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今年の「#文学」
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例年通り、2023年を通して試聴したり購入した中で、気に入ったイヤホン・ヘッドホン製品の話題を振り返ってみます。 もちろんすべての新作を網羅しているわけではないので、ご了承ください。 個人的によく使ったイヤホン、ヘッドホン まず最初に、この一年で私自身が個人的によく使ったモデルを思い返してみます。こういうのは必ずしも自分が持っている一番高価なモデルではなかったりするのが面白いです。 Hi-X60が個人的な一年のベストです 自宅で使う大型ヘッドホンは数年前からフォステクスの開放型TH909が自分にとっての最高峰で、それについては変わっていないのですが、2023年を通して最も長時間活用したヘッドホンとなると、意外とAustrian Audioの密閉型Hi-X60が圧倒的な一位になりました。 Austrian AudioのヘッドホンはHi-X55とHi-X65も買っており、それらは「プロモニター
ヤマハのヘッドホンYH-5000SEを試聴してみたので感想を書いておきます。 YH-5000SE平面振動板の開放型ヘッドホンで、2022年12月登場、価格は約50万円というハイエンド製品です。最近はこの価格帯で主に海外からのライバルが多いので、新参のヤマハがどれくらい健闘しているのか気になります。 ヤマハオーディオにおけるヤマハというのはかなり謎の多いメーカーです。 一般的にはヤマハというと楽器やプロオーディオのメーカーというイメージがありますが、私のようなCD世代の人にとって、ヤマハは家庭用の据え置きオーディオ機器でも結構名を馳せていた印象があり、私自身、子供の頃自宅にあったNS10Mモニタースピーカーで相当音楽を聴きましたし、初めて自分で買った本格的なオーディオ機器も中古のCDX-640 CDプレーヤーだったなど、かなり身近な存在でした。 その後私はオーディオ機器を解体修理するようにな
QDCの現行イヤホンの中から面白そうな四機種をまとめて試聴できる機会に恵まれたので、感想とかを書いておきます。 QDC Superior, Folk, Tiger, Anole V14 一万円台の新作エントリーモデルSuperiorから、Folk、Tiger、そして40万円のAnole V14に至る幅広いラインナップの中で、それぞれの音質差やQDCというメーカー全体の特徴などを探ってみたいと思います。 QDC私にとってQDCというのは長らく謎に包まれた存在です。中国のイヤホンメーカーで、かなり昔からハイエンドに君臨している由緒正しいブランドだという事は知っていましたが、これまでなかなかじっくりと試聴する機会にも恵まれず、若干敬遠してきた感じもあります。 その理由としては、QDCの主なマーケットはプロミュージシャンがステージで使うような、自分の耳型で特注するカスタムIEMイヤホンであって、我
2023年5月発売、価格は約6万円弱のプロ用モニターヘッドホンで、ソニーとしては久々の本格的な開放型ヘッドホンということで注目されています。 MDR-MV1数ヶ月前にこのヘッドホンが発表されてから、この手の製品としては珍しくガジェットニュースなどでずいぶん話題になり、盛り上がっていました。 私自身も発売前のイベントや店頭試聴機などで数ヶ月前から聴き込んできたのですが、こういうのは先行デモ機と実際の製品版のデザインやサウンドが結構違っていることがたまにあるので、発売されるまで感想は控えていたところ、その辺はさすがソニーらしく、実際の製品版も全く遜色ない仕上がりのようです。 このMDR-MV1が注目されている理由として、まず由緒正しいソニーの「プロ機」であること、そして同社としては久々の本格的な開放型ヘッドホンであることが挙げられます。 プロ機という点については、デジカメとかと同じで、大衆向け
2023年になったので、2022年の一年を通して個人的に気になったイヤホン、ヘッドホンなどを振り返ってみたいと思います。 コロナ規制明けという事もあって、各メーカーから新作が続々登場しており、サウンドにおいても数年前の常識を一気に覆すような、新たな時代の幕開けという印象の一年でした。 2022年今回はヘッドホン、イヤホン、DAP、アンプそれぞれのジャンルで、とくに音が良いと思ったモデルについて振り返ってみます。 2022年の新製品を全部網羅できるわけもなく、あくまで私自身がショップで試聴したりなどで、じっくりと聴く機会があった製品のみに限定されるので、今回触れなかったからといって何か問題があるとか音が悪いというわけではありません。 2022年全体の感想としては、日本のみでなく世界各国の物流や生産ラインが復旧したおかげで、国内外の新作が続々登場して、店頭在庫も潤沢になってきた一年でした。20
FinalのワイヤレスイヤホンZE8000を買ったので、感想とかを書いておきます。 2022年12月発売、価格は36,800円と、最近流行りのワイヤレスイヤホンの中ではそこそこ高価な部類です。もともとFinalの音が好きなので、アクティブNC搭載のトゥルーワイヤレス最上級モデルということで気になって買ってみました。 ZE8000Finalは日本のイヤホン専門メーカーの中でも近頃かなり存在感を出しており、国内外でずいぶん目にする機会が増えてきました。 大昔のFinal Audio Designブランドを知っている人であれば、あんな奇抜な変態的イヤホンばかりを出していたマニアックなメーカーが・・・、と意外に思うかもしれませんが、現在は会社自体が大きく変わり、カジュアルで低価格な「ag」ブランドから、40万円もするような大型ヘッドホンD8000まで幅広いモデルを展開する一大勢力になっています。
前回はレコードプレーヤーについて紹介したので、三回目で最後の今回はレコードコレクターの泥沼、オリジナル盤レコードの魅力について、なぜオリジナル盤は高価なのか、実際に音質は違うのか、といった話です。 私自身はジャズとクラシックが好きなのですが、ロックなど他のジャンルのコレクターの話を聞いても大体似たような感覚のようです。あくまで初心者向けの簡単な話を思いつくままに書いただけなので、既存のレコードマニアにとっては薄っぺらい話になりそうです。 オリジナル盤まずオリジナル盤やファーストプレスといっても色々な解釈があると思いますが、私の勝手な定義としては、音楽ジャンルを問わず「あるアルバムのリリース時に、レーベルの母国にて発売された初回生産盤」という事で話を進めます。 とりわけレアな限定版やブートレグとかの話ではないので、現地で当時アーティストのファンをしていれば普通に店頭で購入できていたでしょうし
初心者が気になるポイントとしては、50年前と最新設計のプレーヤーで何が違うのか、安物と高級プレーヤーで何が違うのか、いざ買う時はどのような部分を見るべきか、といった点が思い浮かびます。 2020年代のレコードプレーヤーまず最初に言っておきたいのは、レコードプレーヤーは2022年現在でもまだ技術的に完璧といえるレベルには到達しておらず、プレーヤーごとの特性がサウンドや測定結果に明確に現れます。機械設計の技術者にとっては、研究材料としてかなり面白いトピックだと思います。 そんなレコードプレーヤーと比べて、たとえばCDプレーヤーを見ると、1980年代のプレーヤーの時点ですでに90dB以上のS/N比、0.01%以下のTHD+N、±1dB以下のフラットな周波数特性といったスペックを余裕で実現できており、少なくとも可聴レベルでノイズや歪みが目立つといった問題はありません。 もちろんCDプレーヤーにもモ
今回はいつものヘッドホンではなく、アナログレコードについての話です。 一過性だと思った世界的なアナログレコードブームがなかなか終わる気配を見せないので、今回はなぜ「レコード盤は音が良い」と言われているのか、レコードコレクターは一体何を求めているのかなどについて、ちょっと考えてみようと思います。 話を三回に分けて、(1)レコード盤自体による理由、(2)レコードプレーヤーによる音の違い、(3)ビンテージ・オリジナル盤がなぜ音が良いと言われるのか、といった感じにまとめてみます。 アナログレコード今回はレコードの音質についての話をレコードを聴いたことがない初心者向けに書いてみようと思います。よくネットでもこの手の話を目にする事がありますが、どうも「レコードの方が音が良い」という前提ありきでノスタルジーや感情論で熱弁するイメージがあるので、別の視点から考えてみようと思いました。 私自身はヘッドホンや
ここ数ヶ月でいくつかの高級ヘッドホンを試聴してきたのですが、それぞれ個別に感想を書いても毎回同じような内容ばかりが続いてしまうので、この際、全部並べて聴いてみようと思いました。 Abyss AB-1266 PHI TC、Dan Clark Audio Stealth、STAX SR-X9000、HEDD Heddphoneといった錚々たる顔ぶれです。どれも値段が高すぎて自分では購入できないヘッドホンなので、あくまで軽く試聴してみた感想のみに留まります。 高級ヘッドホン大型ヘッドホン、特に開放型モデルの技術進歩はすでに究極の域に到達して久しく、10年前に買ったモデルがまだ現役で活躍しているという人も少なくありません。 私の勝手なイメージとしては、2009年にゼンハイザーHD800とベイヤーダイナミックT1が発売した時点ですでに満足できるレベルに達しており、同年には初代HifimanとAude
ベイヤーダイナミックから新作ヘッドホンが登場したので試聴してみました。DT700 PRO XとDT900PRO Xという名前からも想像できるように、ベイヤーが得意とする密閉型と開放型プロ用モニターヘッドホンです。 日本ではまだ発売していないようなので、今回は海外モデルを試聴しましたが、ヨーロッパでの価格設定はそれぞれDT770/DT990とDT1770/DT1990の中間に収まるような位置づけのようです。 ベイヤーダイナミック 今回の新作の原型となるベイヤーダイナミックのDT770・DT880・DT990という三兄弟は、それぞれ密閉型・セミオープン・開放型デザインで、登場からすでに40年が経とうという今でもベストセラーとして好評を得ている驚異的なヘッドホンです。 発売以来、数々のマイナーチェンジやバリエーション展開を経てきましたが、肝心なのは、今も昔と同じようにドイツの本社工場で丁寧に作ら
2021年11月発売、約5万円の開放型ヘッドホンです。以前Hi-X55という密閉型を購入したのが結構良かったので、それの開放型が出たということで気になって買ってしまいました。 Hi-X65このブログを読むような人ならすでにご存知かと思いますが、Austrian Audioは名門AKGの流れをくむ欧州オーストリアの新興プロオーディオメーカーです。数年前にAKGがサムスン傘下に吸収されてウィーンの本社工場が閉鎖された際に、現地スタッフの多くが集合して近場に新たなオフィスを設立したという流れで、このヘッドホンもオーストリアの本社工場製です。 単純に往年のAKGのネームバリューを利用した模造品を作るのではなく、心機一転の再スタートとして、プロの現場の最先端に積極的に関わっていくスタンスを重視しているようで、これまで斜陽の社内ではOKが出なかった様々なアイデアを実践しています。AKGの流れをくむ新興
これは自前のUSB DACをネットワーク化するためのアクセサリー的な製品です。以前からこういうのが欲しかったので、気になって購入してみました。 海外では2021年6月発売で価格は5万円程度、これを書いている時点では日本ではまだ売っていないようです。今回使ったのは海外版なので、日本で発売する際には仕様が若干異なるかもしれません。 Zen StreamこのZen Streamという製品自体にはDACやアナログ出力は搭載しておらず、あくまで自前のDACへの橋渡し的な製品です。 入力は無線もしくは有線LAN、出力はUSBと同軸S/PDIF (RCA)のみというシンプルで潔い構成です。Bluetooth送受信は付いておらず、そちらは別の商品(Zen Blue)として売っています。 iFi Audioといえば、iDSDやxDSDといったバッテリー駆動のポータブル機で有名なブランドですが、Zenシリーズ
2020年12月発売で約46,000円ということで、そこそこ本格的なヘッドホンです。好評だった旧モデルFidelio X2 (X2HR)が生産終了になって久しいので、今作はそのままのリメイクなのか、それとも全く新しいサウンドなのかという点が気になります。 フィリップス フィリップスのコンシューマーオーディオ部門について私が持っているイメージというと、「良い物を作っているのに経営があまりにも不安定で、浮き沈みが激しい」、といった感じです。イヤホン・ヘッドホンブームの最初期にはSHE9700イヤホンなどが「安いわりに音が良い」と好評だったのを思い出します。 フィリップスはオランダが誇る超巨大企業で、1891年に米エジソンに対抗する形で欧州における電球の量産にいち早く着手した歴史あるブランドです。とりわけオーディオにおいてはソニーと共同でCDというデジタル規格を生み出した事で、CDプレーヤー全盛
ゼンハイザーHD25はまさに「世紀の傑作」と呼ぶに相応しいヘッドホンなのですが、なんとなく数年に一回くらいのペースで、その素晴らしさを改めて再確認する機会がやってきます。
オーストリア(オーストラリアでなく)のAustrian Audio「Hi-X55」を買ってみたので、感想とかをまとめておきます。 欧州では2020年3月発売、プロ用アラウンドイヤー密閉型スタジオモニターヘッドホンで、価格は300ユーロだったので、約35,000円くらいでしょうか。 オーストリア製で、旧AKGの流れをくみ、この価格帯では意外と選択肢の少ないスタイルなので、気になって買ってみました。 Austrian Audioは2017年末に元AKG社員22人が集まって設立した新しい会社です。日本での代理店はMI7という会社だそうです。 今作が初のヘッドホンになるのですが、本社オフィスはオーストリアの旧AKGウィーン本社工場から徒歩10分のところにあります。 AKGはオーストリアで1947年に設立された、高性能マイクロフォンやモニターヘッドホンを製造する業務用機器メーカーですが、1994年に
英国オーディオブランドiFi Audioといえば、バッテリー駆動のポータブルDAC・ヘッドホンアンプなどで、ヘッドホンブームの最初期から活躍しているメーカーです。 中でも代表作のnano iDSDは2013年 、そのパワーアップ版のmicro iDSDは2015年発売なので、もうずいぶん古いモデルになりますが、2020年現在でもなかなかこれらを上回るモデルは思い浮かびません。 2017年にはマイナーチェンジ版のBlack Label (BL)に進化しましたが、基本的なコンセプトは変わらず、ファームウェアアップデートで新設計デジタルフィルターやMQA対応といった新機能を続々追加するなど、決して古さを感じさせません。 私自身も、職場のパソコンにはmicro iDSD BLを常時接続してあり、2017年に購入してからほぼ毎日電源を入れっぱなしにして使っています。自宅のパソコンにはnano iDS
ヘッドホンを趣味とすることの良いところは、少しくらい古くなった機種でも十分現役で楽しめることです。型落ちモデルはすぐに淘汰されてしまうパソコンやスマホなどのハイテクガジェットと一味違うところで、趣味性を高めていると思います。 もちろん技術の粋を詰め込んだ最新機種も素晴らしいですが、古いモデルも意外とあなどれないということで、現代の目線であらためて聴き直してみました。 私は多方面でオーディオ関係のイベントや、自作オーディオの集いみたいなものに参加しており、やはり最新ニュースや業界の情報などはそういった機会に遭遇することが多いので、一人で自宅でずっとネットレビューを読んでいるよりも、趣味として有意義に感じます。 ヘッドホンマニアというのはカメラコレクターとかと一緒で、生涯ずっと一台と連れ添うというよりは、買い換え買い足しも趣味の一環という人が多いです。しかも古いモデルであっても単純に優劣の物差
2019年8月発売の密閉型スタジオモニターヘッドホンで、価格は31,500円です。ロングセラーMDR-CD900STの後継機というか現代版アレンジといった感じで、ネットでずいぶん話題になっていたので、どんなものかと興味をもって購入してみました。 1989年発売のソニーMDR-CD900STは日本を代表するスタジオモニターヘッドホンとして、ヘッドホンマニアであれば誰でも「とりあえず持っている」というくらい当たり前の定番商品です。日本語Wikipediaエントリーがあるヘッドホンというのもこれくらいではないでしょうか。 もう発売から30周年というあまりにも古いモデルなので、最近の若い世代では、名前は知っているけど一度も音を聴いたことがない、という人もいるかもしれません。 80年代後半というのは、それまでのアナログレコードとカセットテープに代わって、市場に「デジタル録音」と「CD」が普及しはじめ
静電型ヘッドホンの老舗メーカーSTAXから、最新アンプ(ドライバーユニット)が登場したので試聴してみました。据え置き型のSRM-D50と、バッテリー駆動ポータブル型のSRM-D10です。 PCM 384kHz・DSD 5.6MHz対応USB DACを搭載するなど、過去のSTAXからは想像できないほどモダンでハイテクな、まさに新生STAXを象徴するようなモデルです。 SRM-D10は約9万円、SRM-D50は現在海外での取り扱いのみという事ですが、US$1,200なので15~20万円弱くらいでしょうか。 今月号(2019年4月)の「無線と実験」誌で、ちょうど「スタックスの歩み」という面白い連載が始まったので、楽しく読みながら参考にさせてもらいましたが、STAXは1938年に「昭和光音工業」として発足した当時から、コンデンサーマイクや静電スピーカーなどに特化した少数精鋭の技術派だったようです。
2024年8月発売のダイナミックドライバー開放型ヘッドホンで、価格は22万円くらいです。知る人ぞ知るといったニッチなメーカーなので、久々の新作がどのようなサウンドか気になります。
前回Audeze Mobiusを買ったので、そのついでに、同じ時期に米国で発売したもう一つの密閉型ヘッドホンということで試聴してみました。ちなみにこちらは購入していません。米国での定価は$899なので10万円程度でしょうか。 基本的にどのモデルも同じようなフォルムで、最低価格$799の「LCD2 Classic」から、最上位$3,995の「LCD-4」まで、現時点で9モデルのラインナップになっています。 それらのほとんどが開放型ヘッドホンなので、密閉型となると、今回登場した$899のLCD2 Closed-Backと、$1,799のLCD-XCの二機種に限ります。 写真で見ただけで想像できると思いますが、なんと500gを超える重量級ヘッドホンなので、家庭でゆったりと音楽鑑賞を楽しむといった使い方に限定されますから、開放型モデルが多いのも当然のことです。 LCDシリーズよりも下の価格帯では、
2018年7月発売で、価格は約30万円、ゼンハイザー最上級の開放型ヘッドホンHD800・HD800Sをベースに作られた密閉型ヘッドホンということで注目を集めています。 このHD820というヘッドホンは、デザインや機能的にはHD800とほぼ同じなので、実はあまり書くことがありません。 HD800はヘッドホンマニアなら誰でも聴いたことがある定番中の定番ヘッドホンなので、あえて紹介は不要でしょう。2009年に発売された当初は、未来感あふれる奇抜なデザインと、約16万円という当時としては非常に高価な発売価格に驚かされましたが、それ以降も最高峰ヘッドホンとして常に頂点に君臨してきたモデルです。2016年には、新たに黒いボディと音響チューニングが微調整された実質後継機の「HD800S」が発売され、これも好調に売れています。 HD800の発売以降、さらに高価格な富裕層向けヘッドホンが続々現れていますが、
AudirvanaはこれまでMac専用のUSB DACハイレゾ再生定番ソフトでした。私も長年ずっと愛用してきたので、Windows版も出ないかと首を長くして待っていたところです。 私自身はWindowsの音楽鑑賞にはJRiver Media Centerを使っているのですが、Audirvanaのほうが手軽なので、乗り換えるべきか検討したいと思いました。 AudirvanaとMac Audirvanaはフランス製のソフトで、古くからMacでハイレゾPCMやDSD音源などをUSB DACで再生する際には定番のソフトでした。有料で64ユーロ(約8,000円)と安くないですが、安定性は抜群で、パソコンに詳しく無い人でも使いやすいので、とくに家庭でのハイエンドシステム用に、オーディオマニアに愛用されています。 何百万円もするようなオーディオシステムで、変なフリーソフトで不具合やノイズが出たりしたら最
iFi Audioからの新型ポータブルDACアンプ「xDSD」をちょっと使ってみたので、感想とかを書いておきます。 2018年4月発売で、イギリスでの発売価格は399ポンド、日本では54,000円くらいだそうです。 iFi Audioらしく、強力なヘッドホンアンプに、DSD512・PCM 768kHz、MQA対応DAC、そして新たにBluetooth受信機能もついているという、バッテリー駆動の小さな筐体に全部入りの魅力的な商品です。 iFi Audioというと、オーディオ業界ではまだ新参者のような気がしますが、実は初代モデルラインナップのmicro iCANやnano iDSDの発売が2013年なので、かれこれ5年間も活躍しているベテランメーカーに成長しています。 とくに、ヘッドホン用ポータブルDACアンプnano iDSD・micro iDSDはロングセラーの現役商品ですし、最近では廉価
ソニーのヘッドホン「WH-L600」を買ったので、感想とかを書いておきます。 2018年4月発売の家庭用ワイヤレス・バーチャルサラウンドヘッドホンです。HDMI ARCや光デジタル入力登載で、価格は3万円弱というこで、主にテレビ鑑賞をターゲットにした商品のようです。 ワイヤレスサラウンドで16時間連続再生ということで、旧作MDR-HW700DSのように気軽にゲームなどで使えればと思って購入してみました。 ソニーのサラウンドヘッドホン 私自身は結構テレビでゲームやDVD・ブルーレイを見たりする方なのですが、これまでに色々なサラウンドヘッドホンを試してきた結果、ソニーが2013年に発売した「MDR-HW700DS」というモデルに落ち着いていました。 MDR-HW700DSは完璧ではないものの、4KパススルーやドルビーTrueHDなど、当時としては相当なフルスペックモデルだったので、5年経った2
このあいだ購入したChord Qutestは、パソコンと通信するUSBのケーブルから直接電源を取る「USBバスパワー駆動」ではなく、データ通信用のUSBケーブルと電源用のマイクロUSBケーブルを別々に接続しなければなりません。(バスパワーのみでは駆動しません)。 電源用にUSBケーブルを使うというのは、バッテリー搭載のポータブルDAC・アンプではよく使われている手法で、たとえばChordのHugo 2やMojoなどもそうでしたし、JVC SU-AX01なども同様です。 マイクロUSBの5V電源のみを使い、実際にデータのやりとりなどは行われないので、つまり一般的な丸型端子の5V ACアダプターを使うのと同じです。利便性のために、あえて世間で普及しているマイクロUSBという形状を採用したということでしょう。 まずUSB 2.0ケーブルについて簡単におさらいですが、データと電源で合わせて4本線が
ちょっと前までは、平面駆動型ドライバーを搭載したヘッドホンというと、一部マニアのための高嶺の花みたいな存在でしたが、ここ数年で値段も下がってきて、一般的なダイナミック型ヘッドホンと同じくらい手頃な存在になってきました。 とくに家庭用の開放型ヘッドホンでは、もう平面駆動の特別感は意識しなくなりましたし、ポータブル用でも、DAPで鳴らせるくらい高能率なモデルも続々登場しています。
今回はデザインについて触れる前に、ちょっと音質について先に書いておこうと思いました。 これを書いている時点で、発売からもう2ヶ月以上経ってしまったので、いまさら感もあるのですが、実はそれには理由があります。 実はHD660Sの発売当時に、店頭試聴機を開封して真っ先に音を聴いてみました。古くからHD650のファンだったので、それの後継機となれば、どのような進化をしたのか気になるのは当然のことです。 ところが、この新品HD660Sのサウンドがあまりにも酷くて、「これはちょっと・・・」と落胆させられました。普段このブログでは自分が気に入ったものを掲載するようにしているので、HD660Sについて感想を書くのはどうしても無理でした。 なんというか、とにかく固くてキンキンして、空間もベタッとして、良いところがひとつも思い当たらなかったくらいです。隣に用意しておいたHD650と聴き比べてみても、そちらの
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