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老化した脳細胞に「自分はまだ若く柔らかい脳の中にいる」と勘違いさせると実際に若返る効果が検証される(英研究)

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Image by Lorado/iStock

 歳をとると頭が固くなるものだ。だが、それは考え方が硬直化するという意味だけではない。物理的に脳細胞が硬くなっており、それが脳機能の低下にもつながっているようだ。

 それならば…細胞に「まだまだ脳は柔らかいぞ」と勘違いさせてみると、なんと振る舞いまで若くなってしまうのだそうだ。

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 英ケンブリッジ大学の学際的チームが『Nature』(8月14日付)に掲載した研究では、老化して硬くなったラットの脳幹細胞に若く柔らかい脳の中にいると勘違いさせると、本当に若返ってしまったと報告している。

脳細胞が硬くなると体も脳も機能が低下する

 体は老化が進むと、筋肉や関節が硬くなり、日常生活で行われる動作が徐々にやりにくくなってくる。

 だが同じことが脳にもいえるようだ。今回の研究によると、老化による脳の硬化は脳幹細胞の機能に大きな影響を与えているのだそうだ。

 ケンブリッジ大学ウェルカムMRCケンブリッジ幹細胞研究所(Wellcome-MRC Cambridge Stem Cell Institute)の学際的チームは、若いラットと高齢のラットの脳を研究して、老化による硬化がオリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)の機能に与える影響を調査した。

 OPCは脳の幹細胞の一種で、脳の通常機能やミエリン鞘(神経をおおう脂肪質)の再生に重要な役割を担っている。

 これらが損傷することで発症する難病のひとつに「多発性硬化症」がある。ミエリン鞘が破壊されることで、脳・脊髄・視神経に異変が起きる厄介な病だ。

 老化によってOPCが再生されなくなることが多発性硬化症の原因のひとつだといわれているが、それだけでなく健康な人でも脳細胞の老化によって認知機能や運動機能が低下してしまう。

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Image by CIPhotos/iStock

老化した脳細胞を若い脳に移植すると本当に細胞が若返る

 研究チームは、老化したOPCの機能低下が可逆的なものであるかどうか調べるために、老ラットから摘出した古いOPCを若いラットのスポンジのように柔らかい脳に移植した。

 すると驚いたことに、古いOPCは若返り、若く活発な細胞のように振舞い始めたのだ。

 この現象をさらに詳しく調べるために、若い脳と老いた脳の硬さを再現した素材を作り出し、その上でOPCを培養してみた。

 すると柔らかい素材の上で培養されたOPCはきちんと若い細胞として振る舞ったが、硬い素材の上で培養されたものは再生機能を失ってしまったという。

 さらに詳しく調べるべく、研究チームはOPCから「ピエゾ1」というタンパク質を取り除いてみた。ピエゾ1は、OPCの表面に存在し、周囲の環境が柔らかいか硬いかを知らせるセンサーとしての役割がある。

 老化したOPCをピエゾ1を取り除いた上で硬い素材で培養してみると、なんと細胞が若返って、若い細胞と同じように再生を再開したのだ。

 これについて研究をひきいたケビン・シャルー博士は、「細胞を若い環境にいると騙して、老化した細胞を若返らせ、再生機能を回復させることができました」と話している。

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Image by wildpixel/iStock

多発性硬化症の治療法開発の突破口に

 研究を助成した多発性硬化症協会のスーザン・コールハース博士は次のように述べている。

多発性硬化症は寛解と再発を繰り返す苦しいもので、体の自由が利かなくなってしまいます。進行を遅め、障害が積み重なることを防ぐ治療法の確立が切実に求められています。

脳幹細胞が老化する仕組みや、それを逆転させるプロセスに関するケンブリッジのチームによる発見は、将来的な治療法の確立に大きな意味を持っています。脳の失われた機能を再生させる方法など、老化と多発性硬化症に関連した問題に取り組む上での新しい目標になってくれるでしょう。

References:Scientists reverse aging process in rat brain stem cells — ScienceDaily/ written by hiroching / edited by parumo

追記:2019年08月の記事を再送してお届けします。

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この記事へのコメント、72件

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  1. >老化した脳細胞を若い脳に移植すると本当に細胞が若返る

    ということは、若返った脳細胞を老化した脳に再び移植すると細胞が老化することでもある

    一時的に若返っても意味がない

    1. >>1
      若いクローン体に脳を移植すればいいんじゃない?
      できたらだけど。

    2. ※1
      電磁波かなんかで外側から刺激してセンサーが「若い」と認識するようにすればええやろ
      科学に期待やで

  2. 細胞に「まだまだ脳は柔らかいぞ」と勘違いさせてみると、なんと振る舞いまで若くなってしまうのだそうだ。>頭は若い(と言う気分)身体能力は(年相応)周りは老年と見る。本人はその自覚がないから「年寄り扱いしおって!」とかんしゃくを起こす。と言う気がする。

    こういう研究は実際。世間で騒がれる老害と言う物に効果があるのか気になるとこ。

    団塊の世代には申し訳ないが、青年期60年安保紛争に賃上げスト等で体制に反対する環境。それでいて言論の自由の様な環境。学生・勤労時代に身に付いた子分・親分の環境。そして結婚して妻や子に大黒柱のようにかしずかれる環境で生きてきた人が多いから、福祉の世界では扱いづらい世代と頭を悩ますと働いてる親友が言う。

    私の今現在進行形の体験?で言うと人は、脳がやられるとこうも幼児化して今うものと実のオトンを見て思う。くれぐれも定年後の人間ドックは必要と思う。

  3. うーん、でも若い「つもり」の人って年齢にそぐわない言動で周囲に迷惑をかけていることも多いからな
    そこらへんはきちんとしてるうえで、身体が若くなるならそれはいいことだと思うけど
    ただ、社会的立場が変わったり一部の精神疾患が治って、本人の意識が変わると
    顔つきも大人っぽくなるっていうから両立は意外と難しいのかな

    1. >>7
      若い「つもり」でいるのと年長者としての自覚の有無は必ずしも比例しないと思うぞ
      年長者の自覚もなくただ老いを嘆いてる人もいる

  4. 老いて死ぬまでが必須のプロセスとして設計されてるってことかな
    能動的に老いていく脳細胞を、人間のハックによって騙す

  5. 老人をより若い集団の中で生活させると、若返ったりするんだろうか?

    1. ※9
      すると思う。実際それに似た実験もされたみたい。

      無人島に20人くらいの健康な70代の男女と、1人の看護師兼連絡係を置いて数か月、無人島で老人達だけの無人島暮らしをさせたらしい。

      その島の生活用具は生活の拠点になる簡易小屋から家具、食器、日曜道具、着る衣服や靴からそのすべてを70代の人達が50代の頃に使ってた時代のモノを用意したらしい
      そしてご丁寧に毎朝船で、20年前の新聞の届けて被験者に読ませたらしい。

      つまり、その無人島という閉鎖空間に20年前の生活様式の環境を完全再現して疑似的にタイムスリップさせたわけだ。
      そこで、何か月か生活した70代の老人たちは、さすがに20年分とはいかないまでも、見た目も若々しく、健康的で、考え方も前向きで若々しくなったそうだ。
      20年前の当時の環境に合わせて自分もその当時の状態にどんどん近づいていったんだとさ。
      この場合、「若い集団の中で生活させる」ではなく、「自分たちが若い集団になって生活する」というのが正しいが。

      これは日本でも似たようなケースがある。ある老人ホームで足腰の弱った従軍経験のある老人に当時の銃のレプリカを持たせると急に元気になって歩き出したなんて話もある。

      俺らだって中高生の頃に没頭したスポーツや楽器を久ぶりに触れると、だんだん感覚を思い出して、全盛期といかないまでも、結構出来ちゃって良い気分になることあるだろ。

      だから、若い頃の体験を追体験するとき、人の脳は当時の脳に戻るんだと思う。
      で、脳が当時に戻ると身体の作りも当時のモノに近づいていくんだろうね。
      だって身体を作るように命令してるのは脳だし。

      1. >>27
        いい話しを聞きました。ではカラオケで自分が若い頃流行った懐メロを歌うのはOKなんですね‼

        1. ※43
          当時の仲間と当時の服装で、当時の喋り方で~っていう
          外部情報を徹底的に自分が戻りたい頃の環境に近づけていけば、なれるかもね。

          病は気からなんて言葉もあるように、気が落ちれば人は劣化する。しかし
          逆に気を上げれば、当然元気にもなるし、若返りもするだろうさ。

          俳優業をしてる人が年齢以上に若々しい人が多いのは、元来の容姿の出来もあるが、役作りのために若い役を演じる時、役作りのために身も心も考え方も若々しくしたり、珍しく刺激的な体験をたくさんするから脳が常に活性化されてるからなんじゃないかと思う。

    2. >>9
      ホームとかデイケアのジジババみんな黙っててじっとしていたけど
      幼児を投入するとしゃべったり動き出すぞ

    3. ※9
      大学の教員は実年齢より若く見える人が多いのだが、私は脳を使っているからかと思ったけど、若い学生に囲まれていることが大きな要因みたいだね。

    1. ※10
      この爺様(に見える男性)は実は38歳
      顔だけ70に見えるように整形、髪は抜いて髭は白く染めてる

  6. リアル血税や吸血鬼や食人鬼の時代になるな
    若返りの為に他人を食い若返る

  7. でもなぁ
    最近多発してる交通事故考えると慎重に勧めて欲しい所
    どれだけ足掻いても歳は取る訳で能力の低下は避けられない
    完全に判断力を失う前に人に迷惑が掛からない歳に見合った楽しみを見つけて欲しいとも思う
    引き際を見極められる美しい老人が中々見られなくなってるし、メディア共々尊敬出来る老い方を模索して欲しいな

  8. あたまが固い、柔らかいという表現は
    まさに適切だったんだなという感じ

    1. >>19
      うる覚えで悪いんだけどプラセボ効果で何か髪生えたって結果をどっかで見た
      本当なら「毛根も騙せる」
      実際どこにどう作用してるのか知らないけど

  9. 逆説的だけど、自分のことをアラサー、アラフォー、オッサン、オバサン、もう若くない、若いころは~、昔は~、みたいな自身の加齢を匂わせるネガティブ系の発言するヤツってだいたい老け込んでるよな。 気持ちが老け込んでるから、人相や肌のハリ艶に出るんだよ。

    そういう「自分はもう若くない、だって体力も気力も社会的立場も…、それに同い年の○○はもう……」みたいなことを普段から延々自分の頭の中で考えてるから、そういう発言が出るわけで、そういう発言ばかりしてると自分自身のそういう暗示がかかるから余計に老けるんだよね。

    自虐かなんか知らんけど、雑談でアラフォーアピールとかオッサンアピールとか持病アピールばっかしてる人沢山いるケド、やめた方が良いぜ。言ってる自分でもわかってるでしょ。
    それ言って、現状が良くなるわけでもないし、誰も慰めてくれないっとことをさ。

    身も心も若く保ち続けたいなら、加齢アピールは絶対やめたほうが良い。無理して若作りをする必要はないが、かといって年長アピールをする意味なんてないだろ。いい年した大人に誰も慰めの優しい言葉なんてかけてないし、なんならウザい奴と思われるだけ。

    1. ※20
      若いもんにはまだまだ負けられんと言っていいのは何歳くらいからでしょうか、あるいは何歳差なら言ってもいいでしょうかねぇ。
      若いもんに混ざって運動してるんですが、その中で上位 25% くらいのところにいる感じで、一応負けられんとは言えそうですが、相手を若いもんと言っていいかどうか・・・
      混ざっていれば脳もわかくなるかなwww

    2. ※20
      そこまでオッサンオバサンをネガティブなものだと思ってるほうがネガティブでは

      人は必ずオッサンオバサンになるし、通常はそれを受け入れていくことができるものだよ

    3. >>20
      「君らもこうなるんだよ」っていう呪いみたいで気が滅入るよな

    4. >>20
      ずっと職場で50~60代だと思ってた女性が実は40代前半だったことがあってまさにそういうアピールしてる人だったよ。実年齢知ったときは本気で驚いた。

      思い込みの力って侮れないね。ちょっと最近職場でそういうの聞きすぎて影響されてた気がするから参考にするよ。本当にありがとう。

  10. つまり細胞すべてが「この身体は若い!」と思い込めば実際に若返るということか
    逆に言えば細胞が年老いていると思い込むことで歳をとっているということ
    我々は細胞の思い込みで老けていく…?

  11. あくまで脳機能や細胞の次元で若返る(記憶力や柔軟性など)という話であって、精神やメンタル面とごっちゃにしちゃだめよ~

  12. 「(グーグル翻訳)Juan Rekersは53歳(注:記事当時、今55歳ぽい)のオランダのボディービルダーであり、sponsored athleteです。 一見したところ、このれた男は深刻な悪人のように見えるかもしれませんが、Juan Rekersは優しい心を持っており、精神疾患を持つ人々のために非常に特別なフィットネストレーニングを行います」
    madnessmedia.net/juan-rekers/

    instagram.com/juan_rekers/
    youtube.com/channel/UConQfo5saPt3bMyOSOQd0Fg/

    みぞおちの「強」の一字が強すぎる…
    てかこれは和彫りですかね
    tattooの是非は置いておいてこちらも実に強いお仕事

    多発性硬化症。若年成人での発症が多いそうですが(平均30歳前後で女性に多い?)するってえとこの研究でいう「若」は成長期、「老」は成長が止まって以降の細胞…とでも考えるといいのだろうか。「老化」は実は若いはずの世代ですでに当てはまる言葉でありますね。この研究は突破口になるといいですね。

  13. 勘違いさせるとっていうからメンタル的なものが細胞の働きに影響するのかと思ったらがっつり移植とかしてるやん

  14. 騙してないじゃん
    実際に柔らかい素材の中にいるんだから
    老化中の脳の中で「ここはやわらかい」と暗示をかけることが騙すってことじゃないの?

  15. 確か、何かの実験で、70代くらいの老人たちを彼らが青春時代を過ごしたであろう、「30年代」を再現した施設に入れて、その当時のラジオ番組やテレビ番組、雑誌などを当時の様子を再現した環境を用意して、数日間過ごしてもらったところ、肉体的に「30年代」のころ、つまり30代くらいの快活さを取り戻した、という結果が得られたそうな。

    今調べてみたら、この実験の詳細を期した記事があったので、一部引用するね。

    「30年前を再現する実験

    1979年、ハーバード大学の研究者は、75歳以上の老人たちを集めて5日間施設で共同生活させる実験を行いました。この施設の中は全て30年前のもので統一されています。ラジオも雑誌もすべて当時のもの。参加者は30年前に着ていた服を着用し、30歳若返った気持ちで生活しました。参加者同士の会話も、過去形ではなく現在形で当時のことを話し、徹底的に若いころを演じます。5日後に測定を行うと、記憶力や体力、体の柔軟性などで大きな改善がみられました。また、見た目にも明らかに3歳ほど若返るという結果が出たのです。この実験は世間に大きな衝撃を与えました。」

    とのこと。

    1. ※31
      つまり私が若い女の子のたくさんいる夜の店に行きたがるのはそういうことだったのか!

  16. 見出しのせいで記事を誤読してる人多いかんじ

    この研究の主目的は多発性硬化症の治療にあって
    脳そのものや人体を若返らせるとかそういうものじゃない

    1. ※32
      とりあえず、言いたいことはわかるけど、薬物治療や何かの実験等で、肉体的に若返っていけば、多発性硬化症の治療にもつながるということで、いいんじぁあるまいか?

  17. 歳をとっても仕事してる人の方が動いてるし頭も働かせてるから
    ボケないし若いよね。
    定年後にTVばっかり見てる老人とそうじゃない老人とで比較したら
    痴呆になる率がかなり違っていたとの事
    イギリスだったかフランスか忘れたけれども20~30年位データを
    とって証明されてる

  18. 座禅は、若返りの効果があると思うよ。絶えず頭のチリを払って、フレッシュに保つ。

  19. イギリスとかオーストラリアの研究での成果って日本人に全然当てはまらないよな、そもそもそんな凄い研究して成果を上げてるならノーベル賞バンバン貰ってるって

  20. 面白い実験だね
    頭を柔らかくってのは比喩じゃなく、実際に柔らかくあるべきなんだね

  21. この前たまたま見た何かの動画で海外の脳科学の人が話してたけど、脳の記憶と想像を司る部分の機能は現実と想像の区別が付いてないから想像するだけで脳は経験してるって言ってたな、それと似てる気がする

    1. ※47
      たぶん、このコメントが、前述のハーバード大学の実験や、※9の内容とリンクしてるんだろうね。

      特に、「脳は現実とイメージの区別がつかない」という部分は、オリンピックの選手たちのイメージトレーニングとかを見れば、よくわかる話だし。

      しかし、世の中、「自分はダメだ、自分はついてない、世の中不公平だ」とかいう、「マイナスのイメージトレーニング」をしている人が、圧倒的に多い気がする。

      まあ、上に書いた話は、あくまでも管理された特殊な環境の内部で、成立するものだとしても、「自分は若い」というポジティブなイメージを持ち続けることで、ある程度の効果は期待できると思うけど、今の世の中その逆をやってる人がほとんどな気がする。

  22. ガバガバっていうか脳の防衛反応でしょ。
    身体が衰えてきてるのに脳が「元気(若い)状態」という前提で身体動かしたら確実にパフォーマンスは悪いし、最悪怪我するか死ぬ。

    だから脳側が「この身体は劣化しててこれくらいが限界で、これ以上のパフォーマンス出すと身体ぶっ壊れるな」って判断してリミッター掛けてるんだろうね。

    そもそも脳は老化現象起きないし。
    サメやザリガニなんかと脳だけは同じで、肉体に限界を迎えなければ理論的にはずっと生きてられるわけだし、納得の防衛機能って感じ。

  23. 個人的には脳の活動レベルを保ったままだと内臓の老化によって死ぬから、ではないかと思う。

    基本的に体の細胞は、分裂限界を加えると可逆的な分裂停止状態になる。
    これは傷を負った時にだけ限定的に分裂する状態。
    老人はがん細胞を作る事を避けて、今ある細胞を維持する事に全力を傾け始める。
    そうなると内臓を酷使するような食事(内臓に負荷をかけても細胞分裂できる内は新たな細胞に置き換わって誤魔化せる)とかができなくなり、必然的に筋肉も維持できなくなる。
    一方で脳の活動は何よりも最優先される為、送られる栄養やカロリーの制限による稼働率低下(筋肉はこれ)ではなく遺伝子によって制御されており、体からのシグナルに応える形で自主的に制限している。
    そうやって全体の消費栄養、消費カロリーを絞る事で内臓の細胞を長持ちさせているという事なのではないかと思った。

    ちなみに脳は53の人が仰っているように、最初期に分裂を終えた後は極僅かにしか分裂しないので、基本的には脳は殆ど老化しない(分裂する事でのエラー数の増加は殆ど無いし、テロメアの問題とも無縁)。
    細胞死によって機能は阻害されていくから、それが脳の萎縮――老化という形となって現れてくる。
    しかしその細胞死ですら体の老化が原因である部分が大きいので、53の人の言う通り、体さえ健康なら殆ど脳細胞は減らない。

    1. ※54
      これを3行に要約できたなら
      あなたの脳は若いと証明されるでしょう。

      1. ※70
        お前にとって長いからって他の人間にとって長いって事はないだろ。俺は全然普通に読めたぞ。

  24. おっさんアピールしてるやつはホントにおっさんそのものだが、年齢気にしないやつは何歳でも溌剌としてて若々しい

  25. これめちゃくちゃおもしろいな。若いラットの血液を輸血すると年老いたラットが若返るとかなんかは、まあ何らかの化学物質の量とかが違えばさもありなんという感じだけれど、これは物理的な意味での硬さだもんなぁ。そもそも脳の中で周囲の硬さを判定して振る舞いを変える理由が想像がつかないし、しかも柔らかい培地に移しただけで本当に若返るとは……

  26. ということは「自分はもう歳だからダメだ」と思い続けてると本当に老化するということか。

  27. これさ、若いネズミのタンパク除いたその細胞を、じじいネズミの脳髄に入れてその後の反応見た結果が反映されるかがポイントなのに、それが書かれてないんじゃこの記事の表題のテーマはミスリードだよね

  28. 保育園のお手伝いで子供たちの御世話をするおばあちゃんが
    若々しくみえるのは、若い子(子供だけど)に囲まれてるから、
    って話はあながち間違いじゃないってことか…

  29. 時折自分が高校生だった頃の記憶や雰囲気を思い出し、そこに浸ること、これが正解だ。

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