「単細胞生物は馬鹿だ」というわれわれの馬鹿げた認識を改めるべきだ。そう語ったのは粘菌の研究をすすめている北海道大学の中垣俊之准教授。
モジホコリ(学名Physarum polycephalum)という真性粘菌(変形菌)の一種は、内部に多くの核を持つ単細胞生物だが、この生物の中には驚きが詰まっているという。
「粘菌の知性」を解明:記憶や予測も可能なネットワーク | WIRED VISION
2月8日(米国時間)に『米国科学アカデミー紀要』ウェブサイトで発表された研究論文において、モジホコリは人間よりも栄養摂取のバランスを保つ能力に長けていることが明らかになったそうだ。
1月にもモジホコリは、日本の関東地域の都市の位置関係を模して餌を配置したところ、非常に効率のよい餌の輸送経路を形成したという研究成果が発表されたばかり。
モジホコリは記憶を有することも判明しており、その情報処理能力はバイオコンピューターに活用できると考えられている。
その情報処理能力の高さは、人間が作った実際の鉄道ネットワークより輸送効率が良いことや、アクシデントに強いことがわかったという。
モジホコリが「イギリス」にネットワークを広げる様子。実際の自動車道路のネットワークとよく似た経路を取るという。(Andy Adamatzky氏の研究)
また、北海道大学の中垣俊之准教授は、モジホコリに東京を模したパズルを解かせたという。中垣准教授は、人工的に迷路を作り、その中の2箇所に餌を置いた。するとモジホコリの変形体は、迷路の中の2箇所の餌場を結ぶ最短距離を結ぶ原形質のひも状の形態をとったという。同教授は、モジホコリが周期的な環境変動の記憶を持ち、予測できることも明らかにした。
こういった粘菌の「知性」は、どのようなメカニズムで形成されているのだろうか。別の粘菌でも研究が行なわれているという。
(左)キイロタマホコリカビの生活環[次第に集まり、合体したものが変形して胞子を飛ばす]、(右)[粘菌の]化学的シグナル伝達によって形成されたラセン波パターン。
キイロタマホコリカビ(学名Dictyostelium discoideum)は、細胞性粘菌の一種として知られるアメーバ状の生物だ。単細胞生物だが、食糧がなくなると大勢が合体して1匹のナメクジのようになり、養分を探して移動し、最終的にはキノコの柄のような構造を形成してその先の胞子を飛ばし、その胞子が発芽してまた同じサイクルを初めから繰り返す。
キイロタマホコリカビからは、粘菌の細胞が集合体形成の指令を出すシグナル伝達に用いているいわば頭脳的化学物質「環状アデノシン一リン酸(cAMP)」が発見されたという。
キイロタマホコリカビのゲノムは5年前に解読され、それ以降、この生物の遺伝子および分子のメカニズムに関するデータが着々と蓄積されている。最新の数理モデル手法を適用することで、粘菌のネットワーク形成の法則がついに明らかになるかもしれない。
てことで、単細胞=バカの構図はもう流行らない。それどころか知性を持った単細胞なんだもの、知性を持った生命体にやさしい愛護団体の手によりしっかり守られていくべきものかもしれないね。
ここのサイトの方が見やすい!
これ、解釈が逆なんです。
「単細胞にも知性が備わっていた」という実証というより、「我々が知性と呼んでいるものは、高度な、何か物理化学に還元できないような特別の一体化した『霊的な魂』のようなものではなく、こうした単純な物理化学反応系の集積に過ぎない」という事の実証なわけです。
脳細胞のシナプス離接と神経回路の形成も、結局のところはこのような「餌(刺激)同士を効率良く結びつけるために、物理化学的な反応として自然に行われ、それが『外』から見ればあたかも一体で表現しているかのように錯覚されている」という事なわけです。
そろそろ「知性」を「霊性」と錯覚する固定観念からは抜け出たほうが良さそうですね。
>>2
なるほどね~
俺もその考えは好きだけど、これだけじゃ確定してないんじゃない?
>>2
すでに言われてた… orz
>>2
ちょっと待って。
じゃあ、単細胞に備わっている知性はどう説明するの?
※2
単純な物の積み重ねが予想しない動作を生む事
ってなんて言ったっけ?創和だっけ?、まぁこ
の粘菌もまさにそれの好例だよなぁ。
フゥゥゥゥ・ファイタァァァァァズッ!
南方熊楠はどう思うだろ
てんぎゃんの第二部まだかいのう
ただやすー、ワーイ
ただやすー
人間の場合、そのネットワークがいろいろ複雑すぎて生きるためには必要ない、一見ムダに見える行動や回りくどい行動も多いのかな。
まあ、それもまた知性の為せる故なんだろうけど。
てんぎゃんは昭和天皇の先生
これは単細胞生物でもこういう事はあるんだねという事が驚きなだけであって、
これをもっと個々の細胞が専業化し、より高度なシステムにしたものが多細胞生物の脳なわけで、
そこのところを勘違いして「粘菌は凄い」とか言ってしまうと
エセ科学への道が開けてしまう。
#2が言っているような事は一般人に感覚的に理解しづらいと言うだけの話であって
脳の物理的な動作というのはかなり解明がすすんでる(主に化学分野だよね)
脳科学でよくわからんと言っているのは、そうした化学・物理構造ではなく、そこから生じるメカニズム、情報処理の流れの部分。
手塚治虫のマンガで粘菌が妖怪ってのがあったな
ブッキラによろしく、だったかな
唯物論、機械論的な話か。
その話には結構興味があるw
たしか、チューリングマシーンとかアルゴリズムとか
複雑系とか創発とかの話だよね、、素過程は、とても単純だけど
複雑に組織化されてくると思考のようなものになるとか、
素過程が分子レベルで行なわれているなら粘菌は十分に複雑な系と言えるんじゃないの。
どっかの日本の大学教授が
「粘菌が迷路を解く」
とかいう論文でイグ・ノーベル賞もらってなかったっけ
>>17
まさにこれじゃなかったっけ?
そーいや俺、昔親に単細胞って言われたことあったな。
あれは褒めて伸ばす教育だったのか。
単細胞も積もれば知性になるってこと?
ある意味、人間社会の縮図だね。
街、交通網、インターネットみたいだ。
文系脳乙
俺より頭良いことは分かった。
自我っていう概念も、解明されてみれば、
信じたくなくなるくらいに単純な仕組みなんじゃないかって気がするね。
そうなれば、哲学者がこぞって反論しそうだがw
>その情報処理能力の高さは、人間が作った実際の鉄道ネットワークより輸送効率が良いことや、アクシデントに強いことがわかったという。
まったく関係の無い話で恐縮だが、この間の新幹線の走行経路の誘致合戦の様に人間の場合は効率性や利便性だけでなく見栄や欲で決める部分があるからな。
>>25
ですよねw
リニアに関する長野県知事の醜態がまさにそれですな。
長野通らないルートになったら何人消されることやらw
結局、単細胞の知性はどうやって出来ているのかは教えてくれないのね。「化学反応」という言葉で誤魔化されてしまう。
>>27
知性はただの化学反応なんだけど、
それで納得されない人が多いだけ。
そうじゃなきゃ動物の体はこんなハイテクに進化しないもんな
こういう細胞の起源って宇宙のどこなんだろ
論理の仕組みがこうなんじゃねえの?
>27が知性を霊性とやらと誤解する馬鹿文系の典型
人間と違って効率だけをただひたすらに突き詰めていけるからな。こと単細胞生物や菌類などにとっちゃ効率こそが自分の生命に直結するからね。
粘菌に知性があってびっくり、ではなくて、人間の知性だって粘菌レベルの知性を大規模に集積しただけ、って話だよね。
てことで、単細胞=バカの構図はもう流行らない。それどころか知性を持った単細胞なんだもの、知性を持った生命体にやさしい愛護団体の手によりしっかり守られていくべきものかもしれないね。ってシーシェパードのことかw
迷路の入り口と出口に餌を置く
行き止まりも含めた幾つかのパターンの中から
粘菌は最短のルートで入口と出口を繋ぐ
次に同じ迷路で但し最初の最短ルートは最後に
行き止まりになるようにして同じ実験を行う
粘菌は間違えることなく別の最短ルートを繋げる
同じ実験をネズミでやったら最初と同じルートを
選ぶというミスを十匹中六、七匹はするだろう
だから粘菌のほうがネズミより頭がいい
という話になるのか
馬鹿馬鹿しい
知性にも程度の差があることが理解できない単細胞が多いな。
単細胞の知性がネットワーク状に張り巡らされた人間の脳は、細胞数に比例ではなく幾何級数的に処理能力がアップしているのに。
>35
巨大なシステムがミニマムなシステムよりも優れているか?と言っているのと同じ
そもそも比べられない物を提示して喜んでるあたりがばかばかしいけど、一応付き合うと
粘菌の場合は各核が自分で環境に適応的な行動を取る。
それに対して昆虫程度に複雑な生物になると感覚器を介した情報を脳や脊髄が統合して判断し、その命令に従って全身が動く。
問題は、感覚器が拾ってきた外部に関する情報が正しいとは限らないこと。
もちろん脳の判断も正確ではない。
もし脳や脊髄の判断が間違えていれば体全体でも間違えてしまう。
粘菌の場合は感覚器と脳の機能が一体化した核が個別に適応的な行動をすることで、細胞全体としては「確率的にだけどそこそこうまくやっている」というのが正体。
間違えた判断をして変な方向に動いてしまった核もいるけどうまく正解に辿り着けた核も居れば問題なし、となる。
ただし、複雑な判断はできない。
例えば1分後、1時間後、1日後を見越した行動計画だとか遺伝子の長期的な保存性(人間でいうと優生学とかね)とかを思考して、その結果に従った遠大な行動を起こすことはできない。
目の前にある食料を集めるとか、目の前にある外敵から逃れるいった単純なことしかできない。
どちらも知性ではあるけど、どちらが優れていると言うことはできない。
巡回サラリーマン問題の解に使えそうだな。
たしかこの粘菌に迷路解かせた日本人研究者って、「イグ・ノーベル賞」を受賞してたはず。
風の谷のナウシカ(原作版)を思い出した。
平等な条件の単細胞生物を集めても、
使われる部分が成長し、
使われない部分が衰退して、
階級を作り出してしまうってこと。
昆虫に脳はともかく脊髄があるのかお?
脊椎も無いのに?
間違いは仕方ないけど人を見下しておいてこれはちょっぴりはずかしいお?
反論があるならしてみるおw
>>44
昆虫「程度」だ。「昆虫」とは言ってない
NO2とNO38に1票。
生命は最善の生き方をするもの。
日本人は別です。最善の生き方が出来ず、アメリカや中国から「精神年齢12歳」や「自分の利益第一のしょうじん」と言われ、「信用できず、政治の語れない国」扱いされています。
全ての人間にとって寸分の狂いもない最善の定義も出来ないのに一体何を言っているのやら
NO74<<「全ての人間にとって寸分の狂いもない最善の定義もできない」
貴方は定義できますか?
わたしは定義できる。
三人寄れば文殊の知恵ってことか
diplodiniumという単細胞野郎は、
単細胞のくせに口やらヒレやらを装備した凄い奴。
ブラッドミュージック
コメント欄見たら疑問しか残らなかった
まず2のいってる これ ってどれさ
粘菌の面白さと自分の無能さおしった
テレンス・マッケナは菌糸に知性があることをキノコから教わったそうだよ