2014/06/14
天然記念物のような野生の蘭「サボ・ド・ヴェニュス(Sabot de Vénus)」がヨーロッパにあります。フランスでは山岳地帯にあるようなのですが、ここブルゴーニュの平野部にある森の中にもこの花が咲く地域があります。
その場所を教えてもらったのは、もう10年余り前。毎年見に行こうと思いながら行きそこねることがあり、気がつけば、もう何年も見ていませんでした。花が咲く時期は短いので、うまくぶつからないと探し出せないのです。今年こそ~!
今年は春の訪れが早かったので、植物も早く開花するかと思って、5月上旬に探しに行ってみました。
◆ 1回目に見に行ったときは間違えた...
車を止める場所はしっかり覚えている。そこから少し坂道を上がるのですが、どこから森の中に入っていくかがうろ覚え。
森の中は似通っていて、間違えやすいのですよね。ここではないかと思って入って行くと、蘭と思われる葉が伸びていました。
たくさん生えている。今年はすごいのではないか、と大喜び。
花はまだない。近くには、もう開花時期が終わったはずのスズランがたくさん咲いていたので、それを摘んで帰りました。
でも、これはサボ・ド・ヴェニュスの葉ではないのです。いつも間違えてしまう!
◆ iPhoneに場所を登録
よく場所を間違えるのですが、今回はiPhoneに入れている便利なアプリで場所を記録しておくことにしました。
こんなアプリです ↓
かならず帰る
GPSで現在位置が出るので、それを登録しておくというシステムです。本来は災害時に、歩いて自宅に帰るために使うコンパスになるというアプリなのですが、方向音痴の私には非常に便利。駐車場に車を止めたときに場所を登録しておいたりもしています。
災害時用なので、3G回線が使えなくても、コンパスとGPSで帰りたい方向が分かるので、森の中でも威力を発揮します。
Google Play の Android アプリでも「かならず帰る」があるようです。
でも、なんとなく見た植物はサボ・ド・ヴェニュスではなかったのではないかという疑いを持ちました。あたり一面に葉が伸びていて、あんなにたくさんはなかったはずなのです。
写真アルバムを眺めてみたら、間違えたときの記録として、私が5月に見た葉は違うのだと確認。
それでめげてしまって、再び探しに行く気がしないでいました。
6月になって、もう花は終わってしまっただろうと思う日曜日。サボ・ド・ヴェニュスがどのくらい生えているかの調査をする、というニュースが聞こえてきました。ということは、まだ咲いているということ?
思い立ったが吉日。散歩の人が多い日曜日などには行きたくなかったのですが、でかけることにしました。人が多いと言ったって、せいぜい数人に出会う程度でしょうから。
◆ 2度目に行ったら見つけた♪
前回の場所は把握していたので、そこからもう少し坂を上がったところを探すことにしました。
急にやってきた真夏のように暑い日でした。しばらく寒さが続いていたせいもあって、暑さは耐え難い。ほんの少し山道を歩いただけなのに、汗だくだく...。
ない。全く、ない...。
しばらく来ないでいるうちに、誰か悪意がある人が持ち帰ってしまってしまったのかもしれない。絶滅の危機にある植物なのです。
仕方ないので、駐車した場所の方に戻り始めました。
森の中でカメラを持った人たちがいるのが見えました。撮影しているようなので、そこにサボ・ド・ヴェニュスがあるということではないですか?!
日曜日に探しに行くというのも悪くないと思いました。他の人が見つけたのが目印になりますから。
道から森に降りていって挨拶すると、100キロくらい離れた町からやって来た人たちでした。このあたりにある、ということだけ教えてもらっていたので、この日は5時間もかけて探し出したのだそう。
やはり、花の時期は過ぎていました。
ところが、1株だけ、満開という状態のランもありました♪ 木陰なので、開花が遅れていたのでしょう。
みごと、みごと!
これが見たかったのです!
あったのは数株。以前に見たときもそのくらいの数だったので、無事に生き延びていてくれたようです。
◆ ヴィーナスに例えるか、マリア様に例えるか?
サボ・ド・ヴェニュス(sabot-de-Vénus)とは、「ヴィーナスの木靴」の意味。
花弁の膨らんだ部分が、足をすっぽりと包む靴に見えますね。
sabot de la Vierge、soulier de Notre-Dameとも呼ばれるそうです。
いずれも聖母マリアの靴に例えた呼び名。
サボ・ド・ヴェニュスの茎の高さは60cmくらいにもなります。野生の蘭としては飛びぬけて大きくて立派なので、連想するのは愛と美の女神とか、聖母マリアとかになるのでしょうね。
動画の方が花の様子が分かりやすいので入れておきます。
Les Sabots de Vénus, l'Orchidée !
追記
コメントで、サボ・ド・ヴェニュスは日本でも絶滅の危機にあるアツモリソウ(敦盛草)に似ていると教えていただいたので、その花の画像を探してみました。

葉も花の形もよく似ていますが、かなり雰囲気が違う花に見えました。
サボ・ド・ヴェニュスの学名はCypripedium calceolusで、アツモリソウの方はCypripedium macranthos。
それでも、Wikipediaのフランス語のページの説明では、このアツモリソウを「sabot de Vénus à grandes fleurs(大きな花のサボ・ド・ヴェニュス)」とも呼ぶと書いてあったので、よく似た野生植物なのでしょうね。
サボ・ド・ヴェニュスはヨーロッパにある野生植物で、アツモリソウの方はシベリア、中国、韓国、日本、台湾などに自生するようです。
◆ 今年の天候は異常
春先にやたらに温かくて、外で食事ができてしまうほど気温があがったのですが、その後には冷え込みがきました。雨もちっとも降らない。
庭の草花を見ていても、咲きだし方がメチャメチャ。早く咲きだす花もあるし、いつもと同じのもある。雨が降らないから育ちそこなったのがあれば、いっこうに平気そうなのもある。野生のリンドウの花は、この天候が気に入ったらしくて、庭の中はリンドウの林のようになってしまいました。いつもそんな風にたくさん生える勿忘草は貧弱だったな...。
サボ・ド・ヴェニュスを見に行った日に夏の暑さになり、すぐにまた涼しくなるだろうと思ったら、あれから1週間、まだ夏日が続いています。庭の日向においた温度計は、最高の目盛の50度でストップという状態の日も何回かありました。
真夏の暑さになると、雷雨がつきもの。ブルゴーニュでも被害が出たところがあったようです。
びっくりしたのは、ブドウ畑で作業していた5人が感電したというニュース。1人は重症なのだそう。最近のブドウ畑では、新たに支柱を立てるときには、金属製の杭を立てないといけないという決まりができていました。従来のように木の杭だと、害虫が発生するから、徐々に木の杭をなくしていくということになったようです。
ブドウ畑に金属製の杭がたくさん立っていたら、感電事故がおきても当然ではないですか? 木の杭を禁止するときに、それを考えなかったのだろうか? 昔の人の方が賢いと思ってしまう...。
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その場所を教えてもらったのは、もう10年余り前。毎年見に行こうと思いながら行きそこねることがあり、気がつけば、もう何年も見ていませんでした。花が咲く時期は短いので、うまくぶつからないと探し出せないのです。今年こそ~!
今年は春の訪れが早かったので、植物も早く開花するかと思って、5月上旬に探しに行ってみました。
◆ 1回目に見に行ったときは間違えた...
車を止める場所はしっかり覚えている。そこから少し坂道を上がるのですが、どこから森の中に入っていくかがうろ覚え。
森の中は似通っていて、間違えやすいのですよね。ここではないかと思って入って行くと、蘭と思われる葉が伸びていました。
たくさん生えている。今年はすごいのではないか、と大喜び。
花はまだない。近くには、もう開花時期が終わったはずのスズランがたくさん咲いていたので、それを摘んで帰りました。
でも、これはサボ・ド・ヴェニュスの葉ではないのです。いつも間違えてしまう!
◆ iPhoneに場所を登録
よく場所を間違えるのですが、今回はiPhoneに入れている便利なアプリで場所を記録しておくことにしました。
こんなアプリです ↓
かならず帰る
GPSで現在位置が出るので、それを登録しておくというシステムです。本来は災害時に、歩いて自宅に帰るために使うコンパスになるというアプリなのですが、方向音痴の私には非常に便利。駐車場に車を止めたときに場所を登録しておいたりもしています。
災害時用なので、3G回線が使えなくても、コンパスとGPSで帰りたい方向が分かるので、森の中でも威力を発揮します。
Google Play の Android アプリでも「かならず帰る」があるようです。
でも、なんとなく見た植物はサボ・ド・ヴェニュスではなかったのではないかという疑いを持ちました。あたり一面に葉が伸びていて、あんなにたくさんはなかったはずなのです。
写真アルバムを眺めてみたら、間違えたときの記録として、私が5月に見た葉は違うのだと確認。
それでめげてしまって、再び探しに行く気がしないでいました。
6月になって、もう花は終わってしまっただろうと思う日曜日。サボ・ド・ヴェニュスがどのくらい生えているかの調査をする、というニュースが聞こえてきました。ということは、まだ咲いているということ?
思い立ったが吉日。散歩の人が多い日曜日などには行きたくなかったのですが、でかけることにしました。人が多いと言ったって、せいぜい数人に出会う程度でしょうから。
◆ 2度目に行ったら見つけた♪
前回の場所は把握していたので、そこからもう少し坂を上がったところを探すことにしました。
急にやってきた真夏のように暑い日でした。しばらく寒さが続いていたせいもあって、暑さは耐え難い。ほんの少し山道を歩いただけなのに、汗だくだく...。
ない。全く、ない...。
しばらく来ないでいるうちに、誰か悪意がある人が持ち帰ってしまってしまったのかもしれない。絶滅の危機にある植物なのです。
仕方ないので、駐車した場所の方に戻り始めました。
森の中でカメラを持った人たちがいるのが見えました。撮影しているようなので、そこにサボ・ド・ヴェニュスがあるということではないですか?!
日曜日に探しに行くというのも悪くないと思いました。他の人が見つけたのが目印になりますから。
道から森に降りていって挨拶すると、100キロくらい離れた町からやって来た人たちでした。このあたりにある、ということだけ教えてもらっていたので、この日は5時間もかけて探し出したのだそう。
やはり、花の時期は過ぎていました。
ところが、1株だけ、満開という状態のランもありました♪ 木陰なので、開花が遅れていたのでしょう。
みごと、みごと!
これが見たかったのです!
あったのは数株。以前に見たときもそのくらいの数だったので、無事に生き延びていてくれたようです。
◆ ヴィーナスに例えるか、マリア様に例えるか?
花弁の膨らんだ部分が、足をすっぽりと包む靴に見えますね。
sabot de la Vierge、soulier de Notre-Dameとも呼ばれるそうです。
いずれも聖母マリアの靴に例えた呼び名。
サボ・ド・ヴェニュスの茎の高さは60cmくらいにもなります。野生の蘭としては飛びぬけて大きくて立派なので、連想するのは愛と美の女神とか、聖母マリアとかになるのでしょうね。
動画の方が花の様子が分かりやすいので入れておきます。
Les Sabots de Vénus, l'Orchidée !
追記
コメントで、サボ・ド・ヴェニュスは日本でも絶滅の危機にあるアツモリソウ(敦盛草)に似ていると教えていただいたので、その花の画像を探してみました。
葉も花の形もよく似ていますが、かなり雰囲気が違う花に見えました。
サボ・ド・ヴェニュスの学名はCypripedium calceolusで、アツモリソウの方はCypripedium macranthos。
それでも、Wikipediaのフランス語のページの説明では、このアツモリソウを「sabot de Vénus à grandes fleurs(大きな花のサボ・ド・ヴェニュス)」とも呼ぶと書いてあったので、よく似た野生植物なのでしょうね。
サボ・ド・ヴェニュスはヨーロッパにある野生植物で、アツモリソウの方はシベリア、中国、韓国、日本、台湾などに自生するようです。
◆ 今年の天候は異常
春先にやたらに温かくて、外で食事ができてしまうほど気温があがったのですが、その後には冷え込みがきました。雨もちっとも降らない。
庭の草花を見ていても、咲きだし方がメチャメチャ。早く咲きだす花もあるし、いつもと同じのもある。雨が降らないから育ちそこなったのがあれば、いっこうに平気そうなのもある。野生のリンドウの花は、この天候が気に入ったらしくて、庭の中はリンドウの林のようになってしまいました。いつもそんな風にたくさん生える勿忘草は貧弱だったな...。
サボ・ド・ヴェニュスを見に行った日に夏の暑さになり、すぐにまた涼しくなるだろうと思ったら、あれから1週間、まだ夏日が続いています。庭の日向においた温度計は、最高の目盛の50度でストップという状態の日も何回かありました。
真夏の暑さになると、雷雨がつきもの。ブルゴーニュでも被害が出たところがあったようです。
びっくりしたのは、ブドウ畑で作業していた5人が感電したというニュース。1人は重症なのだそう。最近のブドウ畑では、新たに支柱を立てるときには、金属製の杭を立てないといけないという決まりができていました。従来のように木の杭だと、害虫が発生するから、徐々に木の杭をなくしていくということになったようです。
ブドウ畑に金属製の杭がたくさん立っていたら、感電事故がおきても当然ではないですか? 木の杭を禁止するときに、それを考えなかったのだろうか? 昔の人の方が賢いと思ってしまう...。
ブログ内リンク:
★ 野生のラン「ビーナスの木靴」を見に行く 2008/05/20
★ 野生のラン、サボ・ド・ベニュスを見に行く 2007/05/24
★ 目次: フランスの田園に咲く野生のラン
★ 目次: 森に咲く春を告げる花々
★ 目次: 今年のミレジムは? (ブルゴーニュ・ワイン)
★ 目次: ブドウ畑の作業、ワイン醸造法など
外部リンク:
☆ Wikipédia: Sabot de Vénus
☆ Fleurs des Hautes-Alpes: Sabot de Vénus
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この記事へのコメント
いいものを見せていただきました。
私もまだ見たことはないのですが、日本のアツモリソウの親戚ですね。
私もまだ見たことはないのですが、日本のアツモリソウの親戚ですね。
2014/06/16 | URL | 豊栄のぼる [ 編集 ]
読み始めたときは、日本の春蘭のような小さくて可憐な欄を想像していたのですが、画像を拝見したら、春蘭というより、アツモリソウですね。
乱獲によって絶滅の危機にあることも日本と同じです。
http://fujigoko.tv/plant/phpt/kind/atumori/index.html
私が住んでいる地域の近くでも、昔は林の中に群生していたというアツモリソウですが、年々少なくなることを心配した町の有志によって保護されています。
英名ではLadys slippers。このLadyも聖母マリアの意味だと思われます。
動画を拝見した限りでは、こちらのサボ・ド・ヴェニュスの方が可憐な感じ。チョコレート・ブラウンとライムイエローという色も私の好みです。
花の時期を逸していたにも関わらず、満開の株に巡り合えて、ご苦労も報われましたね。
乱獲によって絶滅の危機にあることも日本と同じです。
http://fujigoko.tv/plant/phpt/kind/atumori/index.html
私が住んでいる地域の近くでも、昔は林の中に群生していたというアツモリソウですが、年々少なくなることを心配した町の有志によって保護されています。
英名ではLadys slippers。このLadyも聖母マリアの意味だと思われます。
動画を拝見した限りでは、こちらのサボ・ド・ヴェニュスの方が可憐な感じ。チョコレート・ブラウンとライムイエローという色も私の好みです。
花の時期を逸していたにも関わらず、満開の株に巡り合えて、ご苦労も報われましたね。
豊栄のぼるさんへ
豊栄のぼるさんのコメントを開かないでいた間に、aostaさんからもアツモリソウの名前が出たので、私が知らなかったアツモリソウについて少し調べて書き加えました。
aostaさんへ
アツモリソウのリンク、どうもありがとうございます。私には紫色の花が少し強烈すぎて、ヴィーナスや聖母マリアを連想できないと思ったのですが、白花敦盛草にはそういう雰囲気を感じました。
サボ・ド・ヴェニュスはイギリスにも自生しているはずで、その名前はlady's-slipper orchidというのを知っていたのですが、このladyは貴婦人の意味だろうと思って、聖母マリアとは思っていませんでした。同じ文化圏なので、そういう風に連想するのが自然でしょうね。
>動画を拝見した限りでは、こちらのサボ・ド・ヴェニュスの方が可憐な感じ。チョコレート・ブラウンとライムイエローという色も私の好みです。
⇒ 日本の品種のが美しいと思いたかったのですが、私もaostaさんのように感じてしまいました...。
アツモリソウはたくましそうに見えたのですが、絶滅の危機とは何とも残念なこと...。でも、町の有志たちが保護しているとは嬉しいです。
フランスの森は隅々まで管理が行き届いていて(道路整備などは、やり過ぎの感じも受けますが)、私が見に行ったサボ・ド・ヴェニュスも林野庁が保護活動をしています。「森の家」と呼ばれる林野庁の事務所があちこちにあって、動植物が好きな人だったら最高に嬉しい仕事だろうなと、いつも羨ましく思っています。
otiumさん
お返事ありがとうございました。
>このladyは貴婦人の意味だろうと思って、聖母マリアとは思っていませんでした。
学名アでアルケミラ・モリス、和名は羽衣草、英名ではLady’s mantleと呼ばれる植物があります。英名は「聖母マリアのマント」という意味で、こちらでもLadyが聖母マリアの意味で使われています。
テントウムシの事をLadybirdと呼ぶことはOtiumさんもご存じと思いますが、この場合のLadyも聖母マリアを差しているとか。
http://folli-2.at.webry.info/201307/article_3.html
>フランスの森は隅々まで管理が行き届いていて
日本の場合、林業に携わる人が年々少なくなり、森が荒れる傾向にあるようです。
かつては、地域の共同体が管理してきた里山も、高齢化や、共同体そのもの崩壊などにより野放しになっているところも多いのが現状です。
下枝を払ったり、下草を刈ることで、林の中に日が差し込み、ひこばえも成長して森の新陳代謝が活発になるのですが、人の手の入らないまま、うっそうと暗く倒木もそのまま、といった状態を目にします。
近年、林業に従事する若い人が増えてきたとはいえ、健康な森を維持するにはまだまだ人で不足、予算不足であると思います。
http://folli-2.at.webry.info/201307/article_3.html
お返事ありがとうございました。
>このladyは貴婦人の意味だろうと思って、聖母マリアとは思っていませんでした。
学名アでアルケミラ・モリス、和名は羽衣草、英名ではLady’s mantleと呼ばれる植物があります。英名は「聖母マリアのマント」という意味で、こちらでもLadyが聖母マリアの意味で使われています。
テントウムシの事をLadybirdと呼ぶことはOtiumさんもご存じと思いますが、この場合のLadyも聖母マリアを差しているとか。
http://folli-2.at.webry.info/201307/article_3.html
>フランスの森は隅々まで管理が行き届いていて
日本の場合、林業に携わる人が年々少なくなり、森が荒れる傾向にあるようです。
かつては、地域の共同体が管理してきた里山も、高齢化や、共同体そのもの崩壊などにより野放しになっているところも多いのが現状です。
下枝を払ったり、下草を刈ることで、林の中に日が差し込み、ひこばえも成長して森の新陳代謝が活発になるのですが、人の手の入らないまま、うっそうと暗く倒木もそのまま、といった状態を目にします。
近年、林業に従事する若い人が増えてきたとはいえ、健康な森を維持するにはまだまだ人で不足、予算不足であると思います。
http://folli-2.at.webry.info/201307/article_3.html
aostaさんへ
私にとっての英語は、仕事で使う必要があっただけの言語なので、深い意味を考えることはないのですが、aostaさんからのコメントで、Ladyというのは、フランス語の「ノートル・ダム(Notre Dame )」に対応する言葉なのだと見えてきました。辞書をひいてみたら、「Our Lady」の訳語として「聖母マリア」とありました。まさにノートル・ダムなのですね!
テントウムシのことを、フランス人が「bête à bon Dieu(神さまの動物)」と親しみを込めて呼ぶので、害虫を食べてくれる良い虫だからなのだろうと軽く思っていたのですが、気になったので調べてみたら、語源として中世にあった逸話がでてきました。テントウムシに対して、フランス人から聖母マリアにまつわる言い方を聞いたことはないのですが...。
>学名アでアルケミラ・モリス、和名は羽衣草、英名ではLady’s mantleと呼ばれる植物があります。英名は「聖母マリアのマント」という意味で、こちらでもLadyが聖母マリアの意味で使われています。
⇒ 画像を探したのですが、どんな植物なのかピンときません。 野生の草に似たものがあって、いかにも雑草なのに、どこか美しいと思う草があるのですが、それとは違うような...。フランスでAlchémilleと呼ぶ植物に、「聖母マリアのマント」という呼び名がついた品種があったのですが、いかにもイングリッシュ・ガーデンの植物という風に見え、フランスで見たことはないように思えました。
>日本の場合、林業に携わる人が年々少なくなり、森が荒れる傾向にあるようです。
⇒ 日本の森林が荒れてきているのは本当に残念に思っています。竹林が好きなので、日本の農村に行ったときに竹林になっている山を見て美しいと喜んでいたら、これは山が荒廃している証拠なのだと地元の人に教えられて驚きました。
フランスでは暖炉に火をたく伝統が存続しているので、大きな木を残すために余分な木を伐採するのが成り立っています。農村では、薪にするような木を伐採する権利を買う人たちがいるので、なにもプロが切らなくても森の生態系を守ることになっているという側面があります。
日本はこんなに自然に恵まれていて、森林があり、農業に適した肥えた土壌がある国なのに、工業国としてしか国が存続できないみたいな方向で成長しているのが残念でなりません...。
>新たに支柱を立てるときには、金属製の杭を立てないといけないという決まりができていました
どうして プラスチックの杭じゃあ いけないんですか!!
蓮舫さん の ような口調に なる 僕
どうして プラスチックの杭じゃあ いけないんですか!!
蓮舫さん の ような口調に なる 僕
2015/09/09 | URL | たかゆき [ 編集 ]
たかゆきさんへ
>どうして プラスチックの杭じゃあ いけないんですか!!
⇒ プラスチックという手もありましたね。金属製の杭になったのは美しくないと思っていたのですが、もっと酷いであろうプラスチックにされなくて良かったと思ってしまいました! 木製に戻って欲しいです...。
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