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L'art de croire             竹下節子ブログ

帰りの機内で観た映画 2と3「ハーツ・クリーク」と「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」

ホラーに疲れたので、ハリウッドのロマンスコメディでも観ようかと思って選んだつもりが、不思議なカナダ映画だった。
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Heart's creek というタイトルで、イベントプランナーでやりての女性と、山の男とが反発しながらもひかれあう話なのだけれど、主演の男優が独特だ。
ダフ・ザヨンス(Duff Zayonce)という人で、ハリウッドのスターのような癖のない顔で、体だけが肩幅、胸幅が広く、いかにも「モデル」体形。
釣り上がり気味の眼が何となく「醤油顔」でアジア系っぽくも見える。
生きるスキルや体格と、ぎこちなく控えめで不器用そうな様子のギャップが印象的だ。
これは続けて観たラブコメの主演男優にも共通している。
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この映画の主演男優チャニング・テイタムも、癖のないあっさりした顔に胸厚の堂々とした体躯がミスマッチで、元モデル、ダンサー、ストリッパーというような経歴もダフ・ザヨンスと似ていないでもない。

ヒロインはスカーレット・ヨハンソンで、やり手の広告マーケターという設定。

二作とも、女性は強く挑戦的、男性は禁欲的で内向的な雰囲気という対照がおもしろい。今はこういう風な組み合わせが映画的に面白いのかなあ、と思ってしまう。

NASAの「裏側」が、広告という虚実内混ぜて描かれているのがなかなかリアルだし、なるほど、確かにあの頃はベトナム戦争と同時期だったのだなあ、とあらためて思い出した。泥沼化するベトナム戦争と、冷戦の中でのアメリカの威信、なんとしてでも月面着陸を成功させる資金と注目が必要だったわけだ。
あの頃の日本の子供だった自分を振り返ると、ソ連の初の宇宙飛行士ガガーリンにせよ、アメリカのアームストロングにせよ、熾烈な米ソの宇宙競争というより、宇宙開発の様子をすなおに楽しんでいた。「冷戦」において日本がアメリカ側であるとしてもソ連を敵側だという意識もなかった。
宇宙も軍事スペースとなる今となっては、遠い昔のようだ。

アメリカの宇宙計画についての「やらせ」にまつわる映画は、わりと最近観たこれもおもしろかった。




by mariastella | 2024-11-13 00:05 | 映画
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