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　少し後に彩名ちゃんから電話がかかってきた。あんまり機嫌がよくなかった。「いいよね、あんたは。楽しく旅行に行ってさ。私のことなんか忘れてたんでしょ」　最近の彩名ちゃんは小さい頃みたいに素直に話してくれることが多くなった。けれど、こういう風に小学校の時のような意地悪な言い方をすることもやっぱり結構ある。「忘れてたわけじゃないよ」　私は言い訳した。「時差があったから、連絡しにくくて」　嘘じゃないけど、...

　お話の方があまりに人物紹介なだけのパートだったので（汗　次話とつなげようかとも思ったのですが、上手くいかないので断念してこれでお茶を濁します。　「ピアノ協奏曲集」が気に入った私は、即座に次を買うことを考えました。その間、約十日。ケチでお金のない自分としては異様に早い。　選考の基準としては、当然まず日本で発売されているものであること。この時点では海外盤を買おうなんて思ってもいないです。　で、今度は...

　携帯を充電する前に、おばあちゃんと伯母さんに無事に着きましたという報告と泊めてもらったお礼をメールでしておく。　学校の友達とやっている SNS のグループにも『帰って来たよ』と入れておく。みんなと少しの間やり取りして、充電が切れそうになったので落ちる。　先生ともこんな風にやりとり出来たらいいな。　無理なのは分かっているけれど、ついそんな風に思ってしまう。　十津見先生は学校の先生で、私のとても大切な人...

　年末年始は、パパの方のおばあちゃんの家に泊まりに行った。　三が日が終わる頃に家に帰ると、家の中がイラストだらけになっていた。ひとりで残ったママがずっとお仕事をしていたのだ。ママはきれいな男の子ときれいな男の人が仲良くしている絵を描くのが得意なイラストレーターなのだが、お姉ちゃんはそれを嫌がって友だちにも教えないようにしている。「ちょっとママ。『天心院蓮華』のイラストをリビングで描いたり飾ったりす...

　ひとの目に映る世界はそれぞれ違っているのだ。おばあちゃんはそう言った。　同じものを見て同じ経験をしても、ひとりひとりの受けとるものは全く違う。　それが人間というものだよと、おばあちゃんは諦めを含んだまなざしをした。　私にはずっと、仲の良い友達がいなかった。最初は仲良くしてくれた子も、そのうち私の傍からいなくなる。私を排斥する側に回ってしまう。　こんなに嫌われるのは何か私に悪いところがあるんだろう...

　だいぶ前の話ですし、誰が誰だか分からなくなっているでしょうから掲載しておきます。「花園に笑う」「十二夜」から登場している人物のみ。雪ノ下忍　　　百花園女学院一年竹組。（中学一年）。祖母から受け継ぐ『力』を持つ。柊実寮所属。雪ノ下千草　　忍の姉。百花園女学院六年松組。（高校三年）　『百花園の魔女』。桜花寮所属。雪ノ下鞠子　　忍・千草の母。イラストレーター。John Karim Blomford　忍・千草の父。仕事先...

　「最強船長と最高に愉快な仲間たち」、表紙デザインが公開されております♪　担当さま、絵師さま、デザイナーさまのお力ですごくカッコいいものになっておりますので、ぜひご覧くださいませ。　レジェンドノベルスさま公式HP→http://legendnovels.jp/　amazon さまでも見られます。→https://www.amazon.co.jp/gp/product/4065139473?pf_rd_p=7b903293-68b0-4a33-9b7c-65c76866a371&pf_rd_r=T3V28KFBTV52CK6ZPX2N　NetGallary さま...

　初めは軽い気持ちでした。そんなにどっぽりハマるつもりはなかったのです。　検索すると最初の方にピアノ協奏曲集が出てきました。You Tube で聴いたのはいい感じでしたし、説明を見ると現代のピアノではなく作曲当時の楽器に近い『フォルテピアノ』を使って演奏しているらしい。そういうの好き！（古楽器・民族楽器好き）　ということで、初注文はピアノ協奏曲集でした。　写真を撮るのが絶望的に下手なことを陳謝いたします。...

　恋ってキスで終わりじゃないの？　久々の新しいタイトルです。といっても「花園に笑う」の続編です。　時系列としては番外編「十二夜」の後。大激震だった秋の事件のその後と、異能持ちでありただの中学生でもある忍の「普通の女の子」としての生活を中心としたお話となります。　小説家になろうで、2018年 1月 7日～ 1月 22日に掲載いたしました。　ハッピーエンドのその先に　https://ncode.syosetu.com/n4293em/　　◎ジャンル...