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大そうじへの備え
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衣食住院正子さんをご存知ですか?衣食住院正子(いしょくじゅういんまさこ)さんとは、農林水産省のYouTube広報動画「衣食住院正子の部屋」のヒロインです。 動画連載はすでに第24回、番外編も加えると26本が公開されているので、ご存知の方も多いでしょう。「知らなかった」という方は要チェックです。 【BUZZ MAFF】衣食住院正子の部屋 https://www.youtube.com/watch?v=krZtKQlmdmg&list=PLVc03uX0IwZt_dsvs8l9Ln680CFqYdSY9 「官僚系絵師」が描く「農業りけじょ」 衣食住院正子さんとセバスちゃん。声は官僚系絵師さん本人。 動画シリーズの趣旨は、農林水産物について、身近だけれどもちょっと意外なさまざまな事柄について解説していくというものなのですが、動画を作る官僚系絵師さん(ペンネームだそうです!)が展開するムードは独特
国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.17(2019.08.21)を発表した。また、「【NIH】消費者向けファクトシート:銅、プロバイオティクス」を食品安全情報(化学物質)No.17(2019.08.21)別添として発表した。 注目記事 【TGA】補完医薬品の概要 オーストラリアTGA(Therapeutic Goods Administration)は補完医薬品を理解するためのQ&Aを公表した。補完医薬品は、健康食品店、スーパーマーケット、薬局で入手できる非処方薬である。補完医薬品は医療専門家が推奨する医療を代替するものではない。補完医薬品には、伝統ハーブ医薬品、一部の栄養サプリメント、ビタミン・ミネラル類、ホメオパシー製品、伝統中国医薬品、アーユルヴェーダ等が含まれ、リスト記載の補完医薬品、評価済みリスト補完医薬品、登録補完医薬品の3つに分類される。 【TGA】オー
国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.16(2019.08.07)を発表した。 注目記事 【BfR】家庭菜園や市民農園で植物保護製品を安全に使う ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は、専門家ではない人が家庭菜園や市民農園で植物保護製品(農薬)を安全に使用できるように注意点をまとめた。 ※ポイント:使用前、使用中、使用後の3つの工程に分けて、使用者が気をつけるべきことを、工程毎に箇条書きで丁寧にわかりやすくまとめています。 【TGA】医薬品広告:「天然」表示は誤解をまねかないよう確認すること 医薬品広告への「natural」(天然)という用語や、「naturally derived」(自然由来の)、「sourced from nature」(自然の)、「all natural」(すべて天然の)などの関連語の使用規制について、オーストラリアTGAが要点をまとめた。
人類の歴史上、食べ物が原因で戦争や革命に発展した例は枚挙にいとまがない。そこで今回は歴史上の大きな出来事を題材とした映画と、その出来事を誘発した食べ物について見ていこう。 「マリー・アントワネット」のブリオッシュ シャルダン《ブリオッシュのある静物》 1789年に起こったフランス革命では、飢饉と貧困によってパンを食べられないという国民の訴えに対し、フランス国王ルイ16世の妃マリー・アントワネットが「パンがないのならケーキを食べればいいじゃない」と言い放ったことが国民の怒りを買ったと言われている。 ここでいうケーキとはフランスの菓子パン(ヴィエノワズリー)の一種であるブリオッシュのことで、通常のパンとは違ってバターや牛乳、卵、砂糖等がふんだんに使われていることからケーキと意訳されたようだ。今でこそ一般的な食べ物となっているが、当時は富裕層向けの贅沢品であった。発言の真偽はともあれ、王侯貴族の
映画に登場するフードを通して平成を振り返るシリーズの最終回。今回は児童虐待、ネグレクト、子どもの貧困等、平成の子育て難が生んだとも言える「こども食堂」を舞台にした作品を取り上げる。 子どもの権利への関心の高まりの時代 平成はまた、子どもの権利・福祉についての関心が高まった時代であった。国際的には1989(平成元)年に「児童の権利に関する条約」(子どもの権利条約)が国連総会で採択されて翌年発効、日本も1994(平成6)年に批准した。そして、その前後から、官民で各種の取り組みが行われるようになった。 一方、バブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショックと襲ってきた不況があり、そのなかで生活、働き方、家族の形も大きく変化した時代でもあった。 「こども食堂」も、そうした時代・動きの中でとらえることができるが、その始まりは、地域で気づかれた問題からだったようだ。2012年(平成24年)8月、東京都大田
今年の初めに『中華料理進化論』という本の出版が決まり、それからずっとその執筆に集中していた。そのためFoodWatchJapanでのコラム執筆を怠ってしまった。このシリーズの読者のみなさんに申し訳ないと言いたい。 たとえて言えば、コラムの更新が単品料理の提供だとすれば、書籍の執筆はコース料理だと言えるだろう。振り返れば、食文化に関する考察を書くことは、FoodWatchJapanの齋藤編集長との出会いから始まった。その最初のコラムが2012年9月の「日本で区別された『中華料理』と『中国料理』」で、あっという間に6年が経った。FoodWatchJapanも今年の11月に8周年を迎えていた。 中国料理の進化としての中華料理 『中華料理進化論』(徐航明) 『中華料理進化論』は、このFoodWatchJapanでの連載と、「日経xTECH」(日経BP社)での連載コラム「食文化とハイテク」の記事をベ
“現代日本ワインの父”麻井宇介とその弟子たちを描いた映画「ウスケボーイズ」をご紹介する。 消費者に選ばれる「日本ワイン」の誕生 今秋、昨今の日本のワイン事情を象徴するような変化が訪れた。 2015年10月30日に国税庁が制定した「果実酒等の製法品質表示基準」が今年の10月30日から適用され、国産ぶどうのみを原料とし、日本国内で製造された果実酒のみが「日本ワイン」と表示されることになったのである。それまでは輸入ものの安価なバルクワインに日本のワインをブレンドしたものや、外国産ぶどうの濃縮果汁を輸入して日本で醸造したものも「国産ワイン」として売られていたが、これらは表示上「国内製造ワイン」として明確に区別されることになった(「ワインラベルが語ること」国税庁)。 これは、ワイン用ではなく生食用のぶどうを用い、ぶどうの生産者と醸造所が別という世界の常識とはかけ離れた製法で作られ甘口一辺倒のものが幅
さる10月11日、築地市場の移転先である豊洲市場がようやく開場した。築地というと一般には“水産物の市場”のイメージが強いが、青果物の取り扱いも無視できない。 また、青果物の取り扱いの多さで知られる大田市場は、約30年前の1989年5月6日に神田市場から移転して開場した。移転前の神田市場は秋葉原駅付近で、現在はオフィスビルが立ち並ぶエリアとなっている。 これら神田と築地の青果市場が舞台の2本の映画で、昭和30年代の“やっちゃ場”(江戸言葉で青果市場)のにぎわいを見ていきたい。 市場人で青果オタクのカメラマン 秋葉原駅の目の前にあった神田市場。現在は高層ビルが立ち並んでいる。 「太陽の季節」(1955)で芥川賞作家としてデビューし“太陽族”ブームを生み出した石原慎太郎が原作・脚本を手がけ、慎太郎の弟・裕次郎、後に裕次郎の妻となる北原三枝、先日亡くなった津川雅彦が初主演した「狂った果実」(195
「セブン-イレブン」が先週開始するはずだった生ビールのテスト販売を急遽中止した。中止理由は定かではないが、この取り組みのニュース自体は非常に興味深いものである。同チェーンがレギュラーコーヒーで起こしたのと同等のイノベーションを、今後は生ビールに関しても実現するのではないかと予感させたからだ。 CVSの利用動機を変えたカウンターコーヒー セブンカフェ 「セブン-イレブン」は2013年1月に「SEVEN CAFÉ」(セブンカフェ)を発売し、翌2014年秋にリニューアルした。これは、レギュラーコーヒーの買い方のチャネル変革だった。 それより5年前の2008年、私は以前勤めていた某コンビニエンスストア(以下CVS)チェーンでカウンターコーヒーを「セブン-イレブン」に先駆けて全店導入を実現した。抽出したコーヒーをポットに用意しておいて、お客様に注いでもらう方式だった。 テストとして一部店舗で先行販売
個人的にずっと気になっていた、アメリカ映画に登場するあの“四角い紙箱”に入っている食べ物は何なのか、確かめてみたい。 “四角い紙箱”の正体 それを初めて目にしたのは、「ゴッドファーザー」(1972、本連載第31回参照)であった。マイケル(アル・パチーノ)が、父でニューヨークのイタリア系マフィアのドン、ヴィトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)の狙撃に関与したソロッツォ(アルフレッド・レッティエリ)とマクラスキー警部(スターリング・ヘイドン)との交渉のためイタリアンレストラン向かう直前のシーンである。マイケルの兄ソニー(ジェームズ・カーン)やトム・ヘイゲン(ロバート・デュバル)、サルバトーレ・テッシオ(エイブ・ヴィゴダ)らファミリーの幹部たちが囲むテーブルにはいくつもの四角い紙箱が並んでいる。そのうちの何かをスプーンですくってコーラで流し込むように食べているのだが、箱の中の料理が何であるの
法案では、粒あん(つぶしあんを含む)を「特定あん」とし、食品に使用している場合は必ず表示する。また、こしあんに大納言粒を加えた小倉あんを「特定あんに準ずるもの」とし、これを使用している場合は可能な限り表示をするよう努めることとする。 こしあんについては、「粒あんでない」「粒を含まない」などのいわゆる「でない表示」も認めることにする。これについては、裏ごしして調製したこしあんに皮などの子葉以外の部位が混入することがあるが、これを「意図せざる混入率」5%まで許容する案で検討を進めている。その一方、「粒あんが入っているかもしれません」「粒あんが入っている場合があります」といった、いわゆる「可能性表示」は禁止する。 表示の対象となるのは容器包装された加工食品で、店頭でばら売りされその場で包装されるものおよび注文して作る菓子類は表示を免除する。この加工食品には、大福やおはぎなどの和菓子のほか、羊かん
screenfoods01 あけましておめでとうございます。2018年の1本目は、明日(1月13日)公開の「5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜」の主人公の体験を通して、5つ星ホテルの仕事を見ていきたい。 志を起こさせた美しい料理 本作は、視力の95%を失いながら、視覚障がいがあることを隠して一流ホテルでキャリアを積んだサリヤ・カハヴァッテの実話をベースに、「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」(2005)のマルク・ローテムントが監督したヒューマンドラマである。 主人公サリヤことサリー(コスティア・ウルマン)はスリランカ人の父親とドイツ人の母親の間に生まれた。彼は先天性の疾患により10代で網膜剥離を起こして重度の視覚障がいを持つことになる。映画は、彼が視力を失う前に実習でウェイターとして働いた一流レストランから始まる。 まるで「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラ
私の、日本のスーパーマーケットでの発見は続いている。今回はごぼうの話だ。 日本では野菜・中国では漢方薬 ごぼうは日本ではどのスーパーでも扱っている一般的な野菜の一つだが、実は中国では見たことがない。それで、細長いその野菜にはなじみがない上に泥までついているから、最初は敬遠していた。しかし、日本に滞在する時間が長くなるにつれて、そうざいでは定番のきんぴらごぼうも、私の好きなおかずの一つになった。その独特の香りに惹かれている。 このごろ、もう少しごぼうのことを知ろうと思っていろいろ調べていた。そのなかで、中国のサイトにも当たってみようとしたが、仮名では検索できない。それで「ごぼう」と打って変換したところ「牛蒡」と出た。 見なれない漢字だと思いつつ、中国の検索サイトで「牛蒡」を調べてみた。すると、意外に沢山の関連情報が出てきた。しかも、なんと、ごぼうは実は中国原産だとわかった。 文献としては、『
今回は、現在公開中の映画「関ヶ原」を通して、戦国時代の“ミリメシ”である陣中食について述べていく。 サムライのいちばん長い日 本作は司馬遼太郎の時代小説を原作に、原田眞人がメガホンを取った作品である。原田は監督デビュー作「さらば映画の友よ・インディアンサマー」(1979)以来、「KAMIKAZE TAXI」(1995)、「金融腐食列島 呪縛」(1999)、「突入せよ!あさま山荘事件」(2002)、「クライマーズ・ハイ」(2008)、「わが母の記」(2012)、「駆込み女と駆出し男」(2015)等の多彩なジャンルの作品を手掛けてきたベテラン監督。 西軍の大将石田三成を演じるのは、ジャニーズ事務所のアイドルグループ「V6」のメンバーにして、2015年の第38回日本アカデミー賞で「永遠の0」が最優秀主演男優賞、「蜩の記」が最優秀助演男優賞をW受賞する等、映画俳優としても評価が高い岡田准一。大河ド
映画の中の“うまそうなもの”に焦点を当てて、数本をセレクトして紹介していくシリーズの2回目。今回のお題は「カクテル」である。 なお、レシピはサントリーとアサヒビールのWebサイトを参照した。(※) 「カサブランカ」のシャンパン・カクテル まず1杯目は前回取り上げた「カサブランカ」から。前回はコーヒーの話がメインだったが、作中に登場する飲み物は酒類のほうが多い。その中で注目の1杯は、バーグマン演じるイルザの夫でレジスタンスの指導者であるラズロ(ポール・ヘンリード)が、仲間と密会するシーンで注文するシャンパン・カクテル。これは自由フランスのシンボルであるロレール十字が刻印された指輪と共に、仲間を見分ける符牒として機能しているように見える。 シャンパン・カクテル 材料:シャンパン適量、角砂糖1個、アンゴスチュラ・ビターズ1dash 作り方:シャンパン・グラスに角砂糖を入れ、アンゴスチュラ・ビター
前回に続きコーヒーの話題を中心に。今回は第二次世界大戦中のモロッコの都市を舞台にした「カサブランカ」(1942)と、現代のロサンゼルスを舞台にした「ラ・ラ・ランド」を取り上げる。 フェラーリのターキッシュ・コーヒー 「カサブランカ」は北アフリカの港湾都市の名で、この地で飲食店を営むハンフリー・ボガード演じるリックと、イングリッド・バーグマン演じる今は人妻となった元恋人イルザの再会と別れのストーリー。名曲「時の過ぎゆくままに」(As Time Goes By)のメロディーに乗せ、「君の瞳に乾杯」に代表される幾多の名セリフを交えて描いたメロドラマで、第16回アカデミー賞で作品・監督・脚色の主要3部門を制した、言わずと知れた名作である。 物語が描く当時、フランスはドイツ軍に侵攻され、傀儡のヴィシー政権のもとで実質ナチス・ドイツの支配下にあった。当時フランスの保護領だったモロッコのカサブランカも例
「かんたんHACCP」の当サイトでの公開は終了しました。電子ブック『これがHACCP工場だ!』をご覧ください。 ◆ 『これがHACCP工場だ!』 ジーン・中園 著 株式会社香雪社 ISBN978-4-905429-17-3 日本での売価:486円 Sales area of “KOREGA HACCP KOJO DA” genenakazono series (Japanese Edition) Kindle Edition Japan 日本 https://amzn.to/2CmMxil United States of America アメリカ合衆国 https://www.amazon.com/dp/B07H3MSF13 United Kingdom of Great Britain and Ireland グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 https://www.amaz
今回は1985年製作の「愛と哀しみの果て」を通して、植民地時代のアフリカでのコーヒー栽培等について述べていく。 ミルクよりもコーヒー 本作の原作となったのは、「バベットの晩餐会」(本連載第61回参照)等の著作で知られるデンマークの女流作家カレン・ブリクセンが自らの経験をもとにアイザック(イザク)・ディネーセン名義で1937年に発表した回想録「アフリカの日々」(原題「Out of Africa」)、およびジュディス・サーマンによるアイザックの伝記「Isak Dinesen: The Life of a Storyteller」、エロール・トルゼビンスキーの「Silence Will Speak」である。 監督はラブストーリーの「追憶」(1973)、「出逢い」(1979)、社会派ドラマの「コンドル」(1975)、「スクープ・悪意の不在」(1981)、から「トッツィー」(1982)のようなコメデ
今回は、2014年公開の韓国映画「怪しい彼女」と、それを中国、ベトナム、そして日本でリメイクした4本の映画を通して、アジア各地の食のシーンを比較してみようと思う。 4作品に共通する概要は、女手一つで一人息子を育てたおばあちゃんが、不思議な写真館で20歳の娘に若返り、得意の歌でバンドのボーカルとしてもう一度青春を取り戻そうとする姿を、音楽プロデューサーとの恋を交えてコメディタッチで描いたものである。 片想いの果物と嫁姑バトルの味 韓国版「怪しい彼女」。オ・ドゥリ(シム・ウンギョン、右)は孫のバンドに誘われる まずはオリジナルの韓国版から。70歳のオ・マルスンおばあちゃん(ナ・ムニ)の近所には、彼女の実家の元奉公人、パクさん(パク・イナン)が住んでいる。彼はずっと彼女に憧れを抱いてきたのだが、彼女は他の男と結婚し、夫が出稼ぎ先のドイツで死んでからは息子を育てることに必死で、パクさんを顧みる余裕
今回は、1981年製作のドイツ映画「U・ボート」で、潜水艦の乗組員たちが食べていたものについて述べていく。 1973年に出版された原作「Das Boot」は、第二次世界大戦中に著者のロタール・ギュンター・ブッフハイムが、ドイツ海軍のUボートに従軍記者として乗艦した時の体験を基にしている。映画に登場するヴェルナー少尉(ヘルベルト・グリューネマイヤー)が彼に当たる。 Uボートとはドイツ海軍所属の潜水艦の総称で、第二次世界大戦では1,000隻以上が約4万人の兵を乗せ、敵国の輸送船や軍艦を破壊するために出撃したが、そのうち3万人は帰還しなかったという。本作で描かれるのは、そのような結果をもたらした過酷な作戦行動と、艦内の極限状況である。 食べることが唯一の楽しみ 第二次世界大戦の開戦から2年後の1941年、ナチス占領下のフランスの軍港ラ・ロシェルのドックから、大西洋を航行する連合国護送船団を攻撃す
日本の居酒屋に行くと、私が必ず注文する料理がある。それは「角煮」だ。なぜかと言うと、それは、多くの中国人にとってのおふくろの味である「紅焼肉」(ホンシャオロウ)と似ているからだ。 3つの食感が味わえる紅焼肉ジャガイモ入りの紅焼肉。豚肉は皮付きを手に入れたい。 中国の代表的な家庭料理の一つである紅焼肉は日本の豚の角煮と似ているが、色鮮やかで香ばしく、ちょっと甘めで濃厚な味付けが特徴である。材料はもちろん豚肉だが、皮付きのバラ肉を使いたい。そうすると、口に入れるたとき、ほっこりと軟らかな赤身、ちょっと油っぽい脂身、歯ごたえがある皮と、3つがそろって絶妙のバランスとなる。軟らかさ一辺倒のきらいがある角煮と比べて、まずここに違いがあると言える。 そして、紅焼肉はガツンと味が濃い。これがあれば、ご飯のおいしさは間違いなく倍増だ。とくに、紅焼肉の汁をご飯にかけて食べたい。コクがある汁と白いご飯を混ぜる
今回は昨秋最新作「デスノート Light up the NEW world」が公開された「デスノート」シリーズに登場する食べ物について述べていく。 本シリーズは「週刊少年ジャンプ」に連載された大場つぐみ・作、小畑健・画の漫画の映画化で、2006年に公開された第1作「DEATH NOTE デスノート」と第2作「DEATH NOTE デスノート the Last name」は前後編連続公開という興行形態のはしりとなるヒット作になった。 ストーリーは、法律を学ぶ大学生の夜神月(やがみ・らいと、藤原竜也)が、ある日死神のリューク(中村獅童)から名前を書いた人間を殺すことができるデスノートを手に入れ、凶悪事件の犯人を次々に自らの手で処刑し「救世主 キラ」(Killer)として崇められる存在になっていくというところから始まっていく。 これに対し警察は、月の父で刑事部長の総一郎(鹿賀丈史)を捜査本部長に
国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.24(2016.11.22)を発表した。 注目記事 【FTC】FTCはOTCホメオパシー医薬品の宣伝に関する執行政策方針を発表 米国連邦取引委員会(FTC)は、「OTCホメオパシー医薬品の宣伝に関する執行政策方針(Enforcement Policy Statement on Marketing Claims for Over-the-Counter(OTC)Homeopathic Drugs)」を発表した。その中でFTCは、OTCホメオパシー医薬品の有効性と安全性の宣伝について他の市販薬と同等の基準を設けるとしている。従って、販売業者は、製品が主張している内容の裏付けとなる十分な信頼できる科学的根拠を持たなければならない。 ※ポイント:興味深いのは、FTCがOTCホメオパシー医薬品について、販売業者は症状の治療に効果があると宣伝し
そもそもの始まりは今回のシードル・コレクションの少し前に大阪の阪神百貨店でシードルの企画展があるのを知ったことだった。 復刻されたアメリカ開拓時代の酒 信濃屋のブースではシードルの蒸留酒カルヴァドスの40年物の試飲が注目を浴びていた。 今から思い起こせばその辺りから今年は妙にシードルづいていたのかもしれない。アメリカのシードルに興味は湧いたものの現行のブランドについては、その段階で筆者にもほとんど予備知識がない。電話口に出た阪神百貨店のスタッフにあてずっぽうに何本か選んで届けてもらった中に、リヴァレンド・ナット社のハード・サイダー(hard cyder=シードル。とくにアメリカではリンゴの炭酸入りジュースをアップルサイダーと呼んでおり、これとシードルを区別するためにハード・サイダーと呼ぶのが一般的だという)があった。 届いた何社かのシードルの輸入商社のHPを調べていて、昔のシードルを復刻し
日本フードサービス協会(JF)は2016年5月外食産業市場動向調査を発表した。 全体の合計は、客単価が前年並みに推移して、客数は減少傾向ながら前年並み。売上高は前年並み。店舗数は減少傾向ながら前年並みとなった。 居酒屋は客数と売上高が2桁のダウンで、連続前年割れは遂に50カ月となった。 洋風ファストフードは客単価を上げ、客数は前年未達ながら売上高は前年を上回った。 持ち帰り米飯/回転寿司は客数と売上高が減少。 ファミリーレストランは、焼き肉を除いて各業態が客数と売上高が前年割れ。客単価を前年並みに維持しながらのことで、黄色信号が灯る。 JFでは「5月は、土曜日が1日少ない曜日回りがマイナスに影響した業態もあったが、ファストフードが連休を中心におおむね好調に推移したことから、全体の売上は前年を若干上回り100.6%となった。一方、ファミリーレストランは洋風を中心に苦戦が続いており、売上は98
「パナマ文書」も気になるが、「新パナマ病」も大問題だ。その被害で日本でもバナナの供給不足が心配されている。今回はそのバナナの防除に関わる問題を描いた作品ともう1作、食の問題に関するドキュメンタリーを2本取り上げる。 「バナナの逆襲」のバナナ 日本人が最も食べている果物であるバナナ。日本向けの約9割はフィリピン産で、その約9割を大手4社が扱っている。 「バナナの逆襲」は「第1話 ゲルテン監督、訴えられる」と「第2話 敏腕 弁護士ドミンゲス、現る」の2部作であるが、時系列的には第2話が先になる。 第2話は中米のニカラグアのバナナ農園で働いていた12人の労働者たちが、不妊症になったのはアメリカで使用禁止になっていた線虫防除用の農薬DBCPが使われ続けていたからだとして、雇い主であるアメリカの巨大食品企業を訴えた裁判を描いた法廷ドキュメンタリーである。 訴訟費用の乏しい労働者たちの弁護を引き受けた
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