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Kids and war

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今は,とりあえず平和な日本に見える。国防を考えると確かに自分たちの手でそれを守らないと行けないのかも知れないが,守ろうとしてもその運命にない国は,蹂躙されて虐殺され放題。だからどうしようもないから,考えても無駄という意味ではないが,一方で「普通の国」並みの国防意識と防衛システムとか憲法改正など騒がしいが,騒いでいる人間に限って,自分たちが人殺ししてでも自分たちの愛する人間や郷里や妻子を守ろうなんて意識からあまりにも遠いのを感じる。少なくとも最初に自分が死ぬかもしれないという覚悟を持って発言している奴は居ない。そう感じる。政治を見ればすっかり二世ばかり,この格差社会に,米ブッシュ親子のように,露骨に徴兵や危険な任務から逃れる特権を使いまくるのも見えている。英国であったように皇太子など特権階級の子弟が軍に参加すれば,「人質に利用されるから」というイクスキューズが彼らを守ってくれる。まぁ,日本の場合は,どちらにしても幸か不幸か,皇族が出兵するなんてあり得ないけどね。





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良いよ,最後の最後に私が必要性を突きつけられた末,戦うのは。その時は,諦めるよ。自分の息子たちを,最初にそういう目に合わせずに済むならね。私みたいなロートルの武術オタクは要らないということになるだろうけど。実際,人殺しや盗人や,いい加減な犯罪者,悪徳行政官,チンピラでは,そもそも高度な作戦行動を実行使用とすればするほど使えやだろうから,体力,知力ともに結果的に優れた人間から死んで貰わねばならないというその矛盾。とても勝手な理屈だけれど,この先,日本が少年兵に頼らなければならない状況にならないことを祈りながら,こどもの日に,アップしたかったCamp Okuttaの入り口。War Child Canadaのイマジネーション作品。世界の少年兵の現状に注意を引き付けるために、この衝撃的なビデオを作ったそうです。 'okutta'は,疑問に思って調べたら,ウガンダ語(Luganda)で受動態。 'to kill'の意。日本語「送った」に似ているのが少し皮肉が効いているようで複雑。子供たちを地獄の戦場に送るという皮肉かと思った。良くできている。POLICEの傑作,‘ゼニヤッタ,モンダッタ’みたいなものかと思った。
ゼニヤッタ・モンダッタ
ポリス / / ユニバーサル インターナショナル
ISBN : B000J234T8





 こちらは,どうやらホンマモンのKids Military Camp in Russia。システマの教練はあるのか。少年対象のミリタリーキャンプ。目的は,ちょっと違うみたいだけれど。

密林少年-Jungle Boy 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
深谷 陽 / / 集英社
ISBN : 4088771818



 ポル・ポト政権のカンボジアで10歳で銃を持たされ少年兵になったAkiraという少年兵士を描いた実話を元にした佳作。ウチの長男は11歳になったばかり。同じ年令の少年でこれだけ苛酷な運命に曝される子供たちが居る状況,そして,日本の場合は,責任逃げまくり,既得権使いまくりの腐った連中を上に沢山抱える状況で,あんまり違いはないだろうから,実際,国防だの徴兵だのになったときに,一体どれだけの矛盾が生じるか考えて見て欲しい。
 「丸山真男をひっぱたきたい」で戦争になってほしいと主張した赤木智弘氏は,戦争になれば、既存の秩序が崩れて皆,兵士として平等になり,もしかしたら丸山真男のようなエリートよりも上官になってぶん殴れるかもしれないという淡い幻想を書いていたけど,固定化した社会階層秩序は,戦争になると,もっと強い者勝ちになるのよ。戦闘時の極限状態でも,戦闘が終わってからも,もしも負けて,理不尽にどこかの敵国に支配されても同じ。カードを持っていない人間がどうなるのか,分からない連中が,かつてと同じように利用されるだけ。せいぜい小さな小隊で威張り散らす特権を持てるぐらい。そして,本当にぶん殴りたかった人間は,戦地になど来ないし,戦地に来ても,ぎりぎりまで安全なところでステーキ食ってるよ。まぁ,士農工商○○学者で,その辺りの学者さんぐらいはぶん殴れるかも知れないけど。あんたを戦地に送ってほくそ笑んでいる連中はそのまんま。平等な徴兵なんてないよ。
 勇ましいこと云っているお方は,正しいと思うなら自分から戦地に行けるような手順をちゃんと考えていただきたいと思うし,それくらいの矜持を持つべきでしょう。2ちゃんの右翼系論客?も,その時になれば,実際は,使い物にならない年令,体力の人間が多いだろうから,どこの世代が最初の貧乏くじを引くか,ターゲットになるか馬鹿でも分かるよ。今みたいな冗談みたいな状況でなくて,国としてのちゃんとした国防戦略は必要だが,そっちはそっちで,まともなものになるようには,到底思えない。盛り上がっている人たちも,その論議の正否は別にして,今から徴兵制が施行されても,最初に殺されたり人殺したりする人間には,先ずならないのもはっきりしている。特攻を「統率の外道」と呼んだ軍人の矜持を持って言い切れば,やや外道的だと思う。
 私の世代は,不敬?にもディスコで踊りまくったから,知っている人も少なくない

Paul Hardcastle/Nineteen。第二次大戦の米出兵兵士の平均年令は26歳。そして,ベトナム戦争になると平均年令は,なんと19歳だったという事実にPaul Hardcastleが衝撃を受けて作った曲。そう,平均年令だから,当然半分は18歳以下の少年が含まれていたと云うこと。

さすが,YouTube,日本語バージョンもあった。「じゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅ十九歳」懐かしい。

近代で,兵を増やして普通に戦争をしようとする国は,実際のところ少年兵に頼った編成になるという驚くべき事実。中世だったら老兵も,個人差で使い物になる人も居ただろうけど,今だと,良いおっさんにハイテク兵器のマニュアルたたき込むのは無理だから,もっともっと現実味を帯びる。おお,IT系の30代,意外と使えるかも。人殺しの素養≠兵士ということをいうと,職業軍人の人に失礼だから,間違ってもそんなことはないと言っておくけど,60代の暴走老人の人殺し能力は侮れない。毀れている人間として非合法,暗殺部隊にでも使えるかも。上の方は好き勝手なことを考えても誰も咎められない。というわけで,戦争行為をぎりぎりまで回避すべき責任ある立場にいる人間は,最後まで戦闘行為をせず,殺す殺されるの現場に立たずに済む人たちなんだが,信用できる年寄りは,国家の中枢にたくさん居るかい? 私はほとんど居ないんだけど。徴兵は民主主義国家であっても,矛盾無くしようと思うのは難しい。スウェーデンやスイス型の全員国防が,最低ラインだろうけど,日本で出来そう? 米国でも,マケイン大統領候補みたいな人ばかりではないというか,彼は少数派だろう。独裁軍事政権なら,いっそ面倒がないから,そこまで落ちるかい。そんなら諦めが付くかも。

 遅くなったけれど,平和な長男の誕生日とこどもの日に感謝しながら。
Commented by kyoko_fiddler at 2008-05-10 14:50
日露までは皇族も戦死してますけどね…
Commented by complex_cat at 2008-05-10 20:47
kyoko_fiddlerさん,近代戦黎明期までは,そうですね。民主的にしかも,今は,米軍,自衛隊女性おられますが,男女平等社会従事権利の裏返しとしての義務として,男女平等に兵役を考えるなんて話に日本はなるわきゃないと思っています。ただ,勇ましいこと言っている爺さんもほとんどが「戦争を知らない子供」たちです。第一に前線に行くことはありません。
 米国もその意味では,戦争を知っているマケインが大統領になる方が,世界情勢としてはよいのではと思ったりしています。少なくとも,無責任な選択はないでしょうし,痛みを感じる度合いは違うでしょう。
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by complex_cat | 2008-05-05 20:54 | Oracle of Cat King | Trackback | Comments(2)

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