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xiao-2.hatenablog.com
(2020/05/06時点*1) コロナお見舞い申し上げます。 降ってわいた自宅軟禁状態、どうせならこの機にオンラインで研修を受けるのも一興。ということで、いろいろ探してみたメモ。 「読む」情報源は沢山あるが、ここでは動画やオンラインコース等、あえて映像と音声に訴えるもの(かつ無料)をピックアップ。図書館員なら本でしょテキストでしょとツッコまれそうだが、動画の方が頭に入る人もいるし、チャンネルは多いに越したことはない。提供者別ではなく、独断と偏見に基づくジャンル別にゆるく掲載してみる。〔 〕内は提供者*2。 図書館総論、運営 図書館関係法規 〔国立教育政策研究所社会教育実践研究センター〕教育基本法や社会教育法等、関連法規を概観できる。 図書館関係職員研修教材 〔国立教育政策研究所社会教育実践研究センター〕 「平成19年度新任図書館長研修」をコンテンツ化したもので、初めて図書館業務に関わる人
話題になっていた映画。先日ようやく機会があって、見てきた。感想など。 感想その1:よくここまで見せたな@ユーザ まず驚いたのは、思った以上にナマの図書館、特にユーザの表情を写していること。 たとえばレファレンスカウンターでのやりとり。自分の家系調査をしている人とスタッフとで「先祖は移民で、何年の船に乗った」といった話までしている。特にスタッフと絡まず黙って図書館を利用している人の姿も、度々大写しになる。閲覧室でパソコンを広げる人や共用パソコンを使う人は、その画面まで。書いている原稿?の文面、大腸がんの情報収集、中にはゲームしている人も。勉強している人たちはおおむね集中した様子に見えるが、中には眠そうな人もいる。 ユーザの表情を撮る姿勢は徹底していて、文化プログラムや講演、フェアでも、参加者にカメラが向けられる。演奏会での居眠りや、詩の朗読をしている講演の最中に赤ん坊が泣いているのはご愛敬。
こういうのに行ってきた。 大阪市立図書館×映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』トークイベント「借りるだけではもったいない!『もっと』使える!図書館」 【内容】 1.映画『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』予告編とダイジェスト上映 2.トーク:菅谷明子さん *スカイプ出演(在米ジャーナリスト/『未来をつくる図書館~ニューヨークからの報告』著者) 3.トーク:嶋田学さん(奈良大学教授/前瀬戸内市民図書館館長)、澤谷晃子(大阪市立中央図書館職員 / 日本図書館協会認定司書) [終了]【中央】映画『ニューヨーク公共図書館』トークイベント 6月16日 - 大阪市立図書館 開始時刻が10:30で定員300名。日曜の朝っぱらからそんなに来る人もあるまいと高をくくって開始5分前くらいに行ったら、なんとほぼ満員。舐めててすみません。参加者は老若男女。図書館のイベントだと、年配の人に偏って
かのシンポジウムを聴いて、色々と考えた。また終了後にも、色々な考察がネットで表白されていて*1、目にする都度「なるほど、そうかぁ」といちいち蒙を開かれている。かといって流されるだけではとりとめがないので、未熟なりに自分の思ったことも書き留めておこうと思う。 前提として 自分は古典と呼ばれるものがわりと好きな方。しかし社会的意義を考える場面では、好き嫌いではなく理で話をしなくてはいけない。いったん気持ちは脇に置き、なるべく客観的に実利に即して。それでもバイアスはあるが、一応そういう腹構えで考えたこと*2。 全体について 自分としては残念ながら、視聴した動画では擁護派の方が分が悪く思えた。不要派は、1.プレゼン能力等の新たなスキルを教育過程に取り入れるために、2.「高校教育に/必修で」古典が必要か?という枠で問題提起しているのに対し、擁護派は古典そのものの意義を主張している。かみ合ってないし、
前回の続き。前回同様、xiao-2の聞きとれた/理解できた/書き留められた/覚えていた範囲。敬称は「氏」に統一。論理が飛んだり意味不明なところはだいたいxiao-2の能力不足なので、ちゃんと知りたい人はここから先は見ずに、動画のタイムシフト*1とか、Twitterまとめ*2を見るといいよ。 休憩を挟んで後半開始。司会は飯倉洋一氏(大阪大学 教授)。 飯倉氏 これからディスカッション。猿倉先生からの希望もあって、最初に皆さんに手を挙げていただきたい*3。 まず、ご自身の今の環境。「1.大学、あるいは研究関係である。2.国語教育関係。3.それ以外」それぞれ挙手してください。…わりと分布が均等。 もう一つ。現時点で皆さんは肯定派か、否定派か、どちらでもないか。 もう一つ。基調講演を聞いて、もともと考えていた考えが変わったか。…結構いる。その方がどういうふうに変わったかはあえて聞かない。 それでは
こういうのを聴いた。 明星大学日本文化学科公開シンポジウム「古典は本当に必要なのか」2019年1月14日(月・祝) 【パネリスト】猿倉信彦(某旧帝国大学 某研究所 教授)、前田賢一(某大手電機メーカー OB)、渡部泰明(東京大学 教授)、福田安典(日本女子大学 教授) 【ディスカッション司会)飯倉洋一(大阪大学 教授) 【コーディネーター)勝又基(明星大学) 「行ってきた」じゃなくて、今回はネット中継を聴いた*1。面白かったので頭の整理用にメモをとった。以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/書き留められた/覚えていた範囲。敬称は略。論理が飛んだり意味不明なところはだいたいxiao-2の能力不足なので、ちゃんと知りたい人はここから先は見ずに、動画のタイムシフト*2とか、Twitterまとめ*3を見るといいよ。 冒頭あいさつ:勝又基(明星大学) 最初に本シンポジウムの趣旨。 古典研究、教
その1の続き。以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。項目立ては適当。敬称は「氏」に統一。誤記・誤解ご容赦。 東京大学附属図書館U-PARL 永井正勝氏「東京大学附属図書館U-PARLの活動と研究図書館としての漢籍デジタル化の試み」前半 ホームページに4つ参考文献を挙げている。今日の話についての詳細は、こちらも参考に*1 東京大学の新図書館計画 2012年から始まった。大きな柱は下記の3つ。 総合図書館別館にライブラリープラザを作る 自動書庫を作る アジア研究図書館を新設する 本館の噴水の下に当たる地下にライブラリープラザ。ここはアクティブラーニングを支援するところ。その下に書庫。 アジア研究図書館 本館4F。開架5万冊、自動書庫300万冊。 東京大学の図書館は、自分が就職した頃は35館あったが、現在は30館。今作っているアジア研究図書館が31館目と
こういうのに行ってきた。 2018年8月9日(木) KU-ORCAS講演会「(東)アジア研究×図書館×デジタルヒューマニティーズ」 http://www.ku-orcas.kansai-u.ac.jp/news/20180612_113/ 登壇者: ハーバード・イェンチン図書館 マクヴェイ山田久仁子氏 東京大学附属図書館U-PARL 永井正勝特任准教授、東京大学東洋文化研究所 上原究一准教授 関西大学アジア・オープン・リサーチセンター 菊池信彦特命准教授 京都大学人文科学研究所東アジア人文情報学研究センター 安岡孝一教授 聴衆は25名程度だったか。 という訳で、以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。敬称は「氏」に統一。誤記・誤解ご容赦*1。 マクヴェイ山田久仁子氏「ハーバード大学の東アジア研究におけるDHへの取り組みの現況と展望」 アメリカの学術図
こういうのに行ってきた。 2018年1月27日(土)日本図書館研究会第335回研究例会 発表者:鴨志田浩氏(公益財団法人大宅壮一文庫事務局) テーマ:雑誌の図書館 大宅壮一文庫の成り立ちとこれから http://nal-lib.jp/events/reikai/2017/335invit.html 大宅壮一文庫*1は2015年に一度訪れて圧倒されてきた場所*2だが、改めて中の人の話が聴けるとなればそれはそれで興味深い。参加者は20名程度、老若男女。 という訳で、以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。 はじめに 大宅壮一文庫は、今年度で活動46年目。 しかし近年認知度があまり高くなく、また財政的にも厳しい。そこでクラウドファンディングを実施して、幸い割と成功した。 大宅壮一文庫を知っている方は?(会場の大半挙手) 今日は以下の3部構成で話す。 大宅壮
生きてます。…ということを書くためだけに更新。振り返ればなんと1年ぶり。 2017年は、2月以降一度もブログを書かなかった。書けないので書かないのか、書かないと書けなくなるのか分からないが、書きたくならない。イベントの類に行くことが少なかったし、たまさか行って「面白いな〜」と思っても、帰り道なんだかすぐ熱が引いてしまう。本を読んでも自分の中に積もっていかない。 スランプと呼べるほど御大層な身ではないが、要はバテていたという感じ。 原因はよく分からない。たぶん、色々な原因が少しずつ重なっている。信頼していた幾人かのひとが業界を去ったことや、知り合いで亡くなったり病んだり怪我をした話をいくつか聴いたこともその一つだろう。 また仕事も、実際の忙しさはさほど変わらないのだが、新たなステージ*1にあって求められる能力と、自分の能力とのギャップがいよいよ持ち重りしてきた。 考えてみるとこれまで自分は5
こういうのを聴いた。 2017年1月9日(月・祝)明星大学日本文化学科国際シンポジウム「世界の写本、日本の写本」 【発表者】野口契子(米国プリンストン大学 司書)、高橋智(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫 教授)、松田隆美(慶應義塾大学文学部 教授) 【ディスカッサント(討論者)】入口敦志(国文学研究資料館 准教授)、ジェフリー・ノット(スタンフォード大学大学院 博士課程) 【チェア(司会者)】勝又基(明星大学 教授) http://www.meisei-u.ac.jp/2016/2016120901.html 「行ってきた」じゃないのがミソ。今回Ustreamのライブ中継を聴いた。音声はクリアだったが、スライドやホワイトボードの文字はあまり読み取れず*1。また時々中継が途切れた箇所もあったものの、全体として非常に面白かったので不完全ながらレポートにする。以下はxiao-2の聞きとれた/理解
前回の続き。引き続き、xiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。敬称は「氏」に統一。 休憩を挟み、後半。ディスカッサント(討論者)からのコメントと質問。 入口敦志氏(国文学研究資料館 准教授) 今日の話は、デジタル化・所在情報の話を含む野口氏、中国の写本学の高橋氏、西洋における写本の松田氏。 それぞれの接点がほとんどない。それほど本の問題は広範であり、写本だけでは話が進まない。特に松田氏、高橋氏の話に出てきたように、写本と刊本の関係を考えていく必要がある。 刊本が出てきたから刊本の時代になった、という訳ではない。刊本を作るためには草稿、版下など、写本が必ず複数作られる。それが残っているかどうかという点。デジタル化の話と、写本・刊本の問題を地続きで考えるために整理する必要がある。 この場にいる人は古典の研究をしている人が多いだろう。古典とはどういうものか? 基
年の初めに、ざっくり振り返る。 ブログ状況 更新回数は17回。うち13回がイベントレポート。 読んだもの 世界の辺境とハードボイルド室町時代 世界の辺境とハードボイルド室町時代 作者: 高野秀行,清水克行出版社/メーカー: 集英社インターナショナル発売日: 2015/08/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (15件) を見る 「謎の独立国家ソマリランド*1」の著者と、室町時代の研究者との対談。アフリカの部族社会を日本の中世武家社会に例える比喩は「謎の〜」でも登場していたが、その時はやや違和感があった。しかし、実際に専門家同士がフラットに交わすおしゃべりは刺激的かつ愉快。研究書ではないが、新たな視点を発見するための知的飲み屋トークとして楽しんだ。山口晃さんの表紙デザインも素敵。 一万年の進化爆発 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した 作者: グレゴリーコクラン,ヘンリーハーペンデ
前回の続き。引き続き、xiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。敬称は「氏」に統一。 鈴木広光氏(奈良女子大学) ひとつの書物とは何か。記述することの意義*1。 デジタルアーカイブの画像を出版史料として使うためには、何が必要か。 ひとつの書物とは何か?という問いは難しい。 『二十三年未来記』 会場に、『二十三年未来記』という明治時代の本を20冊並べた。分析書誌学の立場からいうと、1冊1冊がすべて違う。 初版が出たあと、昭和ごろまで翻刻も行われた。 国立国会図書館*2、国文学研究資料館*3などいくつかの機関で所蔵している。 物として区別しようと思うと、他の版の情報を加える必要がある。 国文学研究資料館の近代書誌・近代画像データベースの書誌記述では、書肆まで詳しく記載されている。書肆を追っていくことで販売網を概観できる。どの本屋が何を扱っていたか。 こうなってい
こういうのに行ってきた*1。 2016年12月3日(土) 日本出版学会 2016年度秋季研究発表会 ワークショップ第2分科会「出版史史料と図書館資料をつなぐための方法論」 登壇者:中村健(大阪市立大学)、長尾宗典(国立国会図書館)、磯部敦(奈良女子大学)、鈴木広光(奈良女子大学) http://www.shuppan.jp/yotei/840-20162016123.html 当日の聴講者は10名くらい。以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。敬称は「氏」に統一。 なお、このワークショップは会場の都合で、教室の前後方で第1分科会と第2分科会を同時に開催していた。登壇者をそれぞれ部屋の端におき、聴き手は背中合わせになる恰好。登壇者は前にいるがやや遠く、背後の第1分科会の議論がそれほど変わらない音量で聴こえる*2ものだから、基礎知識と集中力に乏しい自分に
こういうのに行ってきた。 2016年11月19日(土) 日本図書館研究会第324回研究例会「ウィキペディア・タウンによる図書館の郷土資料活用」 発表者:青木和人氏(Code for山城,オープンデータ京都実践会代表,立命館大学院公務研究科講師) テーマ:ウィキペディア・タウンによる図書館の郷土資料活用 http://www.nal-lib.jp/events/reikai/2016/324invit.html 以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。当日の参加者は10名ちょっと。なお青木氏の活動については、カレントアウェアネスにご本人の書かれた記事*1がある。 自己紹介 自分は前は行政職。図書館の館長だった時もある。司書ではなかったが、当時図書館に対して思っていたことを、離れてからやっているような感じ。 仕事とは別に、市民活動的なことをやっている。そ
こういうのに行ってきた。 2016年11月19日(土) 日本図書館研究会図書館資料保存研究グループ例会 発表者:嶋崎さや香氏(大阪樟蔭女子大学) テーマ:大日本教育会による図書館設立活動 最初に司会による講師紹介。嶋崎氏は、教育界による図書館経営を研究されていて、2015年度の日本図書館研究会で図書館研究奨励賞を受賞されたそうだ*1。 という訳で、以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。誤記・誤解があると思うので、きちんと知りたい人はご本人の論文などを読まれることをお勧めする。当日の参加者は10名ちょっと。 はじめに これまで滋賀県の八幡文庫、信濃教育会の図書館などを研究テーマとしてきた。 明治30〜40年代は、全国で図書館の数が一気に増加。教育会によって作られたものが多い。日本の公共図書館の発展を考えるうえで重要な要素。 教育会図書館の模範とされた
機会があって、岡山の図書館を見てきた。一つめは、岡山市立中央図書館*1。 以下は2016年8月、いち利用者としてのレポート。 アクセス・周辺環境 最寄り駅のJR岡山駅から路面電車に乗り、清輝橋(せいきばし)で下車。近くの交番で道を尋ねたところ、市立中央図書館だと言っているのに「県立図書館?」と聞き返されたのがちょっとおかしかった。地元の人はわざわざ道を尋ねないし、道を知らないようなよそ者は県立図書館の方に行くという認識なのだろう。 住宅街の中を流れる西川沿いに南下して10分少し歩くと、図書館の裏側に出た。裏側は車庫になっていて、立派な移動図書館車がちょうどフタを開けて本を露わにした状態で停まっていた。これを右手に見ながら建物の北側に回り込むと駐車場。なかなか広い。 さらにぐるりと回ると、同じ敷地内に明治風のしゃれた建物がある。八角園舎*2といい、現在は幼児向けの施設らしい。 南側が図書館の
こういうのに行ってきた。 2016年7月1日(金)18:25〜20:00 「日本の大学図書館員の論じる世界の大学と図書館 〜6/25開催のシンポジウムを振りかえりつつ〜」 http://www.slis.doshisha.ac.jp/event/20160701.html パネリスト 飯野勝則氏(佛教大学図書館) 今野創祐氏(京都大学附属図書館) 岡部晋典氏(同志社大学ラーニング・コモンズ)※事情により当日不参加 久保山健氏(大阪大学附属図書館) 長坂和茂氏(京都大学附属図書館) 司会 : 江上敏哲氏(国際日本文化研究センター) という訳で、以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。誤記・誤解もあるだろう。議論がかみ合ってないように見えるところはxiao-2の腕のせいなので、そのうち記録とか動画とか出ることに期待。なお今回は、構成上全面的に敬称略とする
こういうのに行ってきた。 2016年 6月25日(土)15:00〜17:00 2016年度 科学研究費によるシンポジウム「ライブラリアンの見た世界の大学と図書館〜図書館利用行動を中心に〜」 http://www.slis.doshisha.ac.jp/event/20160625.html という訳で、以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。敬称は「氏」に統一。誤記・誤解もあるだろう。そのうち記録とか動画とか出るんじゃないかなと思う*1ので、きちんと知りたい人はそういったものを見ることをお勧めする。 司会:江上敏哲(国際日本文化研究センター図書館)氏 本日はアメリカ各地の図書館で日本専門ライブラリアンとして働いている方々にお話を伺う。 Kuniko Yamada McVey マクヴェイ山田久仁子氏(Harvard University ハーバード・イ
はじめに ちょっと前に、こんなニュースを見た。 毎日新聞2016年4月18日地方版 加東市立図書館 貸出密度、日本一V10 14年度は15.8冊 /兵庫 「加東市立図書館の2014年度の「貸出密度」が、人口規模別で10年連続の日本一となった」 そこで加東市立図書館のホームページ*1を見ていたところ、こんな記述に気づいた。 (xiao-2補記:図書館を)利用できる方 加東市内にお住まいまたは通勤・通学の方 東播磨地域(小野市・加西市・西脇市・多可町・三木市・稲美町・高砂市・播磨町・加古川市・明石市)に、お住まいの方 ここで書かれている「利用できる」は「貸出利用可能」の意味だろう。ということは、図書館は確かに加東市の図書館だが、貸出可能な地域はものすごく広いということになる。 一方で、「貸出密度」の定義を手元の辞典でみるとこのとおり。 ある期間における貸出延べ冊数をサービス人口で割った値。すな
こういうのに行ってきた。 2016年5月28日(土)日本図書館研究会第320回研究例会 発表者:園田俊介氏(津島市立図書館) テーマ:図書館史料の間歇に関する一検討 http://nal-lib.jp/events/reikai/2016/320invit.html という訳で、以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。誤記・誤解があると思うので、きちんと知りたい人はご本人の論文などを読まれることをお勧めする。当日の参加者は10名ちょっと。 はじめに 図書館で郷土資料の構築・収集に携わる中で、自分の図書館の史料はどうなっているのだろうと疑問に思ったのがきっかけ。 日本図書館研究会の大会で、明治・大正期の図書館について一度発表した*1。今回はそれより前の時代を扱う。 図書館は、現在は教育機関としてある程度の地位を確立していると思うが、一方で予算に左右され
前回の続き。引き続き、xiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。敬称は「氏」に統一。 「大阪府立大学における、学びの可視化の取り組み」(大阪府立大学高等教育推進機構 高等教育開発センター 星野聡孝氏) 船守さんのお話と異なり、個別の大学での事例紹介。 イントロダクション そもそもなぜ学びの可視化が必要なのか。3つの観点がある。 1つめは、質保証。言い方を変えると組織(大学全体)に関わることでもある。 2つめは、教育改善の促進。 3つめは、学びの促進。 1と2にあたるのが教学IR(Institutional Research)の一環としての学生調査。データを見ることで教員の向上につながる。学びの促進まではゆかない。 2と3にあたるのがeポートフォリオ。 一番は3が目的。本学の場合は2にもつなげており、そのデータは1にも使える、という位置づけ。 大学における質保
こういうのに行ってきた。 2016年3月21日(月)大学図書館研究会近畿3支部合同例会「オンライン教材,教学IRと大学図書館」 http://d.hatena.ne.jp/dtkosaka2010/20160301/1456809655 「高等教育におけるオンライン教材の現状、教学IRの実践事例、大学における情報リテラシー教育事例についてそれぞれご報告いただき、広い視野に立っての大学教育の全体像を知り、大学図書館の役割について考える機会になればと思います。」(当日配布資料より引用) 参加者によるつぶやきまとめあり*1。 という訳で、以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。誤記・誤解ご容赦。敬称は「氏」に統一。当日の参加者は30名程度か。前半で3名の方から発表、後半でパネルディスカッションという構成。 「オンライン教材の動向と大学図書館の役割 −米国の
前回の続き。グループ研究発表の後半。例によって、印象に残った数点だけメモ。間があいたので*1もう記憶も微妙。誤記、誤解ご容赦。 「情報組織化関連記事一覧」LOD化にみる新たな連携の可能性(情報組織化研究グループ) 発表者は横谷弘美氏の予定だったが、都合により和中幹雄氏の代読。 「情報組織化関連記事一覧*2」(以下「一覧」)をLOD(Linked Open Data)化する試み。 LODの定義は2つ。1つ目は機械可読性、2つ目は2次利用可能性。 オープン性には1〜5のレベルがある。1-3はライセンス、3-5はフォーマットに関する基準。 ウェブ上のデータをつなぐことで新しい価値を生み出すマッシュアップ性に特徴。 「一覧」は再利用自由なTSVデータだった。さきのオープン性の定義でいくと3つ星。 第一次検討ではRDF化。Simple DCを採用し、Linkedata.org*3を利用。この時点で4
前回の続き。ここからがグループ研究発表。例によって、印象に残った数点だけメモ。誤記、誤解ご容赦。 「学校司書養成カリキュラムについての各科目の内容の検討」図書館学教育研究グループ 学校司書の養成カリキュラム案。2015年の大会では現行の司書課程等の科目に「独自科目」を加え、38単位の科目を示した。 今回はさらに絞り込むこと、また科目名だけでなく内容を示すことが目的。 生涯学習概論、図書館情報資源概論、学習指導などの科目を削除。またカウンターワークに当たる部分を減らした*1。 テスト問題を作成することで、科目で求められるレベル・範囲を明確化。カードで1000くらい作成した。 質疑 フロア:自分は某市の司書。学校司書は3月の議会の後に募集があって人を集め、1-2日で教えて送り出さねばならない現状。待遇も良くない。即戦力が求められる状況と、このカリキュラムは合っているのか。 発表者:ここで提示し
機会があって、滋賀県は長浜市木ノ本町にある江北図書館へ行ってきた。 ここは明治時代に創設された私立の公共図書館で、いまも現役というユニークな施設。自前のホームページは無いので、どんなところか知りたければ他の人が紹介したもの*1を読むか、行ってみるしかない。というわけで、以下はいち利用者としての訪問レポート。記憶違いご容赦。訪れたのは2016年2月、小雨の降る寒い日。 周辺環境 最寄りはJR木ノ本駅。駅自体が木造2階建て白壁に瓦屋根の、駅にしては瀟洒な建物だ。実際古いのかレトロを目指して作られたものかは不明だが、趣がある。駅前の駐輪場なども同じ雰囲気の建物だ。駅の東口を出るとロータリーがあり、道路の向こう側に江北図書館が見える。目の前すぐという印象で、実際徒歩5分ほど。周りは、木造2階建ての住居や商店が建ち並ぶ町並みだ。 概観 建物は2階建て。白い壁に瓦ぶきだが、左右対称な正面デザイン、2階
こういうのに行ってきた。 日本図書館研究会第57回(2015年度)研究大会(1日目) 2016年2月21日(日)立命館大学朱雀キャンパス http://nal-lib.jp/events/taikai/2015/invit.html 自分にとって面白い発表が多くて、非常に充実していた。充実しすぎてレポートにするのは大変なので、印象に残った数点だけメモ。誤記、誤解ご容赦。ちゃんと知りたい人は、後日出る報告集論文集*1を待つといいよ。 「中世期世界の図書館史再評価 −イスラムの図書館−」原田安啓氏(近大姫路大学) 中世ヨーロッパには、資料を広く集めて組織化し、不特定多数の利用に供するという意味での図書館がなかった。このミッシングリンクがイスラムの図書館。 コーランを普及させるために図書館が発達。「知恵の館」60-70万冊の大図書館が出現し、写本をたくさん作った。 ワクフ(喜捨)*2による運営。
とある事情から、勉強のためいろいろと読んだ。読んだだけだとなかなか頭に入らないので、メモにまとめてみる。 MOOCとは何ぞや カレントアウェアネスの記事*1から引用。 MOOCとはMassive(ly) Open Online Courseの略で「大規模公開オンライン講座」と訳される。MOOCはインターネット上でオンライン講座を開設し、受講者を広く集め講義を行う取り組み 出典:CA1811 - 動向レビュー:MOOCの現状と図書館の役割 / 重田勝介) アメリカの事例 Cousera*2(コーセラ) 2012年〜。アメリカのベンチャー企業によるプロバイダ。創設者はスタンフォード大学の教員Daphne Koller(ダフニー・コラー)*3、Andrew Ng(アンドリュー・ング)*4両氏。 自らコース内容を作るのではなく、大学の講義を公開するプラットフォームとしての役割。ベンチャーキャピタル
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