パンダの笑顔は32年前のドラマへの案内か?

阪神大震災から1月17日ではや25年です。自分の職場でも当時を知らない人も増えてきています。被災された方や、ご家族を亡くされた方の辛い記憶を報道で徒に引き出す事は無いと思いますが、やはり忘れてはいけない災害だったと改めて感じた震災25年目の1月17日でした。

さて、日曜日の10時30分から、「シロでもクロでも無い世界でパンダが笑う」というドラマが先週から始まりました。全くノーチェックだったのですが、このドラマの制作が読売テレビになっていることに驚きました。先週、大阪の梅田で「パンダ」のイベントやっていたので、パンダで世界有数の実績のある南紀白浜アドベンチャーワールドの宣伝かと思っていたのですが、どうも発信局の地元として番宣イベントだったようです。
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お気づきの方がどれだけいらっしゃるかは分かりませんが、日曜日のゴールデン・プライム帯での読売テレビ制作ドラマは、奥田圭子さん主演「こんな学園みたことない!」以来となります。
更に恐らくは全くの偶然ですが、アクションヒロイン物というところも共通してます。
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Wikiにも「こんな学園みたことない!」以来の・・という記述ありましたので、これを機に
「こんな学園みたことない!」ってどんなドラマ?と思う方が増えて、観たいという声が大きくなってほしいなと思います。そして今回の「シロでも・・」の開始で、読売テレビのドラマ枠が木曜の深夜と合わせて二つになりました。
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過去に朝日放送が金曜日9時に久々にドラマ枠が復活した時に、最初はテレ朝と共同制作の「富豪刑事」の第2シーズンで別にこの枠で無くても・・と思ってたのですが、最終的に「必殺仕事人2009」の放送に繋がった様に、枠を維持頂くのは非常に大事だと思います。
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是非、順調に制作を続けて頂き、石田ひかりさんの「悪女」、石田ゆり子さんの「彼女の嫌いな彼女」等、嘗ての読売テレビ制作のドラマの続編とかリメイクも面白いかと思います。その流れで、リトルノさんがアイデアまとめて頂いている「こんな学園みたことない!」の続編も是非制作頂きたいなと思います。その為にもまずは原典の再放送、ソフト化ですね。

少し強引に読売テレビ繋がりでいえば、大学生の時に、深夜に「なんたってウルトラマン」という特別番組が放映されていて、ウルトラシリーズや円谷作品の名場面集と共にスタッフ、キャストの座談会があり、フジ隊員役の桜井浩子さんや、監督の野長瀬三摩地さん、特技監督の高野宏一さん、脚本家の佐々木守さんらとご一緒に、先日お亡くなりになられた上原正三さんが参加されてました。
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その座談会の席で、司会の竹内義和さんが、「帰ってきたウルトラマン」で、変身前の郷秀樹が特訓したりするシーンがあるのがおかしいと発言されてましたが、上原さんがやんわりと「あの頃はスポ根が流行ってたから・・」と切りかえされてました。

「大映テレビの研究」等の著書もありテレビ通であった竹内さんが上原さんの経歴をご存知なかったとは思えないのですが、冷静に考えると、「帰ってきたウルトラマン」のメインライターに作品批判をしてしまっている訳で、なかなかチャレンジャーだと思います。
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当時は、上原さんについて、「宇宙刑事シリーズ」のメインライターという事は聞いたことあったと思うのですが、この番組の中で初めて、上原さんってウルトラマンも書いてたんだとの思ったのを思い出します。

知らないというのは恐ろしいもので、「帰ってきたウルトラマン」をはじめ、「秘密戦隊ゴレンジャー」、「がんばれ!!ロボコン」、「ゲッターロボ」等、自分が幼少の頃からどれだけ上原さんの作品に触れていたのかは全く認識できてませんでした。
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そもそもウルトラシリーズを初めてきちんと観たのも、現在上原さんの追悼で特別無料配信されている「二大怪獣東京を襲撃」でした。
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当時はまだ小学校2年生の時で、夕陽の中、グドンとツインテールに追い詰められる新マンのピンチに手に汗を握って観ていましたが、今見てもカット割り含め素晴らしいです。(左がグドン、右がツインテールです)ドラマ部分でも後編の「決戦!怪獣対マット」の回では、「疎開」や「B29」というセリフが郷が慕う岸田森さん演じる坂田さんのリアルな過去として登場したりと、戦後まだわずか26年と、現在に置き換えると、ほぼ阪神大震災位の時間軸であった事に改めて気づかされます。
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こんな風に上原さん始め自分の親世代の方々には、映像作品を通じて本当に色々な事を教わったと改めて感じています。また上原さんが色々な機会で、地元沖縄への想いを語られてたのも強く印象に残ってます。上原正三さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

因みにこの「なんたってウルトラマン」が放送されていた時点(1988年7月だったようです)では、残念ながら夜のヒット曲に「Single Woman」は流れてませんでしたし、この日は恐らく夜のヒット曲は休止でした。
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「こんな学園みたことない!」終了後も、「夜のヒット曲」では数回「Single Woman」が放送されてた記憶あるのですが、最終いつまでだったのか、記録残してなかったのが悔やまれます。
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もう一点追記ですが、リトルノさんがコメント入れて頂いていた通り、この座談会に上原さんとご一緒に参加されていた佐々木守さんが原作及びメインライターを務められていた「おんな風林火山」が2月9日から、TBSチャンネル2で放送されますので、こちらも視聴環境おありの方は是非ご覧頂ければと思います。
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では、このあたりで恒例のM君の謎かけでまとめさせて頂きたいと思います。お題は色々悩んだ結果、「パンダ」でお願いしました。

動物園におけるパンダと掛けて
2020年のトランプ大統領と解く
その心は
まだニンキが残ってます

それでは、次回も宜しくお願い致します。

コメント

Re: こんばんは♪

こんばんは
グドンとツインテールを作るなんて、すごい楽しそうな課題ですね。
上原正三さん脚本の「ウルトラマンマックス」は自分も子供をダシに見てました。

子供がほしがっていたか微妙ですが、ゼットンを倒したDXマックススパーク買ってしまった記憶有ります。

どんなキッカケでも「こんな学園見たことない!」を思い出してもらえるように、
引き続き盛り上げていきたいなと思ってます。ありがとうございます。

Re: 読売テレビのお家芸

リトルノ様

いつもありがとうございます。
「秘密諜報員エリカ」はタイトルは知ってましたが、ノーチェックでした。
読売テレビに得意分野という自覚あると、「こんな学園見たことない!」にも
色々チャンスありそうで良いんですが・・。

ドラマについては、私もハングマンっぽいなと思いました。それこそ関西局のお家芸かもしれません。

続編構想無理はなさらず、楽しみながらまとめて頂ければと思います。
「こんな学園見たことない!」のスタッフのメッセージは、やはり最終回になるのでしょうか・・。

謎かけもありがとうございます。大統領はどうでしょう。
では、引き続き宜しくお願い致します。

Re: 懐古主義と云われようとも・・・

makobooさん
コメントありがとうございます。無理のない範囲で結構ですので、引き続き宜しくお願い致します。
「帰ってきたウルトラマン」特に前半話数は非常に完成度高いと思います。
後半の路線変更は最近でいうところでのメディアミックス戦略でターゲット層明確にした事と、前半話数で
予算使いすぎた結果なのでしょうね。

「こんな学園見たことない!」関係者の方も鬼籍に入られている方多いですが、まだまだお元気な方も多いので、
ソフト化の暁には是非インタビューもしていただきたいですよね。

「シロでもクロでもない世界でパンダ・・」ですが、清野菜名さんのアクションはなかなかと思います。
ワルキューレさやかは、アクションでは基本クールでしたから、それが魅力ではあると思うのですが、
確かに少し崩したものも見たかった気がします。

悪役に関しては、時代劇も減っている中、重厚な役者さんが本当に少なくなってる気がします。
菅貫太郎さんや、戸浦六宏さん、南原宏司さんの様な俳優さんみたいな方が出てきてほしいです。

ドラマの放送、DVD化への後押しありがとうございます。引き続き宜しくお願い致します。

こんばんは♪

グドンとツインテール懐かしい( ´艸`)
専門学校の課題でグドンとツインテールの人形作りました笑(←紙粘土)
上原正三氏は子供と観ていたウルトラマンマックスでもお名前がありましたよ。
ゼットンとキングジョーが出るお話で
子供より大人がコーフンしてました笑

思わぬところで「こんな学園」に繋がっているのですねー。
これが何かのきっかけになるといいですね!

読売テレビのお家芸

読売テレビは「こんな学園―」「シロでもクロでも―」のように「もう一つの顔を持つ、戦う女性」を描いたドラマが多い気がします。
9年前には栗山千明さんの主演で、スパイの仕事から足を洗った主婦が、依頼を受けたトラブル解決のために悪と戦う「秘密諜報員エリカ」というドラマがありました(当時も注目していました)。
なお、上記3作品の制作会社はそれぞれ異なります。

「シロでもクロでも―」第1話を見て、何か「ハングマン」っぽさを感じました。
清野菜名さんのアクションを堪能したいと思い、最終話まで付き合おうかなと思っています。

続編構想を執筆するようになってから、ドラマを見るのは作品そのものを楽しむほか、ストーリー構成はどうあればいいか、こういうやり方もあるのかなど、参考材料を探す作業にもなっています。

子どもの頃は無邪気に楽しんだ特撮モノでも、そこには様々なメッセージが込められていた―ということを、大人になっていろいろな場面で感じています。
「こんな学園―」に当時のスタッフの皆さんが込めたかったメッセージって、何だったのか考えていたら、またモヤモヤした思いが沸き上がってきました…。

>Mさん
パンダのニンキは今後も不動でしょうが、大統領のニンキは今後増えることはあるのでしょうか…?
座布団一枚で…。

懐古主義と云われようとも・・・

「帰ってきたウルトラマン」なら何とか話題に入れるとばかりコメントさせて頂きます。このツインテールとグドンが登場の前後編は映像のクオリティ、怪獣の造形、ストーリーと素晴らしいものでした。西田健の嫌味には辟易しましたが・・・。その後、帰マンはワンクール以降の怪獣の造形、着ぐるみの劣化に興味が薄れていきましたが・・・。ただ、「ウルトラマン読本」「ウルトラセブン読本」など鬼籍に入られた方も少なくない中、ご存命の当時の関係者の方のインタビューなどが載った本を読むにつれ、当時のことが興味深くわかり、懐かしくなります。本当に貴重だと思います。「こんな学園みたことない!」も出演者が鬼籍に入られている方もいらっしゃる中で、今ならまだ話して頂ける。船越英一郎さんを始め、現役の俳優さんたちに
語って頂きたいものです。
「シロでもクロで・・・パンダ・・・」は自分も1話を見ました。悪党のベルトを抜き、ズボンがずり落ちるというコミカルなシチュエーションは、よくあるパターンですが好きな殺陣でした。そういえば、ワルキューレさやかは非情な立ち回りが殆どでしたが、ちょっとコミカルな殺陣も今更ながら見て見たかったなぁと思う次第です。
それにしても、今の悪役でピンと来る人がなかなかいず、そういう意味においても、「こんな学園みたことない!」では重厚な悪役を配置していたなと思います。
本当に何とか、当時のドラマの放送、DVD等の販売を願ってやみません。
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プロフィール

夢 時次郎

Author:夢 時次郎
奥田圭子さん主演「こんな学園みたことない!」30周年を記念し、レビュー実施しました。関連する記事、画像につきましては、時代背景をご理解頂く為に引用させて頂いております。全24話詳細レビューは書庫”全話レビュー”にあります。
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