宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

改正国立大学法人法成立で内閣不信任案否決で「関東大震災百年」国会終了、立憲「困難女性」では成果

2023年12月13日 17時27分49秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]「一定の距離を」のプラカードとともに演説する、在りし日の安倍晋三さん、おととし2021年、東京都内で、宮崎信行撮影。

[写真]汚物を見るような目で筆者を警戒してその後二度見した在りし日の安倍晋三さん、6年前の2017年、茨城県つくば市で、宮崎信行撮影。

 文科省が承認した部外者だけ(過半数)で大学の資産を売り飛ばせる「改正国立大学法人法」が議場内での混乱なく成立し、反知性主義のうねりが完成にちかづきました。但し「日大不祥事」だけを立法事実とした私大ガバナンス法は、構造改革派の野村修也中央大学院教授の案を、田中愛治・早稲田大学総長が前中大総長の会計学者を座長にかつぐ荒業で、財産を売り飛ばせる条項は完全に落ちました。田中さんは2期目の総長なので職員としての70歳定年は延長。一方、国立大学の各々の「偉い先生」は全員が数年で60歳定年を迎えるので、当事者意識が全く違った構造があると思います。英文学者でも頭が良いと自認するならそのくらいの構造にきづいてほしかったという皮肉も言いたくなります。

 当事者と傍観者としては、100年前の関東大震災の朝鮮人虐殺・福田村事件と37万平方キロメートルに1・2億人がひしめく日本人のメンタリティーは変わらないとしかいいようがありません。100年前は摂政(昭和天皇)暗殺未遂という大混乱となった国会(帝国議会)ですが、マスコミとインフラで二次災害で亡くなる人が激減し平均でも1名以下となったこと以外は何も進歩していません。

 もちろん「4か月の夏休み」にかまけた衆議院議員たちも反省すべき点があります。インフレ下の首相の賃上げが国民に理解されないという現職国会議員の理屈が私は理解できず、ボーナスが出たのは5日前ですが、世論はなりやみました。

 この採決より前に、衆議院で内閣不信任決議案を出してほしいとの声が野党に寄せられましたが、けっきょく1日だけ延長すれば成立するからという理由で、遅れたようです。

 立憲民主党が参・内閣委で指摘した「悪質ホスト高額売掛金売春強要問題」では警察庁が動き、業界団体の結成と自主ルールとして一定の成果をえました。困難女性をめぐる動きでは、法制化にはいたらないまでも、立憲は活躍した2023年でした。ここも自分語りになるんですが、2008年ないし2009年の4月に早稲田大学鵬志会の永田町・赤坂地区での新入生会合で、私が「風呂に沈める、というんですよ」とそのスキームを説明したところ、都立小石川高校出身の女性18歳が気持ち悪そうにしていたことがありました。私が悪い。当時の執行部から、2次会は帰ってくださいと言われて以降、まったく鵬志会の現役学生会合で話すことはなくなりました。それから13年ほど、3学年に1学年くらいの幹事長からもっと現役学生にかかわってくださいとの趣旨が寄付依頼の手紙(今年は会費収入が多いので送っていません)が来るし、その後に入学した学生がすでに衆議院議員候補予定者になっているのですから、私のすねっぷりは群を抜いているのですが、もう少し、私も知っていることを話す機会をこの社会が与えてくれていたら、陰湿なムードも違っていたかもしれません。いかんせん第三者からネット上で「宮崎信行の問題点は政権交代が大事だといいつつもなぜ大事が説明できないことだ」と書かれただけですねる私ですが、両親が機械を売って得た莫大な金で自分の未来は開けたから、言葉で他人を説得して納得させる能力もやる気も私にはありませんから、長く言論的にひきこもってきました。

 あすからの政局は、東京地検特捜部となります。22日(金)に政府税制改正大綱と政府予算案を決定。第213回通常国会は1月29日(月)にも召集され、当初予算案から審議が始まります。

【衆議院憲法審査会 きょう令和5年2023年12月13日(水)】
 憲法審では、「国民投票法改正案」(208衆法34号)を議長に対して再び「閉会中審査」(第213回国会に継続)とするよう求めることを賛成多数で決めました。職員に促されて起立する議員が多く、うわの空でした。

【参議院本会議 同日】
 「統一教会など宗教法人の財産の処分・管理の特例と法テラス法を改正する法律」(212衆法10号衆議院修正)はほぼ全会一致で可決し、衆議院修正通り成立しました。

 「改正国立大学法人法」(212閣法10号)は自公などの賛成多数で可決し、成立しました。なお、ことしの「新法」は認知症基本法と官報発行法の2本だけで平成元年が1000本なのに令和元年に2000本となった「立法爆発」の頭をおさえられました。次は税制です。

 前日の「参議院文教科学委員会附帯決議」が事の本質を表しています。「運営方針委員の選任において、ジェンダーバランスを始めとする委員の構成の多様性に留意し、その選定過程の透明性、公正性が担保される専任のあり方について検討を行うこと」「経営面が過度に重視され、大学における教育研究活動が軽視されることのないように留意すること」「例えば過去に政府の意に沿わない言動があった者等について、言論活動や思想信条を理由に、恣意的に承認を拒否することのないよう大学の自主性、自立性に十分に留意すること」とくぎをさしました。蓮舫さんが提案し自民党を含む全会一致で採択されましたが、「留意すべき点」が今後の問断点になっていくことは確実。

【衆議院本会議】
 参・本が散会してから開かれました。
 「岸田内閣不信任決議案」は泉健太代表が趣旨弁明し、会期中に亡くなった創価学会の「池田会長」の「大衆とともに闘い、大衆とともに語らい、大衆の中に死んでいく」の立党の精神を公明党議員に問いました。
 採決は総数455、賛成167、反対288で否決されました。昨日の官房長官不信任決議案より11人投票者が多かったです。きょうの指名点呼は男性の参事でした。

 その後、上述の法案の閉会中審査(継続調査)が決定しました。

 以上です。
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「国立大学法人法改正案」が委員会可決であすの本会議上程、池田高等教育局長は、早稲田卒で第1次安倍内閣以降の反知性主義の牙城「教育再生実行会議室長」だった

2023年12月12日 18時03分05秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 内閣不信任案が現時点で出ていないのは、あすの会期末で、自民党が会期を延長することを警戒したのが最大の理由のようです。国会法通りなら来月30日(火)まで延長可能で、その間、特捜部も身柄拘束・家宅捜索の令状をとれないでしょうが、そんなことできますかね。岸田総裁らは自民党は一つだとの前提で民主主義の横綱相撲をとってほしいです。

 東大などに文科省の承認を得た部外者が過半数を占める「運営方針会議」を新設する「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は午後5時35分過ぎ、見た目の混乱はなく可決すべきだと決まりました。あすの参議院本会議に上程のはこび。 

【参議院文教科学委員会 きょう令和5年2023年12月12日(火)】
 ことし最後の法案となった「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は午後5時半過ぎに再開した委員会で、自公のみの賛成多数で「可決すべきだ」と決まりました。
 過去1年間「統一教会」「文化庁京都移転」の忙殺された文部科学省ですが、池田貴城・高等教育局長は、私の早稲田政経8年先輩のようで、同門のJAXA元理事、医大裏口入学と連続した汚職事件の汚名返上をめざしているのでしょうか。省では官房人事課長、官邸(内閣官房分室)では第1次安倍晋三内閣の「反知性主義・ネットウヨの牙城」ともいえる教育再生実行会議の室長を長くつとめたようです。
 蓮舫さんらは大臣ではなく、池田局長に質問を集中。池田局長は「運営方針会議は、マイクロマネジメントではなく大きな方針を決めるだけ」とし正統性を語りつつ法案の骨格が夏以降に決まったとの推測を否定しませんでした。池田局長はやり手官僚の経歴のわりに「衆議院でもお答えしましたが」と本来禁句のはずのセリフを交えつつ内閣府総合科学技術・イノベーション推進会議の10兆円ファンドの運用を恣意的に行うものではないと強調しました。
 質疑では、国民民主党の伊藤孝恵さんが「最初の段階で衆議院に差し戻すべきだったと後悔している」、共産党の吉良よし子さんが「蓮舫筆頭理事を先頭に経緯を明らかにするまで採決に応じない」と語るなど、野党の連帯を示しました。
 その後、午後4時57分に暫時休憩。午後5時22分に再開し、見た目は正常に、可決すべきだと決まりました。

【参・法務委員会】
 「統一教会を含んだ宗教法人の財産の処分・管理の特例及び法テラス法の改正法案」(212衆法10号衆議院修正)を全会一致で可決すべきだと決まりました。
 共同会派「立憲民主・社民」の福島みずほさん(今月1日の社民党首選で続投決定)が討論で「法テラス法の改正など良い面もあるが、東京地裁が解散を決定して、いざ補償となったときに、財産がない可能性もある」と指摘しつつも賛成し、全会一致となりました。

【衆・本会議】
 松野博一内閣官房長官不信任決議案は投票総数444、賛成166、反対278で否決されました。議席は465(議長席含む=1名欠員)あるんですが、少ないですね。どうしたんでしょう。指名点呼は女性の参事でした。

【参・本会議】
 いわゆる「看板だけ」で、委員長解任決議案のようなものが野党から提出されなかったので、開会しませんでした。

【参・法務・文教科学連合審査会】
 「212衆法10号衆議院修正」について第一委員会室で両大臣に質問しました。テレビが入らない参議院の委員会では異例の「午前9時開会」でした。

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Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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【速報】午後4時57分から暫時休憩 国立大学法人法改正案 今後の日程(採決を含む)を与野党最終協議へ、きょうの野党質疑は12分遅れで「1巡目終了」

2023年12月12日 17時02分32秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 国立大学法人法改正案(212閣法10号)を審議する参議院文教科学委員会は、さきほど12日午後4時57分から、高橋克法委員長が「暫時休憩します」と宣言しました。きょうの審議予定は野党質問1回目で、「片道方式」のカウントで12分ほど延びて、4時57分ごろ終了。委員長はまだ「質疑終局」も宣言していません。

 蓮舫筆頭理事らが協議することなります。きょうの委員会では、国民民主党の委員から「最初の段階で、衆議院に差し戻すべきだったと後悔している」、共産党の委員から「高等教育局長は法案作成の経緯を明かしていない」と蓮舫筆頭理事に連帯したいとの意向が他の野党委員からも出ました。

 もう一つの「宗教法人財産処分特例法案」(212衆法10号衆議院修正)は午後3時22分過ぎに全会一致で可決すべきだと決定しました。

 政府与党が通したい法案で、委員会を終わっていない法案は一つだけとなりました。

 仮に衆議院側で内閣不信任決議案が提出されると、参議院の委員会もあす午後以降になります。

 続報を、この記事に追記して更新することはしないつもりです。

【追記 17時過ぎ】
 午後5時22分に再開。「質疑終局」を委員長がはかり、自公の挙手多数で議決しました。この後、討論が始まりました。まもなく「可決すべきだ」と決まると思われます。【追記終わり】

 以上です。
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国立大学法人法改正案はあす(12/12)午後4時45分以降に質疑終局も成立は五分五分か、蓮舫筆頭理事気迫、衆議院側で内閣不信任決議案を審議もはこび、ここ11年間で最大の政局に

2023年12月11日 18時29分44秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 あす12月12日(火)「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は最速で、午後1時から野党質疑1巡目をはじめ、午後4時45分に質疑終局。蓮舫筆頭理事と自民筆頭理事がその後の日程を協議することになりました。

 与党が絶対延長できない珍しい展開となった第212回臨時国会ですが、もう1本「統一教会など宗教法人の財産処分・管理特例及びと法テラス法を改正する法律案」(212衆法10号衆議院修正)があります。こちらは骨抜き法案なので、逆に与党は成立させたいはず。国対で、宗教法人は成立させ、国立大学は成立させない取引がなされるかもしれません。法案は審議未了廃案になったり、参議院で継続審査になったりしても、審議再開は早くても来年3月になりますので、あすが正念場となります。「千代田線ライン」とされる開成等→東大法→官僚→常磐線一戸建てをめざす意識高い系文系高校3年生が理系3年生を誘って「東京工業大学が第一志望だけど、問題がある法案なので、成立させないでほしい」とスピーチしてもらうと、効果があるかもしれません。梶田隆章氏のリベンジにも期待。

 政局は、世耕弘成・参議院幹事長がつれてきたNTT元子会社社長のネットウヨが所得税の計算のしかたや政治資金規正法・国税通則法をまったく知らないまま、世耕・安倍晋三の権威を借りていたようで、松野博一、高木毅らが年平均通算0・1億円のパー券キックバック裏金をつくっていたことが分かり絶対絶命。「人事の岸田」とこのあたりは「早稲田、青山学院などバブル期大学にしむらレジャーランドの文系・文化系サークル感覚」で社交的なのに排他的な社会をつくってきたので、誰も止められる人がいなかったようです。このほか、清和会の当選7回で唯一入閣していない谷川弥一、橋本聖子元参議院議員会長らも被弾し、このうち何人かは「小菅のメリークリスマス」になりそうです。

「人事の岸田」は副大臣・政務官女性ゼロのチョンボをしましたが、麻生太郎・茂木敏充・森山裕勢力からは、安倍派を全員追放しろとの勇ましい声が出てきました。30年前、羽田孜・小沢一郎派「改革フォーラム21」ですら科学技術庁長官と経済企画庁長官の2席は得ていましたから、自民党の暴走はとまらない年越しとなります。

 政権交代ある政治は必要だと思います。私に対して「理論的に説明できていない」との批判があり、ブチ切れており、あまり書いていませんが。ここまで野党を「中国、朝鮮、ミンス」「立憲共産党」と叩きまくって根絶やしにした後では、まだまだ長い道となります。

【参議院本会議 きょう令和5年2023年12月11日(月)】
 「令和4年度決算承認案」の財務大臣の趣旨説明とそれに対する総理ら全閣僚への質疑がありました。

【参議院決算委員会】
 先月提出された「令和4年度決算承認案」が審議入り。

【衆議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会】
 上川陽子外相に対して、共産の赤嶺政賢さんはあり、立憲の神谷裕さんはないという状況で、時間や大臣の体の出席で配慮がなされました。沖北相は自見はな子さん。立憲の神谷さんは、外務、内閣府の副大臣、政務官全員にパー券裏金の有無を質問。このうち、辻清人・外務副大臣だけが政府の立場で答えないという統一されたセリフの後に、私の政治団体ではない、という答弁を付け加えませんでした。

【衆議院東日本大震災特別委員会】
 一般質疑。

●繰り返しになりますが、最速であすの午後1時に始まる参議院文教科学委員会は、「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は午後4時45分以降に質疑終局。この後に採決するかどうかは決まっていません。盛山正仁・文部科学大臣は岸田派で、今回の政局で「被弾」していません。が、衆議院側で内閣不信任決議案が出れば、衆・本会議場のひな壇に並びますので、その間は時計が止まります。このため、成立は五分五分の状況まできています。予算委員会をのぞけば以前より影響力が弱まった蓮舫さんに一花咲かせようとの思いが、立憲衆議院と、自民参議院にあるかどうかも問われる展開となりました。当事者はあと2日頑張ると、次は継続審査・廃案どちらの扱いでも、次の「戦い」は来年3月以降になりますので、あすあさっては首都圏でテストの採点している場合でないかもしれません。梶田隆章氏はどうするでしょうか。

以上です。
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衆参予算委で裏金で松野博一官房長官ら追及かわされるも与党内でも辞任説、枝野幸男「キックバックは民主もあったが規正法で正しく報告」

2023年12月08日 16時52分23秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]松野博一官房長官、おととし2021年11月26日、参議院内で、宮崎信行撮影。

 松野博一官房長官が内閣記者会が申し入れた「安倍派事務総長経験者」としての記者会見答弁を拒んだためか、きょうの朝日新聞1面トップは「松野・裏金5年で1000万円」という趣旨の大々的報道となりました。

 会期は来週水曜日まで。東京地検特捜部への期待が高まっており、与党は延長できないという珍しい日程感となった第212回臨時国会。
 衆参の予算委員会集中審議がありました。来週は月曜日に参・本会議で決算承認案審議で、衆の委員会も調整がされました。

【衆議院予算委員会 きょう令和5年2023年12月8日(金)】
 「内外の諸課題」の集中審議3時間コース、小野寺五典委員長。
 まず、松野、西村康稔両大臣を「参考人」として呼びたいとする野党の提案で理事会が十数分前後遅れました。「要求大臣」として出席することになりました。

 枝野幸男さんを皮切りに追求しましたが、決定的な答弁は出ませんでした。

 枝野さんは次のように語りました。「パーティー券の売り上げについてですね、いわゆるキックバックということがよくあります。これ別に自民党だけではないしキックバックそのものを否定するものではありません。ノルマを超えた売り上げがあったと。そうした場合にきちっとノルマを超えた分を計上してパーティーの収入として計上する。そしてノルマ超えた頑張って売ったんだから、その一部または全部をですね、何らかの名目で事実上、売った人に戻す。その戻した資金の移動もちゃんと政治資金収支報告書に載せるこれであるならば、これは我々もかつての政党ではそうしたパーティーありましたし、いいことかどうか褒められたことかどうかは別として、違法なものではありません。しかし今、問題になっているのは、パーティー券を売り上げたのに、その売り上げをパーティーの収支として報告しない。どうせノルマを超えて売った分は、キックバックしてもらえるんだから、だから報告もしない」ことが問題だとしました。
 立憲民主党の前身政党でも、ごく一部の組織が強い都道府県連が母体として主催する政治資金パーティーでは、まず道連が労組道本部に売り、それ以外の会社は、議員らが個別に売り、販売額の7割程度を戻すというようなやりかたがあります。このやり方は、おそらく47都道府県選出の国会議員でも知らない人の方が多いと思います。この「7割戻し」「改選参院議員は10割返し」が政治資金収支報告書でどういう表現がされているかは確認したことはありませんが、枝野さんが先手を打ってブーメランを回避した行動と思われます。

 維新の馬場伸幸さんは、今日の審議で党首の出番は自分だけだとし、身を切る改革にしないことで、来週内閣不信任決議案を出すかまえを見せました。

 2012年12月初当選の馬場さんは、「2012年11月14日の党首討論、私もあれ何度も動画見ています」「歴史的な出来事だった」としつつ「身を切る改革やらなければならないでしょう。そのときの約束というのはもうなくなってしまっているんでしょうか」と問いました。

 首相は盟友の安倍晋三・野党総裁(当時)の顔を思い返しながら「こうした思いは決して終わったものではないと思います。引き続きこうした議員定数を初め政治のあり方については議論を続けていかなければならない」と語りました。

 馬場さんは「さきほどから派閥のパーティーの話もあります」とし「維新派派閥がなく、全員が馬場派だ」とし、自民党の派閥解散を求めました。
 馬場さんは「私のもとにも多くの声が届いているのは、いわゆる旧文通費の問題です。おさらいすると、2年前に我が党の1回生議員(小野泰輔さん)が、当選して1日で1ヶ月分の100万円の文通費をいただいたことから、かねて問題が指摘をされていましたが、世論がこの文通費おかしいんじゃないかという議論に火がついたわけであります。このときに、私たちが大きな問題だということで、具体的に3つの改善点を議論をさせていただきました」と話ししました。
 馬場さんは(1)日割り支給(2)使途公開(3)国庫返納ーーをしようとしたが、日割り支給しか法律になっていないと指摘。パネルに「放置」と書いたが、理事会で「議論進展せず」に書き直されたと暴露しました。

 馬場さんは「喉元すぎればなんとやらで消えていくのではないかと思っておられる方もいらっしゃるのかもわかりませんが、これ絶対に消えませんから。こういったこともですね、総裁として、幹事長や国対委員長に強い指示を出していただきたい」と語り、この場で答弁すれば不信任案に同調しないとの考えを示しましたが、色よい答弁はありませんでした。

【参議院予算委員会】
 「内外の諸課題」、末松信介委員長。集中審議ですから往復方式で時間がカウントされました。
 自民党の山下雄平さんは「自民党議員だが、派閥の問題から質問したい」としつつ「自民党全体が滅茶苦茶なことをしているのではないかとの疑惑の目が向けられている」との指摘にとどまりました。

●参・文教科学委員会はきょう理事懇談会を開催せず、きょう昼の時点で、次回の開催は未決定。

 以上です。
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【速報】参議院自民党が「国立大学法人法改正案」強行採決の地ならしか「朝9時開会」きわめて異例の日程、来週火曜日(12/12)の連合審査会

2023年12月08日 15時45分40秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 参議院自民党が「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)を来週火曜日(12/12)に強行採決するかまえとみられる地ならしをしました。

 きのうまでに、法務委員会と文教科学委員会は連合審査会を開くことにしています。法務委の「統一教会など宗教法人の財産管理処分の特例法案」(212衆法10号衆議院修正)が議題です。

 この連合審査会が、12月12日(火)朝9時から3時間コースで質疑することが決まりました。

 参の本会議・委員会は、午前10時から始まります。朝9時から始まるのは、予算委員会・決算委員会の基本的質疑1・2日目と集中審議だけです。

 連合審査会を異例の「朝9時」にしたことは、同日午後の審議時間を確保するためとみられます。このうち「212衆法10号衆議院修正」は自公立維国共が賛成して参に送られてきており、粛々と13日に成立すると考えられます。文教科学委員会の「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は立共令が反対しています。野党の質問がゼロ回のまま、会期末(13日)の前日の正午を迎えることから、蓮舫・野党筆頭理事は徹底抗戦路線をとると考えられます。同じ参議院議員である榛葉賀津也・国民民主党幹事長もきょう8日の定例記者会見で内閣不信任決議案の提出などでの連携を否定しない考えを示しました。

 今回は、13日に閉会して、14日から東京地検特捜部が安倍派・二階派のパー券裏金問題を捜査することが、自民傍流を含んだ与野党・世論の相場となっており、衆議院与党は会期延長ができないことが確実視される、異例の構図となっています。

以上です。
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秘密保護法の熱気は完全に冷めた冬に、衆参それぞれの時間の関数の中で、蓮舫さん国立大学法人法改正案で来週に先送り、中谷元さんは「通常国会で条文作り」来年9月前の改憲発議前提にせず

2023年12月07日 17時55分15秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]10年前の2013年の国会議事堂。

 国会議事堂を十重二十重に有権者が取り囲んだ特定秘密保護法国会から10年。国立大学法人法改正案をめぐっては蓮舫さんが一人気を吐き、党執行部のおしりをたたく展開。憲法では「岸田文雄さんの任期中の改憲発議」の任期が来年9月ではないとの珍解釈を示した中谷元さんが、「通常国会で条文作り」を呼びかけました。しかし、参議院の審議を考えれば、通常国会で条文作りでも9月前の改憲国民投票は間に合わないと考えられます。人の命がかかった拉致問題や領土問題の国民運動化より罪は浅いですが、憲法もネット右翼をつなぎとめるかたちで、時間の関数で漂流しそうです。

【参議院文教科学委員会 きょう令和5年2023年12月7日(木)】
 「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は与党のみの50分間の質疑だけで委員会、理事会が散会しました。

 議事ではまず下術する法務委員会の法案との連合審査会をやることを決定しました。これは火曜日(12/12)になるとみられます。朝の理事会は、蓮舫さんが省に要求した資料が提出されなかったと反発し、時間が延びました。当然、火曜日の午後に野党質疑と採決をしないと会期末(12/13)の本会議に間に合いません。

 現在、世論も与野党も政局は来週水曜日の翌日から東京地検特捜部が安倍派パーティー券裏金作りで誰を聴取などするかに移っています。このため与党は会期延長をすると逃げ腰とみられるため、水曜日でこの国会は終わるでしょう。蓮舫さんは、今後来週火曜日に内閣不信任決議案を出してほしいと衆議院側の党役員に求めることになりそうです。

【衆議院憲法審査会】
 今国会5回目となりますが、初めから議題が「総括的な自由討議」と今国会最後を前提にした、自公維国側から見てやる気が感じられないタイトルでした。

 入閣した新藤義孝さんにかわる中谷元・筆頭幹事は次のように語りました。

 中谷さんは「この際、少し具体的なご提案をさせていただきたいと思います。まず、来年の常会に議員任期延長や解散禁止などを含めた緊急事態における国会機能の維持の憲法改正について、具体的な条文の起草作業のための期間を設け、条文起草作業のステージに入るということを提案をいたします」としました。

 中谷さんは幅広い取り込みをねらって「また、立憲民主党の提起するデジタル時代の新しい人権すなわち、自己情報コントロール権、情報アクセス権、情報管理権、情報訂正権、情報環境権についても9条自衛隊明記等とともに協議し、筆頭幹事として、それらのご意見を踏まえて、今後とも円満で丁寧な議論ができますように、環境整備に努めてまいる所存であります。以上委員各位の引き続きのご指導、ご協力をお願い申し上げまして私の意見と決意の表明をさせていただきました。どうもありがとうございました」と述べました。

 ちょっと参議院での審議時間を考えている人が自民党内にいないような気配となりました。

 「黄金の3年間」はまだ半分以上残っていますから、当面、政局は大きく動かないことになりそうです。その後の流動化は急かもしれません。

【衆・決算行政監視委員会】
 「令和2年度決算承認案」「令和3年度決算承認案」「令和4年度決算承認案」が財務大臣から趣旨説明され、審議入りしました。新しい会計検査院長らもあいさつし、検査報告をしました。

【衆・本会議】
 細田博之前議長の追悼演説を、同期当選の、山口俊一議院運営委員長がしました。

【参・総務委員会】
 「NICT法改正案」(212閣法6号)が共産のみ反対で可決すべきだと決まりました。

【参・法務委員会】
 「統一教会などの財産の処分管理特例法案」(212衆法衆議院修正)について、柴山昌彦さんらが法案や修正部分の説明をし、質疑しました。上述の法務・文教科学連合審査会の段取りも進めました。

【衆・総務委員会】
【衆・安全保障委員会】
【参・内閣委員会】
【参・外交防衛委員会】
【参・財政金融委員会】
【参・厚生労働委員会】
【参・経済産業委員会】
 政府や日銀総裁に対する一般質疑がなされました。

 以上です。
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蓮舫筆頭理事が「国立大学法人法改正案」審議未了廃案のかまえ、野党は他力本願「特捜部・自民派閥パー券」「維新・万博水増し」政局のきざし

2023年12月06日 21時56分04秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]立ち上がるかまえを見せた立憲民主党の蓮舫さん(左)、3年前の2020年10月、神奈川県内で、宮崎信行撮影。

 ことし2本目となる恒久的新法・官報発行法が成立。東京地検特捜部による派閥パーティー券問題と、維新の万博水膨れに世論も議員も期待する他力本願政局となりますが、蓮舫・筆頭理事が「独立行政法人法改正案」の審議未了廃案のかまえをみせました。

【参議院本会議 きょう令和5年2023年12月6日(水)】
 「TPP(CPTPP)への英国加入議定書」(212条約1号)が両院承認されました。
 「官報発行法」(212閣法8号及び212閣法9号)が可決し、成立しました。なお、ことしの恒久新法は合計2本(もう一つは議法の認知症基本法)となりました。税法のシンプル化も期待したいところ。
 「麻薬取締法及び麻向法を改正する法律」(212閣法7号)が可決し、成立しました。

【参・憲法審査会】
 先々週は衆・予算委、先週は参・本会議で開かれず、今国会で2回目の開催となりました。前回は、「特区合憲」「特定枠合憲」の判決を参・法制局長が説明しそれに対する質疑と自由討議がありました。今回は自由討議となりました。平和安全法制でも理事をつとめた自民党の元議運委員長・山本順三さんは「今後の日程を議論したい」としましたが、立憲の辻元清美さんは「国民投票法成立時と違ってディープフェイクの技術が出てきた」と改憲議論の手前の手前でお茶を濁しました。

【衆・厚生労働委員会】
 9時から17時まで一般質疑。ちなみに、午後3時40分から、筆者は言質傍聴しましたが、同57分から傍聴人が私1人となりましたので、何かを一人でしょって立つ立場でないので、午後4時に帰り、傍聴人はゼロとなりました。立憲の大西健介さんはマイナンバー保険証と来年秋の紙の受給者資格証の発行について質問。マイナンバーカードを使っている人も病院も客もメリットがあるとする割合が少なく、補正予算も無駄だと指摘しました。厚労相は「コロナ禍で言われた日本の電子敗戦から脱却したい。カルテを効果的に管理でき
る。カルテを進化させる一歩だ」と答弁しました。大西さんは「カードリーダーの買い替えもある」と語りましたが、今国会でのマイナ保険証追及はうちどめとなりそうです。

【衆・外務委員会】
 上川陽子外相らへの一般質疑。上川さんは「馬蹄型」委員室でも相変わらず姿勢が良かったです。意外と、分かっていない人なのかもしれませんが。

【衆・経済産業委員会】
 元清和会事務総長の西村康稔さん(61歳)は「私は若いころ、事業承継税制に取り組んだ」と語りましたが、官僚時代でなく、若いころとは自民党政府外議員として取り組んだという意味のようです。

【参・ODA及び沖縄北方特別委員会】
 沖北相らへの一般質疑。

【参・東日本大震災復興特別委員会】
 一般質疑でした。

●あすの参議院文教科学委員会は、「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の法案審査は与党のみ。来週火曜日(12/12)に連合審査会が開かれる見通しとなりました。与党は同日(12/12)午後に野党審議をして採決し、会期末当日(12/13)に本会議で可決・成立したい考え。しかし、内閣不信任決議案が出ると、本会議がずれ込むかもしれません。蓮舫さんは、世耕弘成・参議院自民党幹事長の夫人と同期当選・同性・選挙区選出・テレビキャスターの共通点が仲が良く、石井準一・議院運営委員長も「じゅんちゃん」と呼ぶほど仲が良いことから、蓮舫さんに花を持たせようという見えない力が働く可能性もあります。

 以上です。
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[国会審議後の状況]塩村あやか議員のお手柄に歌舞伎町ホストクラブが売掛金自主規制表明

2023年12月06日 08時52分58秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]塩村あやか・立憲民主党参議院議員、4年前の2019年、東京・巣鴨で、宮崎信行撮影。

 東京新聞などの報道では、きのう5日、新宿区が主催した連絡会に、「グループダンディ」の最高執行責任者ら13のホストグループの経営者が参加し、売掛金払いを段階的に減らし、来年4月に全廃する自主規制に18グループが参加する予定だと表明しました。ホストクラブの7割にあたる220店舗が対象になる見通し。一定の効果は見込めそうです。

 この問題は国会では、塩村あやかさんが先月9日の参議院内閣委員会で取り上げ、消費者庁からデート商法の取消権が使えるなどと前向き答弁を引き出しました。

 同党は先月13日に杉尾秀哉・ネクスト内閣府担当大臣らが政府や団体からヒアリング。被害者からオンラインも含めて5回以上のヒアリングをし、先月30日に超迅速に法案作成。「特定遊興高額債務問題の推進に関する法律案」として定義規定や基本理念規定を盛り込みましたが、国や自治体に政策の推進、啓発などの努力義務を課す「理念法」にとどまっていることから今国会での審議は見込めません。

 が、地域の業界団体の自主規制となり、一歩前進といえそうです。


[写真]誰が誰に向けた宣伝かは不明だが、ホストの売上ランキングを宣伝する「横浜」ナンバーのデコトラック、宮崎信行撮影。

 以上です。
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西村ちなみ本部長を除けば野党尻すぼみ、統一教会の民事財産保全法案が通過し、参・文教委の「国立大学法人法」は2時間で散会

2023年12月05日 22時42分26秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]意気込んで、自公国・立維修正協議に臨んだ西村ちなみ・立憲民主党代表代行(前幹事長)、2023年12月1日、衆議院第二議員会館で、宮崎信行撮影。

 統一教会の民事保全は自公国案が修正で通過。国立大学法人法改正案は参考人質疑で1日を費やしましたが、2時間10分だけとなると「徹底審議で廃案」ということにならなそう。

 4カ月の夏休みで給料をもらった衆参与野党議員713議員。プロ野球選手も4カ月ありません。医療事務専門学校は4カ月夏休みですが、学生は2カ月ずつの現地実習を2班でやります。正社員教師が4カ月休みはないでしょう。「物価高なのに首相の給料アップは有権者の理解を得られない」「給付金中心で消費が拡大すると物価がさらに上がってしまう」というのは私にはさっぱりわからない経済理論です。

 政局は、東京地検特捜部による安倍派、二階派からの逮捕者による内閣支持率低下という、自民党傍流と野党にとっては他力本願で、黄金の3年間の2度目の年越しとなりそうです。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年12月5日(火)】
 西村ちなみ前幹事長(本部長)は気を吐きました。
 「自公国案」(212衆法10号)と「立維案」(212衆法11号)。まず、自民柴山昌彦さんが10号の修正案4項目を提出し、被害者の財産目録の閲覧権の変更や3年後見直し規定を述べました。質問で、西村さんは、柴山発議者に「安倍派の1員」としてのパーティー券の質問もしました。採決では、212衆法10号衆議院修正が全会一致で可決すべきだと決まりました。
【衆・本会議】
 津島雄二さんへの弔詞朗読。
 「212衆法11号」は賛成少数で否決。「212衆法10号衆議院修正」が令和のみ反対で可決し、参議院に送られました。討論で立憲の鈴木庸介さんは「信者が現金で韓国に運んでいる」とし自公国の動きが遅かったことを批判しつつも法案に賛成しました。なお西村さんらが出した「212衆法4号」はこのまま審議されず会期末を迎える見通し。
【参議院・文教科学委員会】
 「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の徹底審議を期待したいところですが、野党はしりすぼみの兆候。まず大臣が趣旨説明。さっそく参考人質疑となりました。が、本来徹底審議なら審議時間をかけて煮詰まらないところを演出すべきだと思いますが、昼過ぎには散会し、残り2営業日。
【参・厚生労働委員会】
 「大麻取締法及び麻向法改正案」(212閣法7号)。令和の修正案には共産も同調。政府原案は共令のみ反対で、可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。
【参・内閣委員会】
 「官報発行法案」(212閣法8号及び212閣法9号)を可決すべきだと決めました。
【参・外交防衛委員会】
 「TPPに英国が加入する議定書」(212条約1号)を承認すべきだと決めました。
【衆・農林水産委員会】
【参・農林水産委員会】
 毎年恒例で、閉会中審査になることも多い「畜産物価格等決議」がなされ「資材の高騰が価格転嫁されていない」としました。
 ●衆・決算行政監視委員会理事懇談会 令和2・3・4年度決算案の趣旨説明をあさって(12/7)聞くことを決定。
 ●衆・予算委員会理事懇談会 金曜日(12/8)に集中審議。
【参・総務委員会】
 「NICT法改正案」(212閣法6号)が審議入り。地方交付税が飛び越していました。
【衆・環境委員会】
 一般質疑には、立憲の近藤昭一さんらが登場。アスベスト被害の質問も。
【参・国土交通委員会】
 一般質疑で、電動キックボードの質問も。
●参・憲法審査会の幹事懇談会 きょうまでに開催され、あすの定例日に自由討議2回目を2時間やることを決めました。
●参・国対委員長会談 金曜日(12/8)午後の予算集中審議で合意。
【衆・議院運営委員会】
 細田博之さんの追悼演説を山口俊一委員長がすることや、スマホ解禁を閉会後も理事会で話し合うことなどを、きょうの委員会に先立って合意しました。
【参・議院運営委員会理事会】
 情報労連が来月にも第27回参院選での4選出馬を決定することが下部会議で固まった吉川さおり野党筆頭理事(47歳)が着席。委員長があす本会議を設定することを了承しました。

 以上です。
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衆参拉致特別委員会は「事務総長への質問」なく

2023年12月04日 15時39分37秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[画像]皇居桜田門の前を人や車がせわしなく行き交う東京地検特捜部が入る庁舎など。

 国会は安倍派・二階派のパー券ノルマ超過分キックバックの裏金化で今週金曜日(12/8)の衆参予算委集中審議で追及。来週13日(水)の翌日以降の東京地検特捜部の捜査に対する納得感が高まっています。

【衆議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 きょう令和5年2023年12月4日(月)】

 上川外相、松野拉致問題相の所信的あいさつに対する質疑がありました。松野さんに「元・清和会事務総長」としての答弁を求める質問は、野党はきょうは控えました。

 相変わらず当選1回生が登板することが多い特別委となりました。公明党の四国ブロックで唯一の衆議院議員である山崎正恭さんは「私は中学校の社会科の教員だったが、公民では中学校3年生の最後に、国際社会の諸課題で領土問題と拉致問題を取り上げる」と語りました。「拉致問題の解決には国民の世論の形成が重要だと松野官房長官も所信演説でふれた」「私は中学校教員のころ、どこまで我が事として考えているのかという点で大きな反省がある」と述べるなど、異次元の低質問が続きました。

 拉致問題のように、9条を含んだ憲法改正発議を長引かせて自民党の求心力を保たせるなら、人の存否がかかわっていない分、罪が少ないような気がしてきました。

【参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会】

 旧統一教会の「梶栗正義」大幹部が、前々回の参院選から3か月後の2019年10月4日に自民党本部での岸田文雄政調会長とニュート・ギングリッチ元アメリカ下院議長の会談に同席していたことが、朝日新聞朝刊で報じられました。

 しかし、日本維新の会の幹部が質問を求めずにこの件に言及しましたが、「3か月前に会った」としながら「ギングリッチ」を「キングリッチ」と2回誤って発音。アメリカの大統領継承順位2位だった大物政治家の名前を3カ月間間違え続けていたことは確実。私は個人的には、立憲民主党の大河原雅子国会議員が「おおかわらです」と強調しているのに連合東京幹部らが「おおがわら」と言い間違え続けるのが嫌で嫌でしょうがなかったのですが、立憲の国会議員が固有名詞の発音を、インターネット中継がある国会審議ですることはまれなように感じます。

 委員会では、立憲の川田龍平・行政監視委員長、公明の新妻秀規・総務委員長も質問しました。

【衆・議院運営委員会理事会】
 あすの本会議を設定し、旧統一教会財産保全・被害者救済の議員立法の採決などの段取りを調整しました。

 以上です。
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「宗教法人被害者救済」の「自公国」「立維」5党修正は決裂の兆しで来週へ「国立大学法人」は残り3営業日

2023年12月01日 21時49分06秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 補正予算が成立し、第212回臨時国会は終盤となりました。「国立大学法人」と「宗教法人の財産と被害者」の2つが焦点となりました。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年12月1日(金)】
 柴山昌彦さんら提出の自公国「法テラス法の特例及び宗教法人財産処分特例法案」(212衆法10号)と立維「解散請求された宗教法人の財産保全特例法案」が審議されました。まず、第一委員室で、法務・文部科学・消費者問題特別委員会連合審査会がありました。散会後には、衆議院第二議員会館で、柴山、西村両座長が「自公国」「立維」の5党協議を開きました=写真・宮崎信行撮影=が、冒頭から雰囲気は険悪。きょうは結論出ず、来週火曜日の採決より前に再会しましたが、決裂して、自公国案が国会の結論となるシナリオが濃厚になりつつあります。







【参議院本会議】
 定例の10時から始まり、「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の盛山文部科学大臣の趣旨説明とそれに対する代表質問がありました。この議事のため法案は「吊るし」されており、きのう文教科学委員会では議論されませんでした。来週火曜日以降に、同委員会の開催は3回。衆議院同様に参考人質疑を1回することが予想されます。このため、参議院内の自立が机の下で握れば、「再考の府」が審議未了廃案で廃案に持ってシナリオはあります。

 当事者としては、18歳になった東京工業大学、東京医科歯科大学第一志望者が「私たちは国立大学法人合併が遅れてもいいから、文科省による運営方針会議への介入に反対しますので、徹底審議のための今国会での審議未了廃案を求めます」とアピールして「よくわからないけど、受験勉強に戻ります」とやってくれたら面白いと思います。

【衆・議院運営委員会理事会】
 火曜日に本会議を開くてはず。

【参・ODA及び沖縄北方特別委員会】
 参議院側だけに設置されており、ODA特が開かれ、外相、沖北相が所信的あいさつをしました。

●来週月曜日は、衆参とも拉致問題特別委員会のみの開催となります。

以上です。
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参議院は「国立大学法人法改正案」を「吊るし」で審議入り先送り、衆・憲法審、船田元「久しぶりだ」と笑顔

2023年11月30日 22時00分04秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]天皇、皇后両陛下に敬礼する衛視、3年前の2020年11月29日、宮崎信行撮影。

 国立大学法人法改正案(212閣法10号)はあす参議院本会議で大臣の趣旨説明と代表質問を行うてはず。議長のもとで吊るされており、審議入りは先送りされました。

【参議院第一種常任委員会 きょう令和5年2023年11月30日(木)】
 ●文教科学委員会は一般質疑だけで散会しました。
 ●外交防衛委員会は、きのうの米空軍横田基地のオスプレイ(CV-22)墜落で、宮澤博行副大臣は「墜落ではなく不時着」と会見したことを木原稔大臣が「当初の米軍からの連絡だ」と釈明し、それ以外の広がりはありませんでした。最後に外相が「TPPへの英国加入議定書」(212条約1号)を趣旨説明しました。
 ●厚生労働委員会は2週間ぶりに「麻薬取締法及び麻向法改正案」(212閣法7号)の審議に戻り参考人質疑。
 ●内閣委員会は「官報発行法案」(212閣法8号・212閣法9号)が主説明されました。
 ●4委員会以外は開催されませんでした。

【衆議院憲法審査会】
 前週は祝日だったため、2週間ぶり、4回目の開催となります。自由討議2回目は「広報協議会を含め国民投票を中心として」のテーマ。ちなみに「国民投票法改正案」(208衆法34号)は議題になっていません。船田元さんは「宮澤内閣不信任決議」可決の朝から30年以上閣外となっていますが「憲法審査会に久しぶりに幹事になった」と意気込みました。

【衆・沖縄及び北方問題に関する特別委員会】
 自見大臣と上川外相らの所信的あいさつ。最近は「沖縄及び北方」の意味が分からない人が増えてきたそうです。

 以上です。
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前原誠司代表が政党・「教育無償化を実現する会」を1時間後に発表、嘉田由紀子副代表・徳永久志幹事長・斎藤アレックス政調会長・鈴木敦国対委員長の5名で「教育無償化を実現する会」

2023年11月30日 15時15分21秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]前原誠司衆議院議員、6年前の2017年8月、都内で、宮崎信行撮影。

 前原誠司衆議院議員は、きょう令和5年2023年11月30日(木)午後4時ごろから記者会見し、国会議員5名の新党「教育無償化を実現する会」を結党すると発表する公算となりました。

 前原誠司代表、嘉田由紀子副代表、徳永久志幹事長、斎藤アレックス政務調査会長、鈴木敦国対委員長の5名となる見通し。

[追記 16:05]記者会見の司会は「事務局の相原です」と語り、松下政経塾7期(前原は8期)で「川崎市麻生区」で無所属(かつての通称「松沢党」)で7選しながら、4月9日に僅差で落選した相原高広・前県議だと思われます。[追記終わり]

 宮崎県下の民間労働組合の支持を受ける若手1期生衆議院議員の名前が噂ででましたが、その噂は消えたと思われます。また、小選挙区連続当選の古川元久さんも玉木雄一郎代表に不満を持っているとの噂もありましたが、参加しないことが確定的。

 綱領は「オール・フォー・オール」など5本柱となる見通し。

 前原、徳永、斎藤各氏は、比例近畿ブロック立候補者で、立憲公認の徳永、国民公認の斎藤両氏も「党員」となる見通し。

 滋賀の嘉田さんは参議院議員で残り任期5年近く。

 鈴木敦議員は比例南関東で川崎市に事務所を構えます。

 分党分派でなく、新党となると思われます。財産分割はないものの、早ければ来年4月20日にも最初の政党交付金を受けられる見通し。それまでは前原後援会などで運転できるものと推測されます。

 国民民主党は玉木雄一郎代表や、伊藤孝恵幹部が、首都圏の女性・男性の候補予定者や初当選区議らの切り崩しを警戒して確認に追われることになりそう。

 衆参ねじれの2008年の渡辺秀央、松下新平良参議院議員ら4参議院議員の「改革クラブ」を裏で策動した麻生太郎自民党副総裁・森英介自民党労政局長らが黒幕の一部であることは間違いないとはいえ、あくまでも自公で衆参単独過半数なので、きのう成立した補正予算で見せた「国民トリガー」「維新万博」の切り崩し工作の一環に過ぎず、たんに四分五裂して第50回衆院選で自民党に有利になってくれたらいいという感覚であるという推測ができそうです。

 以上です。
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「アジア最高の立法機関の日本国会で演説する栄誉だ」とベトナム国家主席、補正予算「万博」「トリガー」含んで成立

2023年11月29日 17時41分58秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]ベトナム国旗と日本国旗、5年前、東京ビッグサイトで撮影。

 「万博」と「トリガー」で維新、国民を切り崩して取り込んだ補正予算が成立。第212回臨時国会は政府与党側からみてヤマ場を越えました。12月13日までの残り2週間は、統一教会財産保全をめぐる5党協議(自公国と立維)の議員立法の提出・成立が確実で、それが最大の焦点となります。しかし、岸田自民党側から見た「黄金の3年間」は表面での混乱は皆無で、2度目の年越しを迎えそうです。

【ベトナム社会主義共和国主席夫妻歓迎会 きょう令和5年2023年11月29日(水)】
 衆議院本会議場を使い、額賀福志郎衆議院議長、ヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席、尾辻秀久参議院議長の順にスピーチしました。

 トゥオン国家主席は「アジア最高の立法機関であり、日本の過去135年にわたる発展プロセスに資する多くの決定が行われてきました日本国会でこのように演説する栄誉を与えていただき、誠にありがとうございます」と語りました。「135年」はおおむね、第1代伊藤博文内閣から第2代内閣に交代した前後から数えてという世界線のようです。

 向大野新治事務総長(当時)から聞いた話ですが、衆議院事務局職員から幹部候補一人がロンドンに駐在し、別の欧州の小国から先方の依頼で1人駐在して国会のしくみづくりを手伝っているそうです。そしてベトナムの国からの依頼で、もう1人が国会の仕組みづくりを手伝っているのですが、常駐にしたいのだけど予算がつかず長期出張のかたちで職員を派遣していると聞きました。

 外国人技能実習生をめぐる相互の経済的・社会的な問題が相次いでいますが、コロナ明けのことしは、秋篠宮皇嗣殿下が「ミーソン遺跡」を訪れ、山口那津男・公明党代表らが「クチ・トンネル」を訪れました。



 私も若いころ行きました。自分より若い人にはぜひベトナムの北部、中部、南部を訪れてほしいですし、私も年末ジャンボ宝くじにあたったら行きたいです。中国に負けないよう、互いに自己研鑽しましょう。

【参議院予算委員会 同日】
 一般会計を13兆円追加した127兆円にして10特別会計(外為は今回はなし)を補正する「補正予算案」がしめくくり質疑を迎えました。終局後、山本太郎さんが修正案を提出しました。今回の補正はあわせて989ページになる大量な文書ですので、野党とはいえ、修正案のかたちは現実的ではないと思われます。修正案は令のみ賛成で否決。政府原案が自公維国の賛成多数で可決しました。

 採決に先立つ討論で維新の松野明美さんは「2025年大阪・関西万博はコストを上回るメリットがあるので2兆円の経済効果も上振れする」とし昨夜入ってきたロシア撤退を念頭に「ロシアのウクライナ侵略後のウェルビーイングに資する」と語りました。国民の伊藤孝恵さんはトリガー条項凍結解除の協議をうながしました。反対では立憲の高木まりさんは「遅いし、何を目指しているかさっぱり分からない補正だ」、共産の山添拓さんが「定額減税の向こうに防衛費の増大があると国民は見透かしている」と討論しました。
 
【参・文教科学委員会】
 「JAXA法改正案」(212閣法12号)が趣旨説明、質疑、採決され立共令反対・自公維国賛成で可決しました。質疑では、自民党の赤松健さんが読売1面報道を受けて「JAXAにサイバー攻撃があった」とし理事長が「ロケットなど機微情報はもともとネットワーク外だ」と謝罪しました。衆と違い、参はクラス替えがあり、国土交通委員長を退任した蓮舫さんが筆頭理事になっています。蓮舫さんの働きかけで、高橋克法委員長が政務三役だけでなくJAXA役職員である参考人や随行者に水を出すよう促す場面がありました。

 立憲の水野もとこさんは「私は昨夏まで27年間JAXAに勤務した」としつつも「JAXAは過去に基金を運用したことがない。1兆円の基金は中小企業だけでなく大企業も適用される。休眠基金になれば財政法に抵触する」と反対する立場から質疑しました。

 ところで、「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の審議は次回以降になります。

【参・総務委員会】
 「地方交付税法などの改正案」(212閣法11号)が共令反対、自公立維国と「みんなでつくる党」(大津さやか党首が改称)の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【参・地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会】
 「差し押さえ禁止法案」(212衆法12号)を全会一致で可決すべきだと決めました。

【参・本会議】
 緊急上程された「補正予算」「改正地方交付税法」(212閣法11号)「改正JAXA法」(212閣法12号)「差し押さえ禁止法」(212衆法12号)が上述の委員会の態度通りに可決し、成立のはこび。

【参・議運委】
 開かれました。

●参議院憲法審査会は水曜日の午前10時又は本会議後が定例とされていますが、きょうの本会議は午後5時過ぎに開かれたこともあり、憲法審は開かれませんでした。当初会期末当日を含めても残り2回以下の日程となります。

●あすは衆議院憲法審査会が開会のはこび。

 以上です。
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