[歴史の検証のために]戦争法(平和安保法制)改正自衛隊法による米艦防護(アセット防護)、ヘリ空母「いずも」に命令
きのうから、きょうの報道によると、戦争法「平和安保法制」にもとづく、改正自衛隊法による、平時(またはグレーゾーン事態)の「米艦防護」(アセット防護)が防衛大臣から発令されました。......
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きのうから、きょうの報道によると、戦争法「平和安保法制」にもとづく、改正自衛隊法による、平時(またはグレーゾーン事態)の「米艦防護」(アセット防護)が防衛大臣から発令されました。......
さる、平成30年2018年4月16日(月)午後8時40分頃、集団的自衛権の解釈改憲・戦争法(平和安保法制)批判の第一人者、小西洋之参議院議員(千葉、2022年改選)が、自衛官から罵声を浴びせられる事案があったことは、このブログでもお伝えしました。事案が終わるとき、小西さんは「あなたは組織の中でも若いだろうから」と声をかけましたが、実は、統合幕僚幹部(統幕)の指揮通信システム部の3等空佐(三佐)だったという、驚愕の事実が浮かび上がりました。
防衛省が24日付で作成した「自衛官の小西参議院議員に対する暴言・不適切発言事案について」によると、三佐が「総合的に政府・自衛隊が進めようとしている方向とは、違う方向での対応が多いという全体的なイメージ」、すなわち空気で、「国のために働け」「気持ち悪い」などと発言していたことが明らかになりました。
防衛省のペーパーでは、三佐は、たまたま参議院議員会館前で一緒になった小西さんに会釈され、「私は小西議員へのイメージもある中、挨拶を返したくない気持ちもあり、無視をするのもどうかと思って、思わず、国のために働け、と聞こえるように、大きい声で言ってしまいました」と、省・隊に話しました。
「国のために働け」との罵声を浴びた小西さんは「国のために働いています。安倍政権は、国会で憲法を危険な方向に変えてしまおうとしているし、日本国民を戦争に行かせるわけにはいかないし、戦死させるわけにもいかないから、そこを食い止めようと思って、私は頑張ってやっているんです」、と返答した、と防衛省は説明しています。
とっさにこの返答をする小西さんもすごいと思いますが、三佐は内心「恐らく、小西議員は日頃からネット上や様々なところで、色々な反対意見・批判を受けていて、そのたびに改憲や平和安全法制の話題で対立していたので、この種の反論になれているように感じました」と、省・隊のヒアリングで答えたようです。
三佐は「戦死を身近に感じている私にとっては、小西議員の戦死という言葉の言い方が非常に軽く感じ、私のこれまでの災害派遣任務で経験したヘリから基地に空輸されてきたご遺体を目の当たりにしたときの強い衝撃や使命感、(略)覚悟を軽んぜられたと感じた」として次のように小西さんに言い放ちます。
三佐は小西さんに対して口頭で、「俺は自衛官だ。あなたがやっていることは、日本の国益を損なうようなことじゃないか。戦争になった時に現場にまず行くのは、我々だ。その自衛官が、あなたがやっていることは、国民の命を守るとか、そういったこととは逆行しているように見えるんだ。東大まで出て、こんな活動しかできないなんて馬鹿なのか」とむきになってしまい、言い返してしまいました」と語りました。
この「東大まで出て」ですが、戦前戦中の陸軍士官学校や海軍兵学校と違い、戦後の防衛大学校は、たいへん無念ながらも、社会的には「日陰者」扱いされてきたことは明白な事実。また、防大には法学部が無いことから、防衛省の法学部卒の内局キャリア官僚に服従していることへのコンプレックス幹部自衛官の間で充満しています。
防衛省のペーパーにかえると、警視庁警察官をまじえた騒動の中で、自衛官が「国会議員だったら、一国民が言っていることを、ちゃんと聞くぐらい、いいじゃないですか」とだんだん弱気になっていくさまが分かりますが、武士の情けで割愛しましょう。
そして、三佐は「私も事の重大さを認識し謝罪しようと思い始めていたため、小西議員に対し、今回のやり取りで、馬鹿、気持ち悪い、と言ったことについて、個人の尊厳を傷つけるようなことと、考えの違いはあるかもしれませんが、日々日本をよりより良くしようと頑張っている政治活動を冒涜するようなことを言ってしまい、大変申し訳ありませんでした、と謝罪しました」と省・隊に話しています。
この後、三佐は次のように話しています。「私の謝罪に対し、小西議員は、ご自身の政治理念を述べられ、具体的には、はっきりとは覚えていませんが、70年前に総理大臣を殺して226事件や515事件など、クーデターが起きたことを踏まえ、シビリアンコントロールが大事というような趣旨のことを話していました。小西議員は、あなた、どう思う?、と問われたので、私は歴史のことではなく、今回の一連の案件を通じて、勉強になりました、と答えました。私の本意は、自分の立場も考えず、言いたいことを言ってしまい、自分は、まだ未熟だな、ちゃんと社会人としてやっていかなきゃいけないな、という意味でした」と省・隊に答えています。
社会人という問題ではないと思いますが。
防衛省のペーパーはここまで。
三佐が、災害派遣でご遺体を見たトラウマや、全体的なイメージで総合的に政府・自衛隊が進めようとしている方向とは違う方向での対応が多い、という空気で動いてしまった。はっきり言ってノイローゼですが、これを読んで、ほうふつとするのは、やはり226事件。
東大卒に対してコンプレックスがある三佐ですが、226事件の陸軍士官も、東北出身というコンプレックスがあった、というのは公然たるタブーです。
「貴様らは今は日本にいるが、やがて満州に行かなければならないんだぞ。満州へ行けば、朝から晩までいくさをやるんだ。毎日人を殺さねばならないんだ。今ごろこんなものが、一人や二人撃ち殺せんでどうするか」
これは、岡田啓介首相(海軍)が、首相官邸(現・首相公邸)の2階から中庭を覗き見て、首相の身代わりに娘婿の松尾・首相政務秘書官心得が、射殺されるシーンを目撃した際の述懐(岡田啓介回顧録の158ページ)。銃を弾くことをためらう部下に対して、反乱した幹部が上のような文言で鼓舞したというものです。
明らかに、満州など外地に今後初めて派遣させるときを思い描いて、ノイローゼになった、一部の幹部陸軍人が妄想で暴走してしまったのが、226事件だったと分かります。なので、陸軍省本部が躊躇なく反乱を収め、このことで、かえって、内務省警視庁よりも、陸軍省憲兵隊の力が上回ってしまう、皮肉な結果となりました。
2014年7月1日の解釈改憲をしたのは言うまでもなく、自民党と公明党であり、2015年の戦争法(平和安全法制)を強行採決したのも、自民党と公明党です。三佐が小西さんを「総合的に違う方向での対応が多いという全体的なイメージ」という世界観で見てしまっていた。いずれにせよ、この自衛官が言った「国のために働け」や、財務省が20年来言っている「国の借金」の「国(くに)」とはいったい何ぞや。実は、国というものが空気ではないか。
個人的には、2015年戦争法が成立しちゃったから、もうどうにもならないな、というのが正直な、偽らざる感想です。
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(C)2018年、宮崎信行。
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Miyazaki Nobuyuki
かなり不景気なのでしょうか、ことしの大型連休、いわゆるゴールデン・ウィーク(GW)は3連休+谷間の平日2日間+4連休、という並びですが、当ブログを見てくださっている方が多いようです。更新する予定はなかったのですが、連休中も数本書いていこうと思います。
メーデーに行ってきました。
しかし、連合の神津会長(基幹労連)の後に、登壇した政治家は、自民党の加藤勝信・厚生労働大臣と、当地の小池百合子・東京都知事(自民党出身)の2人だけでした。
きょねんまでの、壇上の椅子もなく、神津会長、加藤大臣、小池知事が壇上でそろい踏みすることは一度もありませんでした。今回はパレードも無く簡素化されましたが、政党代表が登壇しないことも含めて、簡素な舞台になったのかもしれません。
出番前に、神津会長、加藤大臣、小池知事や、相原・新事務局長(自動車総連)、逢坂会長代行(UAゼンセン)らが談笑する場面がありました=このページの写真はすべて筆者・宮崎信行が2018年4月28日、東京都渋谷区代々木公園で撮影=。
加藤大臣は、招待に感謝の言葉を言った後、「有効求人倍率は44年ぶりの高さ、賃金は4年連続の引き上げ、春闘は5年連続のベースアップ」と安倍晋三内閣の実績を誇りました。
そして、前日に働き方改革関連法案が審議入りしたとして、労働基準法制定以来70年ぶりの大改正だとして、「ぜひ国会でご審議いただき、成立させていただきたい」と呼びかけました。ここで、「高度プロフェッショナル制度はダメでしょ!」という女性の野次が飛び、段の下から神津会長も振り返りましたが、混乱はありませんでした。加藤さんは「拉致担当大臣を兼ねている」と語り、「UAゼンセンをはじめとする連合のみなさんにも拉致問題でご協力をいただいている」と結びました。
小池百合子さんは、きょねんと変わって、一人だけ登壇する小さめの壇について「なにか、相撲の土俵から、プロレスのリングに上がったみたい」とジョークを飛ばしながら、壇上で「お招きをいただきましてありがとうございます」とし、改めて選挙での、神津会長は、連合東京の岡田会長(UAゼンセン)に感謝しました。
なお、加藤さん、小池さんはともに新進党出身(加藤さんは新人総支部長時代のみ)。
これに先立ち、神津会長は「まず連合フォーラムに集う議員が高プロを削除する法案をつくってくれた」と紹介した後、「2番目に大事なのは、国会の混乱。日本の民主主義の危機と言わざるを得ません」とし、「「何年かバラバラでガタガタになった民進党の大塚耕平代表が、玉木さんのグループ(希望の党のうち玉木雄一郎さんら半数以上の議員)と新たなステップを歩む。二大政党的運営が実現するまで、粘り強く、連合も応援団として、働くなかまを国会に送っていきたい」とあいさつしました。
大会が始まって30分後、終了予定時刻の30分前に、会場の外(端?)で、大塚代表と玉木代表が、記者の囲み取材に応じました。
玉木さんと希望の党はSNSで、出店を回す姿を載せました。民進党の増子輝彦幹事長(参議院議員)が「メーデー新党」と表現していた、国民民主党(来月7日結党)ですが、壇上に上がることはできませんでした。登壇できなかったことについて、玉木さんは「中央メーデーに初めて参加したので分からない」とし、「招待されて気持ち良い」と語りました。枝野幸男・立憲民主党代表は地元のメーデーに参加。又市征治・社民党新党首は、会場外で街頭演説をしていたのを目撃しましたが、大会開始後に会場内にいたかどうかは分かりません。
民進党が大分裂しながら、小池さんは登壇して選挙のお礼をするという、シュールな中央メーデーに、前原誠司(さん)よ、何か言うことは無いか?
全労連、全労協の大会は、5月1日(火)の本来のメーデー当日に開かれます。
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衆議院厚生労働委員長は、来週、5月2日(水)の午前9時から、同委員会を開くことを決定しました。
前週金曜日に趣旨説明された「働き方改革関連一括改正法案」(196閣法63号)の法案審議を、午前9時から午後5時までの「7時間コース」で行う予定。
同法案は首相が「働き方改革国会」と設定したのに、5年前の厚労省調査が恣意的に改竄されていたことが明らかになり、大幅にスケジュールが遅れ込んでいます。与党としてはぎりぎりの、連休の谷間開催となりそうです。
前週から、野党6党は大規模な欠席戦術をしており、欠席する見通し。但し、連休の谷間の平日ですので、在京議員が何らかの国民運動的な活動をする必要が出てきました。
同じく連休の谷間の平日となる、5月1日(火)は、衆参とも審議がなく、実質的に休日となる見通し。
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先の総選挙での民進分裂により力が分散した野党6党ですが、今第196回通常国会では「野党合同ヒアリング」が力を発揮しました。
最大野党の立憲民主党の代議士会室に充てられた、衆議院本会議場真裏の、衆議院第16控室。
2月以降、存在感を発揮した、野党6党の合同ヒアリング、私もきょう初めてですが、見てきました=写真は筆者撮影=。
開かれたのは「第5回イラク日報隠ぺい疑惑野党合同ヒアリング」と「第12回財務省セクハラ問題野党合同ヒアリング」。
このうち、前者は「小西洋之参議院議員への統幕一佐暴言問題」を先に議題にし、大半の時間を割きました。
目を引いたのは、防衛省の出席者が局長だったこと。政権交代が2度あったことで、最近は、野党の部会にも、各省の国会提出予定の説明には、大臣官房長が出てくるようになりました。一方、「セクハラ」では、財務省大臣官房参事官が出席。官房参事官が、火曜日に退任した「セクハラ前次官」の退職金の質問に答えられるわけがなく、意図的に、答えられない人を出して時間を空費させる戦術は明らか。セクハラ次官で「もらい事故」となった内閣府・法務省・厚労省・人事院・消費者庁は、人事院は課長で、その他は課長補佐・局参事官・課企画官でした。財務省はそろそろこういう手法からは脱却していただきたい。
防衛省の武田博史・人事教育局長は、小西さんから直接現場から電話を受けていたことも含めて中間報告を説明。議員とのやりとりで、武田局長は口頭で、事務次官が「自衛官が、お前は敵だ、と言っていると小西議員から電話を受けた」と述べた答申書があることを説明。「国民の敵だとは言っていない」との防衛省の中間的な報告とは、齟齬がある面がヒアリングで明らかになりました。
きょうは、50分前後の防衛省ヒアリングの中で、暴言調査に当たっている部署について、武田局長が「調べているのは統幕長です」と答え、議員から統幕のどこだと更問いを受けたときに「総務部の一佐の方です」と、一佐を「方」と呼んだことが、印象に残りました。
防衛省は、ほとんどの社が政治部記者を1人だけ置いていますので、防衛省経験のある政治記者は中堅以上ということになります。武田局長は照れ隠しもあってか、終了後に、知っている政治部記者数人と「異動したの?」と新しい名刺を交換し合って、局長らしさを見せていました。
一方、財務省の官房参事官は、名前は「柳瀬」さんということですが、ほとんど答えられないうえ、「必要ならばテレビ朝日からさらなる情報を求める」と各方面をけん制。かなり騒然としました。立民事務局から「代議士会の準備があるので終わってください」と声がかかり、水入りとなりました。
共産党からは、両会合を通じて、本村伸子さん、防衛省のヒアリングは赤嶺政賢さん、財務省は畑野君枝さんが居ましたが、まったく違和感がありませんでした。
小西さんに対する統幕一等空佐の問題は、中間報告をもらいましたが、ここまでの事実でもかなり、根深い、深刻な問題を含んでいます。これは改めて、連休中にでも、書きたいと思います。
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Miyazaki Nobuyuki
[写真]衆議院第一議員会館地下1階の食堂で、五目かけご飯をいただきました。2018年4月27日、宮崎信行撮影。760円(税込み、2018年4月現在)。5月1日(火)2日(水)も、時間を短くしながらも営業しているようですよ、半苦笑。
野党6党が衆参とも欠席で足並みをそろえる、という、おそらく5年か、それ以上ぶりの不正常国会のまま、連休をまたぐことが決まりました。第196回「働き方改革」通常国会は、与党が中盤大幅な苦戦を強いられながらも、連休前最終日に、「働き方改革法案」(196閣法63号)を衆議院本会議で審議入りさせ、委員会付託趣旨説明まで終えることに成功しました。TPP11承認案は本会議では既に審議入りしています。与党は、なんとか形だけ作って、後半国会へ。ただし、「麻生財務大臣辞任」「柳瀬首相事務秘書官証人喚問」「自衛官暴言事件」「セクハラ退職金」など、官邸・霞が関の息苦しさを味方につけている面も、野党6党にはありますから、後半国会は、ある日突然のハプニングで、大きく揺れる気配があります。
【参議院 平成30年2018年4月27日(金)】
今週の参議院は、決算承認案、条約承認案、予算の実施状況の審議しかしていません。法案は1時間たりとも審議しない、連休前の一週間となりました。そのため、きょうの本会議は設定されませんでした。ただし、衆議院から送付された法案のうち、4本程度を、本会議で登壇して趣旨説明を聞くことにしており、連休明けの本会議は趣旨説明ラッシュとなりそうです。厚労委などは当初会期末ドタバタになりそうです。
【衆議院本会議 同日】
「生活困窮者自立支援法及び児童扶養手当法など改正案」(196閣法20号)は採決の結果、起立総員で可決し、参議院に送られました。
この後、「働き方改革一括改正法案」(196閣法63号)が趣旨説明され、審議入りしました。自民党の議員は、一言だけ、野党6党の欠席を批判しました。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
午前中は一般質疑。
本会議散会後(本散後)、「働き方改革一括改正法案」(196閣法63号)がすぐに付託され、加藤勝信・厚労相兼内閣府担当相の趣旨説明がありました。就労機会を広げて、成長と分配の好循環を実現する法案だと強調しました。後半国会で質疑されます。
【衆議院文部科学委員会 同日】
流会しました。
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連休入り前々日。最大の課題は、連休前に働き方改革法案が衆議院で審議入りできるか。
これに先立つきょうは、野党6党の欠席路線への国民の支持が高まる中、自民党・公明党などは衆参両院で予算委員会集中審議を強行。衆参で野党の横串がささっていませんが、与党も衆では空回し、参では空回しせずと戦術が違いました。
夜になって、メキシコがTPP11の国内手続きを終えたとのニュースが飛び込んできました。安倍首相は衆参単独過半数を持ちながら、他国に先を越されました。
【衆議院予算委員会 平成30年2018年4月26日(木)】
午前8時40分という異例の早い時刻に設定。
委員長は、野党6党に出席を働きかけた、としながらも、定刻にスタート。
冒頭、安倍晋三首相(自民党総裁)の訪米報告。首相はトランプ大統領と来るべく米朝首脳会談で、事前のすり合わせをしたと強調。日米は連携し、北朝鮮に見返りを与えるべきではないと釘をさしたことを明らかにしました。首相は、「北朝鮮に最大限の圧力をかけた成果だ」と強調しました。
この後、「外交等の集中審議」。
自民党と公明党の質疑。
その後、野党の時間が空回しとなります。月曜日の、参議院での、決算委員会(総理は入らず)では質問時間そのものを飛ばしましたが、衆議院予算委員会の一般質疑(総理入り集中審議)では、空回しをすることで、野党の欠席を浮かび上がらせるようなのかと思いましたが、そうではなかったようです。速記を止めて、それから数分で再開。理事間の協議で、質問時間を変えた、と説明。維新の杉本和己さんが「15分間だ」として、質疑。
この後、午前11時3分前後から、立民の質疑時間に入りました。ここから、空回しするようです。
【参議院予算委員会 同日】
野党6党が欠席のまま開会。委員長は「理事と事務方をして、出席を要請いたさせます」と語りました。これまで「事務方」と入れてましたでしょうか。理事が呼びに行ってないから、実態に合わせたのかもしれません。
予算の実施状況に関する件の国政調査。「内外の諸情勢について」の集中審議。まず、首相が訪米報告。続いて、出席した会派の質疑がありました。
●参議院第1種常任委員会はありませんでした。
連休前の週に、火曜日、木曜日とも第1種常任委員会が一つも開かれなかったのは異例。とにかく、働き方改革法案の衆議院での連休前審議入りを、与党が最も重視しています。
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野党6党の欠席戦術は一定の成果をあげています。水曜日朝の2幹2国後の囲み取材で、森山裕・自民党国対委員長が解散に言及する異例の展開となりつつあります。連休越えの公算。
きょうは午後に園遊会があったので、午前中だけ。与党国対から指示が出ているようで、与党議員から野党を批判する発言は出ませんでした。
【衆議院厚生労働委員会 平成30年2018年4月25日(水)】
4月4日から委員会で審議していた、「生活困窮者自立支援法及び児童扶養手当法改正案」(196閣法20号)が採決。自公維の3党が賛成する全会一致で可決すべしと決まりました。野党の対案は採決されませんでした。可決すべしと決まった閣法は、前の任期で、民進党の初鹿明博さんらが出した「児童扶養手当を年6回支給する」という改正条項が取り込まれています。
【衆議院文部科学委員会 同日】
朝の週刊文春で、公用車でのヨガ教室通いを報じられた林文科大臣ですが、野党6党が欠席なので、何も聞かれませんでした。
「学校教育法及び著作権法改正案」(196閣法29号)の審議。自公維の3党だけ質問しました。
自民党の高木啓さんは「私は区議、都議を通じて、北区が選挙区だが、有名な教科書会社が2社ある」と語り、教科書会社側の利権に立って質問しました。公明党の鰐淵洋子さんも、お約束の柏原ヤスさんのおかげで、小中では、無償提供がされていると強調しました。私はアメリカのように、図鑑のような教科書を教室内で貸与する方がよいと思います。また消費税法別表で、教科書は消費税が非課税とされています。しかし、そんなことを知っている人が世の中にどれだけいるでしょうか。小中は無償です。市教委で教科書会社にお金を払う役目をしている職員も非課税だと気づいていないのでは。新高校1年生が今月、「そういえば非課税だな」と気づいた人がどれだけいるか。それから出版社がつくるとしても、台湾のように大手出版社、例えば「講談社教科書部」「小学館教科書部」がつくってもいいはずです。この教科書会社という存在が日本の教育を悪くしていると、私は信じて疑いません。
【衆議院内閣委員会 同日】
「PFI法改正案」(196閣法18号)の自民党だけの質疑がありました。
【参議院本会議 同日】
野党6党欠席のまま、開催。
「判読に障害のある者が発行された著作物を利用することを促進する、マラケシュ条約」(196条約1号)と、
「船舶リサイクル香港条約」(196条約2号)が投票総数165、賛成165、反対0の全会一致で、各々、両院承認されました。
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Miyazaki Nobuyuki
「戦争法」ついに完成、新しい日米ACSA、4月25日公布され発効 米軍に「切れ目なく」銃弾提供が可能に 時の流れのいたずらで絶妙な日に公布[写真]未明に、平和安全法制が成立した日の昼下がり、荒川を草枕に物思う私でしたが、もうどうにもなりません。 北朝鮮をめぐり、我が国にとって太平洋戦争終戦後で最大の緊張とされる情勢に......
けさの閣議で、福田淳一さんの財務事務次官退任が了承され、財務省は事務次官、国税庁長官が不在となりました。セクハラではなく、省内の混乱を理由に事務次官が辞任したのに、麻生太郎財務大臣(兼)金融庁担当大臣は居座る姿勢。9か月前に、新派閥「志高会」をつくっただけに、「回収」する前の辞任は避けたいのでしょう。
野党6党は、一致団結して、欠席戦術。かなり久しぶりの衆参両院横串がささっての欠席戦術のまま、連休前後の政局絵図を描く攻防となっています。
【衆議院本会議 平成30年2018年4月24日(火)】
「民法成年18歳法案」(196閣法55号)が、審議入りしました。上川陽子法相は「公選法が定める選挙権年齢が18歳になった」ことを社会情勢の変化の筆頭にあげて、改正法案の提出理由を強調しました。
自民党、公明党、維新が代表質問。自民党も、公明党も、野党6党の欠席を批判する文言は入れずに、質問演説。私と同じ団塊ジュニア最終学年である昭和48年度生まれの大塚拓さんが登壇。同学年では、小渕優子さんの在職18年弱が圧倒的に長いのですが、9年強となった、大塚さんが2番手につけた来たようです。以前は、非世襲では、石川知裕さんが一番長かったのですが、在職8年前後で浪人中ですので、大塚さんの9年強が、非世襲では一番在職年数が長くなったようです。
上川大臣は答弁で、国家公安委員長事務代理の立場から、警察行政についても答弁しました。
45分弱で散会しました。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
「生活困窮者自立支援法及び児童扶養手当法など改正法案」(196閣法20号)と「子どもの生活底上げ法案」(196衆法9号)の参考人質疑がありました。
野党6党は、出席していないとして、特段呼びにもいかず、空回しもせず、参考人の公述に対する自公維の質問があり、散会しました。
ちなみに、生活困窮者の支援ではなく、生活困窮者の自立の支援ですから、現行法の中身も、言葉のイメージとはだいぶ違います。自立の支援は大事だと思います。
【衆議院環境委員会 同日】
「気候変動適応法案」(196閣法27号)の参考人質疑がありました。
これも気候変動や地球温暖化を、「防止」する法案ではなく、「適応」する法案ですから、歴史の変わり目といえる法案です。たいてい、こういう骨のある法案が、派手な対立に紛れて、静かに審議が進むということは、よくあることです。
【参議院 同日】
第一種常任委員会の定例日ですが、11委員会とも設定されず、開かれませんでした。
仮に開催されても、自公が委員長の委員会で、野党6党は欠席したと思われます。
自公の党本部国対は、当初会期内での法案成立の目安とされる、連休前の衆議院での審議入りを優先する国会戦術を今週はとるとみられます。
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[お知らせおわり]
Miyazaki Nobuyuki
[写真]小此木八郎さん、8年前の2010年、神奈川県内で、筆者・宮崎信行撮影。
小此木八郎大臣の安定感が高まったようです。
政府は、今次通常国会に、「災害救助法改正案」を追加で提出する方針を決めました。5月に提出し、6月の成立を図ります。
【追記 5月8日(火)】
定例閣議で決定し、国会に提出されました。
【追記終わり】
政府は召集2日前に、衆参に「64法案を提出したい」とし、断念した一本を除き、63法案を提出し、十数本が既に成立しました。政府はこれらとは別に、「4法案を検討している」と明示しました。そのうち、「TPP11国内実施法案」は条約承認案と合わせて提出。
一方、小此木大臣所管の「改正古物営業法」は、県警で仕事が減るという今国会随一の役所リストラ法だったことが好感されてか、既にスピード成立しました。
小此木大臣マターでは、検討中の法案は2本ありますが、警察庁は「お先にどうぞ」と内閣府防災担当に提出を譲ったようです。
おととい、22日付読売新聞が一面で、法案提出の動きを報じました。食料の提供、仮設住宅の建設で、県から政令市に権限を移譲。仙台市と宮城県、熊本市と熊本県の関係が念頭にあると思われます。
全国知事会長が、山田前京都府知事の引退で、おそらく10年弱ぶりに交代し、上田埼玉県知事に変わりましたから、県庁の抵抗が国政に届きにくい時期なのかも。読売報道では、来年4月から施行、と書き込んで提出されるはこびです。
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野党6党は、月曜日も昼から、衆議院第16控室で、省庁ヒアリングを敢行。セクハラ次官を明日の閣議までに辞めさせるよう、霞が関まで、直談判へ。但し、ある政党の党首(参議院議員)が「麻生太郎財務大臣が更迭要求に応じないならば、審議復帰のしかたを考えないといけない」という意味不明な発信を夕べしたようです。
まずは、アサヒ・キリン・サッポロ・サントリービールの、ビールジョッキを手にした水着姿の女性のポスターを、いつまで張っていたかを、財務省主計局は情報公開すべし。私の知る限り、ノーパンしゃぶしゃぶ事件の3年後以降でも張っていたはずです。そんな組織環境では、サブリミナル効果のように主計局からセクハラ官僚が生まれるのは当然。例えば「1996年キリン米倉涼子さん」はいいですよ、売れたんだから。キリンの全営業マンが全国にポスターを張って、テレビCMと連動させたんだから。事務所の持ち出しではないでしょう。それ以上に、「2000年アサヒビールの第14代イメージガール井川遥さん」は、売れたうえ、現在はサントリーウィスキーのCMに出ているんだからさらにすごい。井川さんに主計局長をやってほしい。こういう風に書いたら、「井川さんより私の方が頭が良い」とすべてのキャリア官僚は思ったはずです。私は、アサヒビールデビューで、今も現役でサントリーで自分も含めて宣伝している井川さんの方が、事務所も含めて、頭が良いように思います。そもそも酒造会社のポスターを国税庁と同じ庁舎に張るのって、酒税増収に貢献しすぎじゃないの?
【参議院決算委員会 平成30年2018年4月23日(月)】
定例通り、月曜午後1時。
2分前後遅れて始まり、野党6党欠席のまま、審議は強行されました。
維新と国民の声は出席する見通し。
「平成28年度決算」は、3日目、省庁別審査の2日目と巡航速度。内閣府本府、経産省、消費者庁など。
【衆議院 同日】
予算委集中審議の開催が流れましたので、ありません。野党6党は柳瀬元首相事務秘書官(経産省)の証人喚問を衆参とも求めています。
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Miyazaki Nobuyuki
[写真]国会議事堂=左側=と宮崎信行、きのう2018年4月19日、民進党本部内から。
野党6党が欠席戦術。柳瀬元首相秘書官の証人喚問を求めており、加計面会問題、森友公文書など問題、イラク日報問題、財務事務次官テレビ朝日記者セクハラ問題、厚労省野村不動産問題が同時に「炎上」しています。
自民党は、PFI法改正案などの審議を野党6党欠席のまま、強行。
【衆議院内閣委員会 平成30年2018年4月20日(金)】
委員長は9時から9時8分ごろまで、立憲民主党、希望の党、無所属の会、共産党、そして自由党に出席を促しましたが、欠席のため、審議を強行。
)、
新自由主義をすすめ公務員の賃金差を広げる、「PFI法改正案」(196閣法18号)の質疑をスタート。与党質疑だけで散会しました。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
「生活保護法、生活困窮者自立支援法、児童扶養手当法改正案」(196閣法20号)、「子どもの生活底上げ法案」(196衆法9号)。
野党6党は欠席ですが、法案提出者の池田真紀さんは答弁席に。その後、答弁席を含めて、野党4党は欠席。与党の質疑の後、いわゆる空回し。けっきょく午後5時過ぎまで空回しして散会しました。与党もご苦労なこっただと思いました。
【衆議院環境委員会 同日】
「気候変動適応法案」(196閣法27号)。開会せず、流会しました。
【参議院 同日】
参議院の、本会議の定例日は、月曜日、水曜日、金曜日。
上がり議案がありますが、本会議は設定されませんでした。
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財務省の福田淳一事務次官辞任後のきょう未明、テレビ朝日が同社女性記者だったと緊急記者会見。報道局長は取材協力費はないとしました。これ、雑誌社の取材協力費の源泉徴収票を国税庁がみれば、財務省は「ネタ元」を把握できるはずです。いうまでもなく財務省・国税庁にしかできない技です。白色申告ジャーナリストの私が、手元にある、いただいた源泉徴収票をみると、そこには何月何日号の何の特集まで明記してあります。これは、雑誌社は自分を守るために当然のこと。テレ朝は以前も半年以上、国税庁が会議室を占拠して調査したことがあったはずです。あの出入りが激しい華やかなテレビ局で、報道局の出入りはごくわずかでしょう。が、財務省が新潮社やテレ朝を調べることはあってはならないと考えます。権力の攻防です。私は、世論形成者の誰もこのことに気付いていないことは、やや残念に感じます。どんなに威張っていても、財務省・国税庁に比べれば、テレ朝、新潮社は「弱者」です。法人税を払わないNHKをはじめ、法人税を払う全メディアがスクラムを組んでたたかった方がいいように感じます。
【衆議院本会議 平成30年2018年4月19日(木)】
まず、鈴木俊一五輪相の永年在職表彰がありました。首相経験者の世襲ですが、2009年に完全落選(比例も含めて落選)しており、3年3か月空いていたので、一人だけの表彰となりました。浪人中の東日本大震災のときに東京に居た話、そういえば当時そういう話がありましたが、率直に演説。ちなみに、NHKが先週始めた「NHK政治マガジン」で、鈴木さんの好きなそばランチは、2910円とあります。かつ丼もつかず、海老天がつくわけでもないのに、2910円のそばランチ。きょうたまたま近くに行ったのですが、きょうは時間がなく、私もぜひ、一回だけ、試してみたいと計画しております。
「森林経営管理法案」(196閣法38号)と「独立行政法人農林漁業信用基金法改正案」(196閣法39号)は一括して採決され、賛成多数で可決し、参議院に送られました。森林環境税の特定財源化をはかる法案で、かなりの重要法案です。花粉症対策もしてほしいところです。
租税協定は外務省ですが、実際は財務省が交渉し、条約の日本語訳もほとんどつくっています。国際的な企業が法人税の支払いが有利な納税国を選ぶ際に、各国が一体して網を狭める、「BEPS条約の承認案」(196条約4号)は全会一致で承認され、参議院に案を送付しました。「日本デンマーク租税協定」(196条約8号)「日本アイスランド租税協定」(196条約9号)は、共反対、自公立など賛成多数で承認され、参に送られました。
「商法など改正法案」(196閣法12号)は全会一致で可決し、参に送付。
「障害者、高齢者、交通バリアフリー法改正案」(196閣法23号)は全会一致で可決し、参へ。
この後、「海外インフラへの我が国事業者の促進法案」(196閣法32号)が石井啓一国土交通大臣から趣旨説明され、審議入り。立憲民主党神奈川4区の早稲田夕季さんらが代表質問しました。
【参議院総務委員会 同日】
「電気通信事業法など改正法案」(196閣法33号)が趣旨説明され、審議入りしました。
【参議院厚生労働委員会 同日】
まず、訂正。前回の委員会で「医療法及び医師法改正案」(196閣法60号参先議)が趣旨説明され、審議入りしていました。書き漏らしていました。
毎回遅れて始まるので、民進党の桜井充さんが「まず、委員長や理事に言いたいが、午前10時開会が毎回遅れている」とし理事会に時間がかかるのなら、午前9時50分ではなく、9時45分に理事会を設定することも考えるよう求めました。桜井さんは「大臣の拘束時間も長くなる」と促しました。
法案は、医師が少ない県の知事が、県内の医学部に、地元出身者枠を設けるよう促すことができるようになる法案。
【参議院経済産業委員会 同日】
前日の本会議で審議入りした「生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)と「産業競争力強化法改正案」(196閣法22号)が委員会でも趣旨説明され、そのまま、野党の質疑。
【参議院外交防衛委員会 同日】
「マラケシュ条約の承認案」(196条約1号)と「香港条約」(196条約2号)。
冒頭、自民党の猪口邦子さんが、理事懇談会で防衛事務次官が謝罪したとして、小西洋之さんに対する、3等空佐の「国民の敵だ」との発言をいましめました。
承認案は両方とも全会一致で承認されました。あすは本会議が無いので、両院承認は来週になります。
【参議院農林水産委員会 同日】
「相続未登記農地利用促進法案」(196閣法36号)。
委員会を休憩して理事会で協議し、採決を見送りことになりました。議題を持ち越して、散会しました。
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Miyazaki Nobuyuki
[画像]質問する、無所属の会の安住淳さん、2018年4月18日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
だいたい、財務省主計局というのは、昔から、2000円ぐらいの飲み屋にある、キリン・アサヒビールの、水着姿の女性がビールジョッキを持ったポスターが室内に張られていて、異常な感じでした。そういう役所は他にもありますが、おそらく主計局は予算の執行調査で出先に行くことはあっても、他省の本省に出向くことは少ないでしょうから、その異常さに気付いていなかったかもしれません。一方、女性記者では、正副官房長官の1人の秘書官付が、聞かれていないのに、長官の日程をべらべらしゃべったり、特定のテレビ女性記者だけ内閣改造のニュース速報を連発するということもありました。福田淳一さんは、財務省の主計局長・事務次官だから、密室に押し込まれることはないだろう、という見通しが、恒常的なセクハラにつながったのかもしれません。自民党市議会議員団が、20歳代の女性記者に対して「30歳代後半なのは、見れば分かるけど、三十何歳なの?」と口々に聞かれているので、「自民党の地方議員なんてそんなやつばっかりだし、そもそも意図的にからかっているんだから、興味を持たれて良かったんじゃないの」と返答したこともあります。白色申告ジャーナリストとしてがんばっちゃおうかと思いましたが、財政研究会(財研)も新聞労連も各々統一声明文も発表したようですから、収束の方向に向かうのではないでしょうか。法人税非課税のNHKもがんばってほしいところ。それで、今、午後6時半に時事通信ニュース速報が来て、福田氏は大臣に辞表を出したようです。さっさとやめればよかったのに。
政局は、自民党国対が、「柳瀬元秘書官の来週の衆参予算委招致は、参考人で」と申し出て、立民国対が当然拒否。きょねん、都議選惨敗を全国自民党が深刻に考えて開いたガス抜きの閉会中審査で「記憶する限りでは、会っていない」と繰り返した柳瀬氏だけに、参考人はありえないと考えます。
また、小西洋之・民進党参議院議員に対して、統合幕僚幹部勤めの三等空佐が「国民の敵だ」との罵声を一昨日夜に浴びせていたことが発覚して、昨日、統幕長が小西さんを議員会館に訪ねて謝罪。きょうは、防衛事務次官が参・議運委理事会で謝罪するといった、過去に例がない事態が頻発しています。
【官報 平成30年2018年4月18日(水)】
3法律が公布されましたが、このうち、国際観光旅客税法は、平成30年法律16号として公布されました。来年1月施行。
【衆議院外務委員会 同日】
無所属の会の岡田克也元外相が質問。「アメリカは必ずしも国際法にもとづいて行動するわけではない」とし、シリアと化学兵器をめぐる米英仏の軍事行動について慎重に情報を集めるよう、河野太郎外相に促しました。
「BEPS条約の承認案」(196条約4号)は全会一致で承認すべしと決まりました。「日本デンマーク租税協定」(196条約8号)と「日本アイスランド租税協定」(196条約9号)は、共反対、自公立などの賛成多数で承認すべしと決まりました。
【衆議院財務金融委員会 同日】
無所属の会の安住淳元財務相が質問。地銀の統合について、公正取引委員会と金融庁の政府参考人をならべて質問。安住さんは、「長崎県の地銀で、親和銀行と十八銀行の統合に、公取が待ったをかけた。私は両行とも関係ないが、マイナス金利の影響で地方銀行は本業が赤字で悲鳴が出ている。最大の障害は公取となっており、確かに選択肢が少なくなる、との公取の指摘はもっともだが、ここからは政治の話として、スピード感が必要だ。県庁所在地にはいくつも銀行がある」としました。麻生太郎金融相は「長崎県は離島が多いから2行ともつぶれたら困る。金融庁としては、地域の住民のためにも合併させたい。公取と金融庁の内々の話し合いをすすめる」と賛同しました。
一般質疑として、福田事務次官セクハラ発言が中心となりました。人事院は、組織外の問題は、人事院マターとなると答弁。官房長に加えて、大臣・副大臣・政務官も、1人を除いて、全員が、声は福田次官に似ていると、明言しました。
【参議院本会議 同日】
衆参で吊るしていたと思われる、新自由主義の行きつく果てである、レギュラトリーサンドボックスを盛り込んだ、「生産性向上特別措置法案」(196閣法21号)と「産業競争力強化法改正案」(196閣法22号)が、趣旨説明と代表質問で審議入りしました。
この後、委員会での審査が終わり上程された法案の採決。
「市町村合併特例債法5年延長法」(196衆法11号)は、投票総数232、賛成232、反対0の全会一致で可決し、成立しました。
「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律案」(196参法7号)は、投票総数231、賛成231、反対0の全会一致で可決し、衆議院に送られました。
「国際文化交流の祭典の実施の推進に関する法律案」(196参法8号)は、投票総数230、賛成216、反対14の賛成多数で可決し、衆議院に送られました。
「改正人事訴訟法」(196閣法11号)は、投票総数230、賛成230、反対0の全会一致で可決し、成立しました。国際離婚などで、日本の裁判所の管轄範囲などの辞令を整理してまとめた改正法律。共謀罪法の混乱なども影響して昨秋の解散で廃案となりましたが、今国会では全会一致で成立しました。
「改正都市再生特別措置法」(196閣法24号)は、投票総数231、賛成215、反対18の賛成多数で可決し、成立しました。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
裁量労働調査改竄、東京労働局長の更迭とそれに前後する大臣答弁の時系列の矛盾が出ており、もめています。
衆議院厚生労働委員会の運びに反発して、野党4党(立憲民主党、希望の党、無所属の会、共産党)は一致団結して欠席戦術にでました。
「生活困窮者自立支援法改正案」(196閣法20号)の対案である「子どもの生活底上げ法案」(196衆法9号)の提出者である野党議員は出席して答弁しました。野党4党の質疑時間は空回しとなりました。ただし、質疑の終局宣言や採決はせず、次回に持ち越しました。
【衆議院法務委員会 同日】
「商法など改正法案」(196閣法12号)。4時間余りの質疑で、終局。採決の結果、全会一致で可決すべし、と決まりました。六法がすべて現代語ひらがなになる改正法律案ですが、あっさり決まりました。
【衆議院内閣委員会 同日】
「PFI法改正案」(196閣法18号)が、梶山弘志・地方創生担当大臣から趣旨説明されました。国、自治体を通じてそうですが、PFI事業のことを「特定事業」というのが個人的に好きになれません。特定事業とか特定事業者とかやるんだったら、公でやらないという考え方があってもいいでしょう。
【衆議院農林水産委員会 同日】
「農林年金廃止法改正案」(196閣法37号)が審議入りしました。3階部分を一時金で済ませることができる改正法です。これに先立つ、一般質疑では、無所属の会の金子恵美さんが「森林経営管理法案が通過したが17本の附帯決議がついたことからも課題は山積。とくに林業の担い手を育て方が大事だ」と問題提起しました。
【衆議院経済産業委員会 同日】
「不正競争防止法・JIS法・特許法・商標法・弁理士法などの一括改正法案」(196閣法30号)が趣旨説明されました。束ね過ぎです。とくに、日本工業規格を日本産業規格に改正条項は、経産省の権限拡大のみならず、おもてなしで過労死推進のようにも感じられ、できればやめてほしいです。
【衆議院国土交通委員会 同日】
「障害者・高齢者・交通バリアフリー法改正案」(196閣法23号)が全会一致で可決しました。これに先立ち、野党4党が修正案を提出しましたが、与党反対、野党4党賛成少数で否決されました。
【参議院国際経済・外交に関する調査会 同日】
【参議院国民生活・経済に関する調査会 同日】
【参議院資源エネルギーに関する調査会 同日】
開かれました。
【参議院議院運営委員会 同日】
理事会に防衛事務次官が出席し、統合幕僚監部三等空佐の小西洋之さんに対する「国民の敵」暴言を詫びました。
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