メモリ
パソコンさんの作業机だよ
記憶装置だよ
CPUさんが直接読み書きできるよ
数字が大きいほど、いろんなソフトを一度に動かしても遅くなりにくいよ
簡単に書くよ
メモリ(英:memory)とは
パソコンさんが作業するときに使う机。
もう少し具体的に書くと
仕事中の内容を記憶させておく、パソコンさんの部品
であり
CPU(コンピュータの脳みそに相当する部品)さんが直接読み書きできる記憶装置のこと
です。
詳しく書くよ
※このページに書かれている内容は、いわゆる「メインメモリ」と呼ばれる物の説明です。USBメモリ、共有メモリ、フラッシュメモリ、などなどなど、世の中には「メモリ」と付く用語が、いろいろあります。それらの「○○メモリ」については、それぞれの用語の説明をご覧ください。
パソコンさんの部品の説明をするときには
メモリ=作業する机
CPU=人間の脳みそ
ハードディスク=収納BOX
と、よく例えられます。
それを踏まえて、読み進めてください。
ある日のことです。
ピヨ太君がパソコンさんに「おい、この算数の宿題をやっとけ!」と命令しました。
パソコンさんは「電子計算機」と呼ばれるくらいなので、計算が得意です。
ピヨ太君は自分がやるより正確だと考えたのでしょう。
ピヨ太君に命令されたパソコンさんは、算数の問題集を机の上に広げました。
そして、脳みそからプスプス煙を出しながら、頑張って問題を解きます。
おっと、どうやら宿題が終わったようです。
パソコンさんは「終わりました!」とピヨ太君に報告しました。
報告を受けたピヨ太君は「次に使うときまで、しまっておいてよ」と、パソコンさんに言いました。
それを受けて、パソコンさんは、手元にあった収納BOXに問題集を放り込みます。
この話において、パソコンさんは問題集を机の上に広げて解きました。
この机に相当するパソコンさんの部品が「メモリ」です。
あと、ついでなので書いておくと、パソコンさんの脳みそがCPUです。
収納BOXがハードディスクです。
メモリの見た目は緑色の長方形に黒い四角が何個かくっついた板です。
他の形もあるかもしれませんが、私は見たことがありません。
よく「メモリを増やすとパソコンが速くなる」と言われますが、実際には「遅くなりにくい」と言った方が正確です。
例えば、教科書とノートと参考書を広げてやるお仕事があったとしましょう。
机が大きければ、全部広げられます。
快適にお仕事ができるはずです。
机が狭かったら、全部は広げられません。
教科書とノートを広げている状況で参考書を広げたくなったら、教科書かノートを一旦、片付ける必要があります。
机が広ければ、本来のお仕事に集中できますよね。
机が狭ければ、使っていないものを片付けたり、使うものを広げたりする手間が増えます。
この手間の差が、処理速度の差につながります。
というのが、メモリの大雑把な説明です。
次に、もう少しだけ具体的な説明をします。
何となく満足した人は、ここで読むのを止めても大丈夫です。
興味がある人は、引き続き、読んでやってください。
あっ、読んでくれるのですね。
ありがとうございます。
それでは、いってみましょう。
メモリの仕事は
CPUとその他の記憶装置の仲立ち
です。
コンピュータさんがお仕事をするとき、ハードディスクやCDに保管してあるデータをメモリに渡します。
そして、メモリがCPUとやり取りすることによって、CPUに必要なデータが渡ります。
わざわざ、このような手順を踏むのは、ハードディスクとかCDが鈍くさいからです。
CPUは動きが速いので「あれ、くれ」「これ、くれ」とサクサク指示を出します。
ハードディスクとかCDは鈍くさいので、その指示についていけないのですね。
その結果、CPUはハードディスクとかCDがデータを用意するのを待つことになります。
CPUはイライラしそうですね。
それに対して、メモリは素早いです。
CPUの指示についていけます。
そこで、CPUがお仕事を始める前に、ハードディスクやCDの中身をメモリが預かっておくのです。
そして、CPUとのやり取りはメモリがやります。
これで、CPUはストレスを感じることなく、ハードディスクやCDの中身を使えます。
あらかじめハードディスクやCDの中身を受け取ったメモリが、CPUの欲しい物をサクサク渡してくれるからです。
このように、CPUとその他の記憶装置の仲立ちをするのが、メモリのお仕事です。
なお、メモリは「主記憶装置」や「一次記憶装置」などとも呼ばれます。
気が向いたら、覚えてあげてください。
一言でまとめるよ
まぁ「メモリ」って単語が出てきたら「コンピュータの作業机なんだな~」と、お考えください。