「37兆2000億個」の内訳や、人体の細胞数をめぐる研究についての記事「ヒトの細胞の個数を求める」もどうぞ。 画像作者:Kyle McDonald おとなの人の細胞の数は、長いこと「およそ60兆個」といわれていました。まずまず切りのよい数として、生物学に興味のある人などにはよく知られる数値です。 しかし、実際のおとなの人の細胞の数は、60兆個よりもかなり小さいということが2013年末ごろよりいわれています。 『人体生物学紀要』(Annals of Human Biology)という雑誌の2013年11・12月号に、イタリアの生物学者エヴァ・ビアンコニを筆頭著者とする「人体の細胞数の推定」(An estimation of the number of cells in the human body)という論文が載りました。 この論文によると、つくりの単純な生物の細胞数はよく知られているものの