宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

日本会議が「緊急事態条項の新設」を要求、衆参憲法審査会の憲法改正発議案で、「自衛隊の存在の明記」も、国会議員ら700人集会、檀上には第2次安倍内閣抜擢閣僚経験者ら

2017年03月29日 23時59分08秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

(30日朝投稿で、29日付にバックデート)

 朝日新聞=gooニュース=(「日本会議」系が集会、改憲へ気勢 国会議員ら700人)によると、

 神道系の最右派団体「日本会議(にっぽんかいぎ)」の傘下とみられる「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が平成29年2017年3月29日(水)、国会近くで集会を開き、

 「緊急事態条項の新設」と、

 「自衛隊の存在明記」

 を、衆議院憲法審査会、参議院憲法審査会が今年中にもまとめる、憲法改正の国民投票の発議案に盛り込むよう求めました。

 会合には安倍首相側近の自民党の古屋圭司選対委員長と下村博文幹事長代行ら国会議員41名を含む、総計700名が参加しました。

 日本会議は秘密性が高く、上記の「国民の会」のホームページも、昨年11月に更新した形跡があるだけですが、三好達元最高裁長官、田久保忠衛元時事通信記者、桜井よしこジャーナリストの3名が共同代表をつとめているとされています。 

 日本会議のメンバーは圧倒的に自民党所属で、民進党では昨年退会者が相次ぎました。現在の安倍内閣の半数以上がその構成員とみられます。報道写真でも、新藤義孝元総務相、山谷えり子元国家公安委員長=聖心女子大学卒=、有村治子元内閣府相=国際基督教大学卒=ら若い期数で第2次安倍内閣の閣僚ポストを射止めた自民党議員が壇上に上っていることが確認できます。

 このような極めて強い影響力から、国会での改憲論議は、引き続き、「緊急事態条項」を中心とした審議が続きそうです。

 上記、朝日新聞の内容は以下の通りです。

朝日新聞=gooニュース=から全文引用はじめ]

「日本会議」系が集会、改憲へ気勢 国会議員ら700人

「美しい日本の憲法をつくる国民の会・中央大会」の最後に、壇上で「勝ちどき」をあげる国会議員ら=29日午後5時42分、東京・永田町、越田省吾撮影
(朝日新聞)
 運動団体「日本会議」が主導する憲法改正派の集会が29日開かれ、各党に改正原案の国会提出を求めていく、とした今年度の運動方針を採択した。優先する改憲項目として「緊急事態条項の新設」と「自衛隊の存在明記」を挙げた。

 集会は「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が主催。東京都内で開かれ、関係団体などから約700人が参加。自民党の古屋圭司選挙対策委員長や下村博文幹事長代行のほか、民進、日本維新の会などから国会議員計41人が参加した。

 公明党からも斉藤鉄夫幹事長代行が出席。「何より大事なのは各党合意。少なくとも野党第1党が入る形で大きな国民合意を得て、1回目の国民投票は必ず実現させる」とあいさつした。日本会議によると、同会議系の改憲集会で、公明議員が登壇するのは初めてという。

[おわり]

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安保法施行から一年、何度でも暴挙と言い続ける

2017年03月29日 18時14分14秒 | その他
 
岡田克也民進党代表「憲政史上に深刻な禍根を残す暴挙だ」安保法施行で談話
[写真]民進党の岡田克也代表。 民進党の岡田克也代表は、地球規模で常時米軍と戦争をともにする、2015年日米防衛協力のための指針いわゆるガイドライン国内実施のための安保法(平成27......
 

 

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[きょうの国会]安倍首相逃げ切り、後半国会で法案審議順立て直し、日切れ法案は半数が年度をはみ出す公算、名古屋議定書ついに審議入り

2017年03月29日 17時20分01秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

 先週末から今週まで安倍首相もそうとう消耗したでしょうが、きょうからは当面首相の国会答弁は無く、QT(PQT)党首討論がなければテレビ入りは無いでしょう。

 政府が「来年度予算の執行に必要なので3月31日までに成立させてほしい」日切れ法案、※(こめじるし)法案は23本中、11本が年度内にはまらないことが確実になり、残り82日の会期で、野党ペースが続きそうです。衆議院段階では珍しい、趣旨説明後の審議順見直しも、法務委や国交委でありそうです。

【衆議院国土交通委員会 平成29年2017年3月29日(水)】 

●衆国交委21日ぶり正常化、民泊新法が会期末闘争に持ち込まれる公算も

 21日ぶりに開かれ、正常化しました。与野党3時間コースの一般質疑。午後は特に予定がないように思えますが、午前の部だけ3時間コースですから、最短の審議で終わりました。3週間前に趣旨説明されていた法案がありますが、きょうは議題から外れました。もともと4省庁合併のうえ独立色の強い気象庁・海上保安庁をかかえる国交省は法案が多いのですが、こめじるし法案4本が年度内にはまらないことが確定しました。散会。

 ふだんは審議入りしていない法案は議案番号を書かないのですが、提出済みの9法案は次の通りです。

 「海上運送法及び船員法改正案」(193閣法7号)※
 「 住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律の改正案」(193閣法8号)※
 「 都市緑地法改正案」(193閣法24号)※
 「水防法改正案」(193閣法25号)※
 「道路運送車両法改正案」(193閣法42号)
 「不動産特定共同事業法改正案(CFクラウドファウンディング規制法案)」(193閣法44号)=参議院先議
 「通訳案内士法改正案」(193閣法59号)
 「港湾法改正案」(193閣法60号)
 「住宅宿泊事業法案(民泊新法案)」(193閣法61号)

 以上のように、「民泊新法」も会期末にかけて話題になりそうですが、要望してきた人には骨抜きの印象があるようで、法案成立への熱望は無いようです。通訳案内士法案は規制緩和なので、今現在通訳案内士の人には成立させたくないが、声は大きくはない、というところのようです。会期末攻防になだれ込むのは不可避な公算。

【参議院本会議 平成29年2017年3月29日(水)】

●給付型奨学金の法案は年度内最終日に間にあうかどうかギリギリの審議入り

 「給付型奨学金法案(独立行政法人日本学生支援機構法改正案)」(193閣法2号)※の趣旨説明と代表質問があり、審議入りしました。年度内の委員会定例日はあす1日です。衆では参考人質疑をやりました。年度内に間に合うのか。公明党の説明との整合性はどうなるか。もちろん、入学金の時期に一括して給付するようなしくみに将来的に進んでほしいところですが。

【衆議院厚生労働委員会 平成29年2017年3月29日(水)】

●介護保険法改正案が審議入り


 「地域包括ケアシステムのための介護保険法改正案」(193閣法15号)※と「それに対する民進党対案」(193衆法7・8号)が審議入りしました。きのうの本会議から迅速に入りましたが、年度ははみ出します。散会。

 なお、厚労省設置法改正案(193閣法16号)は※ですが、かなりはみ出します。このほか3法案があり、水道法改正案(193閣法49号)は会期末攻防の取引の材料になりそうです。健康増進法改正案(未提出)の自民党内議論がテレビで話題ですが、仮に提出されても当初会期内の成立は無いでしょう。医療法改正案(193閣法59号)、やまゆり園事件を受けた精神保健福祉法改正案(193閣法34号)=参議院先議=もあります。 

【衆議院農林水産委員会 平成29年2017年3月29日(水)】

●小泉農政改革法案が審議入り

 「農業競争力強化法案」(193閣法21号)が農相から趣旨説明され、いよいよ、審議入りしました。

 JA資材などの高止まりを是正する法案。けさのラジオ番組で民業圧迫だ、と語る有識者がいましたが、JAは農協法にもとづく組織ですから、農協法が定める最低限の仕事にとどめるべし。私は本家の意見もあり「JAつぶし」という極端な考え方を持っています。小泉進次郎・農林部会長の天下取りへの道になるかもしれないし、JAの支持が無く、全国的な支持層が薄くなるかもしれません。もう遅いかもしれませんが、農政改革の道筋は小泉法案の道筋しかありません。

【参議院災害対策特別委員会 平成29年2017年3月29日(水)】

●今国会の議員立法成立第1号は、二階俊博幹事長が推進する「津波対策推進基本法改正案」になる見通し

 「津波対策推進基本法の5年延長法案」(193衆法6号)が全会一致で可決すべし、と決まりました。おそらく31日成立、公布、施行と思われます。やはり、第一党幹事長、二階俊博さんが推進していると強いという感じです。国連が毎年11月5日を世界津波の日と定めたことを受けての対応も盛り込みました。改正法の期限は2022年3月31日まで。

【衆議院外務委員会 平成29年2017年3月29日(水)】

●松本龍元環境大臣に見てほしい、名古屋議定書がついに審議入り、多国間条約7本同時に趣旨説明。

 今国会は大量20条約が議題となっていますが、多国間条約(国際約束)の7承認案がいっせいに審議入りしました。

 「1994年のWTO(国際貿易機関)のGATT譲許表の確認書の承認案」(193条約4号)

 「北太平洋漁業委員会(NPAFC)の事務局が日本東京に置かれることによる法人格付与などの日本国政府との協定の承認案」(193条約5号)

 「違法な漁業を防止するための寄港国措置についての北太平洋漁業委員会(NPAFC)の協定の締結の承認案」(193条約6号)
 「名古屋議定書(遺伝資源の移転に関する名古屋議定書)の締結の承認案」(193条約7号)

 「バイオセーフティーに関するカルタヘナ協定の補足議定書の承認案」(193条約8号)

 「万国郵便連合(IPU)憲章と万国郵便条約の改定の承認案」(193条約9号)

 「郵便送金業務の約定(やくじょう)の更新の承認案」(193条約10号)

 が岸田外相から趣旨説明され、散会しました。

 このなかには、民主党政権で苦労しながら採択した名古屋議定書(193条約7号)も入っています。過去に植民地支配をした経験がある国家による遺伝資源の囲い込みを解く条約を、その一国である我が国が主導したことに意義があります。

 遺伝子組み換え作物に関するカルタヘナ協定(193条約8号)は、環境委員会に国内実施法案(193閣法52号)がかかっています。いわゆるパラソル審議となりますが、7条約の承認はすぐでしょう。

 衆議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会 平成29年2017年3月29日(水)】

 鶴保沖北相と岸田外相の所信がありました。

【参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 平成29年2017年3月29日(水)】

 岸田外相と加藤拉致相の所信がありました。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

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400万IP(通算)を突破 常連のみなさんに感謝 宮崎信行の国会傍聴記

2017年03月29日 05時00分19秒 | その他


 ありがとうございます。

 「宮崎信行の国会傍聴記」は昨日から今日にかけて、通算の訪問者「400万IP」を突破しました!

 gooブログの、パソコン版、ケータイ版、スマホ版のうち、パソコン版だけ表示がありますが、ご覧のようになりました=29日のブログ画面をスクリーンショット=。 

 

 IPとはインターネット・プロトコルの略で、UUという言い方をすることもあります。

 これは1日の間に訪れてくれた人の総数。すなわち、ブログ開設以来3524日の間に、一日平均1150、IP前後の方に見ていただいたことになります。

 あれ、似たような記事を見たことがあるなと思う方もいらっしゃるでしょうが、昨年達成したのは、1500万PV1600万PV。こちらは1日に見てもらったページ数の積み上げ。

 今回の400万、IPは、1日に来てくださったインターネットアドレス数の過去3524日間の積み上げになります。ですから、常連の読者に支えられた数字です。

 もちろん常連様には、「おいおい、私は職場のパソコンと、スマホと、家のパソコンで見ているから、1人、1日、3、IP。だから通算8000IPくらい貢献しているぞ」という方もおられるでしょう。ありがとうございます。それも含めての、3524日間で400万、IPということになります。

 突然、具体的な話で恐縮ですが、松田聖子さんと山口百恵さんはどちらがすごいか。激論になりそうですが、論を待たずして、聖子さんがすごい。松田聖子さんは来月、デビュー37年。37年というと、一昔前なら、新卒採用者が定年を迎える年限。百恵さんはデビューから引退まで7年。芸能界は、ビジネスです。私も来月で、永田町デビュー25年になります。一寸先は闇の永田町で、失脚せずに25年。鋭い舌鋒で25年。現時点では一回も立候補してないから失脚しないのかもしれませんが(苦笑)、これからも自分らしく、私自身も含む、常連向けに書いていこうと思います。排他的には、ならないよう心がけます。

 感謝。

 2017年3月29日、宮崎信行。

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