自動運転技術のスタートアップのTuring(チューリング、東京・品川)はNTT系と組み、完全自動運転を実現させるための計算基盤の運用を始めた。両社を引き合わせたのは米NVIDIA(エヌビディア)製の画像処理半導体(GPU)だ。チューリングはNTT子会社がそろえた96基のGPUで、周辺の認知から運転操作までをAI(人工知能)で構成するエンド・ツー・エンド(E2E)自動運転の開発を加速する。
計算基...
テスラ、自動運転に「E2E」革命 生成AIで精度向上際限なく
米テスラが自動運転ソフトウエアを全面的に刷新する。キーワードは「エンド・ツー・エンド(端から端まで、E2E)」。カメラで見てハンドルを回すまでを一気に、生成AI(人工知能)の基盤技術で構成するとみられる。無制限に精度を高め、自動運転のコストを劇的に下げる可能性を秘める。実現すれば既存の自動車大手が自動運転ソフトでテスラに自力で対抗するのは難しくなる。 「カメラ入力からステアリング、ブレーキ、アク
テスラとNVIDIAが迫る自動運転革命 「AV2.0」まとめ読み
生成AI(人工知能)などに使われるAI技術が自動運転の手法を変えようとしています。AI半導体を支配する米エヌビディアはこれを「AV(Autonomous Vehicle=自動運転車)2.0」と呼び始めました。誰が勝者になるのか、連載で探りました。まとめ読みでお届けします。 自動運転2.0 テスラとNVIDIAが仕掛ける大規模AIモデル 自動運転にパラダイムシフトが起きている。センサー入力からハン
自動運転2.0、日本の反攻 新興Turingは未来予測で挑む
「AV(Autonomous Vehicle=自動運転車)2.0」の中心は米テスラや中国勢で、日本の存在感は小さい。既存の車大手は距離を置く中、スタートアップなどが反攻ののろしを上げた。自動運転2.0に挑むTuring(チューリング、東京・品川)は交通流などを予測する「世界モデル」を駆使しテスラを追う。理化学研究所のトップ研究者は医療向け人工知能(AI)という異色の手法で挑む。 【連載「AV2.0