世の中には、ぱっと目立つものや声高に主張するものが多く、ついそちらに心が引かれがちですが、じっと佇むだけでそっと存在感を放つもの――ぱっと見では控えめでも、よく見ると温もりや奥行きを感じさせる、 そんな“静かな魅力”――も確かにありますよね。夕暮れに揺れる木々の影や、雨上がりの舗道に漂う土の匂い、古い建物の小さなディテールや、ふと通りかかった路地のひっそりした風景。大声で主張しないけれど、気づいた瞬間に心を揺さぶり、立ち止まらせる力を持っています。そういう“静かな魅力”に意識を向けることで、日常の些細な瞬間が少しだけ特別に感じられるのかもしれません。 ところで、 "Honesty is the best policy." これですよ。 300万出して、得意げに新しい楽器を買う人がいます。 何を見て、何を聞いてるんだ?と思います。 後輩が19世紀前半に作られた楽器を弾いてます。 10万円だったそうです。 後輩、10万円ということで、プライドに差し障るため、 「ちょっと弾かせてくれないかい?」と言えなかったのです。 多くの人は知らないんですが、 19世紀前半の10万は現在の300万よりはるかに上なんです(笑) なので、多くの商人はそういう楽器を鉛筆の粉とタバコのニコチンで あと100年古く見せ、ラベルを剥ぎ、立派なケースに入れて、 250万で売りつけるんですよ(笑) 後輩に10万円の楽器を弾かせてもらったら世界観が変わるのに… そこで質問ですが、私たちはなぜ「新しい」「高い」「目立つ」ものにばかり心を向けてしまうのでしょうか。時を経た古い楽器や、静かに語りかけてくるものの中にこそ、本当に心を動かす響きや学びが隠れているのかもしれません。皆さんは、目先の価値ではなく、そうした“静かな魅力”を感じ取る経験を、どのように日常や選択に生かしていますか? ๑๐/๑๐