更新履歴

　小説が全然書けていないので、この話で引っ張ってみる。　民話絵本と名作シリーズで開幕した自分の創作物遍歴ですが、次の出会いはこの絵本でしたでしょうか。「八郎」　斎藤隆介／作　滝平二郎／絵　福音館書店　1967年11月　（日本傑作絵本シリーズ）　これは今も刊行されている現役のロングセラーですね。　幼稚園から小学校2年生くらいまで、虫歯をこじらせた私は東京は目黒にあった小児専門歯科に月イチくらいで通っていま...

　土曜更新にすると言いましたが、まだ何も書けていないので穴埋めに影響を受けた作品などを振り返ってみることにしました。　まずは……　はっきり覚えてないけど多分この版だったような気がする「うらしまたろう」。　民話系の絵本はいくつか持っていて、お気に入りは「ももたろう」とかの方だったのですが。なぜこの本かというと……　　私が初めて物語の自作に取り組んだのが「うらしまたろうの二次創作」だったから（笑）　バッド...

　全12回……。　元のシナリオが18000字超だということをすっかり忘れていました……もっと短い話な気がしてた。　これでも結構削ったんですが、結局字数的には元と同じくらいの分量になってしまいましたね……(-_-;)　微妙に削れないエピソードばっかりで……。　ということで礼子の番外編でした。40代女性視点という、自分は書きやすいけれど読む人はきっと感情移入しにくいだろう設定。　和仁の周りにこういう人もいるよ、という話でし...

「ケガがないなら、もう行こう」　先に立って歩こうとしたカズヒトの背中を見て礼子は息をのむ。黒いコートの背中がざっくりと裂けて、血が白いシャツを染めていた。「ちょっとカズヒト！　アンタがケガしてるじゃない」「え？　平気だけど」「平気じゃないよ！　救急車！」　携帯電話を探そうとバックを探ると、近くにいたサラリーマン風の男性がもう呼んだからすぐ来ますと答えてくれる。　カズヒトは顔をしかめた。「病院はヤダ...

（ホント、図々しいヤツ）　そんな光景を思い出しながら歩む礼子は、自分が微笑んでいることに気付く。（なんだかんだ言ってお父ちゃんもあの子が来るの楽しみにしてるみたいだし。あたしたち二人とも、あの子に関わるのが嬉しいと思ってる）　夫が不在の寂しい家庭に、まるで家族が増えたかのように。　あの夜のように、自分のへその少し下の辺りに片手をやる。（代わりにしたいんじゃない。忘れようとしてるんでもない。カズヒト...