"月の光"が少女を女優へと導いた!?

ご訪問ありがとうございます。ここ2回、完全にテツブログみたいになってましたので、少し趣向を変えてみます。
高松の聖地巡りにつきましては、次回以降順次公開してきますので、しばしお待ちください。
  
昨年末に書店で星新一フェアという企画をやっており、そのリーフレットを見て読み返したいなと思っているお話があったのですが、昨年末から3月頃までは何故か余裕がなかったので、最近ようやく読めました。

初期からの奥田圭子さんファンであればここでピン!と来られるのかなと思いますが、圭子さん、デビュー当初から星新一さんの「月の光」の中の”孤児”の役をやりたいと話されてます。

85年の2枚目のシングル「瞳の中に」発売時のオリコンのインタビュー、88年のファンクラブ通信、90年のドラマ出演時のコメントでも、ずっとこのお話に言及されてます。(90年の作品詳細については、また別の機会に)

このお話は新潮文庫から、今も発売されている「ボッコちゃん」の中に収録されてますが、ある金持ちの男が一人の孤児の少女をペットとして育てるというお話です。”ペット”の少女は15歳で長いつやのある髪、美しい目、美しいからだを持っていると描写されてます。

そしてこれは是非お読みいただいてという事になるのですが、セリフもまったくない役で、さらに、すんなりしたからだをバネの様にはずませ、鉄棒にとびつくという表現も出てきます。容姿も申し分ないと思いますし、セリフもなく表情だけの演技、鉄棒を使う身体能力も必要ですが、このインタビューの翌年の”天使のアッパーカット”での演技を拝見しても、圭子さんなら全く問題なかったでしょうから、是非見たかったお話です。(長い髪というところからも”天使のアッパーカット”の直後辺りがベストだったかもしれません)

1990年の圭子さん24歳の時のインタビューでは、「デビュー当時からこの役をやりたかったんですが、この年ではもう無理ですね」とおっしゃられてますので、圭子さんの長年の念願だったのかなと思うと、残念ですね‥。

因みにオリコンのインタビューでは星新一さんに歌詞を書いてほしいともおっしゃられてました。まだそういう可能性のあった時代だったのかと思うとともに、これも叶ってれば、伝説の曲になっていたでしょうね。

自分も小学5年の時に初めて買った文庫本が星新一さんの「きまぐれロボット」でした。180円で、普段親に買ってもらっていた本よりも安かったことも覚えてますが、自分で文庫本を買って、すごく大人になった気がしてました。その後も結構、星さんの本は読んでましたので、圭子さんが星新一さんが好きというファンクラブ通信の記述を見て、単純にうれしかった事を思い出します。

昨年から改めて、圭子さんの活躍を振り返ってますが、ニューウェーブのバンド好き、そして読書好きと、事務所が準備したプロフィールやキャラ付けでなく、自分の考えをきちんと持たれている人だなと改めて感じます。

最後に全くの余談ですが、今週、実家が高松という人と話す機会があり、「空港の近くです。」といわれ、思わず「古い方ですか?」、「新しい方ですか?」と聞いてしまいました。「高松詳しいんですか?新しい空港も結構前ですけど」といわれ、「いや。特に詳しくは・・」と口ごもってしまいました。あたかも13話でさやかに「学園長先生も高松ご存知ですか?」と聞かれ、口ごもった学園長の様だと、一人思ってた事はこの場だけの秘密です。


それでは次回もよろしくお願いいたします。

コメント

No title

佳子さんも教科書からかも・・。でもあの時代、結構、星新一さんの本って図書室とかでもあった気がしますし、本好きの佳子さんなら身近な存在だったかもしれないですね。

ボッコちゃん、あのままだと怖いというより、何もできないヒロインですよね。
すごく役立たずなヒロイン・・。

No title

星新一さん、ボクは教科書で読んだのが出会いでした。奥田さんは何がきっかけだったのでしょう。ボッコちゃんがヒロインて....怖!

No title

> リトルノさん
良かったです。私より佳子さんのお薦めという事ですよね。
星新一さんは、自分より少し上がピークだと思います。オバQにも出てきますし。
今回改めて調べて見て知ったのですが、ワンダー3というアニメは主役が星真一で、ヒロインがボッコというらしいです。

このブログを始めたところで、圭子さんも好きな星新一さんのフェアをやっていたというのは何かの縁という気がしてます。おかげで、記事を書けて、リトルノさんも読んで頂けたというのは、万一、佳子さんの目に止まっていれば、きっと喜んでいただけると勝手に思ってます。

No title

>夢 時次郎さん
もちろん、楽しませていただきました。
星さんの作品に触れたのは、恥ずかしながら今回が初めてでした。
小説よりもノンフィクション系を読むことの多い私ですが、今回は「こんな世界もあったのか」と、新たな発見につながる経験でした。ありがとうございました。

No title

> リトルノさん
読了お疲れ様です。何か余計な仕事を作ってしまったようで恐縮ですが、
コメントからは楽しんで頂けたと思ってよろしいでしょうか?

「月の光」、確かにかなり映像化難しいですよね。主人の独白シーンと孤児の少女の
動きだけになりますので、ロングのシーンは鉄棒だけでいいくらいで、そのほかは必殺的なアップの多用が効果的かもしれません。

なぞめいた女も改めて読んでみましたが、確かに圭子さんに良いですね。
月の光のインタビュー、私が見たことないところでも、答えられているのかもしれませんね。また、こちらも見つかりましたら、記事にしてみます。

No title

「月の光」を含め「ボッコちゃん」の収録作、全て読了しました。

他の収録作と比べて異質な印象の「月の光」でしたが、圭子さんにとって思い入れの深い作品だけに、私も心して読みました。
もし圭子さんが孤児の少女を演じたら、相当のインパクトを見る側に与えたと思いますが、実写で作るとしたら、結構ハードル高そうだな…という印象も持ちました。
描写が描写なだけに、引きの映像は最小限に、できるだけアップを多用して作っていく―そんな作り方になっていくのかな?と感じました。

私も「月の光」と「ボッコちゃん」「殺し屋ですのよ」それに「なぞめいた女」は、圭子さんを照らし合わせながら読みました。
無機質な美しさの女性は、圭子さんのはまり役と呼べそうで…(スミマセン)。
「殺し屋ですのよ」のオチの部分で、思わず「小京都ミステリー」の佳子さんを思い浮かべてしまいました。

「月の光」に対する圭子さんのインタビュー、私も見た記憶があるのですが、それが何に出ていたか、記憶にありません…。

No title

> トムゴンさん
ボッコちゃんって設定的には子供に読ませる話では無いですよね。
無機質な美人ロボットの役も、圭子さん確かに似合ったでしょうね。

後は、「殺し屋ですのよ」の謎めいた女性なんかも良さそうです。
現在でも十分似合いそうですけど

No title

星新一ですか。小学校の教科書が最初の出会いでした。月の光ですか、見つけて読んでみます。ボッコちゃんはわかります。美女のロボットの話ですね。酒場を一つ、客ごと殲滅させる怖い話ですね。あるいは、この美人ロボットの役、24歳の奥田さんなら見事に演じたかも知れません。

No title

> リトルノさん
コメントありがとうございます。今回のネタは少し変化球でしたか・・。読書を無理強いしたみたいで、恐縮です。ただ佳子さん、お好きなお話の様ですので、ゆっくりで結構ですので、是非ご感想お聞かせください。

「銭形平次」、今回も難しい役どころですよね。ゲスト出演は「風雲!真田幸村」で
共演されていた北大路さんのご縁かもしれませんが、伊東四朗さんからの声掛けだと
我々としては嬉しいですね、ただ共演シーン少なすぎるの残念です。

タイトルの件、「そう!あんたの思った通りだよ。師岡さん!」という所です。
もう少し、直接的にうらごろし風のタイトルも考えたのですが、そこまでやると違うかなと思い、中途半端だったかもしれません。センス無くてすいません。

「水戸黄門 17部」の再放送と、「隠密!奥の細道」がとりあえず、一番近いでしょうか。では引き続きよろしくお願いいたします。

No title

こういう視点から来ましたか…。
「月の光」については未読の作品でして、明日書店に探しに行ってきます。今回の内容に対する直接のコメントは、読了後にしたいと思います。しばらくお待ちください(地元の書店に文庫本が置いてあるか不安ではありますが)。

話変わって、先日BSフジにて放送された「銭形平次」圭子さん出演回の「水底の鐘」を見終えました。
伊東さんとの久々の共演、でしたが結局同じシーンでの出演は1シーンのみ・それも少し距離を置いて…だったので少々残念ではありますが。ただ、父の死に対する「過酷な事実」と向き合わざるを得ない商家の娘を、しっかり演じきっていたと思います。

私自身、ハマった作家の作品を探して読みあさったことが過去に何度かありますが、今こうして過去の圭子さんの出演作を色々探して視聴しているのも、これと似ているのかな…とも思っています。
ただ6月は、BS・CSとも圭子さん出演作の放映はなさそうで…残念です。

今回のタイトルですが、恐らく「翔べ!必殺うらごろし」からのインスパイアと解釈したのですが、正解でしょうか?
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プロフィール

夢 時次郎

Author:夢 時次郎
奥田圭子さん主演「こんな学園みたことない!」30周年を記念し、レビュー実施しました。関連する記事、画像につきましては、時代背景をご理解頂く為に引用させて頂いております。全24話詳細レビューは書庫”全話レビュー”にあります。
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