおさらその違いに驚きます。24時間ニュースを流し続けるのがCNNですが、そのソースは基本的に現地に入っ…

発表終了

荷物がプラハ国際空港に届いていなくて、昨日到着してからさきほどまでは着の身着のままでまる2日間を過ごした。ホテルのビジネスセンターにあるコンピュータは英語ですら認識しなくて画面が完全に文字化けで、ールもまともにうてず本当に困った。今日9時過…

やっぱり出発することに

迷ったのだけど、先ほどフライトをチェックしたら、今のところANAの伊丹ー成田、SASの成田ーコペンハーゲンは欠航にはなっていないようなので、明日の朝4時起きで出発することにした。こんな未曾有の国難のときに外国に出かけるのは正直気がひける。でもだ…

被害甚大!

なにか世の終わりのような恐ろしい様相です。地震と津波の被害が太平洋側だけではなく日本海側にも及んでいるので。津波をまともにうけた街は壊滅したところもあるようで、テレビの画面をみるのが怖い。福島原発での放射能漏れの心配も現実になったようで、…

プラハ出発準備

発表原稿はまだ完全ではない。もう少し手を入れて短くしなくてはならない。30分の持ち時間なので、他の学会より長いのだけれど、それでも間に7分程度のDVDの映像を入れるので心持ち短めにするつもりである。去年の発表のときも、映像が映らず5分程度もたも…

「エジプト革命」のGoogle幹部、TED Talksで講演

もとの原題は"Wael Ghonim: Inside the Egyptian revolution."Google社マーケティング・マネージャーのWael Ghonim氏が、エジプトのカイロで行なった講演の動画が、3月はじめ、カリフォルニア州ロングビーチで開催されたTED会議の参加者に対して公開された。…

スーパーオペラレッスン バーバラ・ボニーに学ぶ歌の心(8)

先週、たまたま聴いて感動した番組である。先週の金曜日は準備万端整え、テレビの前で待っていた。先週は中途からだったが、今回は全部聴くことができた。やっぱりすごい「レッスン」だった。テクニックはもちろんだが、それ以上のものを生徒に伝えるのに彼…

アメリカの景気回復

日本が「失われた20年」とかでもたもたし、そこにリーマンショックが重なって惨憺たるリセッションに苦しんでいる間に、アメリカの景気は着実に回復している。本来なら発信地のアメリカがもっとも被害が大きかったはずなのに、いざ蓋を開けてみると日本の惨…

映画『アンチクライスト』の日本公開

Twitterでフォローしている佐々木俊尚さんからの情報で、『アンチクライスト』が公開されたことを知った。去年3月、ザルツブルグでの国際学会で、同じセクションで発表したオックスフォード大学の博士課程在籍中だったドイツ人学生がこれをポストモダン理論…

新しいiPad

とにかくすごい!今朝起きてデスクトップPC のiMacを起動したら、いつもとはちがった画面が立ち上がってきた。アメリカ時間で今日発売されたiPadのCMだった。思わずクリックしてしまった。まず仕様の説明があったが、最初のiPadよりも大分薄く、若干軽くなっ…

推理小説?『リヴァイアサン号殺人事件』

かなりペダンティックな作品である。さすが文芸評論家が書いた作品だ。推理小説というより、やっぱりロシアの正統小説、トルストイ、ドストエフスキー、ツルゲーネフ、ショローホフ、最近ではソルジェニーツィンとの共通性が思い浮かぶ。これらの作家は作風…

アニメ映画『劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜』

『劇場版マクロスF〜サヨナラノツバサ〜』を三ノ宮まで見に行きました。シネリーブルという映画館でしたが、『英国王のスピーチ』とどちらにしようかと迷っいました。結果は大正解でした。帰宅してテレビで『英国王のスピーチ』がアカデミー賞をとったことを…