10月末、中国国務院傘下の国営研究機関、中国自動車技術研究センター(CATARC)が5年ぶりに「日中自動車検査認証と基準法規セミナー」を都内で開いた。日本の自動車メーカーやサプライヤーなどに中国の最新規制や業界標準を紹介し、政府目線で中国の電動化・知能化シフトの現状と課題を分析した。
NIKKEI Mobilityは企業や業界動向に詳しい専門家による国内外の動向を分析したリポートをお届けします。今回は中国自動車市場の現在地について、湯進氏の寄稿です。...
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中国NEV市場、外資シェア2割で足踏み BYD34%で独走
中国の新車市場で電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など「新エネルギー車(NEV)」の普及を追い風に自国ブランドが台頭している。2023年1〜6月の中国でのNEV販売台数(乗用車と小型商用車)は、中国勢のシェアが78.5%だった。外資が約2割で足踏みする中で比亜迪(BYD)が約34%で独走している。 英調査会社グローバルデータがまとめた1〜6月のNEV販売台数をメーカーの国籍別
トヨタの次世代PHV、EV走行2倍・200km エンジン再定義
トヨタ自動車が開発する次世代のプラグインハイブリッド車(PHV)の構想が明らかになってきた。電気自動車(EV)モードの航続距離を現行比約2倍の200キロメートル以上に伸ばす。体積が最大2割減となる小型の新型エンジンを搭載することでスペースとコストのバランスを取る。蓄積のあるエンジンを電動車起点で再定義し、先行する比亜迪(BYD)など中国勢を追う。 「ほとんどの日常生活はEVとして乗ってもらえ、遠
中国EVは「スマホ型開発」、ソフト更新年40回 ADASなど
中国の電気自動車(EV)新興メーカーはネット経由でソフトウエアを更新する「オーバー・ジ・エア(OTA)」を伝統的な自動車メーカーより20倍多く活用している。米コンサルティング大手のアリックスパートナーズが発表した調査でわかった。新車発売後に継続して機能を高めたり修正したりするスマートフォン型の開発手法を取り入れることで、新車投入のスピードを上げている。 調査によると、カーナビや音響などのインフォ