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数日前からSNS上で、こちらの記事が話題になっています。昨年9月から放送されているホンダVEZELのCMに起用され「ブレイクした」とされる日本のバンドSuchmosを揶揄する内容です。この記事によれば、SuchmosはJamiroquaiっぽい懐古的なサウンドで、若者はその存在を知らないし、おじさんたちしか聴いていないとのこと。 ホンダVEZELのCMに使われているSuchmos - STAY TUNE ちょっとだけ話が逸れますが、筆者は10代の頃から洋楽を主に聴いてきた、大の洋楽党です。洋楽を過大評価する傾向にある洋楽コンプレックスも自覚しています。邦楽、J-ポップはその時々で話題になっているものや、ラジオで聴いて気になったものをレンタルショップでチェックするくらい。そんな筆者が、久しぶりに「この日本のバンド、イイな!」と思わされたのがSuchmosでした。 言われてみれば筆者も三十代半
2015-04-01 円盤P『予感リップス』にみるポリリズムを駆使したリズムトリック。垣間見えるJuke/Footworkからの影響 VOCALOID コラム 制作 筆者は円盤Pこと鈴鳴家さんのファンです。円盤Pはジャズやファンク等のブラックミュージックに、現代的な手法を取り入れた作風を特徴とする知る人ぞ知るボカロP。寡作ではありますがアップされるどの楽曲も個性的で面白い!今回はつい先日アップされた新曲『予感リップス』をご紹介したいと思います。 それでは、早速聴いて下さい!と行きたいところなのですが、こちらの曲、果たしてあなたには何拍子に聞えるでしょう?是非、ご自身で「ワン・ツー・スリー…」とカウントを取りながら聴いてみて下さい。 最初に出てくるタムのフレーズや、Aメロ冒頭(歌が入ってくる部分)のキックのリズムからはBPM120の3/4拍子が感じられると思います。下のファイルでは3/4拍子
筆者はボカロPとしてニコニコ動画をはじめ、YouTubeやSoundCloudに自身の楽曲をアップしていますが、最近になってYouTubeが他二つのサイトに比べて音が小さいのではないか?と感じていました。それがどうも思い過ごしではなかったようです。昨日になってこんなニュースを見つけました。 YouTubeがラウドネス規格を導入したらしい | g200kg Music & Software これがどういう事かというと、今まで動画ごとにバラバラだった音量を自動的に一定の基準に揃えますよ、という事です。*1動画サイトや音楽サイトユーザーの皆さんは、再生するコンテンツ毎に手元のボリュームを上げたり下げたりした経験があると思いますが、今後YouTubeに関してはその煩わしさが無くなります。TVでは2012年10月から導入されていたラウドネス規格ですが、ついにネット上でもその導入が始まったのです!*2
Black Radio アーティスト: Robert Glasper 出版社/メーカー: Blue Note Records 発売日: 2012/02/28 メディア: CD 購入: 4人 クリック: 11回 この商品を含むブログ (17件) を見る ロバート・グラスパーの『Black Radio』がリリースされたのが2012年の事。当時「新世代のジャズ」「ジャズ・ミーツ・ヒップホップ」といった触れ込みでメディアに大きく取り上げられ、話題になりましたね。このアルバムはその年のグラミー賞最優秀R&Bアルバム部門を獲得しています。しかし、僕個人の印象は「これの一体どこが新しいのだろう?」というものでした。ヒップホップ+ジャズというコンセプトは「クラブジャズ」と呼ばれるカテゴリーでは90年代初頭から、多くのアーティストが繰り返し試みているものだったからです。 上からGuru『Jazzmatazz
最近のニコニコ動画におけるボカロカルチャーの中で、『ミックホップ』に次いで筆者が個人的に注目しているのが「ボーカロイドによるポエトリーリーディング」です。前回ご紹介した『初音ミクの証言』でも7番目に登場していましたね。音声合成ソフトによるポエトリーリーディングはこれまでにも無かったわけではありませんが、近年VOICEROIDやCeVIO等のテキスト読み上げソフトの性能向上を背景として、にわかに盛り上がりを見せているように思います。昨年、新たに「POEMLOID」なるタグも付与され、今後の動向が気になるジャンルです。 sagishi07さん『声-水駅UNIVERSE』 青屋夏生さん『日記』 石風呂さん『深夜の街にて』 という事で、筆者もひとつポエトリー・リーディングの楽曲を作ってみました。大正から昭和中期に活躍した詩人、西條八十氏の『石卵』をVOICEROID+結月ゆかりさんに朗読していただ
来たる1/17(土)早稲田は茶箱にて開催される、AQUANAUTS vol.5にDJとして出演させて頂きます! AQUANAUTS vol.5 | 音楽喫茶 茶箱 sabaco music&cafe 「Liquid Funk & Lounge Drum&Bass」を掲げる本イベントですが、皆さんはこの「リキッドファンク」って、どんな音楽かご存知ですか?ググってみれば、ドラムンベースのサブジャンルという事は分かるけれど、具体的にはどんなサウンドなのでしょう? Liquid Funk アーティスト: Various 出版社/メーカー: Creative Source 発売日: 2000/02/21 メディア: CD この商品を含むブログを見る 「リキッドファンク」という名称は、2000年にCreative Sourceというレーベルからリリースされたコンピ、その名も『LIQUID*FUNK』が
2013年の末に、当ブログで上の記事を書かせていただきました。こちらが好評だったので、引き続き2014年投稿楽曲の"分析してみた"も書いてみようと思っていたのですが、昨年の投稿作品の中で一万マイリスを越えたボカロ曲は62曲(2015/01/03時点、リメイク・リミックス・カバーは除外。)となっており、2013年の139曲から比べると半分以下になってしまいました。またこの62曲のうち、特定のPが占める割合が非常に高くなっており、傾向を分析する素材としては適していないように思えたので、今回は趣向を変えまして、2014年に話題になった「ボカロ衰退説」について考えてみたいと思います。 まず、単純に2013年末時点で139曲あった一万マイリス越えの楽曲が、2014年投稿作品では62曲と半減していることから考えても、ニコ動におけるボカロ楽曲の注目度が以前より下がっている事は、ほぼ間違いないと筆者は考え
筆者の大好きな映画監督クリストファー・ノーランの最新作『インターステラー』がいよいよ公開になりました。個人的には氏のキャリアの中でも随一の傑作だと思います!宇宙航行や新たな惑星でのシーンは実に雄大で美しいです。是非、劇場でご覧になられる事を強く強くオススメします!今回のエントリーでは本編を二度観賞した上で小説も参考に、解りにくい点や疑問点をまとめていますので、ネタバレを盛大に含みます。ご鑑賞後にお読み頂ければ幸いです。 世界設定 激的な環境変化にともない世界には砂嵐が吹き荒れ、植物の疫病(小説では桐枯れ病)の流行による食糧難で三次、二次産業よりも一次産業が重視されるようになった未来。主人公のクーパーはNASAの元パイロット兼エンジニアでしたが職を失い、嫌々ながら農業を営なむ二児の父です。「俺たちの若いころは食糧難で、野球どころじゃなかった」という彼のセリフから、一時期に比べれば食糧難は多少
以前こちらの記事で、ジュークにはBPM160とBPM80が共存し構造的にドラムンベースやダブステップに通じるものがある、と書きましたが、寄せられたご意見、ご感想の中に『160と120を共存させるアフロポリリズムの導入がジュークの技術的要素。』というものがありました。これはつまり、構造的に4:3のポリリズムが内在しているという事のようです。今回はそのジュークに内在するポリリズムについて、筆者なりに見聞き調べた事をまとめてみます。 こちらのまとめにも『160-80-120(三連符)という、3つのBPMを自由に行き交う緩急自在のリズム感!』とある通り、筆者も展開として、一曲の中で三連の符割が主体になる部分がある事は認識していたのですが、ポリリズムとなると少し話は変わってきます。基本的にポリリズムというのは、その名称(「ポリ(poly)=複数の」リズム)からもわかるとおり、同時に2つ以上のリズムが
最近、各所で話題になっているFKA Twigs『LP1』ですが、自分も例にもれず買ってみました。なるほど、これは確かに!皆が注目するのもわかる独特のサウンドスケープ。抽象的でダウナーな、ともすれば理解され難いトラックに、キャッチーなメロディが乗って、不可思議なのに聴きやすい絶妙なバランス。 LP1 アーティスト: FKAツイッグス 出版社/メーカー: ホステス 発売日: 2014/08/06 メディア: CD この商品を含むブログ (3件) を見る 調べてみるとこのFKA Twigs、メディアではその扱いに困っているようで、ポスト・ダブステップだとか、ポスト・チルウェイブであるとか、いやこれはアンビエントR&Bだとか、それらを全部ひっくるめてインディR&Bなんて呼ばれ方で紹介されていたりするようです。一聴してわかるとおり、その奇抜なサウンドに美麗な歌声が乗る所から、「新世代のBjork」な
シカゴ発のJuke/Footworkと呼ばれるジャンルが台頭してきてから早数年が経ちましたが、昨今ではその特徴的なビートを、ジャンルの壁を飛び越えて様々な所で聴くようになりました。L.A.ビート・シーンの重鎮Flyng Lotusの『You're Dead!』やニュージーランドのクラブジャズ勢Electric Wire Hustleの『Love Can Prevail』等でも聴く事が出来ます。(Electric Wire Hustle - Bottom Lineは、まるでJames Blake - Limit To Your Loveのジューク版のよう!) 今後ますます勢力を拡大していきそうなこのビートですが、筆者の周りではリスナー側からもクリエイター側からも、難解で踊りにくい。作りにくい。という声をチラホラ耳にします。今回は、そんなジュークのビートについて、筆者なりの解釈を交えてお話して
先日、コチラの記事で僕がマスタリングを担当させて頂いた『MIKUHOP EP』がツイッター上で話題になっていると書きましたが、あれから数日経って、その時以上の盛り上がりを見せています。関係者からチラホラと「バズっている」という表現が出てくるほどに…! これまでボーカロイド楽曲のツイッター上でのバズというのは、まず楽曲がニコニコ動画に投稿され、それがSNS上で関係者とフォロワーを中心に拡散され再生数が伸び、ニコ動のランキングに反映され、それがさらにSNS上での盛り上がりを喚起するという形が主流でした。言うなればニコニコ動画⇔SNSという、双方向での情報、ユーザーの流れがバズの主な発生要因になっていたワケです。しかしながら、今回の『MIKUHOP EP』に関しては、ニコニコ動画発ではなく、オモイデレーベルさんのbandcampからの発信という点で、これまでの形とは明らかに違っています。という事
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