-1- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 計測コラム emm80 号用 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ディジタル計測の基礎 – 第 8 回「時間窓長とスペクトル分解能」 今回は、FFT 分析をする時間窓長とスペクトル分解能の関係についてのお話しです。 本計測コラムでも何回も取り上げたテーマですが、周波数分析の非常に基本的な事柄です ので、再度説明します。 一般的に、FFT アナライザでは、連続的な時間波形から、T 秒間だけ切り出して(T を サンプリング時間と呼ぶ)有限フーリエ変換を実施します。このとき、切り出された時間 波形は、周期 T の周期関数と見なして、基本周波数 1/T(周期の逆数)とその整数倍の周波数 成分に分解することができます。 (図1参照)この T 秒のサンプリング時間長は、FFT の時 間窓長と