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2006/10/12
一つ前の日記(フランスへの民族大移動が始まったのか?)で、テレビで聞いたニュースのことに触れていたのですが、これが新聞記事になったので、もう少し詳しくメモしておきます。

かってなかったほど、イギリス人たちはフランスに憧れているのだそうです。

ピーター・メイルが『南仏プロヴァンスの12か月』というベストセラーを発行したのは1993年。その後も次々と本を出してはいますが、まだブームは続いているのでしょうか?


◆10月9日に発表されたアンケート調査結果より

アンケート調査では、イギリス人の22%が「フランスで生まれたかった」と答えていました。

イギリスには、「こんな美しい国にフランス人はふさわしくない」というジョークがあるのだそうです!

フランスに住んでいるイギリス人は10万人。年間6週間以上フランスに滞在しているイギリス人は50万人。

どうりで、あちこちでイギリス人を見かけるわけです!

イギリスで働き、老後もそこで暮らしたいと思うイギリス人は37%。家族や友人も一緒に移り住めるなら別の国で暮らしたいと思う人は32%。

どの国が良いかとなると、フランスがトップで(22%)、その次にスペインとイタリアが続く(ともに19%)。

このニュースをテレビで聞いたときには、フランスがダントツだったのかと思ったのですが、それほどの差はないですね。フランスが一番だったから騒いだのでしょう。フランス人は、何でも一位になるのが好きですから!

フランスが良いとする理由は、特にハード面。

気候が良い。物価が安い。ストレスが少ない。不動産がリーズナブル・プライス。交通や医療などの公共サービスが良い。食事の質が高く、ワインもおいしい。などでした。

イギリスの医療費がべらぼうに高いというのは最近の話題になっていますが、フランスの交通を良しとしているのが不思議に思いました(電車もバスも貧弱ですから)。でもイギリス人が評価するのは、道路がすいているとか、電車が混んでいないという点のようです。

イギリス人には愛国心があると見られていたのですが、そうでもない結果に驚きます。

50歳未満の人々の答えを見ると、自分で選択できるものならイギリスは選ばないという人が半数近くいました。イギリスは理想的な生活ができる国だとするのは23%、老後生活をそこでしたいという人が30%しかいなかったそうです。


◆海の向こう側に夢の国はあると考えるものなのか?...

島国に住んでいると、海の向こうに行ってみたくなるものなのでしょうかね?...

過去5年間にイギリス人がフランスにある家屋を買った数は51,000軒にもなっているそうです。

フランスの人口は日本の半分ですから、この数字は倍にしてくださると感覚が出ると思います。すごいと思われませんか?

「老後はフランスで暮らしたいのだけれど」と、日本人から相談されることがあります。でも日本人は、イギリス人のように簡単にはお隣の国に家を持ったりはできないですよね? 英語を話せると何とかなってしまう、という利点もあるのでしょうか?...

ところで、フランス人はこういうアンケートがあったらどういう結果がでるのかな、と思いました。

たぶん、圧倒的にフランスを出たいとは思わない人が多いと思います。

あえて考えると、「モロッコに住みたい」という人が何人かいたことを思い出します。マラケシュには、かなりのフランス人が住んでいると聞きました。

モロッコなら、フランス語が通じるし、物価が安いし、いつも太陽があるというのが理由。

結局、夢見るのは海の向こうの国となるのでしょうか?

ブログ内リンク:
助けて、イギリス人たちに侵略される! 2008/03/20



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カテゴリー: イギリス | Comment (10) | Top
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コメント
この記事へのコメント
海の向こうは
遊びに行くのはいいけれど、なかなか住み着こうとは思わない…。のですが、若いころは違ってました。

どこに住んでもいいと思ってました。

むしろ、どこに住むことになるかわからないような未来、というものに憧れていました。

でも、トシなんでしょうか。やはり日本が楽。

それに変な話ですが、ずーっと前におもしろ半分でみてもらった占い師さんに「母親の近くに住んだほうがいい」と言われて、それがなんとなーく頭の隅にあるのです。

2006/10/12 | URL | すぎちゃん  [ 編集 ]
【Re】すぎちゃんへ / 海の向こうは
>遊びに行くのはいいけれど、なかなか住み着こうとは思わない…。



⇒ フランスに住みたがるイギリス人が多いとしても、このくらいの距離だと簡単に行き来できるからだろうなと思う。電車でも来れるし。



>トシなんでしょうか。やはり日本が楽。



⇒ すぎちゃんがそうおっしゃるのは早すぎるけど、私も年をとったら日本が疲れなくて良いなと思っています。



>おもしろ半分でみてもらった占い師さんに「母親の近くに住んだほうがいい」と言われて、それがなんとなーく頭の隅にあるのです。



⇒ あら、面白い! 私も面白半分で1度だけ高校生のときに占い師にみてもらったことがあるのですが、「外国で暮らすようになるから英語をしっかり勉強しなさい」と言われたのですよ。当時は外国にも語学にも全く興味なかったので忘れていたのですが、ずっと後になって、「あれ! 私は外国にいる・・・」と驚いたのでした。
2006/10/12 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
Re:海の向こうにある国に憧れるものなのか?(10/12)
こんばんは。

私の相棒の実家、北フランスの田舎町の廃墟のような家も、

イギリス人がどんどん高い値段で買っていってますね。

特に、北フランスだからイギリスから近いということもあってなんでしょう。

でも、やっぱり村人たちはいい気持ちではいないようです。

フランス人に買ってもらったほうがうれしいみたいですね。





2006/10/12 | URL | あふろらいと  [ 編集 ]
【Re】あふろらいとさんへ / 海の向こうにある国
>私の相棒の実家、北フランスの田舎町の廃墟のような家も、イギリス人がどんどん高い値段で買っていってますね。特に、北フランスだからイギリスから近いということもあってなんでしょう。



⇒ やはり、そうですか。北フランスだと、ブルゴーニュよりすごいでしょうね・・・。



>でも、やっぱり村人たちはいい気持ちではいないようです。フランス人に買ってもらったほうがうれしいみたいですね。



⇒ 売る人にとっては、やはり高い値で買ってくれれば良いので売ってしまっているのでしょうね。どうしようもない廃屋なのに、やたらに高い売値をつけておいて、そのうち外国人がひっかかるのを待っている人もあります。



イギリスの田舎に少し留学したときは、とても良い人ばかりいて、イギリス人が大好きになったのですが、なぜかフランスで出会うイギリス人は、どうしてこんなにフランス人たちを蹴飛ばして威張っているの?・・・と思う人が多いので驚きます。フランスという国はフランス人にはもったいないと言われたら、それまでなのだけれど!

2006/10/12 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
Re:海の向こうにある国に憧れるものなのか?(10/12)
とおーくで暮らしたいと思った10代、

あっさり地元に帰った20代を思い出して読みました。



本当に語学ができたら日本人ももっと違うでしょうね。



いずこも隣の芝生が良く見えるのでしょう。
2006/10/13 | URL | HappyHoppy  [ 編集 ]
Re:海の向こうにある国に憧れるものなのか?(10/12)
イギリスの冬は、暗く寒いイメージが強いです。

夕方4時には暗くなって、朝は9時過ぎても霧があって暗いです。

それに比べると、南フランスの青い空はあこがれになると思います。

現在のポンド高も、後押ししているのではないでしょうか?(これは単に推測です)
2006/10/13 | URL | ヒデオ1999  [ 編集 ]
【Re】HappyHoppyさんへ / 海の向こうにある国
>とおーくで暮らしたいと思った10代、

>あっさり地元に帰った20代を思い出して読みました。



⇒ 「地元に帰った」という言葉がいいな・・・。羨ましいです。東京しかないと、帰る故郷がない感じなのです。



>本当に語学ができたら日本人ももっと違うでしょうね。



⇒ フランス人たちが仏語が通じる外国に旅行するのを好むのを見ていると、日本にはそういう外国がないな・・・ などと気がついたりします。



>いずこも隣の芝生が良く見えるのでしょう。



⇒ そうなんでしょうね。でも、自分の国を出たがる人が余りにも多い国というのは少し異常だと思います。





2006/10/13 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
【Re】ヒデオ1999さんへ / 海の向こうにある国
>イギリスの冬は、暗く寒いイメージが強いです。

>夕方4時には暗くなって、朝は9時過ぎても霧があって暗いです。

>それに比べると、南フランスの青い空はあこがれになると思います。



⇒ 暗い国は住みにくいだろうなと思いますね。フランスでテレビの天気予報を見ていると、ほとんどの低気圧はイギリスの方から流れて来ます!



>現在のポンド高も、後押ししているのではないでしょうか?(これは単に推測です)



⇒ ポンド高になっていましたっけ? だとしたら納得できますね。

2006/10/13 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
旦那です
イギリスから移り住みました。 旦那から <フランスに移りたいなあ> といわれたときは 100% 冗談だと思っていたのに 彼の強い意志で やってきました。 私の周りのイギリス人達は いろいろな思い、理由でこちらにやってきています。 ただ 日本人のわたしから見ると 自分の住む場所を “国単位”で選択できるというなかにいるヨーロッパ人の器の大きさのようなものを 感じてしまいます。 すべての国の人が 異国民を受け入れる立場に有るとともに 受け入れられる立場にもなっている。 そこで どういうものがうまれてくるのか?。。。



郷に入れば郷にしたがえ 他を尊重すること 一番たいせつなことなのでしょうね。
2006/10/17 | URL | mikenoko  [ 編集 ]
【Re】mikenokoさんへ / 旦那です
>イギリスから移り住みました。 旦那から <フランスに移りたいなあ> といわれたときは 100% 冗談だと思っていたのに 彼の強い意志で やってきました。



⇒ このテーマを扱っていらっしゃる mikenokoさんの日記を興味深く拝見させていただきました。次のページ:



http://plaza.rakuten.co.jp/asunaro13/diary/200610150000/



「パリの人の方が イギリス人よりも 嫌われているということ」と書いてあるところ、イギリス人たちが上手に溶け込んでいるところでは、もともとの住民たちはそう思うだろうな、と容易に想像がつきますね。



>日本人のわたしから見ると 自分の住む場所を “国単位”で選択できるというなかにいるヨーロッパ人の器の大きさのようなものを 感じてしまいます。すべての国の人が 異国民を受け入れる立場に有るとともに 受け入れられる立場にもなっている。 そこで どういうものがうまれてくるのか?。。。



⇒ フランス人も祖父母の代にまで遡れば、4人に1人は外国人の血が見つかると言われるし、日本とは違って外国人が溶け込んでいる文化ですね。外国人だからとチヤホヤしてくれない分、差別もなく自然に受け入れてくれていると感じます。



>郷に入れば郷にしたがえ 他を尊重すること 一番たいせつなことなのでしょうね。



⇒ mikenokoさんの日記でも例をあげられていたように、排他的なコミュニティーを作ってしまったりしないことがポイントでしょうね。
2006/10/17 | URL | ブルゴニッシモ  [ 編集 ]
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