さて、当ブログは昨年暮れに、2010年の第22回参院選は、1998年7月12日の第18回参院選(1998年7月12日)に似ていると予言していましたが、ピタリ的中しました。
自民党「44」議席で、与党全体でも「44」議席(第18回参院選)
民主党「44」議席で、与党全体でも「44」議席(第22回参院選)
ということで、定数が変わっていますが、ピタリ。
「世論は参院選では、与党にお灸を据えようとする」「評判は高いと思われていたのに大敗」と述べています。また、「山一証券破綻処理など」とし、参院選は経済・景気に左右されやすい傾向がある、と取材で指摘させて頂きました。
【過去エントリ】下のリンクをクリックしてご覧ください。
AERA2010年1月4日・11日号にコメントを載せてもらいました。
なぜ、昨年末から民主党が大敗すると思っていたかというと、みんなが油断していたからです。これは選挙の鉄則ですね。それと、「参院選は組織の闘い」、という「組織」とは、基本的に県連のことです。なのに、小沢一郎幹事長(当時)の全国的各種団体への働きかけに対して、批判する声が党内になかった。
民主党が議長をやっているのは岩手県議会と東京都議会、そして、「新政みえ」の名前でやっている三重県議会のたったの3都県。残りの44道府県は自民党系が議長です。そして、第22回参院選からわずか8ヶ月後には、統一地方選挙で、これは44道府県(東京、茨城、沖縄除く)の県会議員が改選になるから、自民党県議は必死になります。
そのほかにもいろいろあるんですが、宜しければ、取材のご要請があれば、お話しします。小生若干営業に不得手なところがございまして、現時点で1件ありますが、その他にもご連絡お待ちしています。取材では、中立の立場から参院選を総括いたします。
昨年来、民主党は負けると思っていましたから、このブログは民主党支持を明言していますので、第22回参院選に関しては、議席予測などは自主的に控えてまいり、再選して欲しい政治家の応援に絞りました。民主党サポーター登録者なのだから、口頭で伝えればいいだろうと思われるかもしれません。私は5月11日の代議士会で執行部刷新要求をすべきだ、と複数の議員に働きかけましたがかないませんでした。5月12日以降、幹事長経験者の事務所からも「妙案はないか?」と聞かれましたが、これは「5月11日を過ぎたので、もう無理です」と断言しました。その後に、首相交代劇があり、世論調査の結果には、安堵しましたが、フタをあけたらやはり私の答えはあっていたと思います。公示日朝に取材に赴き、異変を感じて、あわてふためいて代表経験者の事務所に飛び込みましたが、数時間の話し合いの後、「何とか盛り上げていこう」ということで、それは出来たかと思います。
ところでこのAERA新年号、“龍馬”の福山雅治さんの表紙の次から3頁にわたり三井物産さんが広告を出していて、「ロマンを持て。世界と語れ。」として、創業者・益田孝の写真を載せていました。福井藩士から維新政府を経て三井に転じ、三井物産を創業した益田は浜で中外物価新報を発行。広辞苑にも載っていますが、これが現在の日本経済新聞です。創刊者・益田の力が、元日経浜支局員の僕にも伝わってきたのかもしれません。
午前3時半を過ぎましたが、前田武志(前田たけし)さんに当選確実が出ました。朝日新聞のネット版では民主党の比例獲得議席を16議席としており、前田さんの票は現在13位となっており、当選確実を付けています。NHKはまだ出ていません。
高齢のほか、6年前と違って党に逆風があり、厳しいかと思いましたが、比較的余裕を持った勝利。ここ6年間、国会内での活動量が多かったことと、民主党奈良県連の足腰が強くなったことに加えて、やはり天理教さんの力も大きかったと思います。
私としても新生党結党メンバーかつ第二次民主党結党メンバーが国会に1人でも多く残ってくれることが、とてもうれしいです。
いずれにしろ、2016年7月までの任期となります。前田武志さん、当選おめでとうございます。応援してくれた人、おめでとうございます、ありがとうございます。
[関連エントリー]
午後8時1分、NHKが東京選挙区で小川敏夫さんが蓮舫さんとともに当確。ありがとうございました。
静岡選挙区では、藤本祐司さん、茨城では郡司彰さんの「民主党主流派」が当確で「正義は勝つ」ことが証明されました。
比例区では直嶋正行さんが当確。
神奈川選挙区(定数3)では、テレビ朝日の出口調査で、金子洋一さんが3位。しかし、4位の千葉氏との差はわずか0・1ポイント。
NHK出口調査では、長野選挙区(2人区)で北澤俊美さんが3つ巴で心配しています。
岡山選挙区では江田五月参院議長が当確。おめでとうございます。
さあいよいよ、第22回参議院議員通常選挙の当日投票と開票が、きょう2010年7月11日、実施されます。
投票所は経費節減のため、全国で5万カ所前後に減りました。投票時間は一部を除き、午後8時まで。
当日有権者数は、1億0451万人前後となる見通しです。
投票所では、投票所入場券を確認し、選挙区の投票用紙をもらいます。投票所記載台で、候補者名を書き、投票箱に入れます。
続いて、投票所入場券を渡し、比例区の投票用紙をもらいます。投票所記載台で、支持政党の候補者名か政党名を書き、投票箱に入れます。
けさの東京新聞によると、比例区(定数48)の最後の当選者名が判明するのは、あす未明の午前5時前後になるのではないかとの見通し。
また47都道府県ごとにある選挙区では、神奈川選挙区(定数3)がラストになるのではないかとの見通しを記事にしています。東京新聞によると、神奈川選挙区の3議席目が激戦となっており、だれが当選するか分かるのが、午前1時半ごろまでもつれにもつれるのではないか、と予想されているようです。
神奈川選挙区の闘いについては、当ブログでも紹介しています。
一連のエントリーは下のアドレスをクリックするとご覧いただけます。
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/c/608f903e080d29e539ec9cab0a9d3faa
または、下のリンクです。
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/fe671b5ce035cfda7b66e3996531281c
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/fcfa906aa536eada1df025e1f669cf65
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/c40867b4599bba9d5c2f57907fbda923
YouTubeの動画サイトは下のリンクです。
http://www.youtube.com/watch?v=cGJ7Pm1e-f4
先日のエントリーでご紹介した前田たけし(前田武志)さんですが、期日前投票に行ってきたら、やはり2枚目、比例区は、記載台の前にはってある名簿がごちゃごちゃしていて見にくいですね。
前田というのは2人いますが、前田たけしさんは、「前の方に名前が書いてある方の前田さん」ですから、間違いないでください。
「前の」前田、「先の」前田です。あるいは縦書きですので、「右の」前田でもいいですが、それだと面倒ですから、やはり、「前の前田」と覚えましょう。
ご注意下さい。
前の前田で前に進もう!
東京選挙区の方は、「小川」というのも2人いますが、こちらも「前の小川」「先の小川」です。
熊本選挙区の方は、「男性の本田さん」です。あるいは、熊本県連は男前が多いので、「男前の本田さん」でもわかり良いですね!
簗瀬進さんって知ってますか?
1990年衆院で初当選のいわゆる「岡田世代」。鳩山由紀夫さん、石破茂さんは1期先輩(年齢は年下)。そして、枝野幸男さんは1期後輩になります。枝野さんは栃木県出身、県下随一の進学校「栃木県立宇都宮高校」出身で、簗瀬さんがいたから、埼玉・大宮に出て選挙に出ました。
「政治改革を実現する若手議員の会」では、石破茂会長らと、「CP研(比較政治制度研究会)」では岡田克也さんと「政治改革」「二大政党制」にまっすぐにひたむきに邁進してきました。
そんな昔のこと、みんな忘れちゃったかな?
岡田さんの「政権交代」の38ページによると、「簗瀬進さんは同志的な結合でひたすら政治改革実現に向けて力を合わせた仲間だ」。
そして、「CP研」では、公選法改正は超党派で話し合おうということで、「簗瀬進君らと相談しながら、社会党や公明党の一回生議員の中から慎重に人選した」そうです。そうして、廃墟と化した社会党から一本釣りしたのが、仙谷由人さんです。
宮沢解散の直前、簗瀬さんらは、赤坂議員宿舎まで岡田さんを訪ねてきたそうです。「鳩山由紀夫さんらと新党さきがけを結党する」と伝えに。一方の岡田さんは「僕は小沢一郎さん、羽田孜さんと新生党を結党する」と応じて、宿舎の玄関先まで簗瀬さんらを見送りました。「なぜか涙があふれ出た」(39頁)。
[写真]簗瀬進さん(左端)、岡田克也さん(左から3人目)ら=阪口直人衆院議員のブログから
時は移ろい、鳩山さんは首相、石破さんは農相ら3回入閣、岡田さんは外相、枝野さんは党幹事長となりました。
でも、簗瀬さん、まだまだ元気いっぱいです。
第21回参院選「逆転の夏」の後、簗瀬さんは参院民主党国対委員長として、「法案の嵐作戦」を成功させました。
2008年6月11日の参院本会議では、憲政史上(参院発足後)初めての首相問責となった福田康夫君問責決議案で賛成討論に立ちました。
この中で簗瀬さんは「総理主催の桜を見る会での総理発言は、まさに福田総理の面目躍如であります。女優の菊川さん、タレントの眞鍋かをりさんに囲まれた総理は、物価が上がるとかいったようなことがあるが、しようがないことはしようがないので耐えて工夫して切り抜けるのが大事なんですと強調したとの報道がありました」と批判しました。「桜を見る会」には、たくさんの芸能人が招かれるのに、なぜ簗瀬さんは「菊川さん」「眞鍋かをりさん」だけ実名を挙げ、議事録に残したのでしょう。
そんな人間らしい、簗瀬進さん。選挙区では、派手な出で立ちの女性新人や、派手な言動の党首の子分もいるようですが、安定と信頼の政治を確立するためには、人間味のある簗瀬さんです。
政治の世界にいながら、心の思うままにしゃべり、行動する。少しだけ出世は遅れるかもしれないけど、まっすぐでひたむきに志を通してきた男がまっとうに評価される。願うのはそれだけです。
【追記 2010-7-12 00:00】
栃木選挙区は自民党公認の上野通子さんが当選確実となりましたので、簗瀬進さんは落選が確実となりました。NHKが伝えています。
金子洋一(かねこ洋一)候補が絶対に必要だ、と改めて思う記事がありました。
何でも、「牛丼デフレ戦争」というのが起きているそうです。日本経済はデフレの長いトンネルを抜け出せないでいますが、「牛丼はデフレの象徴」(下記の読売新聞記事)だそうです。
日経新聞3面(総合面)の左側は、景気動向を占うニュースが取り上げられますが、「牛丼なおデフレ色」と、景気指標のひとつのようなとらえ方をしていました。
前の四半期の決算が発表されて、それによると、牛丼大手3社のうち、期間限定で250円に値下げした2社は売上高をそれぞれ18%、2%伸ばした一方で、380円に据え置いた会社は売上高が15%も落ちたそうです。
単価を値下げして売上高が上がるということは、これはもちろん、販売数量が増えたのでしょう。でも、ここで疑問なのは、それだけ忙しく働いた店員さんに、ちゃんと給料が回っているのかどうか。
店員に限らず、およそサラリーマンの場合、給料がずっと変わらなければ、牛丼が380円→250円になってくれれば、その分おこづかいが増えますからラッキーにみえます。
しかし、単価の値下げによって、牛丼店員の給料が下がったり、仕入れの値段が買いたたかれれば、その分、金回りが滞ります。やがては、まったく違う業種のサラリーマンの給料が下がるという、スパイラルに陥ります。まさに「牛丼デフレ戦争の恐怖」。笑い事ではありません。不採算店が閉鎖になる可能性も高まります。そうすれば、店員も客もみんながアンハッピーです。
金子洋一さんは、4月16日の参院本会議に登壇し、「我が国は、中央銀行が過度の独立性を持っており、組織の利益を優先する余り、デフレ脱却に有効な金融政策を取らないことが原因で、世界でも例を見ない長期にわたる経済停滞の下にございます」と述べました。
この演説は、改正日銀法による日銀の独立性確保により、“日銀貴族”が組織の利益を優先していることが、デフレから脱却できず、日本経済が長期にわたり低迷している、との認識を示したものです。
“デフレ戦争”から抜け出すためには、最強エコノミスト、金子洋一さんの力が国政に絶対に必要だと、改めて感じました。
最強エコノミストで、与党の現職である金子洋一さんが必要です。
[写真]サッカー日本代表のユニフォームを着た金子洋一さん、朝日新聞から拝借。
4強ではダメなんです。ベスト3に入らなければ全く意味がありません。まっすぐでひたむきな努力家、金子洋一さん。
向こう6年間の日本経済の安定のために、この人を落とすわけにはいきません。
他社は250円!380円据え置きで吉野家苦戦 : (読売新聞)
「デフレの象徴」とされる牛丼で、価格戦略の違いで大手3社の経営成績は明暗が分かれている。
6月の売上高(既存店ベース)をみると、上旬に期間限定でいずれも250円に値下げした「すき家」(18・7%増)と「松屋」(2・1%増)が好調だった一方で、価格を通常の380円に据え置いた「吉野家」は15・1%減に沈んだ。すき家と松屋は7月にも期間限定の値下げに踏み切っており、競争は激しさを増している。
吉野家ホールディングスが8日発表した2010年3~5月期連結決算は、売上高が前年同期比7・5%減の432億円、税引き後利益が7億円の赤字(前年同期は1億円の黒字)だった。吉野家の赤字店舗閉鎖などで約7億円の特別損失を計上したためだが、3~5月期の税引き後赤字は、BSE(牛海綿状脳症)問題で牛丼販売を中止していた2005年以来5年ぶり。
(2010年7月8日19時46分 読売新聞)
【国会議事録】
第174国会 本会議 17号 平成22年04月16日
(前略)
○金子洋一君 私は、民主党・新緑風会・国民新・日本の金子洋一でございます。ただいま議題となりました医療保険制度の安定的運営を図るための国民健康保険法等改正案に対し、会派を代表して質問いたします。
私は、昨年十月に本院の議員として当選をさせていただきました。今回が初めての代表質問でございます。このような貴重な機会を与えていただきました会派の先輩議員の皆様方に心から感謝を申し上げます。
さて、これまでの政権の下、毎年二千二百億円ずつ社会保障関連予算が削減され続けてまいりました。この理念なき財政削減により、そして過度の診療報酬の引下げやOECD諸国平均を大きく下回る医師や看護師の人数、また高い患者の窓口負担などと相まって、地域における医療崩壊を助長してしまいました。これらの問題の是正につきまして我が政権は全力で取り組んでいかなければならないことを申し上げたいと存じます。
同時に、我が国は、中央銀行が過度の独立性を持っており、組織の利益を優先する余り、デフレ脱却に有効な金融政策を取らないことが原因で、世界でも例を見ない長期にわたる経済停滞の下にございます。その結果、税収が大きく落ち込んでおり、国と地方の財政状況がますます悪化をし続けております。とりわけ、前政権から負の遺産として引き継いだ健保財政の悪化を放置することは、これはできないものであります。そこで、あえて国民の皆様や健保組合など関係者に御負担をお願いするものが今回の改正案であろうと考えております。
まず、長妻大臣にお伺いしたいのは、既に制度疲労が生じているという指摘もある国民皆保険制度につきまして将来ともに堅持していくことができるのか、とりわけ財政悪化をどのように是正していくのか、その決意のほどを率直にお聞かせいただければと存じます。あわせて、今回の改正案で国民の皆様に強くアピールしたい点があれば、これにつきましても是非とも御指摘いただきたい。
次に、今回の改正案につきまして、健康保険組合側から、かつての政府管掌健康保険である協会けんぽの財政難を肩代わりして救済するものではないかという御批判もございます。協会けんぽの財政難の問題は、これは避けて通れない大変大きな問題でありますが、この点について、大臣からそれぞれの立場に立つ方々にとって納得のいく説明をいま一度お願いをしたいと存じます。
また、協会けんぽ、そして組合健保、さらに組合健保内でも様々な理由により保険料率の格差がございます。現に存在するこの格差の問題に対する大臣の御認識と今後のお取り組みについてお尋ねを申し上げます。
さらに、お尋ねをしたいのは、これまでの政権下で国民の皆様から強い反発を受けた後期高齢者医療制度についてでございます。
改正案では、新たに三百二十億円の補助金を財政力の弱い健保組合に出すことにしておりますが、他の健保組合との格差を助長するおそれはありませんでしょうか。というのも、保険者の間の相互の助け合いで高齢者医療制度を賄うとしても、現実には健保組合の約三分の一は報酬水準が低く、財政力が弱いわけであります。負担能力の公平性という観点から、政府はどのように説明して理解を求めているのでありましょうか。大臣の率直な答弁を期待いたします。
また、今後、この後期高齢者医療制度自体をどのように見直すおつもりでしょうか。既に高齢者医療制度改革会議を発足させて検討を始めていらっしゃいますが、いつごろまでをめどにどのような内容に改めるのか、その一端でも明らかにしていただければと存じます。
今後、更に高齢化が進み、医療を始めとする社会保障関連予算は増大していくことでしょう。これを、だれがどのような手法により負担するのかがこれからの大きな政治課題となることは疑いもありません。とりわけ、デフレを脱却し、景気が中長期的な成長軌道に乗り、税収がアップするまで、厳しい財政状況が続くことでしょう。こうした環境の下で政府が財源をどのように手当てするのかが問われております。
そこで、最後に長妻大臣に、財源確保に対する御見解、御決意をお尋ねを申し上げまして、私の質問を終了させていただきます。御清聴、誠にありがとうございました。(拍手)
(後略)
民主党有力者で外務大臣の岡田克也さんは7日、JR高岡駅前で街頭演説し、消費税(現在5%)を次の第46回衆院選の前に上げることは絶対にやらないと断定し、約束しました。
読売新聞富山版によると、この演説で、「消費税を次の総選挙までに上げることはない」と断言。「すぐに消費税を上げるかのような声が一部にある」との参院選での一部争点について、「完全に間違っている」と述べました。
そのうえで、年金や医療などの国政府予算の財源不足を補うため消費税率を含めた税制全体の「大きな議論」を野党に提案している、という第22回参院選での民主党・菅内閣の考え方を説明しました。
岡田外相来県 : 富山 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
岡田外相は7日、JR高岡駅前で街頭演説し、「消費税を次の総選挙までに上げることはない。すぐに消費税を上げるかのような声が一部にあるが、完全に間違っている」と強調した。外相は政権幹部の立場から、年金や医療などの財源不足を補うため、消費税率引き上げを含めた税制全体の「大きな議論」を野党に提案していると説明。消費税率引き上げが必要なら、「総選挙できちんと問う」とした。
また、鳩山前首相と小沢一郎・民主党前幹事長の「政治とカネ」の問題に言及し、「本来、民主党にあってはならないことが起きた。本当に申し訳ないし、そういう古い部分とは決裂しないといけない」と陳謝した。
さらに、外相として日米安保条約改定に関する未公開ファイルを公開させたほか、民間人の丹羽宇一郎・伊藤忠商事元相談役を中国大使に起用した例を挙げ、「今まで常識とされてきたことを一つ一つ変えている。(政権交代で)確実に大きな変化が始まっていることを理解してほしい」と訴えた。
菅さんは「我が党が政権与党として初めて臨む選挙」との認識を改めて強調しました。
そして、「国際的にも信用される、責任ある政権運営を行うために、政権与党である民主党候補に投票してくれるよう、誠意をもってお願いして下さい」と“指示”しました。
ちなみに、選挙中(有事)の「指示」には、もっとキツイ言葉で発憤させるのが“菅”流ですが、総理になってずいぶん丁寧な文面ですが、大丈夫でしょうか。菅さんもっと「らしさ」をもって欲しい。
そして、メッセージの最後を「最後の1分1秒まで、有権者を信じて頑張り抜いて下さい。」と締めくくりました。
第22回参院選は民度を試される選挙です。
民度が高ければ当然、民主党単独過半数で、向こう3~6年間の「政治の安定」という構図を組み立てようとする有権者が多くなるはずです。
一方、民度が低ければ、自民党を勝たせ、開票日翌日からの党内外、与野党のてんやわんや、らんちき騒ぎをTV越しに見て、天につば吐きながら、タンス預金(ある人は)をなでて不安げに生活する日々が向こう数十年間が続きます。
民主党が勝つか、自民党が勝つか。答えは2つに1つ。
以下、菅直人さんのメール全文を掲載します。(PCだとフォントもそのままご覧いただけるかと思います。
候補者及び民主党の支援者の皆様へ
6月24日の公示以来、各地で努力を積み重ね、全力をあげて選挙戦をたたかってこられたことに、改めて敬意と感謝を申し上げます。
さて、いよいよ選挙戦も最終盤に入ってきました。各選挙区とも一票を争う激しい競り合いが続いております。今度の選挙は、我が党が政権与党として初めて臨む選挙です。この10ヶ月間、私たちは行政のムダに切り込むための事業仕分けの実施や、子育て支援・農業の戸別所得保障など自民党政権下ではなしえなかった政策転換を大胆に実施してきました。
今度の戦いの中で、是非有権者の皆様に対し、こうした実績を訴え、政権交代の効果を実感してもらえるよう努力して下さい。また、消費税を含む、税制の改革については、この国が世界に誇る社会保障制度を維持するためにも、超党派での議論が必要であることを国民の皆さんに訴えて下さい。
そして、国際的にも信用される、責任ある政権運営を行うために、政権与党である民主党候補に投票してくれるよう、誠意をもってお願いして下さい。
選挙に勝つには、“人事を尽くす”以外にありません。最後の1分1秒まで、有権者を信じて頑張り抜いて下さい。
平成22年7月7日
民主党代表 菅直人
時事ドットコム:首相「消費税訴えて」=民主候補者にメールで要請
菅直人首相(民主党代表)が同党の参院選候補者や所属国会議員に、消費税を含む税制の抜本改革について選挙戦で訴えるよう求める文書をメールで配布していたことが、8日分かった。
メールは7日付で「候補者および民主党の支援者の皆さまへ」と題している。首相はこの中で「この10カ月間、自民党政権下ではなし得なかった政策転換を大胆に実施した」と強調、事業仕分けや農家への戸別所得補償制度などを政権交代の実績としてアピールするよう求めた。その上で「消費税を含む税制の改革については、超党派での議論が必要と国民に訴えてください」と、街頭演説などでの説明を呼び掛けた。
首相としては、消費税引き上げに自身だけが突出している印象を緩和したいとの思惑があるとみられる。ただ、党内には、増税への慎重論もあり、ある中堅議員は「すぐに消費税を上げるわけではないということをしっかりと説明しないといけない」と冷ややかに語った
岡田克也外相は6日の記者会見で、米国のゲーツ国防長官が北澤俊美防衛大臣に、グアム協定に基づく、米軍海兵隊の沖縄からの国外移設の日本側負担について増額を求める書簡を送りつけてきた、との一部報道について、「コメントしない」と述べました。書簡の存在自体は、事実上認めたものと思われます。
ゲーツ国防長官の書簡は、日本政府作成の公文書ではありませんから、ちょっと正確には調べていませんが、日本の情報公開法の対象外だと思います。
その上で、「タフな交渉をしている」と明言。日本の国益と日米同盟の深化を両立に向けて、粘り腰の外交をしていることを表明しました。
これは長野選挙区で4選をかけて闘っている親友の防衛大臣、北澤俊美(北沢としみ)候補をサポートするねらいも含まれていると思われます。
また、「コメントしない」としたことについて、フリージャーナリストの岩上安身氏が「(仮に増額を日本政府が飲んだ場合、)国民の血税が使われる以上、もう少し(国民に)知らされてもいいのではないか」との質問に対し、「実際にそのような段階になれば、お知らせする」と述べ、日米間のお金の流れについて変化が生じた場合は国民に報告することを約束しました。自民党政権の思いやり予算との違いを明白にするねらいがあるとみられます。
記者会見は午後2時から外務省で行われ、ニコニコ動画で生放送されました。
全国比例には、
前田武志(前田たけし)候補
をオススメしたいですね。
1986年、自民党から衆議院に初当選。岡田克也さんより1期(4年)先輩、参院の北澤俊美さんより6年先輩になります。
1993年6月18日、宮澤解散と同時に自民党離党。
その後、前田さんは「政権交代可能な二大政党デモクラシー」をめざして、羽田さん、北澤さん、恒三さん、岡田さんらとただの一日もぶれることなく、まっすぐにひたむきに歩いてきました。
ところが、前田さん、まだ閣僚経験がないんですね。まあ、あいだに落選経験があるから、と言ってしまえばそれまでですが。
15年の夢、政権交代を実現させた鳩山・菅内閣では、4年後輩15歳年下の岡田さんが外相、6年後輩1歳年下の北沢さんが防衛相です。
それよりなにより、第38回衆院選初当選組では、村井仁氏、松田岩夫氏、前田武志さんが経世会で目立っていて、その後、新生党、新進党と行動を共にしてきたのに、村井、松田両氏は私たちを裏切り、自民党に復党しました。そして、まんまと内閣府特命大臣の座を手中に収めました。現在長野県知事の村井氏は8月、現在参議院議員の松田氏は7月の任期切れで引退するようです。松田氏は自民党に2度目の離党届を出し、党紀委員会が除名しました。「1度裏切る人間は2度裏切る」という岡田さんの名言を改めて実感しました。
おととい、ツイッターで、「比例区は前田武志さんにします」とつぶやいたら、さっそく、「私も、思う事ありまして、前田たけしさんです。『当たり前田のたけしやでぇ~』というつぶやきをいただきました。
「当たり前田のたけしやでぇ~」というフレーズ、お仲間うちで浸透させていただいているようです。
さて、選挙情勢ですが、まったく楽観できません。一時期(太陽党時代)を除き、党籍を共にしてきた民主党でイチバン各種団体の動向に詳しいとされる代表経験者の事務所によると、天理教さんのご支持をいただいて、しっかりと票固めしている前田たけし候補ですが、全国ですので、前幹事長による45人大量擁立作戦のあおりで、当選圏(党で18~20人程度か?)入りは難航しているようです。
天理教のみなさまのより一層のがんばりを心よりお願い申し上げます。それと、私たち天理教さんの信者ではない有権者も、チャラチャラした新人ではなく、ホンモノの政治家をしっかりと評価しなければならない時代を迎えています。
なお、おこがましくも、もう一つ注意点を申し上げます。今回の比例名簿には、もう一人「前田」というの候補が出ていますが、お間違えのないように。「前田たけし」の方ですから。絶対にフルネームで書いてください。按分とかもったいないですからね。フルネームで「前田たけし」。難しければ、記載台に掲げられた立候補者一覧表で、順番(五十音順)が先に書かれている「前田さん」と覚えてください。
政権の安定、私たちのくらしの安定のためには、安定したキャリアの持ち主を選ぶのがベストです。前田たけしさんは私たちを裏切りような人でありません。この15年の軌跡が証明しています。まるで世界のホームラン王のような顔立ちがそれを証明しています。
1度裏切る人間は2度裏切る。
民主党の単独過半数で、ウロチョロ煩わしいインチキ一兵卒にトドメをさしましょう。
東京選挙区(定数5)には、24人が立候補しています。
立候補者一覧は、次のリンク先から確認できます。
http://senkyo.yahoo.co.jp/kouho/d/tokyo/
民主党公認候補も2人いますが、ぜひとも、
小川敏夫(おがわ・としお)候補
をお願いしたいですね。
【追記 2010-7-8】
東京選挙区に「小川」という苗字の候補が2人立候補していることが分かりました。ぜひ「小川敏夫」とフルネームで覚えてください。【追記終わり】
というのは、
[写真]昨年末の日露外相会談=外務省ホームページ。
そして、
[写真]今年3月の「密約調査」有識者委員会の報告書手交=東京新聞1面。
この2つの写真で、岡田克也外相の背後に潜んでいるやり手風の若い男性がいます。この人は、岡田代議士政策秘書→外務大臣秘書官になった人物です。そして、この人と小川敏夫さんの政策秘書(女性)が夫婦なんですね。
もちろん、私は、政権の枠組み、政策を考えたうえで投票します。ただ、最終的に、蓮舫さんか、それとも小川敏夫さんかという二者択一。これはなかなか難しい。
というわけで、数え36歳、昨年もお子さんも生まれています。2010年参院選は政治の安定がテーマです。日本の未来のために、政権基盤の安定のために、ぜひ、当ブログは、東京選挙区は、「小川敏夫さんの方」をお願いしたいと思います。
そうすれば、民主党を、日本丸を前に進める力が出てきます。
もう不安定な政権はこりごりです。
2010年夏を「安定の夏」にしましょう。
7月11日参院選で民主党過半数→9月代表選は無投票で菅再選→11月APEC浜→12月予算編成とスムーズな流れをつくっていきましょう。
それにしても、第22回参院選、街頭での盛り上がりはイマイチ。昨年の衆院選から感じていたのですが、少子高齢化、情報化、不景気、動員力の低下があいまって、あまり外に出ている人が少ないようです。しかし、家でひっそりしていても、政治を見る目は確実に高まっています。10ヶ月間の民主党政権への中間テストであると同時に、向こう6年間続く議席を選ぶんだ、ということを頭に入れていただきたいものです。
参院選の勝敗ラインとして、菅さんは「54」、イチバン高い目標を掲げた岡田さんも「60」です。が、121議席が改選である以上私は「61」を民主党単独で取る気概が必要だと思います。が、情勢は厳しい。
6月にカナダでG8・G20サミットが開かれました。11月のAPEC浜首脳会合では、米国、カナダ、ロシア、中国、韓国、インドネシア、ベトナムが「G20」から引き続き参加しますが、菅首相と違う人がホストを務めて、日本の国際的信用が保てますか?情けないことに、現時点で、APECの公式ホームページのあいさつ文は「鳩山前総理」のままです(7月2日現在)。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/apec/2010/info/pm_message.html
日本の政治をより盤石で安定したものにするために、必ず参議院に送り込みたい民主党主流派の候補リストです。前執行部が擁立した候補者も入っていますが、組織力がものを言う、参院議員はそのときの執行部になびく傾向があります。ですから、1人区では、気にせず応援してほしいと思います。そのため、1人区では主に当落線上の人をリストに入れましたが、リストに入れてない選挙区でも、しっかり仕上げてほしいと思います。
また複数区で、主流派が複数いる選挙区がありますが、投票は一人だけ(単記式)ですから、1人の名前だけ挙げています。
なお各選挙区の立候補者一覧は次のリンク先で参照してください(http://senkyo.yahoo.co.jp/kouho/)
◎をつけた候補者は、ご近所へのお声掛けなどを含めたより一層の支援をお願いします。
※をつけた候補者は経済通ですから、日本のおかれた現状をかんがみると、必要な人材です。
【比例区】
◎前田武志
【北海道】
徳永エリ
【青森】
波多野里奈
【宮城】
※桜井充
【秋田】
鈴木陽悦
【山形】
梅津庸成
【福島】
※増子輝彦
【茨城】
◎郡司彰
【栃木】
◎簗瀬進
【群馬】
※富岡由紀夫
【埼玉】
島田智哉子
【千葉】
小西洋之
【東京】
◎小川敏夫
【神奈川】
◎※金子洋一
【新潟】
田中直紀
【富山】
相本芳彦
【石川】
西原 啓
【福井】
井ノ部航太
【長野】
◎北沢俊美
【岐阜】
山下八州夫
【静岡】
◎藤本祐司
【三重】
芝 博一
【滋賀】
林久美子
【京都】
◎福山哲郎
【大阪】
尾立源幸
【兵庫】
水岡俊一
【奈良】
前川清成
【和歌山】
島久美子
【鳥取】
坂野真理
【岡山】
江田五月
【広島】
柳田 稔
【徳島】
吉田益子
【香川】
岡内須美子=推薦
【高知】
広田一
【福岡】
※大久保勉
【熊本】
◎本田浩一
【大分】
◎足立信也
【鹿児島】
◎柿内弘一郎
民主党最強エコノミスト・金子洋一さんの参院選がスタート.wmv
http://www.youtube.com/watch?v=cGJ7Pm1e-f4
選挙戦初日は、浜(神奈川県)に行ってきましたよ。金子洋一さんは元々、このブログのコメント・トラックバック欄でお知り合いになりました。
私は第22回参院選は、候補者の経済に関する知識が問われる選挙になりそうな気がします。消費税を上げるか、上げないかよりも、経済が分かっているかどうかが争点になるのではないでしょうか。
勇気と知識をクルマの両輪に、金子さんにしっかりと日本経済の舵取り役へのアドバイスを続けてほしいです。菅直人首相(民主党代表)も「経済政策のなんたるかを熟知した党内指折りの経済通で、今回のマニフェストにも彼の政策提言が生きています。人間味あふれる笑顔に隠された強い意志は政治家としての必須の資質です」とのコメントをビラに寄せています。
とにもかくにも、金子さんのようにハッキリと物申せる人が民主党に必要です。
参院神奈川選挙区には、金子さんを含めて、合計10人の候補者が立候補を届けていますので、有権者の方は、ご確認下さい。